第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

 当社グループは、「大衆に健全、且つ明朗な娯楽を提供する」ことを創業の理念とし、「スタイリッシュコンフォート&ハートフルエンターテインメント」~洗練された快適さや心に残る楽しさの創造により、快適さ楽しさを求めるより多くの人々の心を満たすヒューマン・コーポレーションを目指す~ ということを経営理念とし、映画興行や映画配給を中核とした映像関連事業、焼鳥専門店チェーン「串鳥」の経営を中核とした飲食関連事業、中古マンション等の再生販売と不動産賃貸を中核とした不動産関連事業を通じて、より多くのお客様の心を豊かにすることで社会に貢献していくことを経営の基本方針としております。

 

(2)目標とする経営指標

 当社グループは特定の経営指標を中期的な経営目標とはせず、年度ごとの政策の進捗度を踏まえて設定する単年度目標を着実に達成していくことが第一と認識しております。なお、次年度(2019年度)は、売上高17,500百万円、営業利益100百万円、経常利益150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益50百万円の達成を目指してまいります。

 

(3)経営環境

当社グループにおける経営環境におきましては、少子高齢化をはじめとした社会環境変化や海外経済の不確実性の高まり、金融市場の変動の影響が懸念されるなど、先行き不透明な経済状況が続くと思われます。個人消費につきましては、雇用・所得環境の改善が進み、回復が期待されますが、一方で、社会保障制度の将来への不安から低迷の懸念も残されております。消費者ニーズも「モノ消費」から「コト消費」へと変化していることから、新たな発想によるサービスの創造が求められており、当社グループは、独自の価値の提供を目指してまいります。

 

(4)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題

 当社グループは、2018年度を初年度とし、2020年度を最終年度とする中期経営方針を、「創造と革新 ~稼ぐ力の向上~」と定め、マスを対象とした画一的なサービスや商品提供とは一線を画しつつ、地域のお客様のニーズに対応した、継続的なコミュニケーションづくりを目指しております。

 

 2019年度の主要政策は以下のとおりです。

当社グループは、営業利益率とキャッシュ・フローの向上を目指しておりますが、それには当社グループの従来型ビジネスであります「固定資産所有型ビジネス」よりも、資産をそれほど所有せず人的資本の充実による「ヒューマンリソース型ビジネス」の育成強化を優先課題として掲げております。

 

① 映画を中心とした「コンテンツ」への積極投資による映画配給事業の収益拡大

・映画配給事業において一作品あたり興行収入3~5億円規模の実績を年間5本あげることで、同事業における年間興行収入20億円をまずは安定的に達成することを目指します。

・映画館を所有していることを背景に、映画だけでなく様々なジャンルの「コンテンツ」に投資を行い、配信等の二次利用収入拡大のライツビジネスを強化推進してまいります。

・映画配給や映画出資に付随して、シネアド・デジタルサイネージなどの屋外広告等の周辺ビジネスを強化してまいります。

 

② 中古マンション販売におけるワンストップビジネスの充実化

・当社の中古マンション再生販売は支店を持たず、仲介会社を通じて売買を行うビジネスに特化し、効率的体制で成長してきました。またリフォームビジネスも自社物件に限定し、元請管理に特化してきたことで最小限の組織体制での運用を実現しております。

・こうした構造を維持しながら、Webや自社店舗・映画館をツールとしたエンドユーザーからの直接仕入れ・販売をあらたに営業手法として組み込み、現在開始しているワンストップサービス「リノまま」をブランドとしながら、利益率の向上だけでなく、エリア拡大を推進してまいります。

 

③ 三業態の外食事業と中食事業の育成

・40店舗を突破した串焼き業態、和・洋の2つのバル業態の営業基盤を強固にするための取組みを進めながら、所有しているセントラルキッチンを活かした、ケータリングサービス・デリバリーサービス・卸売サービスの強化を図り、既存資源の有効活用による収益拡大を推進してまいります。

 

④ ヒューマンリソース型ビジネス拡大のスピードアップのための提携やM&A

・それぞれの事業拡大をより着実なものにすること、スピードアップを図ることを目的として、他社とのアライアンス推進やM&A、資本提携などを積極的に進めてまいります。

 

(5)株式会社の支配に関する基本方針(2019年6月25日時点)

