該当事項はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境にも改善が見られ、緩やかな回復基調が持続しました。一方で、個人消費の伸び悩みや人手不足、不安定な国際情勢等を背景として、景気の先行きは不透明な状況が続きました。
観光業界においては、訪日外国人数が引き続き増加し、日本政府観光局(JNTO)によると9月累計では前年同期比17.9%増の2,119万人と過去最高となり、今後も2020年の政府目標4,000万人に向けて、当面は順調に推移することが見込まれております。
このような事業環境の中、当社グループではアジア諸国を中心にインバウンドの集客が堅調に推移しました。一方で、増加する宿泊需要を背景に首都圏を中心に競合他社の新規ホテルの開業等もあり、宿泊事業を取り巻く環境は厳しさが増しております。
当社グループでは、5ヵ年の中期経営計画「FUJITA PREMIUM VALUE CREATION 2015」が3年目を迎え、昨年までの投資を積極的に前倒しで行なう先行投資期から収益の安定化と拡大を目指す回収期にも入りました。
当第3四半期連結累計期間では、今中期経営計画期間で最大の投資となる「箱根小涌園 天悠(てんゆう )」(150室)が4月20日に開業いたしました。5月には、「ホテルグレイスリー京都三条 南館」(128室)が開業し、前年7月に開業した「ホテルグレイスリー京都三条 北館」(97室)とあわせて、225室の受客体制が整いました。また、既存事業におきましても、ホテル椿山荘東京で客室、宴会場の改装を実施するなど品質強化を進めました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年3月末に1年間の大規模改修工事を終えた新宿ワシントンホテル本館(1,279室)、同年4月に開業したホテルグレイスリー那覇(198室)、同年7月に開業したホテルグレイスリー京都三条 北館が通年稼働したことが寄与し、当社グループ全体では前年同四半期比1,438百万円増収の50,849百万円となりました。
これらの増収を主因として、営業利益は前年同四半期比427百万円増益の325百万円、経常利益は前年同四半期比540百万円増益の458百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同四半期比711百万円増益の825百万円となりました。なお、当社グループが重要指標と位置づけている減価償却費等負担前の営業利益においては、前年同四半期比480百万円増益の4,547百万円となりました。
業績の概要は以下のとおりです。
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単位:百万円 |
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前期実績 |
当期実績 |
前年同四半期比 |
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売上高 |
49,411 |
50,849 |
1,438 |
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営業利益 |
△102 |
325 |
427 |
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経常利益 |
△82 |
458 |
540 |
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親会社株主に帰属する |
113 |
825 |
711 |
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減価償却費等負担前 |
4,067 |
4,547 |
480 |
セグメント別の概況については以下のとおりです。
なお、前連結会計年度よりセグメントの業績をより適切に評価するために本社費用の配賦方法を変更しております。各セグメントの営業利益又は損失の前年同四半期比については、変更後の算定方法により組替えて比較しております。
WHG事業
WHG事業では、インバウンドの集客とともに国内外のリピーターの獲得を推進し、売上の最大化を図ってまいりました。インバウンドについては、東アジア、東南アジアのほか欧米豪からの集客に注力し、より広範囲からの集客を図った結果、個人のお客さま(FIT)の利用が増加しました。また、当社グループの顧客会員組織である「藤田観光グループ・メンバーズカードWAON」においては、外国人のお客さまの入会者数が3万人を超え、顧客の囲い込みを着実に進めてまいりました。さらに、横浜桜木町ワシントンホテルでは新たに会員専用ラウンジを設けるなど、会員のお客さまの利便性を向上する取り組みも進めてまいりました。
宿泊部門は、新宿ワシントンホテル本館、ホテルグレイスリー那覇、ホテルグレイスリー京都三条 北館が通年稼働し業績に寄与いたしました。首都圏のホテルでは客室単価の上げ止まりが顕著となり、前年同四半期比1%増に止まりましたが、地方のホテルでは客室単価が堅調に推移し同7%増、全体では同3%増となり、売上高は前年同四半期比1,971百万円増収の21,788百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比2,211百万円増収の26,236百万円となり、営業利益(セグメント利益)は同769百万円増益の1,887百万円となりました。
