第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

  当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更があった事項は、次のとおりであります。

  なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当企業グループが判断したものであります。

  また、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 事業等のリスク」の項目番号に対応したものです。

(7)財政状態に関するリスク

1.当社は、長期借入金として金融機関5行との間で148億円の金銭消費賃借契約を締結しました。この契約には下記の財務制限条項が付加されており、それに抵触した場合には借入金の返済を要請される可能性があります。

(イ)各連結会計年度及び各第2四半期連結会計期間の末日における連結貸借対照表の純資産の部の金額を、前年同期比75%以上かつ平成29年2月期の連結貸借対照表の純資産の部の金額の75%以上に維持すること。

(ロ)各事業年度及び各第2四半期会計期間の末日における貸借対照表の純資産の部の金額を、前年同期比75%以上かつ平成29年2月期の貸借対照表の純資産の部の金額の75%以上に維持すること。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、企業収益および雇用情勢の改善が継続し、賃上げや最低賃金の引き上げ等により、個人消費は持ち直しており、景気の緩やかな回復が続きました。

 このような状況下、当企業グループはより一層の経営の効率化を図り、積極的な営業活動を展開しました。

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間は、売上高44,281百万円(前年同期比10.3%減)、営業利益2,450百万円(同49.0%減)、経常利益2,102百万円(同52.7%減)となり、特別損失3百万円を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,360百万円(同48.3%減)となりました。

 セグメントの業績は次のとおりであります。

 (映像関連事業)

 配給は、邦画6本、洋画5本、アニメ6本、シネマ歌舞伎、METライブビューイングとバラエティに富んだ作品を公開しました。5月公開の「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」は山田洋次監督の喜劇シリーズの3作目として、全国に笑いと感動を届け、6月公開の「空飛ぶタイヤ」は社会派エンターテインメントとして幅広い層に支持され大ヒットとなりました。

 興行は、㈱松竹マルチプレックスシアターズにおいては、ポイントキャンペーンによる会員事業の強化、売店商品のリニューアル、上映作品の編成に工夫を図ることで、他社競合館との差別化を推進しました。

 テレビ制作は、BS放送にて、「無用庵隠居修行2」「雲霧仁左衛門4」、日本映画の名作を4Kの美しい映像でドラマ化する「遥かなる山の呼び声」を受注制作いたしました。

 映像ソフトは、「8年越しの花嫁 奇跡の実話」が映画の大ヒットに続き好調に推移しました。テレビ放映権販売は、BS放送にてBSジャパンで「男はつらいよ」シリーズに続いて、「釣りバカ日誌」シリーズの契約により、収益に貢献しました。海外向け作品販売は、「8年越しの花嫁 奇跡の実話」、「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」のアジア向けの販売が好調に推移しました。

 CS放送事業等は、松竹ブロードキャスティング㈱においては、有料多チャンネル放送市場の低迷に苦慮したものの、業務の効率化やコスト削減等により収益の確保に努めました。

 この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は24,083百万円(前年同期比16.8%減)、セグメント利益は444百万円(同83.5%減)となりました。

 (演劇事業)

 歌舞伎座は、「三月大歌舞伎」は、四世中村雀右衛門七回忌追善狂言「男女道成寺」をはじめ、片岡仁左衛門、坂東玉三郎による「於染久松色読販」などの話題作を揃えました。「四月大歌舞伎」は、明治百五十年を記念した「西郷と勝」、比較的上演頻度の少ない「裏表先代萩」、仁左衛門一世一代を謳った「絵本合法衢」といった狂言を揃え、好評を博しました。「團菊祭五月大歌舞伎」は、十二世市川團十郎五年祭を銘打ち、通し狂言「雷神不動北山櫻」や河竹黙阿弥作「弁天娘女男白浪」が人気を呼び盛況でした。「七月大歌舞伎」は、オペラや能楽を舞台に取り入れました「源氏物語」などが大きな話題を呼びました。「八月納涼歌舞伎」は、古典落語をもとにした「心中月夜星野屋」や、「東海道中膝栗毛」の第三作目などの新作歌舞伎を中心に大好評の公演となりました。

 新橋演舞場は、3月は三谷幸喜の作・演出「江戸は燃えているか」をパルコとの共催で上演し大盛況となりました。4月、5月は「滝沢歌舞伎2018」が本年も好評を博しました。5月後半には、緒方洪庵の「蘭RAN」を前半の大阪松竹座に引き続いて上演し話題となりました。8月は集英社、テレビ東京などと共同で、人気少年漫画の舞台化、新作歌舞伎「NARUTO-ナルト-」を上演し、大盛況となりました。

