第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による経済活動の停滞、個人消費の低迷などにより、大幅な落ち込みとなりました。緊急事態宣言の解除後は、外出自粛の緩和などを背景に、一時的な景気の持ち直しの動きが見られたものの、2020年末から全国各地で感染者が急増するなど、新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない状況のなか、景気の先行きは依然として不透明な厳しい状況が続いております。

 

当社グループの事業に関連する、放送、音楽、エンタテインメントの各業界におきましても、デジタル化やグローバル化の進展に伴う事業環境の激変に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の動きにより、巣ごもり消費の拡大による放送やデジタル映像・音楽配信など、消費者ニーズの拡大が見込まれるサービスがある一方、ライブハウス・コンセプトカフェの営業縮小や、ライブイベントの延期・中止が相次ぎ、当社グループを取り巻く経営環境に大きな影響が及んでおります。

 

こうした環境の下、当社グループでは、創業以来行ってきた音楽映像コンテンツの企画制作及び有料多チャンネル放送プラットフォームにおける音楽専門チャンネルの運営をベースとしつつ、ライブイベント事業、デジタルコンテンツ制作や各種デジタルサービス事業、音楽レーベルからアーティストマネジメント事業に至るまで、当社グループが有するあらゆる機能を複合的に活用しながら、多様なメディア・コンテンツ事業を展開し、音楽エンタテインメント企業へと事業転換を図ってまいりました。また、ファンクラブ事業を展開するコネクトプラス㈱、コンセプトカフェ運営を行うインフィニア㈱、映像制作プロダクションの㈱セップ等、これら連結子会社とともに、新たな分野での成長施策の推進、事業領域の拡大に向けた企業グループ経営を推進しております。

 

当第3四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染拡大影響下において、日本アーティストの海外展開が困難を極める中、日本の音楽コンテンツを海外ファンに届ける取り組みとして、当社が毎年夏に主催している野外フェスティバル「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER」の特別番組「THE BEST OF SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER」を制作し、月間アクティブユーザー(MAU)9億人を誇る中国テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループの音楽系プラットフォームにて、2020年12月20日より映像配信いたしました。

また、オランダ王国に本社を置き、音楽デジタルディストリビューション事業「FUGA」を運営するINDEPENDENT IP B.V.(以下、「FUGA社」)との間で協議してまいりました、「日本における音楽配信事業を共同運営する合弁会社の設立」につき最終合意に至り、2020年12月25日に株主間契約を締結いたしました。音楽配信事業は、定額制音楽配信サービス市場の伸長に伴い、堅調に成長を続けておりますが、当社が持つ日本国内の音楽業界に対する知見やネットワークを持つ人材と、FUGA社が持つ高いシステム開発力、最先端のデジタル機能及び世界的なマーケティングネットワークを相互補完的に組み合わせることで、日本発の真のグローバルディストリビューションの確立を目指すとともに、より一層の事業拡大を図ってまいります。

加えて、コンセプトカフェ運営を行うインフィニア㈱において、コンセプトカフェの運営ノウハウを活用し、スマートフォンやパソコン上で、ユーザーとメイド双方が自分の分身となるアバターを通じてコミュニケーションを楽しむデジタルサービス「バーチャルあっとほぉーむカフェ」を2020年11月6日よりスタートいたしました。当社グループでは引き続き、事業環境の変化や新しい生活様式に対応すべく、新たなビジネスを企画してまいります。

 

以上の結果、売上高は8,624,622千円と前年同期比3,687,468千円減(同29.9%減)となりました。また、各段階利益につきましても、営業損益は営業損失265,943千円と前年同期比449,425千円減(前年同期は営業利益183,482千円)、経常損益は経常損失107,290千円と前年同期比326,557千円減(前年同期は経常利益219,267千円)、親会社株主に帰属する四半期純損益は親会社株主に帰属する四半期純損失221,760千円と前年同期比378,978千円減(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益157,217千円)と、減収減益となりました。

なお、当社グループは、連結経常利益水準を安定させ、さらに向上させることを経営の目標としておりますが、当連結会計年度における経常損失は107,290千円となりました。

 

当社グループの最近5ヵ年の第3四半期連結累計期間に係る主な経営成績は以下のとおりであります。

 

回次

第23期

第3四半期

連結累計期間

第24期

第3四半期

連結累計期間

第25期

第3四半期

連結累計期間

第26期

第3四半期

連結累計期間

第27期

第3四半期

連結累計期間

会計期間

自2016年

4月1日

至2016年

12月31日

自2017年

4月1日

至2017年

12月31日

自2018年

4月1日

至2018年

12月31日

自2019年

4月1日

至2019年

12月31日

自2020年

4月1日

至2020年

12月31日

売上高 (千円)

10,984,259

11,472,893

11,163,430

12,312,091

8,624,622

営業利益又は営業損失(△) (千円)

387,730

607,969

231,611

183,482

△265,943

経常利益又は経常損失(△) (千円)

410,479

624,690

244,987

219,267

△107,290

親会社株主に帰属する四半期純利益又は親会社株主に帰属する四半期純損失(△) (千円)

254,781

396,823

157,060

157,217

△221,760

売上高経常利益率(%)

3.7

5.4

2.2

1.8

△1.2

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

①メディア・コンテンツ セグメント

当セグメントにつきましては、音楽チャンネル運営を中心とするメディア事業、イベント・コンテンツプロデュース事業、アーティストマネジメント事業、レーベル・ディストリビューション事業及び「WWW」「WWW X」を運営するライブハウス事業などの事業ユニットを中心に、連結子会社コネクトプラス㈱のファンクラブ事業、インフィニア㈱のコンセプトカフェ事業等を加えて、各事業分野の成長施策の推進にあたっております。