リゾート事業
リゾート事業では、箱根エリアの新たな旗艦施設として、箱根小涌園 天悠が4月20日に開業いたしました。従来の箱根ホテル小涌園にて提供してまいりました団体やファミリーのお客さま向けのサービスから、国内外の個人のお客さまへ付加価値の高い商品とサービスを提供するビジネスモデルへの転換を図っており、「自然と和のおもてなし」をコンセプトとする箱根小涌園 天悠はその中心と位置づけております。開業後の3ヶ月間は当初計画から客室稼働を抑え、オペレーションの確立を優先してまいりましたが、夏期の繁忙日を中心に客室稼働も高まっており、1人当たりの宿泊単価は当初計画を上回る水準で推移しております。
宿泊部門は、箱根小涌園 天悠の新規開業に加え、箱根ホテル小涌園の集客が好調に推移し、前年を上回りました。売上高は、前年9月末で営業を終了したホテル鳥羽小涌園(三重県)の影響があったものの、前年同四半期比272百万円増収の3,905百万円となりました。
レジャー部門の売上高は、前年同四半期比63百万円減収の1,346百万円となりました。
これらの結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比225百万円増収の5,499百万円となったものの、箱根小涌園 天悠の開業に係る一時的な費用を計上したことにより、営業損失(セグメント損失)は同283百万円悪化の550百万円となりました。
ラグジュアリー&バンケット事業
ラグジュアリー&バンケット事業では、3月末にホテルアジュール竹芝の運営受託契約が終了したことにより婚礼・宴会・宿泊の各部門において、前年同四半期比で減収減益となりました。
婚礼部門は、太閤園(大阪府)の神前式場「豊生殿(ほうせいでん)」の集客が引き続き堅調に推移したほか、5月には北九州市で新たにゲストハウス2施設「マリコレ ウェディング リゾート」、「鞘ヶ谷(さやがたに)ガーデン アグラス」の運営を開始いたしました。一方で、ホテル椿山荘東京においては、利用件数および人員が減少したことにより部門全体の売上高は前年同四半期比173百万円減収の7,511百万円となりました。
宴会部門は、ホテル椿山荘東京と太閤園において、宴会や各種イベントのほか会議や講演会などMICE利用の獲得を図りましたが、売上高は前年同四半期比254百万円減収の3,659百万円となりました。9月には、ホテル椿山荘東京で最大の宴会場「オリオン」の改装が終了し、今後も需要が増すMICE案件の獲得を強化してまいります。
宿泊部門は、ホテル椿山荘東京において、国内外からの個人を中心に集客を図りましたが、売上高は前年同四半期比166百万円減収の1,630百万円となりました。7月には、独立系ホテルブランドで世界最大のネットワークである「プリファード ホテルズ & リゾーツ」に加盟し、今後も海外における当ホテルの認知を高めるとともに、販売網の拡充と顧客の獲得を進めてまいります。
これらの結果、ゴルフ部門などを含めた当セグメントの売上高は、前述のとおりホテルアジュール竹芝の運営受託契約終了の影響などにより前年同四半期比855百万円減収の17,073百万円となり、営業損失(セグメント損失)は同232百万円悪化の583百万円となりました。
(資産・負債の状況)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して1,541百万円増加の107,376百万円となりました。流動資産が843百万円増加、固定資産は箱根小涌園 天悠やホテルグレイスリー京都三条 南館といった新規開業に伴う設備投資等により有形固定資産が1,698百万円増加した一方で、投資有価証券の売却および時価の下落などにより投資その他の資産が872百万円減少しました。
また負債は、前連結会計年度末と比較して2,214百万円増加の81,522百万円となりました。これは主に設備投資に伴う借入金が2,946百万円増加したことが要因であります。なお、当第3四半期連結会計期間末の借入金残高は48,703百万円となりました。
(純資産の状況)
純資産は、前連結会計年度末と比較して672百万円減少の25,853百万円となりました。利益剰余金が345百万円増加した一方で、その他有価証券評価差額金が926百万円減少しました。
当第3四半期連結累計期間において、事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
該当事項はありません。
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備のうち、当第3四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりであります。
リゾート事業におきまして、平成29年4月に箱根小涌園 天悠を新規開業いたしました。
WHG事業におきまして、平成29年5月にホテルグレイスリー京都三条 南館を新規開業いたしました。