第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 なお、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。

 

(1) 業績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、輸出・生産面に新興国経済減速の影響が見られるものの、国内企業収益の改善や、雇用・所得環境の着実な改善を背景に個人消費が底堅く推移したことから、緩やかな回復基調が続いております。

 このような経済状況の下、当社グループは、有料多チャンネル事業における加入者基盤及び放送収益の維持・拡大や、新規事業の開発、宇宙・衛星事業における企業・官公庁のBCP(事業継続計画)向けソリューションの提供やグローバルビジネスの強化、モバイルビジネスの展開に積極的に取り組むなど、中長期的な成長戦略を着実に推進致しました。

 当第3四半期連結累計期間における当社グループの連結業績は次のとおりとなりました。

区分

前第3四半期

連結累計期間

(百万円)

当第3四半期

連結累計期間

(百万円)

前年同四半期比

(百万円)

増 減 率

(%)

営業収益

122,568

123,466

898

0.7

営業利益

17,592

18,560

967

5.5

経常利益

17,581

18,554

973

5.5

税金等調整前四半期純利益

18,374

18,839

464

2.5

親会社株主に帰属する四半期純利益

12,936

12,134

△802

△6.2

 平成26年5月のMPEG-2方式の標準画質サービス終了による同サービス関連収入の剥落、及び「スカパープレミアムサービス」の視聴料収入が減少した一方で、「スカパー」累計加入件数の増加による同サービスの業務手数料収入増加、及び宇宙・衛星事業における災害対策用ネットワーク管制局設備の販売により、営業収益は前年同四半期比898百万円増の123,466百万円、営業利益は前年同四半期比967百万円増の18,560百万円となりました。

 また、投資有価証券売却益の減少に加え、グループ内組織再編により子会社の繰越欠損金が回収可能となった前期と比較し法人税等が増加したため、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同四半期比802百万円減の12,134百万円となりました。

 

 当社グループのセグメント別の概況は次のとおりです。(業績については、セグメント間の内部営業収益等を含めて記載しております。)

 

<有料多チャンネル事業>

・加入者基盤及び放送収益の維持・拡大

 「スカパー」の加入者獲得に向けた取り組みとして、「加入料0円キャンペーン」「スカパー /スカパー オンデマンド 10日間無料放送キャンペーン」を実施致しました。

 「スカパープレミアムサービス」の加入者獲得の取り組みとして、「スカパー4K映画」「スカパー4K総合」の2チャンネルによる4K放送を推進しておりますが、スカパープレミアムサービスチューナーを内蔵した4Kテレビ等の今後の普及を見据え、平成28年春を目指し4K放送専門チャンネルを1チャンネル追加開局し、3チャンネル体制とすることを決定致しました。

 コンテンツを軸としたマーケティングへの転換として以下実施致しました。

 競合メディアとの差別化を図るためのコンテンツとして、Jリーグ、UEFAチャンピオンズリーグの放送・配信に加え、6、7月にはサッカー南米選手権「コパアメリカ チリ2015」を「スカパー」及び「スカパーオンデマンド」で放送・配信致しました。

 「BSスカパー」及び「スカパー4K総合」の編成の充実を図るため、「Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION」の完全生中継、及び「ポール・マッカートニー『OUT THERE JAPAN TOUR 2015』日本武道館公演」の独占放送を実施致しました。

 その他、年末の格闘技コンテンツとして「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015さいたま3DAYS」本大会の完全生中継を実施致しました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間における加入件数は次のとおりとなりました。

新規加入件数

再加入件数

解約件数

純増減数

累計加入件数

 321,336件

83,416件

436,632件

△31,880件

3,429,815件

 新規加入件数は、前年同四半期比16,395件増の321,336件、解約件数は前年同四半期比245,016件減の436,632件(うち前期標準画質サービス終了に伴う解約252,027件)となり、再加入件数を加えた純増減数は△31,880件、累計加入件数は3,429,815件となりました。

 

・新規事業開発への取り組み

 海外での日本コンテンツ配信事業の拡大と周辺ビジネスの開発を目的として、平成27年5月にWAKUWAKU JAPAN㈱を設立致しました。なお同社は、平成27年7月1日付で、スカパーJSAT㈱から簡易吸収分割により、海外向け日本コンテンツチャンネル「WAKUWAKU JAPAN」事業を承継するとともに、同日に同社事業拡大のための資本増強を目的とした第三者割当増資を実施し、スカパーJSAT㈱及び㈱海外需要開拓支援機構がこれに応じております。すでに開局済みのインドネシア、ミャンマーに続き平成27年7月からシンガポールでも放送を開始し、世界22ヶ国への展開を計画しております。

 

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の有料多チャンネル事業の業績は次のとおりとなりました。

 

前第3四半期

連結累計期間

(百万円)

当第3四半期

連結累計期間

(百万円)

前年同四半期比

(百万円)

増 減 率

(%)

営業収益

 

 

 

 

