第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当四半期報告書提出日現在において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」の記載内容について変更があった事項は、以下のとおりである。

(以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」の項目番号に対応するものである。)

 

 (1) 原子力発電の状況

泊発電所の安全確保を経営の最重要課題と位置づけ、社長のトップマネジメントのもと、「安全性向上計画」に基づき、安全性のより一層の向上に取り組んでいる。具体的には、原子力発電所の新規制基準への適合はもとよりさらなる安全性・信頼性向上に向けた安全対策工事や、重大事故などを想定した原子力防災訓練の実施など、安全対策の多様化や重大事故等対応体制の強化・充実に取り組んでいる。また、新規制基準の施行を受け、原子炉設置変更許可申請などを提出し、適合性審査への対応に取り組んでおり、本年7月には「発電所敷地内断層の活動性評価」について、10月には「積丹半島北西沖の断層による地震動評価」について、「概ね妥当な検討がなされた」との評価をいただいた。引き続き、「震源を特定せず策定する地震動評価」「日本海東縁部に想定される地震による津波の再評価」「火山活動の可能性評価、降下火砕物の層厚の再評価」「地震による防潮堤地盤の液状化の影響評価」「津波により防波堤が損傷した場合の発電所設備への影響評価」などへの対応を進めている。

しかしながら、今後の審査の状況などによって泊発電所の停止がさらに長期化し燃料費の増大が続く場合などには、業績に影響が及ぶ可能性がある。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等の適用に伴い、「電気事業会計規則」が改正され、第1四半期連結会計期間から再生可能エネルギー固定価格買取制度に関する影響額について収益及び費用計上の対象外となった。

 この改正を過去の期間に遡及適用しており、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析については、遡及適用した後の数値で前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度との比較・分析を行っている。

 

(1) 経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同四半期連結累計期間に比べ161億84百万円(6.3%)増の2,734億69百万円となり、これに営業外収益を加えた経常収益は、184億14百万円(7.1%)増の2,764億85百万円となった。これは、積極的な卸販売の実施に伴う他社販売電力量の増加などによるものである。小売販売電力量は、引き続き積極的な営業活動を展開しているが、他事業者への契約切り替えの影響などから、対前年同期増減率△1.9%となった。他社販売電力量は、積極的な卸販売の実施に伴う販売量の増加などから、対前年同期増減率103.4%となった。

一方、経常費用は、前年同四半期連結累計期間に比べ236億48百万円(10.3%)増の2,537億81百万円となった。

以上により、経常利益は、前年同四半期連結累計期間に比べ52億34百万円(△18.7%)減の227億3百万円となった。これは、他社販売電力量の増加や発電設備に係る修繕費の減少などはあったが、本年4月以降の燃料価格の上昇に伴う収支の悪化などによるものである。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期連結累計期間に比べ66億64百万円(△27.6%)減の174億81百万円となった。

 

 

 

セグメント別の経営成績(セグメント間取引消去前)は、次のとおりである。

 

① 北海道電力

当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同四半期連結累計期間に比べ65億3百万円(2.7%)増の2,518億61百万円となり、経常利益は、前年同四半期連結累計期間に比べ92億33百万円(△29.8%)減の217億90百万円となった。これは、他社販売電力量の増加や発電設備に係る修繕費の減少などはあったが、本年4月以降の燃料価格の上昇に伴う収支の悪化などによるものである。

 

② 北海道電力ネットワーク

当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同四半期連結累計期間に比べ108億69百万円(10.9%)増の1,106億26百万円となり、経常損益は、前年同四半期連結累計期間に比べ損失幅が21億49百万円縮小し、12億86百万円の損失となった。これは、新型コロナウイルス感染症の影響の縮小に伴う電力需要の増加などによるものである。

 

③ その他

当第2四半期連結累計期間の経常利益は、前年同四半期連結累計期間に比べ26億89百万円(272.2%)増の36億77百万円となった。これは、建設業の売上が増加したことなどによるものである。

 

(参考情報)

① 発受電実績

 

種別

 

当第2四半期連結累計期間

(自 2021年4月1日

至 2021年9月30日)

対前年同期増減率(%)

発受電電力量

水力発電電力量

(百万kWh)