メディア事業においては、有料放送収入が減少したものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、番組収録などを予定通りに実施することができず、番組制作費やプロモーション費用が未消化となり、前年同期比で減収増益となりました。レーベル・ディストリビューション事業においては、デジタル音楽配信売上が増加したものの、パッケージ販売売上や音源リリースが減少したことにより、前年同期比で減収減益となりました。イベント・コンテンツプロデュース事業においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、当社主催の夏フェスイベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2020」が中止となるなど、ライブイベントの延期や中止が相次いだことにより、前年同期比で減収減益となりました。アーティストマネジメント事業においても、ライブイベントの延期や中止が相次いだことにより、前年同期比で減収となりました。また、ライブハウス事業及びインフィニア㈱のコンセプトカフェ事業においては、店舗の休業などを実施したことにより、前年同期比で減収減益となりました。

この結果、当セグメントの売上高は7,841,645千円と前年同期比3,526,354千円減(同31.0%減)となり、セグメント損益(経常損益)につきましてはセグメント損失(経常損失)118,623千円と前年同期比343,332千円減(前年同期はセグメント利益(経常利益)224,708千円)となりました。

 

当セグメントの最近5ヵ年の第3四半期連結累計期間に係る主な経営成績は以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

回次

第23期

第3四半期

連結累計期間

第24期

第3四半期

連結累計期間

第25期

第3四半期

連結累計期間

第26期

第3四半期

連結累計期間

第27期

第3四半期

連結累計期間

会計期間

自2016年

4月1日

至2016年

12月31日

自2017年

4月1日

至2017年

12月31日

自2018年

4月1日

至2018年

12月31日

自2019年

4月1日

至2019年

12月31日

自2020年

4月1日

至2020年

12月31日

売上高

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

9,922,101

10,366,365

10,116,125

11,367,999

7,841,645

セグメント間の内部売上高又は

振替高

220

9,922,321

10,366,365

10,116,125

11,367,999

7,841,645

セグメント利益又はセグメント損失(△)

369,284

566,733

205,033

224,708

△118,623

 

 

②映像制作 セグメント

当セグメントにつきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、映像制作案件の収録延期が相次いだことなどにより、売上高は782,977千円と前年同期比161,114千円減(同17.1%減)となったものの、セグメント損益(経常損益)につきましては、大型案件や助成金の獲得などにより、セグメント利益(経常利益)30,918千円と前年同期比3,232千円増(同11.7%増)と、減収増益となりました

 

当セグメントの最近5ヵ年の第3四半期連結累計期間に係る主な経営成績は以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

回次

第23期

第3四半期

連結累計期間

第24期

第3四半期

連結累計期間

第25期

第3四半期

連結累計期間

第26期

第3四半期

連結累計期間

第27期

第3四半期

連結累計期間

会計期間

自2016年

4月1日

至2016年

12月31日

自2017年

4月1日

至2017年

12月31日

自2018年

4月1日

至2018年

12月31日

自2019年

4月1日

至2019年

12月31日

自2020年

4月1日

至2020年

12月31日

売上高

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

1,062,158

1,106,527

1,047,304

944,092

782,977

セグメント間の内部売上高又は

振替高

34,297

28,310

56,208

55,852

39,599

1,096,455

1,134,838

1,103,512

999,944

822,576

セグメント利益

52,716

52,495

72,418

27,686

30,918

 

(2)財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、主に仕掛品が90,793千円、ソフトウエアが91,714千円増加した一方で、現金及び預金が336,516千円、受取手形及び売掛金が276,903千円、その他流動資産59,683千円、繰延税金資産が62,956千円減少、また減価償却累計額及び減損損失累計額が203,884千円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ896,354千円減少し、6,914,807千円となりました。

負債につきましては、主に退職給付に係る負債が53,916千円増加した一方で、買掛金が87,341千円、未払金が223,893千円、預り金が148,252千円、賞与引当金が76,173千円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ556,943千円減少し、2,857,684千円となりました。また、純資産は利益剰余金が前連結会計年度末に比べ335,248千円減少したことなどにより、4,057,122千円となりました。

 

当社グループの最近4ヵ年の連結会計年度及び当第3四半期連結会計期間に係る主な財政状態は以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

回次

第23期

第24期

第25期

第26期

第27期

第3四半期

連結会計期間

会計期間

自2016年

4月1日

至2017年

3月31日

自2017年

4月1日

至2018年

3月31日

自2018年

4月1日

至2019年

3月31日

自2019年

4月1日

至2020年

3月31日

自2020年

4月1日

至2020年

12月31日

総資産

7,912,944

8,045,653

8,029,158

7,811,162

6,914,807

負債

3,734,244

3,647,235

3,586,636

3,414,628

2,857,684

純資産

4,178,699

4,398,417

4,442,522

4,396,533

4,057,122

 

(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

新型コロナウイルス感染症の影響に関し、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について変更を行っております。

変更の内容については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載のとおりです。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はあ
りません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7)資本の財源及び資金の流動性

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、外注費のほか、商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は主に、設備投資やシステム投資等によるものであります。また、株主還元につきましては、財務の健全性等に留意しつつ、配当政策に基づき実施してまいります。

 当社グループは、有料放送事業を始めとする既存事業により、事業運営上必要なキャッシュ・フローを安定的に確保し、それを原資として新規事業の資金を賄うことや、株主還元を実施することを基本方針としており、経営計画に照らして、必要な資金(銀行借入)を調達するようにしております。なお、当第3四半期連結会計期間末時点の借入金はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。