第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはない。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はない。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

①財政状態

 当第3四半期連結会計期間の資産は、前連結会計年度末に比べ92億円増加し、11兆9,670億円となった。これは、廃炉等積立金が増加したことなどによるものである。

 当第3四半期連結会計期間の負債は、前連結会計年度末に比べ1,125億円減少し、8兆9,284億円となった。これは、未払費用が減少したことなどによるものである。

 当第3四半期連結会計期間の純資産は、前連結会計年度末に比べ1,217億円増加し、3兆386億円となった。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことなどによるものである。この結果、自己資本比率は25.2%と前連結会計年度末に比べ0.9ポイント上昇した。

 

②経営成績

 当第3四半期連結累計期間の経常利益は、グループ全社を挙げた継続的なコスト削減に努めたものの、競争激化や新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより、東京電力グループの販売電力量が、前年同四半期比8.8%減の1,502億kWhとなったことなどから、前年同四半期比24.0%減の2,355億円となった。

 また、特別損失に原子力損害賠償費954億円を計上したことや、前年度に計上した特別利益の反動減などから、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期比70.0%減の1,304億円となった。

 当第3四半期連結累計期間における各セグメントの業績(セグメント間取引消去前)は次のとおりである。

 なお、第1四半期連結会計期間より、これまで「ホールディングス」に区分してきた再生可能エネルギー発電事業を、新たなセグメントとして「リニューアブルパワー」に移行し、併せて関係会社のセグメントも変更していることから、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメントに組み替えた数値で比較している。

[ホールディングス]

売上高は、前年同四半期比19.6%減の3,647億円となり、経常利益は、基幹事業会社からの受取配当金の減少や東京電力エナジーパートナー株式会社への卸電力販売の減少などにより、前年同四半期比94.2%減の70億円となった。

[フュエル&パワー]

売上高は、前年同四半期比10.7%減の58億円となり、経常利益は、株式会社JERAにおいて、燃料費調整制度の期ずれ影響や発電事業の収支が好転したことなどにより、前年同四半期比33.8%増の834億円となった。

[パワーグリッド]

売上高は、前年同四半期比0.3%増の1兆2,924億円となり、経常利益は、新型コロナウイルスの感染拡大によるエリア需要減があったものの、減価償却費の減少などにより、前年同四半期比4.7%増の1,836億円となった。

[エナジーパートナー]

売上高は、前年同四半期比14.2%減の3兆6,143億円となり、経常利益は、競争激化や新型コロナウイルス感染拡大等で売上高が減少したことなどにより、前年同四半期比85.4%減の79億円となった。

[リニューアブルパワー]

売上高は、前年同四半期比16.6%増の1,099億円となり、経常利益は、東京電力エナジーパートナー株式会社への卸電力販売の増加などにより、前年同四半期比62.4%増の441億円となった。

 

2019年度末より世界的に流行している新型コロナウイルス感染症拡大の収束が依然として見通せない中、当第3四半期連結累計期間の当社エリア電力需要は、夏季の高気温に伴う冷房需要の増加があったものの、新型コロナウイルスの影響等により経済水準が落ち込んだことなどから前年同四半期比で2.5%程度減少している。

当社販売電力量についても、新型コロナウイルスの影響や厳しい競争の継続等により、前年同四半期比で8.8%程度減少している。

足元では、電力需要が新型コロナウイルス感染症拡大前の水準まで回復していない中で、再度緊急事態宣言が発令されたことによる経済活動の一部制限などから電力需要の減少が継続する可能性があるため、引き続き動向を注視していく。

 

また、2020年12月末以降の寒波による低気温に伴い暖房需要が増加したことや、供給側ではLNG火力発電の計画を上回る稼働の継続により、燃料在庫が減少し発電事業者の持続的な供給力が低下したことから、年明けから厳しい電力需給状況が発生した。こうした需給ひっ迫による影響についても、今後注意深く見極めていく。

 

(2) 経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はない。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した課題はない。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した課題について重要な変更はない。

 

(4) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、8,258百万円である。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はない。

 

 

