第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 業績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、引き続き緩やかな回復基調が続きましたが、英国のEU離脱問題など海外経済の不確実性の高まりや熊本地震の影響もあり、依然留意が必要な状況で推移いたしました。
 このような情勢下にあって当社グループでは、主力の映画事業のうち映画営業事業において「ゴジラ」シリーズ第29作目となる「シン・ゴジラ」がメガヒットを記録した他、「君の名は。」など多数の話題作や定番のアニメーション作品を配給し、自社企画作品も順調に稼働いたしました。演劇事業においても様々な話題作を提供いたしました。この結果、営業収入は1149億8千3百万円(前年同四半期比7.2%減)、営業利益は244億3百万円(同0.3%増)、経常利益は250億4千8百万円(同2.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は165億8千5百万円(同4.9%増)となりました。
 セグメントの業績状況は以下のとおりです。
 

映画事業
 映画営業事業のうち製作部門では、東宝㈱において「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」「暗殺教室~卒業編~」「君の名は。」「64-ロクヨン-前編/後編」等の15本の映画を共同製作し、また劇場用映画「怒り」「何者」、TBSで放送の日曜劇場「仰げば尊し」を制作いたしました。さらに「ゴジラ」シリーズ最新作「シン・ゴジラ」を公開いたしました。
 映画営業事業のうち配給部門では、当第2四半期連結累計期間の封切作品として、東宝㈱において前記作品の他、「映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生」「映画クレヨンしんちゃん 爆睡! ユメミーワールド大突撃」「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」を含む19本を、東宝東和㈱等において「ペット」等の9本を配給いたしました。これらの結果、映画営業事業の営業収入は23,264百万円(前年同四半期比25.8%減)、営業利益は6,464百万円(同19.9%減)となりました。なお、東宝㈱における映画営業部門・国際部門を合わせた収入は、内部振替額(2,393百万円、同207.2%増)控除前で27,684百万円(同4.6%減)であり、その内訳は、国内配給収入が22,509百万円(同9.0%減)、製作出資に対する受取配分金収入が2,320百万円(同129.7%増)、輸出収入が548百万円(同49.4%減)、テレビ放映収入が645百万円(同41.8%減)、ビデオ収入が948百万円(同68.4%増)、その他の収入が712百万円(同41.1%増)でした。また、映画企画部門の収入は、内部振替額(2,139百万円、前年同四半期比32.5%増)控除前で、3,259百万円(同17.4%減)でした。

 映画興行事業では、TOHOシネマズ㈱等において、前記配給作品の他に、「ズートピア」「ファインディング・ドリー」等、邦洋画の話題作を上映いたしました。当第2四半期連結累計期間における映画館入場者数は、23,935千人と前年同四半期比3.1%減となりました。その結果、映画興行事業の営業収入は39,938百万円(前年同四半期比2.3%減)、営業利益は6,568百万円(同0.8%増)となりました。

 

 当第2四半期連結累計期間中の劇場の異動ですが、TOHOシネマズ㈱が、4月25日に千葉県柏市に「TOHOシネマズ 柏」(9スクリーン)、7月1日には宮城県仙台市青葉区に「TOHOシネマズ 仙台」(9スクリーン)をそれぞれオープンいたしました。これにより、当企業集団の経営するスクリーン数は、共同経営の「札幌シネマフロンティア」(12スクリーン)、「広島バルト11」(11スクリーン)、「新宿バルト9」(9スクリーン)、「TOHOシネマズ 西宮OS」(12スクリーン)、「大阪ステーションシティシネマ」(12スクリーン)を含め、全国で18スクリーン増の679スクリーンとなりました。また、TOHOシネマズ㈱におきましては、スマートフォン向けの映画情報サービス・アプリの提供を開始いたしました。
 映像事業では、東宝㈱のパッケージ事業において、DVD、Blu-ray(一部)にて「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」「orange-オレンジ-」「バクマン。」等を提供いたしました。出版・商品事業は劇場用パンフレット、キャラクターグッズにおいて「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」「シン・ゴジラ」をはじめとする当社配給作品及び「ズートピア」「ファインディング・ドリー」等の洋画作品が順調に稼働いたしました。アニメ製作事業では、TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」「orange オレンジ」、映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」「君の名は。」等に製作出資いたしました。実写製作事業では、TVドラマ「弱虫ペダル」、「RADWIMPSのHESONOO Documentary Film」等に製作出資いたしました。また、アニメ製作事業・実写製作事業におきましては、「東宝怪獣キャラクター」等の商品化権収入に加え、製作出資いたしました作品の各種配分金収入がありました。ODS事業では「傷物語〈Ⅱ熱血篇〉」等を提供いたしました。さらに、㈱東宝映像美術及び東宝舞台㈱では原価管理に努めながら、映画やTV・CMなどでの舞台製作・美術製作、テーマパークにおける周年関連工事や展示物の製作業務、メンテナンス業務、及び大規模改修工事などを受注いたしました。これらの結果、映像事業の営業収入は13,043百万円(前年同四半期比2.6%減)、営業利益は2,661百万円(同2.8%増)となりました。
 なお、東宝㈱における映像事業部門の収入は、内部振替額(1,054百万円、前年同四半期比31.5%増)控除前で10,510百万円(同1.7%増)であり、その内訳は、パッケージ事業収入が3,889百万円(同18.0%減)、出版・商品事業収入が2,393百万円(同3.9%増)、アニメ製作事業収入が2,860百万円(同42.2%増)、実写製作事業収入が601百万円(同13.5%増)、ODS事業収入が765百万円(同2.5%増)でした。
 以上の結果、映画事業全体では、営業収入は76,247百万円(前年同四半期比10.9%減)、営業利益は15,694百万円(同8.6%減)となりました。
 

