第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の異常な変動等または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
  

2 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)  経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、米国の経済政策や欧米の政治情勢、地政学的リスクの不安から、先行き不透明な状況が続いておりますが、政府による経済や雇用政策等を背景に、企業収益や雇用環境にも改善が見られ、緩やかな回復基調が続いております。
 日本政府観光局(JNTO)によると、訪日外客数は前年同期比15.6%の伸び率となり、今後も順調に推移することが見込まれております。一方で、増加する宿泊需要を背景に競合他社に加え、異業種からの参入もあり、宿泊事業における競争環境は厳しさが増しております。
 このような事業環境の中、当社グループにおきましては、引き続きアジア諸国を中心に海外からの集客が堅調に推移し、インバウンドの宿泊人員は前年同四半期比11.8%増の約92万人となりました。中でも、団体に比べ客室単価が高く滞在日数も長い個人のお客さま(FIT)の誘客に注力した結果、インバウンドのうち約8割をFITが占めるなど、WHG事業を中心に宿泊部門の好調が持続いたしました。また、既存事業に加え、新たにグランピング(*)事業を開始、4月27日に静岡県御殿場市に「藤乃煌(ふじのきらめき)富士御殿場」(20棟)を開業いたしました。
 当第2四半期連結累計期間におきましては、2017年4月に開業いたしました「箱根小涌園 天悠(てんゆう)」(150室)や「ホテルグレイスリー京都三条 南館」(128室)が通期稼働した一方で、本年1月10日をもって営業を終了いたしました「箱根ホテル小涌園」や2017年3月で運営受託契約が終了いたしました「アジュール竹芝」の影響があり、当社グループ全体では、売上高は前年同四半期比227百万円減収の33,591百万円となりました。また、既存ホテルの改装に伴う費用に加え、本年開業を予定するホテルや新規事業に係る先行費用などが発生したこともあり、営業損失は、前年同四半期比223百万円悪化の64百万円、経常損失は、前年同四半期比285百万円悪化の29百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は、前年同四半期比566百万円改善の32百万円となりましたが、当初予想を上回る利益水準で推移いたしました。なお、当社グループが重要指標と位置づけている減価償却費等負担前の営業利益は、前年同四半期比174百万円減益の2,754百万円となりました。
 
(*)「グラマラス(Glamorous)」と「キャンピング(Camping)」を掛け合わせた造語で、ホテル並みの設備やサービスを利用しながら、自然の中で快適・贅沢に過ごすキャンプの意味
 

 

業績の概要は以下の通りです。

なお、業績予想比の詳細については、本日(平成30年8月7日付)発表しております「第2四半期連結累計期間業績予想と実績値との差異に関するお知らせ」をご参照ください。

 

 

 

(単位:百万円)

 

金額

前年同四半期比

業績予想比

売上高

33,591

△227

△508

営業損失(△)

△64

△223

135

経常損失(△)

△29

△285

170

親会社株主に帰属する
四半期純損失(△)

△32

566

167

 

 

 

 

減価償却費等
負担前営業利益

2,754

△174

△45

 

 

セグメント別の概況については以下のとおりです。

 

WHG事業

WHG事業では、インバウンドの集客とともにリピーターの獲得を推進し、売上の最大化を図ってまいりました。インバウンドにつきましては、東アジアや東南アジアのほか欧米豪からの集客にも注力した結果、FITの利用が増加しました。また、当社グループ顧客会員組織「藤田観光グループ・メンバーズカードWAON」におきましては、会員数が外国人のお客さま約7.5万人を含め48万人を超え、お客さまのリピートにつながる取り組みも進めてまいりました。
 宿泊部門は、2017年5月に開業いたしました「ホテルグレイスリー京都三条 南館」が通期稼働し業績に寄与したほか、既存ホテルではインバウンドの集客が堅調であった新宿エリアを中心に、地方でもインバウンド分散化の流れを上手く取り込んだ事業所におきましては、客室稼働および客室単価が好調に推移し、客室単価は、全体で前年同四半期比2.0%増、首都圏のホテルでは同1.0%増、地方のホテルでは同4.1%増と堅調に推移いたしました。
 これらの結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比659百万円増収の17,743百万円となり、営業利益(セグメント利益)は、既存ホテルの改装に伴う費用や本年開業を予定するホテルに係る先行費用などが発生しましたが、客室単価の上昇などで補うかたちとなり、前年同四半期比81百万円増益の1,116百万円となりました。
 

 

