(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境においてゆるやかな回復基調で推移したものの、個人消費や設備投資については踊り場の状態が続きました。また、世界経済は、アジア新興国を中心とした経済成長の減速懸念や、欧州における英国のEU離脱問題、米国大統領選挙などを背景として、為替や株価変動の不安定な状況が拡がり、依然として不透明な状況が続いております。
こうした環境の下、当社グループでは、放送業界、音楽業界、エンタテインメント業界における市場環境や消費者ニーズの変化に対応するため、創業以来行ってきた音楽映像コンテンツの企画制作及び有料多チャンネル放送プラットフォームにおける音楽専門チャンネルの運営をベースとしつつ、ライブイベント展開、デジタルコンテンツ制作や各種デジタルサービス展開、音楽レーベルからアーティストマネジメントに至る展開まで、当社グループが有するあらゆる機能を複合的に活用しながら、多様なメディア・コンテンツ事業を展開し、音楽総合エンタテインメント企業への転換を図ることを基本方針として参りました。前連結会計年度において連結子会社化した、ファンサイト事業を展開するコネクトプラス株式会社及びコンセプトカフェ運営を行うインフィニア株式会社の2社を加え、これまでの株式会社セップ、株式会社Pヴァインとともに、新たな分野での成長施策の推進、事業領域の拡大に向けた企業グループ経営を推進しております。
当第3四半期連結累計期間においては、コネクトプラス株式会社、インフィニア株式会社の2社が連結子会社に加わったことや、自社関連アーティストの権利収入やライブツアー収入など、前連結会計年度における取り組みの成果が大きく貢献したことに加え、定額制聞き放題のサブスクリプションサービス市場の拡大や取り扱い楽曲のヒットによりデジタル音楽配信収入が増加し、売上高は大幅に拡大いたしました。
また、当社所属の新人アーティスト「Suchmos」が順調に成長し、企業CMのタイアップ曲を獲得したことに加え、ラジオ局「FM802」、「J-WAVE」、並びに当社の運営する「スペースシャワーTV」においてレギュラー番組をスタートするなど、各メディアにおける注目度を高めており、当社アーティストビジネスの持続的成長が実現いたしました。加えてデジタル領域への取組拡大として、株式会社AbemaTVの運営するインターネットテレビ局「AbemaTV」における当社独自編成の無料放送音楽チャンネルの開設や、LINE株式会社の動画生配信プラットフォーム「LINE LIVE」におけるオリジナル番組配信の実施等、インターネットにおける音楽コンテンツのウィンドウ拡大に努めるとともに、当社のモバイル配信プラットフォーム「スペシャアプリ」で生配信の後「スペースシャワーTV」で放送する、デジタル配信をファーストウィンドウとした新番組「スペシャのヨルジュウ♪」をスタートいたしました。
引き続き、コンテンツ及びメディアの両面から今後に向けた新たな取り組みを推進してまいります。
これらの取り組みの結果、売上高は10,984,259千円と前年同期比 1,632,543千円増 (同 17.5%増) となりました。また、営業利益は387,730千円と前年同期比 313,596千円増 (同 423.0%増) 、経常利益は410,479千円と前年同期比 325,964千円増 (同 385.7%増) 、親会社株主に帰属する四半期純利益は254,781千円と前年同期比 213,853千円増 (同 522.5%増) となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
①メディア・コンテンツ セグメント
当セグメントにつきましては、音楽チャンネルの運営を中心に関連イベントやコンテンツプロデュースを展開するSPACE SHOWER TV事業、アーティストマネジメントからレーベル及びディストリビューションまでアーティストビジネスを360度展開するSPACE SHOWER MUSIC事業、音楽周辺のポップカルチャー領域を開拓するSPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業並びにデジタルサービス分野の推進・開拓をめざすSPACE SHOWERDIGITAL事業の主に4つの事業ユニットを中心として、各事業分野の成長施策の推進にあたっております。
SPACE SHOWER TV事業においては、有料放送収入におけるスカパー!サービスの加入世帯数は減少傾向にあるものの、「スペースシャワーTV」配分単価が前年同期比で上昇したことにより、売上を拡大しました。
SPACE SHOWER MUSIC事業においては、2016年12月末日で専属アーティスト契約を満了いたしました「ゲスの極み乙女。」・「indigo la End」につき、主に契約満了に伴う商品在庫の調整等を行ったことによる一時費用が発生したものの、人気を拡大させつつある「Suchmos」に関して、2016年7月発売の新譜が好調な売上を記録したことに加え、企業CMタイアップなどの効果により旧譜(前年度発売済作品)の売上が大きく伸長したこと、自社関連アーティストの原盤印税や放送二次使用料等の著作隣接権収入が前年同期を上回り、アーティストマネジメント関連並びにライツ関連が好調に推移したこと、サブスクリプションサービス事業者の参入拡大に牽引され、デジタル音楽配信収入が増加したことにより、売上高、経常利益ともに前年同期を大きく上回りました。
SPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業においては、前連結会計年度に連結子会社化したインフィニア株式会社の運営するコンセプトカフェ「@ほぉ~むカフェ」の集客が堅調に推移し、売上高、経常利益ともに、前年同期を大きく上回りました。
この結果、当セグメントの売上高は9,922,101千円と前年同期比 1,730,457千円増 (同 21.1%増) となり、経常利益 (セグメント利益) は、369,284千円と前年同期比 332,932千円増 (同 915.9%増) となりました。
②映像制作 セグメント
当セグメントにつきましては、大型LIVE映像制作やプロモーションビデオ制作の受注が前年同期比で減少したことにより、売上高は1,062,158千円と前年同期比 97,914千円減 (同 8.4%減) となり、経常利益 (セグメント利益) は、52,716千円と前年同期比 8,516千円減 (同 13.9%減) となりました。
(2)連結財政状態に関する定性的情報
資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、主に建物及び構築物が371,101千円、受取手形及び売掛金が307,442千円、仕掛品が83,907千円、リース資産が68,940千円増加し、一方で現金及び預金が221,685千円減少し、減価償却累計額及び減損損失累計額が80,382千円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ486,491千円増加し、7,501,736千円となりました。
負債につきましては、主に未払法人税等が111,743千円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ345,197千円増加し、3,417,858千円となりました。また、純資産は利益剰余金が141,473千円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ141,293千円増加し、4,083,877千円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。