 外部顧客への営業収益

89,700

88,685

△1,015

△1.1%

 セグメント間の内部営業収益等

2,770

2,545

△224

△8.1%

92,471

91,231

△1,239

△1.3%

 セグメント利益

4,509

5,167

657

14.6%

 「スカパー」累計加入件数の増加により同サービスの業務手数料収入が増加した一方で、平成26年5月のMPEG-2方式の標準画質サービス終了による同サービスの業務手数料収入・送信料収入の剥落、及び「スカパープレミアムサービス」のハイビジョンサービス累計加入件数減少による視聴料収入減少等により、営業収益は前年同四半期比1,239百万円減の91,231百万円となりました。また営業費用は、「BSスカパー」や4K放送のコンテンツ費用が増加した一方で、番組供給料及び広告宣伝費等の減少により、前年同四半期比1,897百万円の86,064百万円となりました。この結果、営業利益は前年同四半期比657百万円増の5,167百万円となりました。

 

<宇宙・衛星事業>

・国内BCP需要への対応

 東日本大震災以降、災害対策・BCP対策としての衛星通信の評価が再び高まっており、当該需要への対応として「EsBird」や「ExBird」等の衛星ソリューションサービスの積極的な販売を展開しております。その中で、前期より準備を進めておりました東日本高速道路㈱、中日本高速道路㈱、及び西日本高速道路㈱の3社向けにEsBirdサービスを平成27年5月より提供開始致しました。また、平成27年11月に一般財団法人自治体衛星通信機構向けの災害対策用ネットワーク管制局設備を販売致しました。

・海外衛星ビジネスの拡大

 成長が期待されるアジア・オセアニア地域の市場を重点的に開拓するとともに、北米及びロシア地域での営業展開も推進しております。

 スカパーJSAT㈱は、Intelsat S.A.(本社:ルクセンブルク、以下「Intelsat」)と通信衛星「Horizons 3e」を共同調達し東経169度において共同衛星事業を行うことを平成27年11月に合意致しました。これに伴い、当社グループは当該衛星を保有することとなる「Horizons-3 Satellite LLC」へIntelsatと共同出資し、当該事業を実施致します。

・移動体衛星通信ビジネス

 船舶向けインターネット接続サービス「OceanBB」や、航空機内ネット接続サービスでの当社グループ衛星回線利用などにより、移動体衛星通信ビジネスを拡大致しました。また、インマルサット衛星を利用した通信サービスに関しても海洋・船舶及び航空機向けインターネット接続サービスを中心に積極的に展開しております。

 

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の宇宙・衛星事業の業績は次のとおりとなりました。

 

前第3四半期

連結累計期間

(百万円)

当第3四半期

連結累計期間

(百万円)

前年同四半期比

(百万円)

増 減 率

(%)

営業収益

 

 

 

 

 外部顧客への営業収益

32,867

34,780

1,913

5.8%

 セグメント間の内部営業収益等

6,592

6,630

38

0.6%

39,460

41,411

1,951

4.9%

 セグメント利益

13,563

13,873

310

2.3%

 平成26年5月のMPEG-2方式の標準画質サービス終了による放送トランスポンダ収入減少の一方で、船舶向けインターネットサービス収入の増加、及び災害対策用ネットワーク管制局設備の販売等により、営業収益は前年同四半期比1,951百万円増の41,411百万円、営業利益は前年同四半期比310百万円増の13,873百万円となりました。

 

(2) 財政状態

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は306,540百万円となり、前連結会計年度末に比べて24,023百万円増加致しました。主な増加は現金及び預金7,777百万円、有価証券10,999百万円及び仕掛品7,410百万円であります。

 当第3四半期連結会計期間末における負債合計は108,171百万円となり、前連結会計年度末に比べて21,294百万円増加致しました。主な増加は未払法人税等5,319百万円、前受収益2,620百万円及び社債20,000百万円であり、主な減少は未払金8,475百万円であります。なお増加した社債は、設備投資資金の調達を目的として発行した国内無担保普通社債であります。

 当第3四半期連結会計期間末における非支配株主持分を含めた純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益等による利益剰余金の増加8,127百万円、非支配株主持分の増加3,959百万円及び自己株式の取得による減少7,139百万円により、前連結会計年度末比2,728百万円増の198,368百万円となりました。また、自己資本比率は63.4%となり、前連結会計年度末と比べて5.8ポイント減少致しました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益18,839百万円や減価償却費15,824百万円に加え、たな卸資産の増加による支出7,268百万円、未払金の減少による支出8,475百万円等により、23,346百万円の収入(前年同四半期は15,622百万円の収入)となりました。

 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出22,222百万円等により、20,737百万円の支出(前年同四半期は22,293百万円の支出)となりました。

 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入4,556百万円、長期借入金の返済による支出1,201百万円、社債の発行による収入19,888百万円、自己株式の取得による支出7,143百万円、非支配株主からの払込による収入4,400百万円配当金支払による支出3,998百万円等により、16,194百万円の収入(前年同四半期は16,623百万円の支出)となりました。

 以上の結果、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ18,776百万円増加し、52,740百万円となりました。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、128百万円であります。

 

(6) 主要な設備

 前連結会計年度において計画中であった重要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間において著しい変更があったものは、次のとおりであります。

会社名

区分
(所在地)

セグメントの
名称

設備の内容

投資予定額

(百万円)

資金調達

方法

着手年月

完了予定年月

変更前)

(変更後)

スカパーJSAT㈱

通信衛星設備

JCSAT-14(赤道上空の静止軌道上等)

宇宙・衛星事業

通信衛星

22,000

社債発行

自己資金

平成25年

6月

平成27年度

下期

平成28年度

上期