(5) 生産及び販売の実績

 当社グループは、原子力発電等を行う「ホールディングス」、火力発電等を行う「フュエル&パワー」、送電・変電・配電による電力の供給等を行う「パワーグリッド」、電気の販売等を行う「エナジーパートナー」及び再生可能エネルギー発電等を行う「リニューアブルパワー」の5つのセグメントがコスト意識を高めるとともに自発的に収益拡大に取り組みつつ、一体となって電気事業を運営している。加えて、電気事業が連結会社の事業の大半を占めており、また、電気事業以外の製品・サービスは多種多様であり、受注生産形態をとらない製品も少なくないため、生産及び販売の実績については、電気事業のみを記載している。

 なお、電気事業については、販売電力量を四半期ごとに比較すると、冷暖房需要によって販売電力量が増加する第2四半期・第4四半期と比べて、第1四半期・第3四半期の販売電力量は相対的に低水準となる特徴がある。

 

① 発電実績

種別

2020年度第3四半期累計

(百万kWh)

前年同四半期比

(%)

水力発電電力量

9,424

110.8

火力発電電力量

119

99.0

原子力発電電力量

新エネルギー等発電電力量

41

83.2

発電電力量合計

9,583

110.5

 

② 販売実績

a 販売電力量

種別

2020年度第3四半期累計

(百万kWh)

前年同四半期比

(%)

販売電力量

150,206

91.2

 (注) 上記販売電力量には、連結子会社の一部を含んでいる。

 

b 電気料収入

種別

2020年度第3四半期累計

(百万円)

前年同四半期比

(%)

電気料収入

2,859,769

85.0

 (注)1.上記電気料収入には、消費税等は含まれていない。

    2.連結子会社の一部を含んでいる。

 

c 託送収入

種別

2020年度第3四半期累計

(百万円)

前年同四半期比

(%)

託送収益

1,079,944

98.7

 (注)1.上記託送収入には、消費税等は含まれていない。

    2.東京電力パワーグリッド株式会社におけるセグメント間取引消去前の託送収入である。

 

 

   ③ 託送供給料金

 東京電力パワーグリッド株式会社は、2020年7月28日、電気事業法第18条第1項に規定された「託送供給等約款」の変更に係る認可申請(電気事業法施行規則第45条の21の2および第45条の21の5の規定による経済産業大臣からの通知ならびに原子力発電における使用済燃料の再処理等のための積立金の積立て及び管理に関する法律附則第3条第3項の規定による積立ての終了に基づく新たな料金を設定)を経済産業大臣に行い、2020年9月4日に経済産業大臣の認可を受け、2020年10月1日から実施している。なお、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた経済・社会情勢に配慮し、現行託送料金からの引上げ相当分の適用期間の始期および終期を1年間延期することとし、現行の料金は2020年10月1日から1年間据え置き、2021年10月1日から現行に比べ1kWhあたり+0.03円の見直しをする。

 約款実施の日から2021年9月30日までの期間における主要託送供給料金は下記のとおりである。

 

託送供給料金表

 

(消費税等相当額を含む料金単価)

 

 

単位

料金単価(円)

接続送電サービス

低圧

電灯定額接続送電サービス

電灯

料金

10Wまで

1灯    1か月につき

35.54

10W超過 20Wまで

71.09

20W 〃 40W 〃

142.19

40W 〃 60W 〃

213.28

60W 〃 100W 〃

355.47

100W 〃 100Wまでごとに

355.47

小型

機器

料金

50VAまで

1機器   1か月につき

106.17

50VA超過 100VAまで

212.34

100VA 〃 100VAまでごとに

212.34

電灯標準接続送電サービス

基本

料金

実量契約

1kW   1か月につき

214.50

SB・主開閉器契約

1kVA  1か月につき

143.00

SB契約;5Aの場合

1契約   1か月につき

71.50

SB契約;15Aの場合

214.50

電力量料金

1kWhにつき

7.45

電灯

時間帯別接続送電サービス

基本

料金

実量契約

1kW   1か月につき

214.50

SB・主開閉器契約

1kVA  1か月につき

143.00

SB契約;5Aの場合

1契約   1か月につき

71.50

SB契約;15Aの場合

214.50

電力量料金

昼間時間

1kWhにつき

8.20

夜間時間

  〃

6.55

電灯従量接続送電サービス

  〃

10.97

動力標準接続送電サービス

基本

料金

実量契約

1kW   1か月につき

704.00

主開閉器契約

445.50

電力量料金

1kWhにつき

5.17

 