演劇事業
 演劇事業では、東宝㈱の帝国劇場におきまして、3月「Endless SHOCK」が全席完売、4、5月「1789 -バスティーユの恋人たち-」が大入り、6、7月「エリザベート」が連日満席、8月「王家の紋章」が大入りとなりました。シアタークリエにおきましては、「ピアフ」、「エドウィン・ドルードの謎」が共に連日満席、「ジャニーズ銀座2016」が全席完売、「ジャージー・ボーイズ」が大入りとなりました。また、全国へと展開を続けている社外公演が事業収益に貢献いたしました。東宝芸能㈱では所属俳優がCM・TV等で稼働いたしました。以上の結果、前期と演目等の違いはございますが、演劇事業の営業収入は6,654百万円(前年同四半期比6.0%減)、営業利益は1,303百万円(同14.1%減)となりました。
 なお、東宝㈱における演劇事業部門の収入は、内部振替額(96百万円、前年同四半期比2.8%増)控除前で6,078百万円(同10.1%減)であり、その内訳は、興行収入が4,927百万円(同5.8%減)、外部公演収入が1,054百万円(同25.3%減)、その他の収入が97百万円(同18.6%減)でした。
 

不動産事業
 不動産賃貸事業では、東宝㈱の不動産経営部門及び、全国各地で不動産賃貸事業に関わる連結各子会社が有する不動産が好調に稼働し、事業収益に寄与いたしました。これらの結果、不動産賃貸事業の営業収入は16,253百万円(前年同四半期比0.9%増)、営業利益は7,120百万円(同23.6%増)となりました。

 

 また、空室率については企業集団として、一時的なテナントの入れ替えにより、0.4%台で推移しております。企業集団の固定資産の含み益については、平成28年1月1日の固定資産課税台帳の固定資産税評価額を市場価額として、税効果を考慮した後の評価差額のうちの東宝の持分は約2136億円となっております。(当該含み益の開示は、「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」に基づくものではなく、当会計基準とは別に、開示情報の充実性の観点から従来より引き続き自主的に行うものです。)また、東宝㈱の東宝スタジオでは、ステージレンタル事業におきまして、映画・TV・CMともに順調に稼働いたしました。

 なお、東宝㈱における土地建物賃貸部門の収入は、内部振替額(325百万円、前年同四半期比0.7%減)控除前で、12,774百万円(同3.1%増)でした。
 道路事業では、受注競争の激化や、建設技能者の不足等があり、依然として予断を許さない状況での事業展開となりました。このような中、スバル興業㈱と同社の連結子会社は、積極的な営業活動で受注増に努めるとともに、原価管理の徹底や業務の効率化、コスト削減等に努め、その結果、道路事業の営業収入は、10,405百万円(前年同四半期比6.8%増)、営業利益は1,468百万円(同44.3%増)となりました。
 不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱及び㈱東宝サービスセンターが、労務費や資材価格の高騰、人員不足の定常化等厳しい経営環境が続く中、新規受注に取り組むとともにコスト削減努力を重ねました。その結果、営業収入は4,954百万円(前年同四半期比1.9%増)、営業利益は456百万円(同4.3%減)となりました。
 以上の結果、不動産事業全体では、営業収入は31,612百万円(前年同四半期比3.0%増)、営業利益は9,045百万円(同24.7%増)となっております。
 

その他事業
 娯楽事業及び物販・飲食事業は、東宝共榮企業㈱の「東宝調布スポーツパーク」、㈱東宝エンタープライズの「東宝ダンスホール」でお客様ニーズを捉えた充実したサービスの提供に努力いたしました。
 その結果、その他事業の営業収入は469百万円(前年同四半期比3.5%減)、営業利益は50百万円(同46.8%増)となりました。
 
 

(2) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ715百万円減少し、76,677百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金は、税金等調整前四半期純利益が24,922百万円、減価償却費が4,663百万円ありましたが、仕入債務の減少が4,173百万円、法人税等の支払額が10,579百万円あったこと等により、13,790百万円の資金の増加(前年同四半期比12,369百万円の減少)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金は、有価証券の売却による収入が10,599百万円ありましたが、有価証券の取得による支出が14,114百万円、有形固定資産の取得による支出が4,225百万円あったこと等により、7,660百万円の資金の減少(前年同四半期比1,412百万円の増加)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金は、自己株式の取得による支出が3,471百万円、配当金の支払額が3,219百万円あったこと等により、6,774百万円の資金の減少(前年同四半期比2,930百万円の減少)となりました。