第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において判断したものであります。

 なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善が続くなか、引き続き緩やかに回復してきましたが、通商問題を巡る緊張の増大が世界経済に与える影響や、海外経済の動向と政策に関する不確実性等、依然留意が必要な状況で推移いたしました。

 このような情勢下にあって当社グループでは、主力の映画事業において、新海誠監督作品「天気の子」がメガヒットを記録したほか、多数の話題作や定番のアニメーション作品を配給し、演劇事業においても様々な話題作を提供いたしました。この結果、営業収入は1440億5千8百万円(前年同四半期比8.3%増)、営業利益は335億3千9百万円(同32.8%増)、経常利益は345億7千8百万円(同31.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は228億8千5百万円(同35.8%増)となりました。

 セグメントごとの経営成績は以下のとおりです。

 

映画事業
  映画営業事業のうち製作部門では、東宝㈱において「天気の子」「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」「キングダム」等の11本、国際東宝㈱(Toho International, Inc.)において「名探偵ピカチュウ」「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の共同製作を行い、また、東宝㈱において劇場用映画「屍人荘の殺人」等を制作いたしました。

 映画営業事業のうち配給部門では、当第2四半期連結累計期間の封切作品として、東宝㈱において前記作品の他、「映画ドラえもん のび太の月面探査記」「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~」を含む15本を、東宝東和㈱等において「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」「ペット2」等の9本を配給いたしました。また、当社グループでは、米国子会社の国際東宝㈱(Toho International, Inc.)を重要性が増したことにより、第1四半期連結会計期間の期首より連結の範囲に含めております。これらの結果、映画営業事業の営業収入は31,232百万円(前年同四半期比6.0%増)、営業利益は8,332百万円(同33.4%増)となりました。

 なお、東宝㈱における映画営業部門・国際部門を合わせた収入は、内部振替額(2,511百万円、前年同四半期比121.0%増)控除前で36,450百万円(同34.2%増)であり、その内訳は、国内配給収入が29,133百万円(同27.7%増)、製作出資に対する受取配分金収入が1,609百万円(同116.7%増)、輸出収入が2,018百万円(同83.8%増)、テレビ放映収入が1,125百万円(同75.0%増)、ビデオ収入が650百万円(同6.0%増)、その他の収入が1,913百万円(同53.0%増)でした。また、映画企画部門の収入は、内部振替額(965百万円、前年同四半期比15.5%減)控除前で2,130百万円(同9.9%減)でした。
  映画興行事業では、TOHOシネマズ㈱等において、前記配給作品の他に、「アラジン」「トイ・ストーリー4」等、邦洋画の話題作を上映いたしました。当第2四半期連結累計期間における映画館入場者数は、28,966千人と前年同四半期比10.5%増となりました。これらの結果、映画興行事業の営業収入は52,296百万円(前年同四半期比16.8%増)、営業利益は10,877百万円(同35.2%増)となりました。

 なお、当第2四半期連結累計期間中の劇場の異動はありません。当企業集団の経営するスクリーン数は全国で687スクリーン(共同経営56スクリーンを含む)となっております。

映像事業では、東宝㈱のパッケージ事業において、DVD、Blu-rayにて「映画刀剣乱舞-継承-」「マスカレード・ホテル」等を提供いたしました。出版・商品事業は劇場用パンフレット、キャラクターグッズにおいて「名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)」「天気の子」をはじめとする当社配給作品及び「アベンジャーズ/エンドゲーム」「トイ・ストーリー4」等の洋画作品が順調に稼働いたしました。アニメ製作事業では、映画「名探偵コナン 紺青の拳」「天気の子」や、TVアニメ「Fairy gone フェアリーゴーン」「Dr.STONE」等に製作出資し、「僕のヒーローアカデミア」等、製作出資いたしました作品の各種配分金収入がありました。実写製作事業では、「東宝怪獣キャラクター」等の商品化権収入に加え、製作出資いたしました作品の各種配分金収入がありました。ODS事業では「プロメア」「海獣の子供」等を提供いたしました。㈱東宝映像美術及び東宝舞台㈱では原価管理に努めながら、映画やTV・CM等での舞台製作・美術製作、テーマパークにおける展示物の製作業務、メンテナンス業務、及び大規模改修工事等を受注いたしました。これらの結果、映像事業の営業収入は15,159百万円(前年同四半期比1.1%減)、営業利益は3,752百万円(同39.3%増)となりました。

なお、東宝㈱における映像事業部門の収入は、内部振替額(2,447百万円、前年同四半期比62.7%増)控除前で13,199百万円(同2.6%増)であり、その内訳は、パッケージ事業収入が2,825百万円(同35.5%減)、出版・商品事業収入が3,266百万円(同19.0%増)、アニメ製作事業収入が4,166百万円(同9.4%減)、実写製作事業収入が1,241百万円(同119.0%増)、ODS事業収入が1,700百万円(同198.4%増)でした。

以上の結果、映画事業全体では、営業収入は98,688百万円(前年同四半期比10.1%増)、営業利益は22,962百万円(同35.2%増)となりました。

 

演劇事業
  演劇事業では、東宝㈱の帝国劇場におきまして、3月「Endless SHOCK」が全席完売、4、5月「レ・ミゼラブル」、6~8月「エリザベート」がともに連日満席となりました。シアタークリエにおきましては、3月「VOICARION Ⅳ Mr.Prisoner」が大入り、4~6月「ジャニーズ銀座2019 Tokyo Experience」は完売、6月「CLUB SEVEN ZEROⅡ」は満席、7月「SHOW BOY」は全席完売、8月「ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~」は満席となりました。日生劇場では3月「プリシラ」、4月「笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-」を上演し、その他全国へと社外公演を展開いたしました。東宝芸能㈱では所属俳優がCM・TV・映画等で順調に稼働いたしました。以上の結果、前期と演目等の違いはございますが、演劇事業の営業収入は8,730百万円(前年同四半期比5.0%増)、営業利益は2,462百万円(同93.7%増)となりました。

