第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の異常な変動等または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
  

2 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)  経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府や日銀による政策を背景に企業収益や雇用環境にも改善が見られ、緩やかな回復基調が持続しました。一方で、英国のEU離脱問題や米国新政権の政策動向に伴う世界経済への影響、北朝鮮問題による世界情勢の緊張など、先行きは不透明な状況が続きました。
 観光業界においては、訪日外国人が引き続き増加し、日本政府観光局(JNTO)によると、上半期の累計では前年同期比17.4%増の1,375万人と過去最高になり、今後も2020年の政府目標4,000万人に向けて、当面は順調に推移することが見込まれております。
 このような事業環境の中、当社グループではインバウンドの集客が堅調に推移し、宿泊部門では前年同期比26%増の82万人となり、宿泊者全体の約4割を占めました。また、インバウンドの中でも客室単価が高く滞在日数も長い個人のお客さま(FIT)の誘客に注力した結果、インバウンドのうち約8割をFITが占めました。
 当社グループでは、5ヵ年の中期経営計画「FUJITA PREMIUM VALUE CREATION 2015」が3年目を迎え、昨年までの投資を積極的に前倒しで行なう先行投資期から収益の安定化と拡大を目指す回収期にも入りました。
 当第2四半期連結累計期間では、今中期経営計画期間で最大の投資となる「箱根小涌園 天悠(てんゆう )」(150室)が4月20日に開業を迎えました。5月には、「ホテルグレイスリー京都三条 南館」(128室)が開業し、平成28年7月に開業した「ホテルグレイスリー京都三条 北館」(97室)とあわせて、225室の受客体制が整いました。さらには、今後婚礼需要が見込める地方への展開として、北九州市(福岡県)で新たにゲストハウス2施設の運営を開始しました。
 これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、平成28年3月末に1年間の大規模改修工事を終えた新宿ワシントンホテル本館(1,279室)、同年4月に開業したホテルグレイスリー那覇(198室)、同年7月に開業したホテルグレイスリー京都三条 北館が通年稼働したことが寄与し、当社グループ全体では前年同四半期比1,592百万円増収の33,818百万円となりました。
 これらの増収を主因として、営業利益は前年同四半期比597百万円増益の158百万円、経常利益は前年同四半期比687百万円増益の255百万円となりましたが、親会社株主に帰属する四半期純損失は箱根ホテル小涌園の営業終了(平成30年1月10日)決定に伴う減損損失の計上等により前年同四半期比797百万円悪化の598百万円となりました。なお、当社グループが重要指標と位置づけている減価償却費等負担前の営業利益においては、前年同四半期比605百万円増益の2,928百万円となりました。
 

 

業績の概要は以下の通りです。

なお、業績予想比の詳細については、本日(平成29年8月8日付)発表しております「第2四半期連結累計期間業績予想と実績値との差異に関するお知らせ」をご参照ください。

 

 

 

(単位:百万円)

 

金額

前年同四半期比

業績予想比

売上高

33,818

1,592

318

営業利益

158

597

558

経常利益

255

687

655

親会社株主に帰属する
四半期純損失(△)

△598

△797

501

 

 

 

 

減価償却費等
負担前営業利益

2,928

605

528

 

 

セグメント別の概況については以下のとおりです。

なお、前連結会計年度よりセグメントの業績をより適切に評価するために本社費用の配賦方法を変更しております。各セグメントの営業利益又は損失の前年同四半期比については、変更後の算定方法により組替えて比較しております。

 

WHG事業

WHG事業の各施設では、インバウンドの集客とともに国内外のリピーターの獲得を推進し、売上の最大化を図ってまいりました。インバウンドについては、東アジアのほか東南アジアや欧米豪に誘客エリアを拡大し、当社の海外現地法人や駐在員事務所との連携による海外での商談会への参画などを行なった結果、個人のお客さま(FIT)の利用が増加しました。また、これまで主に国内のお客さまを対象としていた当社グループの顧客会員組織である「藤田観光グループ・メンバーズカードWAON」においては、外国人のお客さまの入会受付を昨年より開始し、本年1~6月累計で約2万人の外国人のお客さまに入会していただくなど、顧客の囲い込みを進めております。さらに、昨年末よりサービスを開始したスマートフォンアプリの機能拡充なども行ない、国内外のリピーターの獲得を着実に進めてまいりました。
 宿泊部門は、新宿ワシントンホテル本館、ホテルグレイスリー那覇、ホテルグレイスリー京都三条 北館の通年稼働に加え、客室稼働、客室単価が堅調に推移しました。首都圏のホテルでは客室単価の上げ止まりが顕著となりましたが、地方のホテルでは客室単価が前年同四半期比8%増、全体では同4%増となり、売上高は前年同四半期比1,692百万円増収の14,088百万円となりました。
 これらの結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比1,926百万円増収の17,083百万円となり、営業利益(セグメント利益)は同841百万円増益の1,034百万円となりました。