 

 

単位

料金単価(円)

接続送電

サービス

低圧

動力

時間帯別接続送電サービス

基本

料金

実量契約

1kW   1か月につき

704.00

主開閉器契約

445.50

電力量料金

昼間時間

1kWhにつき

5.69

夜間時間

4.57

動力従量接続送電サービス

16.71

高圧

高圧標準

接続送電サービス

基本料金

1kW   1か月につき

555.50

電力量料金

1kWhにつき

2.34

高圧

時間帯別接続送電サービス

基本料金

1kW   1か月につき

555.50

電力量料金

昼間時間

1kWhにつき

2.57

夜間時間

2.04

高圧従量接続送電サービス

  〃

11.45

ピークシフト割引

1kW   1か月につき

471.90

特別

高圧

特別

高圧標準接続送電サービス

基本料金

379.50

電力量料金

1kWhにつき

1.30

特別高圧時間帯別接続送電サービス

基本料金

1kW   1か月につき

379.50

電力量料金

昼間時間

1kWhにつき

1.39

夜間時間

1.17

特別高圧従量接続送電サービス

7.52

ピークシフト割引

1kW   1か月につき

322.30

予備送電サービス

高圧

予備送電サービスA

71.50

予備送電サービスB

88.00

特別

高圧

予備送電サービスA

66.00

予備送電サービスB

77.00

近接性

評価割引

受電電圧が標準電圧6,000V以下の場合

1kWhにつき

0.69

受電電圧が標準電圧6,000Vをこえ140,000V以下の場合

0.41

受電電圧が標準電圧140,000Vをこえる場合

0.21

(注)1.上記契約種別のほか、臨時接続送電サービス、発電量調整受電計画差対応電力、接続対象計画差対応電力、

需要抑制量調整受電計画差対応電力、給電指令時補給電力がある。

2.SBとは、電流制限器またはその他適当な電流を制限する装置。

3.時間帯別接続送電サービスにおける「昼間時間」とは、毎日午前8時から午後10時までの時間をいい、「夜間時間」とは、「昼間時間」以外の時間をいう。ただし、日曜日、祝日(「国民の祝日に関する法律」に規定する休日)および1月2日・3日、4月30日、5月1日・2日、12月30日・31日は、全日「夜間時間」扱いとする。

4.近接性評価割引とは、近接性評価地域に立地する発電場所における発電設備を維持し、および運用する発電契約者から当該発電設備に係る電気を受電し、接続供給を利用する場合に行う割引をいう。

5.これまで近接性評価割引対象とされていた地域において、現に割引の適用を受けている電源についても、暫定的に、引き続き割引くこととし、受電電圧が標準電圧140,000Vをこえる場合の単価を適用する。

 

 

     なお、2021年10月1日以降における主要託送供給料金は下記のとおりである。

 

託送供給料金表

(消費税等相当額を含む料金単価)

 

 

単位

料金単価(円)