リゾート事業

 リゾート事業では、箱根小涌園再開発の一環として、2017年4月に開業いたしました新たな旗艦施設「箱根小涌園 天悠」が通期稼働した一方で、本年1月には「箱根ホテル小涌園」が営業終了いたしました。「箱根小涌園 天悠」におきましては、従来の「箱根ホテル小涌園」にて提供してまいりました団体やファミリーのお客さま向けのサービスから、国内外の個人のお客さまへ付加価値の高い商品とサービスを提供するビジネスモデルへの転換を図っております。
 宿泊部門は、「箱根小涌園 天悠」におきましては、お客さまの満足度を高めることに注力し運営するとともに、国内外からの集客により客室稼働も当初予想を上回る水準で推移いたしました。部門全体の売上高は、「箱根ホテル小涌園」の営業終了による影響で、前年同四半期比328百万円減収の1,920百万円となりましたが、減価償却費等負担前の営業利益におきましては、前年を上回る水準で推移いたしました。
 レジャー部門は、「箱根小涌園ユネッサン」におきましては、「箱根ホテル小涌園」の営業終了に伴う影響が想定以上に大きく、利用人員が減少し、売上高は前年同四半期比90百万円減収の547百万円となりました。
 これらの結果、当セグメントの売上高は前年同四半期比420百万円減収の2,637百万円となりましたが、営業損失(セグメント損失)では、宿泊部門の収益構造の改善により、前年同四半期比37百万円改善の706百万円となりました。
 

 

 

ラグジュアリー&バンケット事業

婚礼部門は、「ホテル椿山荘東京」および「太閤園(大阪府)」におきましては、和式婚礼の需要取り込みを図ったほか、料理メニュー見直しなどの商品強化を行ったことにより利用単価が向上いたしました。2017年11月に「ホテル椿山荘東京」に新設いたしました庭園内神殿につきましては、お客さまから好評を得ているものの、当第2四半期連結累計期間におきましては、婚礼件数および人員の減少トレンドを抑制するには至りませんでした。また、婚礼事業の展開施策として2017年5月に北九州市(福岡県)で運営を開始いたしました「Share Clapping Fukuoka」におきましては、当社で運営開始後、広島県の「Share Clapping」で成功している婚礼プロデュース力を活用し、新たな高単価客層を獲得すべく、戦略転換への取り組みを進めておりますが、足元では減益要因の1つとなっております。さらに、新たな展開として、本年4月から婚礼施設「オペラ・ドメーヌ高麗橋(大阪府)」の運営を開始いたしました。以上から、婚礼部門の売上高は前年同四半期比113百万円減収の5,282百万円となりました。
 宴会部門は、「ホテル椿山荘東京」におきましては、2017年8月に改装いたしました大型宴会場「オリオン」の活用などによりMICE案件の獲得が堅調に推移したものの、本年は日本国内で催行される海外からの大型案件が少なく、国内のMICE案件で補うこととなり、売上高は前年同四半期比97百万円減収の2,681百万円となりました。
 これらの結果、ゴルフ部門などを含めた当セグメントでは、「アジュール竹芝」の運営受託契約終了の影響もあり、売上高は前年同四半期比469百万円減収の11,909百万円、営業損失は同217百万円悪化の39百万円となりました。
 

 

 

(2)  財政状態の分析

(資産・負債の状況)

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して4,094百万円減少の103,267百万円となりました。現金及び預金が1,111百万円減少するなど流動資産が1,782百万円減少、固定資産は、投資有価証券の時価の下落による投資その他の資産の減少があり2,311百万円減少いたしました。
 また負債は、前連結会計年度末と比較して1,573百万円減少の78,151百万円となりました。これは主に法人税の支払により未払法人税等が859百万円減少、工事代金等の支払により未払金が434百万円減少したことが要因であります。なお、当第2四半期連結会計期間末の借入金残高は、前連結会計年度末と比較して136百万円減少の46,561百万円となりました。
 

(純資産の状況)

純資産は、前連結会計年度末と比較して2,520百万円減少の25,116百万円となりました。その他有価証券評価差額金が2,026百万円減少、利益剰余金は親会社株主に帰属する四半期純損失の計上や配当金の支払により511百万円減少いたしました。

 

(3)  キャッシュ・フローの状況

当第2四半期累計会計期間末における現金及び現金同等物は3,193百万円となり、前連結会計年度末から1,110百万円減少しました。

 

①営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは、2,198百万円のキャッシュ・インとなりました。営業利益が223百万円悪化した一方で、消費税の還付等により前年同四半期比では1,322百万円の収入増となりました。

 

②投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フローは、2,636百万円のキャッシュ・アウトとなりました。既存施設の客室改装やグランピング事業「藤乃煌 富士御殿場」といった新規開業に伴う有形及び無形固定資産の取得による支払がありましたが、前年は箱根小涌園 天悠やホテルグレイスリー京都三条 南館といった大規模投資に係る支払があったため、前年同四半期比では3,880百万円の支出減となりました。

 

③財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フローは、645百万円のキャッシュ・アウトとなりました。前述のとおり、前年は大規模投資に係る支払があったことにより前年同四半期比では6,240百万円の収入減となりました。

 

(4)  事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(5)  研究開発活動

該当事項はありません。