① 基本方針の内容の概要

 当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、下記②イ.記載の当社の事業特性を理解し、当社の企業価値ないし株主共同の利益を持続的に維持・向上させることができる者でなければならないと考えております。

 当社は、当社株式の大規模買付行為がなされる場合、これが当社の企業価値ないし株主共同の利益に資するものであれば、これを一概に否定するものではありません。また、大規模買付行為を受け入れるか否かの判断は、最終的には株主の皆様によってなされるべきものであると考えております。しかしながら、株式の大規模買付行為の中には、取締役会や株主の皆様が株式の大規模買付行為について検討しあるいは取締役会が代替案を提案するための十分な時間や情報を提供しないものや、企業価値ないし株主共同の利益を著しく損なういわゆる濫用的買収と呼ばれるものも少なくはありません。当社は、このような大規模買付行為がなされる場合は必要かつ相当な対抗をすることにより、当社の企業価値ないし株主共同の利益を守る必要があると考えております。

 

② 基本方針の実現に資する特別な取組みの概要

イ.当社の企業価値の源泉について

 当社グループは、創業以来、「お客様の満足を自らの喜びとし、最高のサービスを提供する」ことを経営理念として掲げ、映画館の運営を創業の事業として、その時代に応じた様々なサービス業を展開してまいりました。現在は、映画興行や映画配給を中核とした映像関連事業、焼鳥専門店チェーン「串鳥」の経営を中核とした飲食関連事業、中古マンションの再生販売と不動産賃貸を中核とした不動産関連事業を基幹事業として、それぞれの成長を目指しております。当社グループの企業価値の源泉は、この三事業における経営資源が有機的に結びつき相乗効果を発揮し続けているところにあると考えております。

 

ロ.企業価値向上への取組み

 当社は、現在の消費市場が、消費者自身の価値観に基づく行動を通じて、教養や参加型娯楽、健康志向など「自らの精神的満足度」を満たす投資へと移行していると考えます。当社はこうした消費構造の実態を「つながり」「カスタマイズ」「本格志向」「教養と体力」の4つのキーワードで捉え、

 

・自己啓発と内的充足感が得られる商品やサービスの提供、高齢化を背景として本格化する健康志向・体力増強志向への対応

・コミュニティ形成への対応

・地域単位・エリア単位での消費動向への対応

・「古いモノを再生する」という価値観に基づくサービス開発や商品製造の対応

 

 が求められていると考えます。

 この消費市場に向けて、当社の主力事業は「市場シェア」の拡大よりも「顧客シェア」の拡大、即ち、特定顧客層に対して多様なサービスを一度に提供できるような事業構造を確立すべく機能整備を推進してまいりました。具体的には、映像事業において、一つの作品企画を映画化する際に、当社劇場以外の他社劇場へのセールスや企業プロモーションとのコラボレーションを行うことや、飲食事業において、ダイニング&バー業態に和風業態を加えて、顧客ニーズ・エリアニーズへの対応力を高めること、中食分野では、小売りにとどまらず、法人向けデリバリーサービス等によるBtoB対応に取組んでおります。中古マンション再生販売事業においては、個人のお客様向けに、物件取得からリノベーションまでワンストップで請け負うなど、付加価値の創造に重点を定めております。

 

ハ.コーポレートガバナンスの強化に向けた取組み

 当社はコーポレートガバナンスの強化のため、取締役の任期を1年とするとともに、取締役6名のうち2名を社外取締役に、監査役4名のうち3名を社外監査役にしております。

 また、内部統制システムにつきましては、取締役会において内部統制システムの整備に関する基本方針を定め、グループ全体で、コンプライアンス、財務報告の信頼性、業務の有効性・効率性、資産の保全を目的とした内部統制の整備に取組んでおります。具体的には、内部統制委員会を設置し、全社的な内部統制を自己評価し、当社各部及び各子会社の内部統制の整備を支援するとともに、内部監査室を設置し、内部統制の整備状況・運用状況の評価を行っております。

 コーポレートガバナンスの強化に向けた取組みの詳細につきましては、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」をご参照下さい。

 

③ 基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの内容の概要

 当社は、2018年5月11日開催の取締役会において、2015年6月26日開催の当社第99回定時株主総会で承認を得た「当社株式の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)」につきまして、これを一部改定(以下、改定後の対応方針を「本対応方針」といいます。)し存続することを決定し、2018年6月28日開催の第102回定時株主総会において本対応方針について承認を得ております。本対応方針の詳細につきましては、インターネット上の当社ウェブサイトに掲載しております2018年5月11日付プレスリリース「当社株式の大規模買付行為に関する対応方針(買収防衛策)の一部改定及び存続に関するお知らせ」をご覧下さい。

