(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、円安による輸出企業の好調な業績や株式市場の堅調な推移を背景として、国内景気は緩やかな回復基調が続きました。個人消費については、持ち直しの兆しは見られるものの、依然として本格的な回復には至っておらず、また、中国をはじめとしたアジア新興国等の経済に減速感が増しており、先行きについては不透明なものとなりました。
こうした環境の下、当社グループでは、放送業界、音楽業界における市場環境や消費者ニーズの変化に対応するため、創業以来行ってきた音楽映像コンテンツの制作及びCS放送を使った音楽専門チャンネルの放送をベースとしつつ、ライブイベント展開、デジタルコンテンツ制作や各種デジタルサービス展開、音楽レーベルからアーティストマネジメントに至る展開まで、当社グループが有するあらゆる機能を複合的に活用しながら、多様なメディア・コンテンツ事業を展開し、音楽総合エンタテインメント企業への転換を図ることを基本方針として経営を行ってまいりました。
これに伴い、当社グループでは今後の中長期的な成長の実現を目指し、新たに再編したSPACE SHOWER TV事業、SPACE SHOWER MUSIC事業、SPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業の3つのビジネスユニットにて事業活動を行うこととし、連結子会社株式会社セップ、並びに株式会社Pヴァインとともに、新たな分野での成長施策の推進、事業領域の拡大に取り組みました。
SPACE SHOWER TV事業においては、当社主催の野外ライブイベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2015 -20th ANNIVERSARY-」を開催。開催20回目を記念して8月28日~30日の3日間合計で約5万人を動員し、成功を収めました。また、デジタルサービス関連では、様々なアーティストのライブ映像や密着ドキュメントなどのオリジナル番組やライブ会場からの生配信などのコンテンツを、マルチデバイス(PC、タブレット端末、スマートフォン)で視聴可能な動画配信サイト「SPACE SHOWER ON DEMAND (スペシャオンデマンド) 」のベータ版をオープンさせ、「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2015 -20th ANNIVERSARY-」の生配信や、人気アーティスト「ゲスの極み乙女。」の密着ドキュメント「密着!ゲス最前線!!」などが好評を得ております。
SPACE SHOWER MUSIC事業においては、当社所属アーティストである男女混成4人組ロックバンド「ゲスの極み乙女。」が、平成27年9月に「ゲスチック乙女~アリーナ編~」 (大阪・札幌) の大型ライブイベント2公演を開催し、オリジナルグッズの販売も大きく伸長するなど、更なる成長を遂げたことをはじめ、注力するアーティストマネジメント関連が好調に推移しました。また、いよいよ本格的となった定額制聴き放題の音楽配信サービスの拡大に牽引され、デジタル配信関連が堅調な伸びを見せました。
SPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業においては、平成27年8月18日に、公式オンラインショップとして「SPACE SHOWER STORE」をオープンいたしました。「SPACE SHOWER STORE」では、従来ライブ会場に足を運ばなければ手に入らなかったアーティストグッズやイベントグッズなど、豊富な音楽関連商品を取扱い、グランドオープンの際には、「ゲスの極み乙女。」「indigo la End」「GRAPEVINE」をはじめとする人気アーティストの限定グッズなど、オープニングキャンペーン記念商品を各種展開し、人気を博しております。
これらの取り組みの結果、売上高は6,369,624千円と前年同期比432,172千円増(同7.3%増)と大きく伸長しましたが、大型ライブイベント制作や先行投資などによりコストが増加し、営業利益は178,413千円と前年同期比3,776千円減(同2.1%減)と微減、経常利益は184,686千円と前年同期比933千円増(同0.5%増)と微増、親会社株主に帰属する四半期純利益は116,735千円と前年同期比14,088千円増(同13.7%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
第1四半期連結累計期間より、従来の「音楽事業」から「メディア・コンテンツ」へ、「映像制作事業」から「映像制作」へとセグメントの名称を変更しております。なお、セグメント名称変更によるセグメント情報に与える影響はありません。
①メディア・コンテンツ セグメント
当セグメントにつきましては、SPACE SHOWER TV事業において、スカパー!標準画質サービスの終了により有料放送収入が前年同期比で減少し、併せて衛星回線使用料などの運用コストが減少しました。また、デジタルサービス「スペシャアプリ」関連で、高画質配信に向けた機材・回線などへの対応や、「SPACE SHOWER ON DEMAND (スペシャオンデマンド) 」の開発、及びコンテンツ強化に向けた人員の増員を行ったことなどによりコストが増加しました。SPACE SHOWER MUSIC事業においては、アーティストマネジメント関連のライブイベント収入やグッズ販売収入、並びに著作隣接権収入などの権利収入が、自社マネジメントアーティストの人気に牽引されることで、前年同期比で大幅に増加した一方で、大型ライブイベントを行ったことに伴い制作コストが増加しました。また、定額制聴き放題の音楽配信サービスの普及によりデジタル音楽配信収入が前年同期比で増加しております。SPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業においては、主に「AREA-Q」開業により、前年同期比で大きく収入を増加させたものの、「AREA-Q」の内装や設備などの固定資産取得に伴う減価償却費の増加や、新規事業展開に向けた人員強化、システム開発投資を行ったことなどによりコストが増加しました。この結果、当セグメントの売上高は5,594,000千円と前年同期比 400,738千円増(同7.7%増)と大きく伸長しましたが、経常利益(セグメント利益)は、158,757千円と前年同期比2,181千円増(同 1.4%増)と微増となりました。
②映像制作 セグメント
当セグメントにつきましては、ミュージックビデオ制作及びライブ映像制作の受注件数が増加したことに伴い、売上高は 775,623千円と前年同期比31,433千円増(同4.2%増)となりましたが、制作コストの増加により、経常利益(セグメント利益)は、37,931千円と前年同期比 3,804千円減(同9.1%減)となりました。
(2)連結財政状態に関する定性的情報
資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、主に受取手形及び売掛金が638,309千円、仕掛品が74,963千円、流動資産その他が59,426千円増加し、一方で現金及び預金が346,763千円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ459,231千円増加し、7,129,528千円となりました。
負債につきましては、主に買掛金が393,040千円、預り金が66,665千円増加し、一方で未払金が134,803千円、流動負債その他が99,097千円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ186,364千円増加し、3,127,801千円となりました。また、純資産は資本金が131,520千円、資本剰余金131,520千円、利益剰余金が9,827千円増加したことにより、前連結会計年度末に比べ272,867千円増加し、4,001,726千円となりました。
キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、349,763千円の使用となり、資金の四半期末残高は、2,541,322千円となりました。これは、営業活動により279,835千円、投資活動により188,181千円使用した一方で、財務活動により118,254千円獲得したことによるものであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の使用は、279,835千円(前年同期は44,185千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益により184,675千円、仕入債務の増加により393,040千円、減価償却費の計上により56,528千円獲得した一方で、売上債権の増加により638,309千円、その他流動負債の減少により103,645千円使用したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の使用は、188,181千円(前年同期は68,162千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得により121,783千円、無形固定資産の取得により53,166千円使用したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の獲得は、118,254千円(前年同期は145,251千円の使用)となりました。これは、配当金の支払により106,908千円、リース債務の返済により17,244千円使用した一方で、株式の発行により242,406千円獲得したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。