 なお、東宝㈱における演劇事業部門の収入は、内部振替額(76百万円、前年同四半期比8.6%減)控除前で7,818百万円(同4.7%増)であり、その内訳は、興行収入が6,287百万円(同6.8%増)、外部公演収入が1,436百万円(同4.4%減)、その他の収入が94百万円(同24.1%増)でした。

 

不動産事業
  不動産賃貸事業では、東宝㈱の「天神東宝ビル」が3月に開業いたしました。また、全国に所有する不動産が堅調に稼働し、事業収益に寄与いたしました。東宝㈱の東宝スタジオでは、ステージレンタル事業におきまして、映画・TV・CMともに順調に稼働いたしました。これらの結果、不動産賃貸事業の営業収入は14,778百万円(前年同四半期比1.8%増)、営業利益は6,599百万円(同3.9%増)となりました。

 企業集団の保有する賃貸用不動産の空室率につきましては、一時的なテナントの入れ替えにより、0.5%台で推移しております。企業集団の固定資産の含み益については、2019年1月1日の固定資産課税台帳の固定資産税評価額を市場価額として、税効果を考慮した後の評価差額のうちの東宝の持分は約2877億円となっております。(当該含み益の開示は、「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」に基づくものではなく、当会計基準とは別に、開示情報の充実性の観点から従来より引き続き自主的に行うものです。)
  なお、東宝㈱における土地建物賃貸部門の収入は、内部振替額(434百万円、前年同四半期比2.7%減)控除前で15,752百万円(同1.8%増)でした。

 道路事業では、受注競争の激化や建設技能者の慢性的な不足等があり、依然として予断を許さない状況が続くなか、スバル興業㈱と同社の連結子会社が、原価管理の徹底によるコストの削減や業務の効率化による収益の向上に努めました。その結果、道路事業の営業収入は14,087百万円(前年同四半期比9.9%増)、営業利益は2,708百万円(同44.7%増)となりました。

 不動産保守・管理事業では、東宝ビル管理㈱及び東宝ファシリティーズ㈱が、労務費や資材価格の高騰、人員不足の常態化等により厳しい経営環境が続くなか、新規受注に取り組むとともにコスト削減努力を重ねました。その結果、営業収入は5,331百万円(前年同四半期比2.1%減)、営業利益は517百万円(同4.0%増)となりました。

 以上の結果、不動産事業全体では、営業収入は34,197百万円(前年同四半期比4.3%増)、営業利益は9,824百万円(同12.7%増)となっております。

 

その他事業
  娯楽事業及び物販・飲食事業は、東宝共榮企業㈱の「東宝調布スポーツパーク」、㈱東宝エンタープライズの「東宝ダンスホール」、TOHOリテール㈱の飲食店舗・劇場売店等で、お客様ニーズを捉えた充実したサービスの提供に努力いたしました。その結果、その他事業の営業収入は2,441百万円(前年同四半期比6.7%増)、営業利益は103百万円(同3.5%増)となりました。

 

 当第2四半期連結会計期間末における財政状態は、前連結会計年度末と比較して、総資産は26,021百万円増加し、485,667百万円となりました。これは投資有価証券で13,166百万円の減少がありましたが、現金及び預金で16,467百万円、現先短期貸付金で7,999百万円、有価証券で6,918百万円増加したこと等によるものです。

 負債では前連結会計年度末から11,693百万円増加し、105,436百万円となりました。これは主に、買掛金で3,898百万円、未払法人税等で5,016百万円増加したこと等によるものです。

 純資産は前連結会計年度末と比較して14,327百万円増加し、380,231百万円となりました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益22,885百万円の計上及び剰余金の配当4,949百万円等による利益剰余金17,953百万円の増加の他に、その他有価証券評価差額金が4,062百万円減少したこと等によるものです。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ24,861百万円増加し、103,358百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金は、税金等調整前四半期純利益が35,129百万円、減価償却費が4,818百万円ありましたが、売上債権の増加が6,118百万円、法人税等の支払額が6,416百万円あったこと等により、34,187百万円の資金の増加(前年同四半期比10,058百万円の増加)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金は、有価証券の売却による収入が41,300百万円、有形固定資産の売却による収入が1,002百万円ありましたが、有価証券の取得による支出が31,821百万円、有形固定資産の取得による支出が5,139百万円、投資有価証券の取得による支出が9,050百万円あったこと等により、3,664百万円の資金の減少(前年同四半期比331百万円の増加)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金は、配当金の支払額が4,949百万円、非支配株主への配当金の支払額が171百万円あったこと等により、5,145百万円の資金の減少(前年同四半期比902百万円の増加)となりました。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(6) 主要な設備

当第2四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設計画は次のとおりであります。

 

会社名

 

 

設備の
内容

投資予定額

 

 

 

名称

セグメント

(百万円)

資金

着工予定

完了予定

(所在地)

の名称

総額

既支払額

調達

年月

年月

 

 

 

 

 

東宝㈱

東宝ツインタワービル

不動産事業

オフィス、

店舗

9,000

自己資金

2020年1月

2023年春

再開発計画

(東京都千代田区)

 

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。