 大阪松竹座は、3月は関西ジャニーズJr.公演の「春休みスペシャルShow2018」が好評を博しました。4月はスーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」が市川猿之助、尾上右近のダブルキャストで堅実に収益を計上し、5月には「蘭RAN」とOSK「春のおどり」の2公演を上演、6月は山田洋次脚本・演出の音楽劇「マリウス」が新たに桐山照史主演で収益に貢献し、「七月大歌舞伎」は、二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎襲名披露公演で多方面にわたる早期営業展開と話題喚起に努め、大盛況となりました。

 南座につきましては、耐震補強・改装を図る工事のため、休館しております。

 その他の公演は、5月は渋谷・コクーン歌舞伎「切られの与三」を中村七之助主演、串田和美演出・美術、木ノ下裕一補綴で上演し、好評を博しました。6月に三越劇場では、昨年話題となりました喜多村緑郎、河合雪之丞の「黒蜥蜴」を全美版として再構築し、上演しました。

 巡業公演は、4月に第34回「四国こんぴら歌舞伎大芝居」を香川県で上演し、7月は公文協巡業として東コースでは、尾上菊之助を座頭に、中央コースでは、「八代目中村芝翫襲名披露公演」を全国各地で展開しました。

 受託製作では、4月に新開場しました名古屋御園座にて、「柿葺落四月大歌舞伎」は二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎の襲名披露公演を上演し、5月はスーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)「ワンピース」、6月は名古屋初上演となる「滝沢歌舞伎2018」がそれぞれ大好評の舞台となりました。8月は日生劇場で「ニッセイ親子歌舞伎」の製作を行いました。

 シネマ歌舞伎では、やじきた第二弾「東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖」を6月から全国公開しました。METライブビューイングは、2017-2018シーズンの「ラ・ボエーム」「サンドリヨン」他を上映しました。

 この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は12,463百万円(前年同期比1.1%増)、セグメント利益は1,099百万円(同9.5%増)となりました。

 (不動産事業)

 不動産賃貸は、歌舞伎座タワー・築地松竹ビル(銀座松竹スクエア)・東劇ビル・新宿松竹会館(新宿ピカデリー)・有楽町センタービル(マリオン)・松竹倶楽部ビル等の満室が続き、全体でも高い稼働率で安定収入に貢献しました。また、各テナントとの賃料交渉にも誠実に対応し利益確保に努め、効率的運営、経費削減を推進し、計画どおりに利益を確保しました。

 この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は5,226百万円(前年同期比1.3%増)、セグメント利益は2,305百万円(同0.4%減)となりました。

 (その他)

 プログラム・キャラクター商品は、劇場プログラムで「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 誕生 赤い彗星」「銀魂2

掟は破るためにこそある」が収益に貢献しました。キャラクター商品は「宇宙戦艦ヤマト2202」シリーズ等のアニメ作品が好調な売上となりました。

 イベント事業は、大阪・みさき公園で「巨大昆虫の森」を開催、ファミリー層を中心に人気を博しました。

 キャラクター「かぶきにゃんたろう」プロジェクトにおいては、3月からはサンリオピューロランド内で上演が始まった「歌舞伎」と「ミュージカル」がコラボした「KAWAII KABUKI ~ハローキティ一座の桃太郎~」の劇中にも、かぶきにゃんたろうが登場し人気を博しており、関連商品の展開も積極的に行いました。

 貸衣裳事業、清掃事業及び舞台大道具製作事業は堅調な成績をあげております。

 この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,509百万円(前年同期比14.9%減)、セグメント利益は81百万円(同62.9%減)となりました。

 

(2)財政状態

 当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ3,871百万円増加し、207,444百万円となりました。これは主に有形固定資産のその他(純額)が増加したこと等によるものであります。

 なお、信託契約解除に伴い、信託預金(責任財産限定対象)、信託建物(責任財産限定対象)(純額)及び信託土地(責任財産限定対象)は、現金及び預金、建物及び構築物(純額)及び土地にそれぞれ振り替えております。

 負債は、前連結会計年度末に比べ3,173百万円増加し、114,180百万円となりました。これは主に長期借入金の増加等によるものであります。

 純資産は、前連結会計年度末に比べ697百万円増加し、93,263百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加等によるものであります。

 

(3)キャッシュ・フロー

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は21,131百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,992百万円の増加となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は3,809百万円(前年同期比40.6%減)となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益2,099百万円、減価償却費2,649百万円の計上等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果得られた資金は790百万円(前年同期に使用した資金は2,332百万円)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出3,595百万円があったものの、現金及び預金(責任財産限定対象)の減少1,278百万円及び信託預金(責任財産限定対象)の減少3,221百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果得られた資金は1,392百万円(前年同期に使用した資金は478百万円)となりました。これは主として、長期借入金(責任財産限定)の返済による支出16,840百万円があったものの、長期借入れによる収入22,869百万円等によるものであります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

  当第2四半期連結累計期間において、当企業グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

  該当事項はありません。