第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の異常な変動等または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
 なお、本年4月に発生した熊本地震の業績に与える影響は、現時点では軽微であります。今後の状況の変化により、業績に与える影響が見込まれる場合には、速やかに開示いたします。
 

2 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)  経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府や日銀による政策を背景に、企業収益や雇用環境に改善が見られ、緩やかな回復基調にありました。一方で、中国をはじめとするアジア諸国の景気の下振れや円高傾向の長期化懸念、英国のEU離脱決定による金融市場の混乱など海外景気の不確実性が高まる中、熊本地震の発生による影響もあり、先行きは不透明な状況となりました。 

観光業界においては、昨年から引き続き訪日外国人数が増加し、1~3月は前年同期比の伸び率が30%超と好調に推移しましたが、熊本地震が発生した4月以降では、その伸び率は鈍化しました。また、訪日中国人客の爆買いにも一服感が見られるなど、訪日外国人客1人当たりの消費額においても減少傾向にあります。

中長期的な視点では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックをはじめとする世界的なイベントに向けた政府の観光戦略の推進もあり、引き続き訪日外国人数の増加、国内の宿泊・購買需要の高まりが期待されますが、当第2四半期連結累計期間においては、上記のとおり観光業界を取り巻く環境に変化が見られました。

このような状況の中、当社グループでは、2015年12月期を始期とする5ヶ年の中期経営計画が2年目を迎え、前年に引き続き、将来を見据えた投資を積極的に行い、宿泊施設やレストランなどの新規出店を加速させるとともに既存事業の品質強化を進めております。

当第2四半期連結累計期間では、東京西新宿の新宿ワシントンホテル本館で、昨年4月から着工しました全客室を改装する大規模改修工事が当初の予定どおり3月末で終了しました。4月1日から全館での営業を再開し、昨年4月に開業した新宿歌舞伎町のホテルグレイスリー新宿とあわせて、新宿地区では総客室数2,586室が稼働しました。さらに、4月7日には、沖縄県内随一の繁華街である那覇市国際通りに、ホテルグレイスリー那覇を開業しました。

また、施設面の品質強化とあわせて、お客様の満足度をさらに高めるための取り組みとして、シングルルームを宿泊日の72時間前まで確保し、急な出張などにも優先的に予約ができる新たなサービスを開始するなど、当社グループの顧客会員向けサービスを充実させ、サービス面での品質強化も進めております。

 

これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、宿泊部門の利用単価が前年を上回る水準で推移し、当社グループ全体では、売上高は前年同四半期比1,976百万円増収の32,225百万円となりました。

利益面では、新宿ワシントンホテル本館の改修工事やホテルグレイスリー那覇およびホテルグレイスリー京都三条 北館(7月1日に開業)の開業にかかる費用が発生したものの、営業損失は、前年同四半期比406百万円改善の438百万円、経常損失は前年同四半期比406百万円改善の432百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益では、投資有価証券の売却益などにより、前年同四半期比1,023百万円増益の199百万円となりました。なお、当社グループが重要指標と位置づけている減価償却費等負担前の営業利益においては、前年同四半期比788百万円増益の2,322百万円となりました。

 

 

業績の概要は以下の通りです。

なお、業績予想比の詳細については、本日(平成28年8月8日付)発表しております「第2四半期連結累計期間業績予想と実績値との差異及び通期業績予想の修正に関するお知らせ」をご参照ください。

 

 

 

(単位:百万円)

 

金額

前年同四半期比

業績予想比

売上高

32,225

1,976

△274

営業損失(△)

△438

406

761

経常損失(△)

△432

406

767

親会社株主に帰属する
四半期純利益

199

1,023

1,199

 

 

 

 

減価償却費等
負担前営業利益

2,322

788

722

 

 

セグメント別の概況については以下のとおりです。

 

WHG事業

新宿ワシントンホテル本館では、1年間の大規模改修により、ニーズの高まる禁煙室を改修前の4割から7割へ増室、さらにツインルームを増室し、カードキーセンサー式エレベーターの新設によりセキュリティーを強化するなど、ビジネスや訪日外国人のお客様からのニーズに対応した品質強化を図りました。4月7日に開業したホテルグレイスリー那覇では、国内観光客や訪日外国人のお客様のニーズに対応すべく、客室の6割をツインルームとし、全室でお風呂、トイレが分離した「独立型バスルーム」を採用しております。

さらに、すべてのホテルグレイスリーでコンシェルジュを配置し、地域の観光案内や飲食店などの情報をご案内することで、お客様の利便性をさらに高める取り組みを実施しました。

また、当社グループの顧客会員組織である「藤田観光グループ・メンバーズカードWAON」のサービスとして、4月に「ポイント支払いサービス」をグループ全体に拡大したほか、新たなサービスとして「72時間前優先予約サービス」を5月から開始するなど、お客様の満足度を向上させてリピーターの獲得に繋げています。