接続送電サービス

低圧

電灯定額接続送電サービス

電灯

料金

10Wまで

1灯    1か月につき

35.67

10W超過 20Wまで

71.34

20W 〃 40W 〃

142.71

40W 〃 60W 〃

214.05

60W 〃 100W 〃

356.76

100W 〃 100Wまでごとに

356.76

小型

機器

料金

50VAまで

1機器   1か月につき

106.56

50VA超過 100VAまで

213.11

100VA 〃 100VAまでごとに

213.11

電灯標準接続送電サービス

基本

料金

実量契約

1kW   1か月につき

214.50

SB・主開閉器契約

1kVA  1か月につき

143.00

SB契約;5Aの場合

1契約   1か月につき

71.50

SB契約;15Aの場合

214.50

電力量料金

1kWhにつき

7.48

電灯

時間帯別接続送電サービス

基本

料金

実量契約

1kW   1か月につき

214.50

SB・主開閉器契約

1kVA  1か月につき

143.00

SB契約;5Aの場合

1契約   1か月につき

71.50

SB契約;15Aの場合

214.50

電力量料金

昼間時間

1kWhにつき

8.23

夜間時間

  〃

6.58

電灯従量接続送電サービス

  〃

11.00

動力標準接続送電サービス

基本

料金

実量契約

1kW   1か月につき

704.00

主開閉器契約

445.50

電力量料金

1kWhにつき

5.20

動力

時間帯別接続送電サービス

基本

料金

実量契約

1kW   1か月につき

704.00

主開閉器契約

445.50

電力量料金

昼間時間

1kWhにつき

5.72

夜間時間

4.60

動力従量接続送電サービス

16.74

 

 

 

単位

料金単価(円)

接続送電

サービス

高圧

高圧標準

接続送電サービス

基本料金

1kW   1か月につき

555.50

電力量料金

1kWhにつき

2.37

高圧

時間帯別接続送電サービス

基本料金

1kW   1か月につき

555.50

電力量料金

昼間時間

1kWhにつき

2.60

夜間時間

2.07

高圧従量接続送電サービス

  〃

11.48

ピークシフト割引

1kW   1か月につき

471.90

特別

高圧

 

特別

高圧標準接続送電サービス

基本料金

379.50

電力量料金

1kWhにつき

1.33

特別高圧時間帯別接続送電サービス

基本料金

1kW   1か月につき

379.50

電力量料金

昼間時間

1kWhにつき

1.42

夜間時間

1.20

特別高圧従量接続送電サービス

7.55

ピークシフト割引

1kW   1か月につき

322.30

予備送電サービス

高圧

予備送電サービスA

71.50

予備送電サービスB

88.00

特別

高圧

予備送電サービスA

66.00

予備送電サービスB

77.00

近接性

評価割引

受電電圧が標準電圧6,000V以下の場合

1kWhにつき

0.69

受電電圧が標準電圧6,000Vをこえ140,000V以下の場合

0.41

受電電圧が標準電圧140,000Vをこえる場合

0.21

(注)1.上記契約種別のほか、臨時接続送電サービス、発電量調整受電計画差対応電力、接続対象計画差対応電力、

需要抑制量調整受電計画差対応電力、給電指令時補給電力がある。

2.SBとは、電流制限器またはその他適当な電流を制限する装置。

3.時間帯別接続送電サービスにおける「昼間時間」とは、毎日午前8時から午後10時までの時間をいい、「夜間時間」とは、「昼間時間」以外の時間をいう。ただし、日曜日、祝日(「国民の祝日に関する法律」に規定する休日)および1月2日・3日、4月30日、5月1日・2日、12月30日・31日は、全日「夜間時間」扱いとする。

4.近接性評価割引とは、近接性評価地域に立地する発電場所における発電設備を維持し、および運用する発電契約者から当該発電設備に係る電気を受電し、接続供給を利用する場合に行う割引をいう。

5.これまで近接性評価割引対象とされていた地域において、現に割引の適用を受けている電源についても、暫定的に、引き続き割引くこととし、受電電圧が標準電圧140,000Vをこえる場合の単価を適用する。

 

(6) 設備の状況

 前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、除却等について、当第3四半期連結累計期間に重要な変更はない。また、当第3四半期連結累計期間に新たに確定した主要な設備の新設、除却等の計画はない。

 なお、前連結会計年度末における設備の新設等の計画の当第3四半期連結累計期間の完了分は、次のとおりである。

 

(送電設備)

会社名

件名

セグメントの名称

電圧(kV)

亘長(km)

着工

運転開始

東京電力パワーグリッド㈱

新宿城南線引替

パワーグリッド

275

2番線:5.5

2017年11月

2020年6月

 

3【経営上の重要な契約等】

 該当事項なし。