当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はない。
当社グループの中間連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されている。この中間連結財務諸表の作成にあたり見積りが必要な事項については、入手可能な情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づき、会計上の見積りを行っている。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものである。
(1) 経営成績
当中間連結会計期間の売上高は、ガス販売量の減少や原料費調整制度による販売単価の下方調整などによりガス売上高が減少したことなどから、前年同期に比べ10.5%減少の63,984百万円となった。
売上原価については、原料価格下落の影響でガス原材料費が減少したことなどにより、前年同期に比べ8.4%減少の43,959百万円となった。
この結果、営業利益は前年同期に比べ53.6%減少の2,579百万円、経常利益は50.7%減少の2,837百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は53.0%減少の1,890百万円となった。
なお、当社グループの業績は、ガス事業のウェイトが高く、売上高が冬季(1~3月)に多く計上されるため、業績に季節的変動がある。
セグメント別の業績は、次のとおりである。
① ガス
当中間連結会計期間のガス販売量は、家庭用については、お客さま件数が増加した影響などにより前年同期に比べ1.1%増加の194,554千m3となった。業務用については、商業用のお客さま設備の稼働が減少したことなどにより3.3%減少の177,636千m3となった。この結果、ガス販売量合計では、前年同期に比べ1.1%減少の372,190千m3となった。
ガス事業の売上高については、ガス販売量の減少や原料費調整制度による販売単価の下方調整により、前年同期に比べ14.7%減少の49,380百万円となった。セグメント利益は、前年同期に比べ38.9%減少の5,423百万円となった。
② 電力小売
電力小売事業の売上高は、燃料費調整による販売単価の下方調整などにより、前年同期に比べ10.5%減少の7,298百万円となった。セグメント損失は2,152百万円(前年同期は2,178百万円のセグメント損失)となった。
③ 不動産
不動産事業の売上高は、前年同期に比べ20.0%増加の829百万円となった。セグメント利益は、前年同期に比べ37.0%増加の440百万円となった。
④ その他
ガス工事・ガス機器販売等その他の売上高は、前年同期に比べ29.3%増加の7,624百万円となった。セグメント利益は、前年同期に比べ38.2%増加の652百万円となった。
(注) 本報告書でのガス量はすべて45MJ(メガジュール)/m3で表示している。
(2) 財政状態
総資産は、前連結会計年度末に比べ1,078百万円増加の162,175百万円となった。これは、投資有価証券が増加したことなどにより固定資産が6,068百万円増加した一方で、現金及び預金が減少したことなどにより流動資産が4,989百万円減少したことによるものである。
負債は、前連結会計年度末に比べ5,411百万円減少の63,150百万円となった。これは、支払手形及び買掛金が減少したことなどにより流動負債が5,038百万円減少したことなどによるものである。
純資産は、前連結会計年度末に比べ6,490百万円増加の99,024百万円となった。これは、その他有価証券評価差額金が5,172百万円増加したことなどによるものである。
この結果、自己資本比率は59.0%となり、前連結会計年度末から3.5ポイント上昇した。
(3) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下資金という)は、営業活動により獲得した資金を有形及び無形固定資産の取得等に振り向けた結果、前連結会計年度末に比べ1,279百万円減少の12,879百万円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
売上債権及び契約資産の増減額が減少したことなどにより、当中間連結会計期間において営業活動により獲得した資金は前年同期と比べ4,459百万円減少の6,203百万円となった。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
関係会社出資金の払込による支出が減少したことなどにより、当中間連結会計期間において投資活動に使用した資金は前年同期と比べ5,430百万円減少の5,937百万円となった。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
短期借入金の純増減額が減少したことなどにより、当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは前年同期と比べ9,172百万円支出増加の1,545百万円の支出となった。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はない。
(5) 研究開発活動
当中間連結会計期間における当社グループ全体の研究開発費は6百万円である。
なお、当中間連結会計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われていない。