宿泊部門では、ホテルグレイスリー新宿の通期稼働により、売上高は前年同四半期比2,351百万円増収の12,395百万円となりました。

これらの結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比2,274百万円増収の15,156百万円となり、営業利益は同276百万円増益の242百万円となりました。

 

リゾート事業

宿泊部門は、昨年発生した箱根の火山性地震の影響から回復基調となり、箱根ホテル小涌園では個人旅行者の集客が好調に推移し、利用単価も前年を上回る水準となりました。
 また、当社の箱根地区での再開発の一環として、3月に開業した宿泊特化型の温泉宿「美山楓林(みやまふうりん)」に続き、当社が保有している2つの国の登録有形文化財建造物を活用し、料理と和のおもてなしを提供するレストラン「蕎麦 貴賓館」、「鉄板焼 迎賓館」を相次いでオープンするなど、2017年春に予定する全室温泉露天風呂付の宿泊施設「天悠」の開業に向けて、着実に準備を進めております。部門全体の売上高は、前年同四半期比8百万円増収の2,201百万円となりました。

レジャー部門では、箱根の主要観光ルートである箱根ロープウェイの一部区間運休、大涌谷付近の通行止め(7月26日に全面運行再開、通行止め解除)などの影響が残り、温泉テーマパークの箱根小涌園ユネッサンでは利用人員が減少しました。部門全体の売上高は、前年同四半期比84百万円減収の637百万円となりました。

これらの結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比65百万円減収の2,993百万円となり、箱根地区の再開発準備に伴う費用の増加などにより、営業損失は同115百万円悪化の509百万円となりました。

 

 

ラグジュアリー&バンケット事業

婚礼部門は、昨年10月に神前式場「豊生殿(ほうせいでん)」をオープンした太閤園(大阪府)が好調に推移した一方で、ホテル椿山荘東京では利用件数が減少したほか、昨年12月に営業を終了した東京南青山コンヴィヴィオンの影響もあり、部門全体では、売上高は前年同四半期比243百万円減収の5,392百万円となりました。

宴会部門では、ホテル椿山荘東京において、法人のお客様の宴会需要を着実に取り込み、国内外企業の会議やセミナーといったMICE利用を獲得したほか、当社主催のイベントも好調に推移し、利用人員、単価とも前年を上回り、売上高は前年同四半期比207百万円増収の2,929百万円となりました。

宿泊部門では、ホテル椿山荘東京において、一昨年10月より4ヶ年計画で改装を進めている客室の販売により、利用単価が上昇し、部門全体の売上高は前年同四半期比34百万円増収の1,250百万円となりました。 

これらの結果、ゴルフ部門などを含めた当セグメントの売上高は前年同四半期比51百万円減収の12,621百万円となり、婚礼部門における費用構造の見直しなどもあり、営業利益は同240百万円増益の119百万円となりました。

 

(2)  財政状態の分析

(資産・負債の状況)

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して3,893百万円減少の100,839百万円となりました。固定資産は新規開業に伴う設備投資などにより有形固定資産の増加があったものの、投資有価証券の売却および時価の下落による投資その他の資産の減少があり3,478百万円減少しました。

また負債は、設備投資の未払金が増加するなど、前連結会計年度末と比較して負債合計で544百万円増加の78,264百万円となりました。なお、当第2四半期連結会計期間末の借入金残高は44,712百万円となりました。

 

(純資産の状況)

純資産は、前連結会計年度末と比較して4,437百万円減少の22,575百万円となりました。その他有価証券評価差額金が4,149百万円減少し、利益剰余金は配当金の支払いなどにより280百万円減少しました。

 

(3)  キャッシュ・フローの状況

当第2四半期累計会計期間末における現金及び現金同等物は3,907百万円となり、前連結会計年度末から156百万円減少しております。

 

①営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは、626百万円のキャッシュ・インとなりました。営業損失は406百万円改善したほか、法人税等の支払額が607百万円減少するなど、前年同四半期比では2,532百万円の収入増となりました。

 

②投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フローは、150百万円のキャッシュ・アウトとなりました。新宿ワシントンホテルの改修、箱根の宿泊施設「天悠」の建設など有形及び無形固定資産の取得による支出が3,704百万円あった一方で、投資有価証券の売却1,954百万円や差入保証金の回収1,795百万円などにより、前年同四半期比では6,284百万円の支出減となりました。

 

③財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フローは、605百万円のキャッシュ・アウトとなりました。配当金の支払い、借入金の返済などにより、前年同四半期比では7,348百万円の収入減となりました。

 

 

(4)  事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(5)  研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6)  主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備のうち、当第2四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりであります。

   新設

WHG事業におきまして、平成28年4月にホテルグレイスリー那覇を新規開業いたしました。