(https://www.theatres.co.jp/dcms_media/other/20180511.pdf)

 

④ 具体的取組みに対する当社取締役会の判断及びその理由

 上記②ロ.記載の企業価値向上への取組み、及び上記②ハ.記載のコーポレートガバナンスの強化に向けた取組みは、当社の企業価値・株主共同の利益の継続的かつ持続的向上のための具体的取組みです。また、本対応方針は、経済産業省及び法務省が2005年5月27日に公表した「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買収防衛策に関する指針」の定める三原則(①企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則、②事前開示・株主意思の原則、③必要性・相当性確保の原則)を充足するとともに、東京証券取引所の有価証券上場規程第440条に定める買収防衛策の導入に関する遵守事項(①開示の十分性、②透明性、③流通市場への影響、④株主の権利の尊重)を遵守するものです。更に、本対応方針は、経済産業省に設置された企業価値研究会が2008年6月30日に公表した「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」及び東京証券取引所が有価証券上場規定の改正により導入し、2015年6月1日より適用を開始した「コーポレートガバナンス・コード」の「原則1-5.いわゆる買収防衛策」その他の買収防衛策に関する実務・議論を踏まえた内容となっており、高度な合理性を有するものです。

 以上のこと等から、当社取締役会は上記の具体的な取組みのいずれも基本方針に沿うものであって、取締役の地位の維持を目的とするものではなく、当社の企業価値・株主共同の利益の向上に資するものであると考えております。

 

2【事業等のリスク】

 当社グループの業績及び財政状態に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、以下のとおりです。なお文中の将来に関する事項は、当有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。

 

(1)経済状況・消費者動向

 当社グループは、主に個人顧客を対象とした事業活動を行っております。したがって、景気の悪化、消費税率の引き上げなどにより個人消費が低迷すれば、当社グループの業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

(2)資金調達と金利の変動

 当社グループの資金調達は主に金融機関からの借入に依存しておりますが、現在、その関係は良好で、必要資金の調達に特段の問題はありません。借入に当たっては、一定のリスクヘッジをしておりますが、金利が上昇した場合には、当社グループの業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

(3)人材の確保及び育成

 当社グループは、継続的な成長を実現させるためには優秀な人材を確保し育成することが重要な要素の一つであると認識しております。しかしながら、雇用環境の変化が急速に進む中で、人材の確保及び育成が計画どおり進まない場合には、人件費が増加するなど当社グループの業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

(4)社会保険料の改正

 今後社会保険料が改正され事業主負担が増加した場合、人件費が増加するなど当社グループの業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

(5)個人情報保護

 個人情報の取扱いについては、情報セキュリティ対策を講じるとともに、情報管理責任者の選任により管理責任を明確にし、情報の利用・保管などに関する社内ルールを整備するなど、安全管理に努めております。しかしながら、情報漏洩事故が発生した場合には、損害賠償等の費用の発生や企業イメージの悪化に伴う売上の減少等により、当社グループの業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

(6)自然災害等

 当社グループの事業所や所有資産が首都圏、札幌及び阪神エリアに集中していることから、これらの地域に被害をもたらす大規模自然災害が発生した場合や、事故・火災・テロその他の人災等が発生した場合も、その規模等によって当社グループの業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

(7)減損会計の適用

 当社グループの多くの事業は、建物や什器器具等の事業用設備を活用し収益を得ておりますが、当該事業の収入が減少し収益性が著しく低下した場合には、事業用設備の帳簿価額を回収可能価額まで減額し減損損失が発生するため、当社グループの業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。また、事業用不動産や保有する有価証券の時価が著しく下落しその回復があると認められない場合も減損損失が発生するため、当社グループの業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

(8)取引先の業績、財政状態の悪化

 経済環境の変化等により当社グループの取引先の業績及び財政状態が悪化した場合には、当社グループの営業債権が回収遅滞もしくは回収不能となり貸倒損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