 

リゾート事業

リゾート事業では、箱根エリアの新たな旗艦施設として、箱根小涌園 天悠が4月20日に開業を迎えました。箱根エリアでは、従来の箱根ホテル小涌園にて提供してまいりました団体やファミリーのお客さま向けのサービスから、国内外の個人のお客さまへ付加価値の高い商品とサービスを提供するビジネスモデルへの転換を図っており、「自然と和のおもてなし」をコンセプトとする箱根小涌園 天悠はその中心と位置づけております。開業後の3ヵ月間は当初計画から客室稼働を抑え、オペレーションの確立を優先してまいりましたが、1人当たりの宿泊単価は当初計画を上回る水準で推移しております。また、6室限定の特別客室が外国人富裕層のお客さまからも支持されており、今後も国内外からの集客を強化してまいります。
 宿泊部門は、箱根小涌園 天悠の新規開業に加え、箱根ホテル小涌園の集客が好調に推移し、前年を上回りました。売上高は、平成28年9月で営業を終了したホテル鳥羽小涌園(三重県)の影響があったものの、前年同四半期比48百万円増収の2,249百万円となりました。
 レジャー部門の売上高は、前年並みの637百万円となりました。
 これらの結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比64百万円増収の3,058百万円となったものの、箱根小涌園 天悠の開業準備費用などの先行費用が大きく、営業損失(セグメント損失)は同224百万円悪化の743百万円となりました。

 

ラグジュアリー&バンケット事業

ラグジュアリー&バンケット事業では、3月末にホテルアジュール竹芝の運営受託契約が終了したことにより前年同四半期比で減収減益となりました。
 婚礼部門は、太閤園(大阪府)の神前式場「豊生殿(ほうせいでん)」が引き続きお客さまから支持されたことにより集客が堅調に推移したほか、5月には婚礼事業の地方への展開として、北九州市で新たにゲストハウス2施設「マリコレ ウェディング リゾート&レストラン」、「鞘ヶ谷(さやがたに)ガーデン アグラス」の運営を開始し、売上高は前年並みの5,395百万円となりました。
 宴会部門は、ホテル椿山荘東京や太閤園において、宴会や各種イベントのほか会議や講演会などMICE利用の件数が前年を上回りましたが、売上高は前年同四半期比151百万円減収の2,778百万円となりました。
 宿泊部門は、ホテル椿山荘東京において、国内外からの個人客や宿泊を伴うMICE利用など集客を図りましたが、売上高は前年同四半期比110百万円減収の1,139百万円となりました。 
 これらの結果、ゴルフ部門などを含めた当セグメントの売上高は前年同四半期比242百万円減収の12,378百万円となり、営業利益(セグメント利益)は同117百万円減益の177百万円となりました。

 

(2)  財政状態の分析

(資産・負債の状況)

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して858百万円増加の106,693百万円となりました。固定資産は、箱根小涌園 天悠やホテルグレイスリー京都三条 南館といった新規開業に伴う設備投資等により有形固定資産が1,601百万円増加した一方で、投資有価証券の売却および時価の下落などにより投資その他の資産が981百万円減少しました。
 また負債は、前連結会計年度末と比較して2,761百万円増加の82,069百万円となりました。これは主に設備投資に伴う借入金が5,773百万円増加したことが要因であります。なお、当第2四半期連結会計期間末の借入金残高は51,531百万円となりました。

 

(純資産の状況)

純資産は、前連結会計年度末と比較して1,902百万円減少の24,623百万円となりました。その他有価証券評価差額金が826百万円減少し、利益剰余金は親会社株主に帰属する四半期純損失の計上や配当金の支払により1,078百万円減少しました。

 

(3)  キャッシュ・フローの状況

当第2四半期累計会計期間末における現金及び現金同等物は4,654百万円となり、前連結会計年度末から49百万円減少しました。

 

①営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは、875百万円のキャッシュ・インとなりました。営業利益が597百万円改善し、前年同四半期比では248百万円の収入増となりました。

 

②投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フローは、6,516百万円のキャッシュ・アウトとなりました。箱根小涌園 天悠やホテルグレイスリー京都三条 南館といった新規開業に伴う有形及び無形固定資産の取得により前年同四半期比では6,366百万円の支出増となりました。

 

③財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フローは、5,595百万円のキャッシュ・インとなりました。借入金の増加により前年同四半期比では6,200百万円の収入増となりました。

 

 

(4)  事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(5)  研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6)  主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備のうち、当第2四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりであります。

   新設

リゾート事業におきまして、平成29年4月に箱根小涌園 天悠を新規開業いたしました。

WHG事業におきまして、平成29年5月にホテルグレイスリー京都三条 南館を新規開業いたしました。