(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、円高進行におされながらも、企業収益や雇用環境においてゆるやかな改善傾向が見られたものの、個人消費や設備投資については踊り場の状態が続きました。また、世界経済は、中国での景気減速感がより鮮明となったこと、欧州における英国のEU離脱問題などが世界経済に及ぼす影響が懸念され、下振れリスクが残っていることなど、依然として不安定な状況が続いております。
こうした環境の下、当社グループでは、放送業界、音楽業界、エンタテインメント業界における市場環境や消費者ニーズの変化に対応するため、創業以来行ってきた音楽映像コンテンツの企画制作及び有料多チャンネル放送プラットフォームにおける音楽専門チャンネルの運営をベースとしつつ、ライブイベント展開、デジタルコンテンツ制作や各種デジタルサービス展開、音楽レーベルからアーティストマネジメントに至る展開まで、当社グループが有するあらゆる機能を複合的に活用しながら、多様なメディア・コンテンツ事業を展開し、音楽総合エンタテインメント企業への転換を図ることを基本方針として参りました。前連結会計年度において連結子会社化した、ファンサイト事業を展開するコネクトプラス株式会社及びコンセプトカフェ運営を行うインフィニア株式会社の2社、これまでの株式会社セップ、株式会社Pヴァインとともに、新たな分野での成長施策の推進、事業領域の拡大に向けた企業グループ経営を推進しております。
当第2四半期連結累計期間においては、コネクトプラス株式会社、インフィニア株式会社の2社が連結子会社に加わったことや、「ゲスの極み乙女。」をはじめとした自社関連アーティストの権利収入やライブツアー収入など、前連結会計年度における取り組みの成果が大きく貢献したことに加え、定額制聞き放題のサブスクリプションサービス市場の拡大や取り扱い楽曲のヒットによりデジタル音楽配信収入が増加し、売上高は大幅に拡大いたしました。
また、当社所属の新人アーティスト「Suchmos」が順調に成長し、企業CMのタイアップ曲を獲得するなど、各メディアにおいて注目を集めるようになり、当社のアーティストビジネスの持続的成長にむけた布石を打てたほか、株式会社AbemaTVの運営するインターネットテレビ局「AbemaTV」における、当社独自編成の無料放送音楽チャンネル『SPACESHOWER MUSIC CAST』の開設や、LINE株式会社の動画生配信プラットフォーム「LINE LIVE」におけるオリジナル番組配信の実施等、インターネットにおける音楽コンテンツのウィンドウの拡大に努めました。加えて、2016年9月1日に、渋谷のライブハウス1号店「WWW」を展開するライズビル2階に、2号店「WWW X」をオープンいたしました。引き続き、コンテンツ及びメディアの両面から今後に向けた新たな取り組みを推進してまいります。
恒例の当社主催野外ライブイベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER」につきましては、昨年に続き8月26日~28日の3日間の開催。合計で約5万人を動員し、成功を収めました。
これらの取り組みの結果、売上高は 7,154,658千円と前年同期比 785,034千円増(同 12.3%増)となりました。また、営業利益は 320,660千円と前年同期比 142,246千円増(同 79.7%増)、経常利益は 337,551千円と前年同期比 152,864千円増(同 82.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は 211,607千円と前年同期比 94,872千円増(同 81.3%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
①メディア・コンテンツ セグメント
当セグメントにつきましては、音楽チャンネルの運営を中心に関連イベントやコンテンツプロデュースを展開するSPACE SHOWER TV事業、アーティストマネジメントからレーベル及びディストリビューションまでアーティストビジネスを360度展開するSPACE SHOWER MUSIC事業、音楽周辺のポップカルチャー領域を開拓するSPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業並びにデジタルサービス分野の推進・開拓をめざすSPACE SHOWER DIGITAL事業の主に4つの事業ユニットを中心に、各事業分野の成長施策の推進にあたっております。
SPACE SHOWER TV事業においては、有料放送収入におけるスカパー!サービスの加入世帯数は減少傾向にあるものの、「スペースシャワーTV」配分単価が前年同期比で上昇したことにより、売上を拡大しました。
SPACE SHOWER MUSIC事業においては、「ゲスの極み乙女。」をはじめとした自社関連アーティストの原盤印税や、放送二次使用料等の著作隣接権収入が前年同期を上回り、アーティストマネジメント関連並びにライツ関連が好調に推移しました。人気を拡大させつつある「Suchmos」につきましては、2016年7月発売の新譜が好調な売上を記録したことに加え、旧譜(前年度発売済作品)の売上が伸長しました。また、サブスクリプションサービスの拡大に牽引され、デジタル音楽配信収入が前年同期比で増加しました。
SPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業においては、前連結会計年度に連結子会社化したインフィニア株式会社の運営するコンセプトカフェ「@ほぉ~むカフェ」の集客も堅調に推移し、売上高、経常利益ともに、前年同期を大きく上回りました。
この結果、当セグメントの売上高は 6,585,972千円と前年同期比 991,972千円増(同 17.7%増)となり、経常利益(セグメント利益)は、335,735千円と前年同期比 176,978千円増(同 111.5%増)となりました。
②映像制作 セグメント
当セグメントにつきましては、大型LIVE映像制作やプロモーションビデオ制作の受注が前年同期比で減少したことにより、売上高は 568,685千円と前年同期比 206,937千円減(同 26.7%減)となり、経常利益(セグメント利益)は、 14,462千円と前年同期比 23,469千円減(同 61.9%減)となりました。
(2)連結財政状態に関する定性的情報
資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、主に受取手形及び売掛金が 515,070千円、建物及び構築物が 372,774千円、仕掛品が 195,997千円、リース資産が 72,895千円、その他(流動資産)が 50,616千円増加し、一方で現金及び預金が 461,704千円減少し、減価償却累計額及び減損損失累計額が 53,083千円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ 677,603千円増加し、7,692,848千円となりました。
負債につきましては、主に買掛金が 330,294千円、未払法人税等が 103,233千円、リース債務(固定負債)が 57,225千円、その他(流動負債)が 55,273千円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ 579,484千円増加し、 3,652,145千円となりました。また、純資産は主に利益剰余金が 98,299千円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ 98,119千円増加し、 4,040,703千円となりました。
キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、464,704千円の使用となり、資金の四半期末残高は、1,876,869千円となりました。これは、営業活動により 49,908千円獲得した一方で、投資活動により 390,636千円、財務活動により 123,970千円使用したことによるものであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の獲得は、49,908千円(前年同期は 279,835千円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益により 337,548千円、仕入債務の増加により 330,294千円、減価償却費の計上により 54,857千円、無形固定資産償却費の計上により 51,834千円獲得した一方で、売上債権の増加により 515,070千円、たな卸資産の増加により 187,175千円、法人税等の支払により 62,350千円使用したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の使用は、390,636千円(前年同期は 188,181千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得により 362,417千円使用したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の使用は、123,970千円(前年同期は 118,254千円の獲得)となりました。これは、主に、配当金の支払により 113,308千円使用したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。