(9)中期経営計画進捗の遅速

 当社グループは、2018年度を初年度とし2020年度を最終年度とする中期経営方針「創造と革新 ~稼ぐ力の向上~」を策定し、その達成に向けて取組んでおりますが、想定外の事業環境変化等が生じた場合は、当社グループの業績及び財務状態が影響を受ける可能性があります。

 

(10)事業特性・事業環境

 当社グループの事業において、個別にリスクとして認識しているもののうち、主なものは次のとおりです。

① 映像関連事業

 映画興行事業においては、興行成績は作品ごとの差異が大きく不安定であり予想が困難なことから、一定の成績に達しない作品が継続した場合は、業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。また、市場変化等により映画館の存続が困難な状況に至った場合には当該映画館を閉館することとなり、業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 映画配給事業においては、映画作品の劇場公開による手数料収入や、劇場公開、ビデオグラムの販売、放送権販売等による権利収入を得ますが、一定の成績に達しない作品が継続した場合には、業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 ソリューション事業は、広告業界の中でも、主として、シネアド等の屋外広告の広告枠の販売を中心とした市場で事業を行っておりますが、この市場の需要が低迷するなど、事業環境の変化があった場合には、業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

② 飲食関連事業

 飲食事業においては、BSEや鳥インフルエンザ等の疫病や、天候不順、自然災害の発生、食材価格の高騰等で食材調達に支障を来たす場合には、業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。また衛生管理には十分注意を払っておりますが、食中毒等の事故が発生した場合には、業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

③ 不動産関連事業

 不動産関連事業においては、不動産関連税制の変更、銀行融資金利の上昇や銀行融資の抑制等が生じた場合、コストの増加や収入の減少に繋がり、業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 また、建築基準法・都市計画法その他不動産関連法制が変更された場合も、資産に対する権利が制限され、所有資産の価値が低下する、新たな義務やコストが発生する、といったこと等により、業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 不動産賃貸事業においては、賃料相場が下落した場合や入居テナントの収益が悪化した場合には、賃料収入の減少や、退室に伴う空室増加等により、業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 また、自社所有不動産については計画的に修繕等を実施しておりますが、竣工後相当の年数を経過した物件が多いことから突発的な修繕等が発生した場合には業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 中古マンション再生販売事業においては、物件仕入れが期待どおりに進捗しない場合や販売用不動産が長期にわたり滞留した場合や時価価格が大幅に下落した場合には、業績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の概要

 当連結会計年度(以下「当年度」といいます。)における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりです。

① 財政状態及び経営成績の状況

イ.財政状態

 当年度末の資産合計は、前年度末と比べて145百万円増加し、25,154百万円となりました。これは、現金及び預金が1,142百万円増加したこと、流動資産の貸倒引当金が519百万円減少したこと、買取債権が1,699百万円減少したこと等によるものです。

 

 負債合計は、前年度末と比べて261百万円増加し11,387百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が402百万円増加したこと、有利子負債が104百万円減少したこと等によるものです。

 

 純資産合計は、前年度末と比べて115百万円減少し、13,766百万円となりました。これは、利益剰余金が59百万円増加したこと、自己株式を68百万円取得したこと、その他有価証券評価差額金が106百万円減少したことによるものです。

 

ロ.経営成績

 当年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善が続く中、緩やかな回復基調で推移いたしました。

 一方で、通商問題の動向や海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響が懸念されるなど、先行きにつきましては依然として不透明な状況が続いております。

 このような経済環境のもと、当年度の連結業績は、映画配給事業及び不動産賃貸事業が増収となったことなどから売上高18,337百万円(前年度比0.5%増)、営業利益463百万円(前年度比1,739.9%増)、経常利益546百万円(前年度比352.0%増)となり、特別損失として映画館や飲食店の減損損失を計上したことなどから親会社株主に帰属する当期純利益136百万円(前年度比189.8%増)となりました。

 

■連結経営成績(百万円)

 

前年度

当年度

増減

売上高

18,237

18,337

+99

営業利益

25

463

+438

経常利益

120

546

+425

親会社株主に帰属する当期純利益

47

136

+89

 

 セグメント別の業績概況は以下のとおりです。なお「第一部 企業の概況 3 事業の内容」に記載の通り、当年度よりサービサー事業撤退に伴い「その他事業」セグメントを廃止いたしました。
 

■セグメント別外部売上高(百万円)

 