1,972

△2.0

火力発電電力量

(百万kWh)

7,402

△0.7

原子力発電電力量

(百万kWh)

新エネルギー等発電電力量

(百万kWh)

42

△27.6

(百万kWh)

9,416

△1.1

他社受電電力量

(百万kWh)

5,062

47.0

揚水発電所の揚水用電力量

(百万kWh)

△134

11.0

合計

(百万kWh)

14,344

11.7

出水率(自流)

(%)

88.7

 

(注) 1 他社受電電力量には、連結子会社の北海道パワーエンジニアリング㈱及びほくでんエコエナジー㈱からの
受電電力量が含まれている。

2 他社受電電力量には、期末日において未確定であるインバランス電力量は含んでいない。

     3  揚水発電所の揚水用電力量とは貯水池運営のための揚水用に使用する電力である。

4 出水率は、自社の1990年度から2019年度までの当該累計期間の30ヶ年平均に対する比である。

 

② 販売実績

 

種別

当第2四半期連結累計期間

(自 2021年4月1日

至 2021年9月30日)

対前年同期増減率(%)

販売電力量
(百万kWh)

小売

低圧

電灯

3,761

△4.2

電力

645

△1.2

 計

4,406

△3.8

高圧・特別高圧

5,478

△0.5

   小計

9,884

△2.0

その他

39

18.1

   合計

9,923

△1.9

他社販売

3,385

103.4

料金収入
(百万円)

電灯・電力料

199,495

△14.8

地帯間・他社販売電力料

32,460

128.8

託送収益

20,689

20.6

 

(注) 1 販売電力量の小計欄は、北海道電力㈱の販売電力量を示す。

   2 販売電力量のその他欄は、北海道電力ネットワーク㈱及び北海道電力コクリエーション㈱の販売電力量

     を示す。

 

(2) 財政状態の分析

[資産]

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ11億26百万円増の2兆27億76百万円となった。これは、減価償却による電気事業固定資産の減少はあったが、燃料価格の上昇による棚卸資産の増加などによるものである。

[負債]

当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ113億1百万円減の1兆7,006億15百万円となった。これは、有利子負債の増加はあったが、工事代の支払いによる未払債務の減少などによるものである。

[純資産]

当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ124億27百万円増の3,021億61百万円となった。これは、配当金の支払いはあったが、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などによるものである。
  以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は前連結会計年度末の13.8%から0.7ポイント増加し、14.5%となった。

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

当第2四半期連結会計期間の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ116億35百万円減の721億32百万円となった。

 

[営業活動によるキャッシュ・フロー]

当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期連結累計期間に比べ355億68百万円減の140億80百万円の収入となった。これは、税金等調整前四半期純利益の減少や燃料価格の上昇による棚卸資産の増加などによるものである。

 

[投資活動によるキャッシュ・フロー]

当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期連結累計期間に比べ39億87百万円減の317億73百万円の支出となった。これは、固定資産の取得による支出の減少などによるものである。

 

[財務活動によるキャッシュ・フロー]

当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期連結累計期間に比べ14億97百万円減の60億57百万円の収入となった。これは、配当金の支払額が増加したことなどによるものである。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、ほくでんグループの経営方針・経営戦略等について、重要な変更はない。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、ほくでんグループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はない。

 

(6) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、1,030百万円である。

 

 

(7) 設備の新設、除却等の計画

前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設、除却等のうち、当第2四半期連結累計期間に運用を開始した設備、廃止した設備は次のとおりである。

 

<重要な設備の新設等>

電  源

会社名

セグメント
の名称

発電所

出力(kW)

着工年月

運転開始年月

北海道電力
ネットワーク㈱

北海道電力
ネットワーク

火力

沓形12号機
 (新設:内燃力)

750

2021年3月

2021年8月

 

 

<重要な設備の除却等>

電  源

会社名

セグメント
の名称

発電所

廃止による減少出力(kW)

廃止年月

北海道電力㈱

北海道電力

水力

上岩松1号機(廃止)

20,000

2021年7月

北海道電力
ネットワーク㈱

北海道電力
ネットワーク

火力

沓形6号機(廃止)

1,250

2021年4月

 

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等はない。