なお、本年4月に発生した平成28年(2016年)熊本地震の業績に与える影響は、現時点では軽微であります。今後の状況の変化により、業績に与える影響が見込まれる場合には、速やかに開示いたします。
該当事項はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府や日銀による各種政策を背景に、企業収益や雇用環境に改善が見られ、緩やかな回復基調が持続しました。一方で、中国を始めとするアジア新興国の景気の下振れリスクや急激な円高の進行もあり、先行きは不透明な状況となりました。
観光業界においては、昨年に引き続き訪日外国人数が増加し、3月には単月として初めて200万人を突破するなど、外国人による国内消費は増加傾向にあります。今後も、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを始めとする世界的なイベントに向けた政府の観光戦略の推進もあり、さらなる訪日外国人数の増加、国内の宿泊・購買需要の高まりが期待されています。
このような状況の中、当社グループでは、2015年12月期を始期とする5ヵ年の中期経営計画が2年目を迎え、前年に引き続き、将来を見据えた投資を積極的に行い、宿泊施設やレストランなどの新規出店を加速させるとともに既存事業の品質強化を進めています。
当第1四半期連結累計期間では、1月に海外レストラン1号店として、台北(台湾)にホテル椿山荘東京プロデュースによる日本料理レストラン「錦水 TAIPEI by HOTEL CHINZANSO TOKYO」を開業しました。国内においても神奈川県箱根地区での再開発の一環として、箱根ホテル小涌園の近接地に宿泊特化型の温泉宿「美山楓林(みやまふうりん)」を開業しました。東京新宿西口の新宿ワシントンホテル本館では、昨年4月から1年間をかけて実施してきました全客室を更新する大規模改修工事が当初予定どおり3月に終了しました。4月1日から全館での営業を再開し、昨年4月に開業した歌舞伎町のホテルグレイスリー新宿とあわせて、新宿地区では総客室数2,586室の営業体制が整いました。また、施設面の品質強化とあわせて、お客様の利便性をさらに高めるための取り組みとして、当社グループの顧客会員向けサービスを充実させるなど、サービス面での品質強化も進めています。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、宿泊部門は、利用単価が前年を大幅に上回る水準で推移し、婚礼部門の利用人員減少を主因とした減収などはあったものの、当社グループ全体では、売上高は前年同四半期比523百万円増収の14,860百万円となりました。
一方、新宿ワシントンホテル本館の改修工事による稼動室数の減少などが影響し、営業損失は、前年同四半期比169百万円悪化の953百万円、経常損失は前年同四半期比194百万円悪化の1,121百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は前年同四半期比267百万円悪化の1,165百万円となりました。なお、当社グループが重要指標と位置づけている減価償却費等負担前の営業利益においては、前年同四半期比51百万円増益の370百万円となりました。
業績の概要は以下の通りです。
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| (単位:百万円) |
| 金額 | 前年同四半期比 |
売上高 | 14,860 | 523 |
営業損失(△) | △953 | △169 |
経常損失(△) | △1,121 | △194 |
親会社株主に帰属する | △1,165 | △267 |
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減価償却費等 | 370 | 51 |
セグメント別の概況については以下のとおりとなります。
WHG事業
新宿ワシントンホテル本館の大規模改修のほか、横浜桜木町ワシントンホテルでは、ワシントンホテルのデザインコンセプトに則り、高層階を中心に内装やベッドなど家具一式を刷新し、みなとみらいの海景が一望できる海側に「ファミリールーム」を12室増設するなど、お客様のニーズに対応した品質強化を図りました。その他、ホテルグレイスリー銀座・田町、東京ベイ有明ワシントンホテルなどでも客室美装、備品交換を実施しました。サービス面においても、当社グループの顧客会員組織である「藤田観光グループ・メンバーズカードWAON」の新たなサービスとして、「ポイント支払いサービス」をWHGの各施設で開始するなど、お客様の利便性をさらに高める取り組みを実施しました。
宿泊部門では、ホテルグレイスリー新宿を中心に海外からの集客が前年に引き続き好調に推移し、利用単価は前年を大幅に上回る水準となり、宿泊部門の売上高は前年同四半期比885百万円増収の5,711百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比709百万円増収の7,024百万円となりましたが、新宿ワシントンホテル本館の改修工事による影響があり、営業損失は同241百万円悪化の168百万円となりました。
リゾート事業
宿泊部門では、昨年の箱根大涌谷火山活動の活発化に伴う噴火警戒レベル引き上げの影響から回復基調となり、箱根ホテル小涌園では個人旅行者の集客が好調に推移し、利用単価は前年を上回る水準となりました。伊東小涌園(静岡県)では、2月に一部客室階を和とモダンを基調としたフロアに改装、また、伊東緑涌では、3月に客室備品を刷新し、古きよき日本を感じさせる客室に改装するなど、品質強化により個人旅行者の集客を図りました。部門全体の売上高は、前年同四半期比3百万円増収の1,182百万円となりました。
レジャー部門では、箱根の主要観光ルートである箱根ロープウェイの一部運行見合わせ(4月23日に全面運行再開)などの影響が残り、箱根小涌園ユネッサンではファミリー層を中心に利用人員が減少しました。部門全体の売上高は、前年同四半期比68百万円減収の350百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比62百万円減収の1,603百万円となり、箱根地区再開発準備に伴うコストなどの増加により、営業損失は同21百万円悪化の182百万円となりました。
ラグジュアリー&バンケット事業
婚礼部門では、昨年10月に神前式場「豊生殿(ほうせいでん)」をオープンした太閤園(大阪府)が好調に推移した一方で、昨年12月に営業を終了した東京南青山コンヴィヴィオンの影響などもあり、部門全体では、売上高は前年同四半期比107百万円減収の2,120百万円となりました。
宴会部門では、企業のパーティーや各種イベントなどが好調に推移し、利用人員、単価とも前年を上回り、売上高は前年同四半期比42百万円増収の1,398百万円となりました。
宿泊部門では、ホテル椿山荘東京において、一昨年10月より4ヵ年計画で改装を進めている客室の販売により、利用単価が大幅に上昇し、部門全体の売上高は前年同四半期比32百万円増収の577百万円となりました。
これらの結果、ゴルフ部門などを含めた当セグメントの売上高は前年同四半期比55百万円減収の5,466百万円となり、営業損失は同124百万円改善の493百万円となりました。
(資産・負債の状況)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して1,967百万円減少の102,764百万円となりました。流動資産が871百万円増加した一方、固定資産は新規開業に伴う設備投資等により有形固定資産の増加があったものの、投資有価証券の時価の下落による投資その他の資産の減少があり、2,839百万円減少しました。
また負債は、前連結会計年度末と比較して2,068百万円増加の79,788百万円となりました。借入金が1,711百万円増加したことが主な要因です。なお、当第1四半期連結会計期間末の借入金残高は46,524百万円となりました。
(純資産の状況)
純資産は、前連結会計年度末と比較して4,036百万円減少の22,976百万円となりました。その他有価証券評価差額金が2,380百万円減少し、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純損失の計上や、配当金の支払により1,644百万円減少しました。
当第1四半期連結累計期間において、事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
該当事項はありません。