第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績の状況

当中間会計期間におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善、インバウンド需要の増加などを背景に緩やかな回復基調が続いた一方、中東を含む不安定な世界情勢や円安環境下での資源価格上昇と慢性的な人材不足による賃金上昇など、供給サイドに起因する価格高騰といった企業収益圧迫要因が存在し、先行き不透明な状況が継続するなかで推移しました。

このような状況の下、当社は、2年目を迎えた中期経営計画の目標数値の上方見直しを当上半期に行い持続的成長を目指すと共に、多様な人材活用を意識した雇用環境整備等を通じて、現有資産の収益力最大化に向けた経営基盤強化を着実に推し進めてまいりました。

その結果、当上半期の売上高は、宴会・食堂・売店その他の各部門全てで前年同期に比べ増収となり7,097百万円(前年同期比2.8%増加)となりました。また、適正価格での材料の計画的調達によるコストコントロールや厳格な経費管理を実施した結果、諸経費の増加を最小限に抑えることができ、営業利益は360百万円(前年同期比32.3%増加)、経常利益は336百万円(前年同期比41.3%増加)と増益になりました。なお、中間純利益は233百万円(前年同期比10.6%増加)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

総資産は、前事業年度末に比べて334百万円減少し26,095百万円となりました。その主な要因は、投資有価証券が230百万円増加した一方、売掛金が80百万円、有形固定資産が348百万円それぞれ減少したことであります。

負債は、前事業年度末に比べて478百万円減少し16,353百万円となりました。その主な要因は、未払法人税等が129百万円、流動負債の「その他」に計上した未払消費税等が166百万円、長期借入金が120百万円、固定負債の「その他」に計上したリース債務が120百万円それぞれ減少したことであります。

純資産は、中間純利益の計上などにより、前事業年度末に比べ純額で143百万円増加し、9,741百万円となりました。

これらの結果、自己資本比率は前事業年度末に比べて1.0ポイント増加して37.3%となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ552百万円減少し、4,959百万円となりました。

当中間会計期間における営業活動によるキャッシュフローは、468百万円の純収入(前中間会計期間は542百万円の純収入)となりました。これは主に税引前中間純利益、減価償却費、運転資本の増減によるものです。

当中間会計期間における投資活動によるキャッシュフローは、542百万円の純支出(前中間会計期間は430百万円の純支出)となりました。これは主に有価証券の取得による支出、有価証券の償還による収入、有形固定資産の取得による支出によるものです。

当中間会計期間における財務活動によるキャッシュフローは、478百万円の純支出(前中間会計期間は291百万円の純支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出、自己株式の取得による支出、配当金の支払額、リース債務の返済による支出によるものです。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。