前年度

当年度

増減

映像関連事業

3,766

4,480

+714

飲食関連事業

6,547

6,474

△73

不動産関連事業

7,201

7,382

+181

その他事業

722

-

△722

18,237

18,337

+99

 

 

■セグメント別営業損益(百万円)

 

前年度

当年度

増減

映像関連事業

38

82

+43

飲食関連事業

△89

△95

△6

不動産関連事業

910

1,265

+355

その他事業

△115

-

+115

調整額

△718

△787

△68

25

463

+438

 

<映像関連事業>

(映画興行事業)

 『日日是好日』『カメラを止めるな!』『Fate/stay night[Heaven’sFeel]』等が好成績を収めたことから、前年度比で増収となりました。

 当年度末の映画館数及びスクリーン数は、前年度末と同じ9館24スクリーンです。

 

(映画配給事業)

 『日日是好日』が大ヒットしたことに加えて、『それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星』が当社配給後、シリーズ歴代最高の興行収入を、『映画 きかんしゃトーマス とびだせ!友情の大冒険』もシリーズ最高記録の興行収入を記録したことから、前年度比で大幅な増収となりました。

 

(ソリューション事業)

 既存クライアントからの交通・屋外広告、テレビスポット、映画宣伝の広告等の受注が増加したことから前年度比で増収となりました。

 

 以上の結果、映像関連事業の売上高は4,480百万円(前年度比19.0%増)となり、営業利益は82百万円(前年度比111.7%増)となりました。

 

<飲食関連事業>

(飲食事業)

 積極的な新規出店を行ったものの、焼鳥専門店チェーン「串鳥」等の既存店売上が悪天候や災害の影響を受け減少したこと等から、前年度並みの売上高となりました。

 

 以上の結果、飲食関連事業の売上高は6,474百万円(前年度比1.1%減)となり、営業損失95百万円(前年度は営業損失89百万円)となりました。

■飲食店及び惣菜・洋菓子店の店舗数

 

前年度末

当年度末

増減

 

焼鳥専門店チェーン「串鳥」

40

43

+3

 

串焼専門店「串鳥番外地」他

5

5

0

 

ダイニング&バー

9

8

△1

食店 合計

54

56

+2

菜店 合計

3

1

△2

※2018年4月18日に「串鳥」東武宇都宮駅前店が、同年6月3日に「産直の魚貝と日本酒・焼酎 和バル 三茶まれ」が、同年8月27日に「魚貝とワインと時々お肉 ヨコハマ・マルマーレ」が、2019年1月30日に「串鳥」宮の沢駅前店が、同年3月27日に同・栄町駅前店が開店いたしました。

※2018年6月26日に「デリショップ 西洋銀座」日本橋三越本店が、同年7月31日に「マルマーレ・アネックス」が、同年10月7日に「パティスリー 西洋銀座」松屋銀座本店が、同年11月2日に「シンジュク・マルマーレ」が、同年11月16日に「KURARA神田」が閉店いたしました。

 

<不動産関連事業>

(不動産賃貸事業)

 賃貸ビルにおいて高稼働率を維持したことに加え、テナント退去に伴う一時的な収入を計上したことにより、売上高は前年度比で大幅な増収となりました。

 

(中古マンション再生販売事業)

 中古マンション再生販売が販売件数は減少したものの、販売価格が上昇したことにより前年度並みの売上高となりました。

 

 以上の結果、不動産関連事業の売上高は7,382百万円(前年度比2.5%増)となりましたが、不動産賃貸事業の増収により営業利益は1,265百万円(前年度比39.0%増)と大幅な増益になりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前年度末より1,465百万円増加し3,938百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果、得られた資金は889百万円(前年度比37百万円増)となりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益が9百万円、減価償却費が451百万円、減損損失が378百万円となったこと等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果、得られた資金は861百万円(前年度比1,674百万円増)となりました。この主な要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入653百万円があったこと等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果、支出した資金は285百万円(前年度比627百万円減)となりました。この主な要因は、長期借入による収入が2,090百万円となったこと、長期借入金の返済による支出が2,210百万円となったこと、自己株式取得による支出が68百万円となったこと、配当金の支払額が75百万円になったこと等によるものです。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

 当社グループの営む業種柄、生産、受注の概念は乏しいと考えております。販売の状況については「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当年度末現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計及び見積もり

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、連結貸借対照表上の資産、負債の計上額及び連結損益計算書上の収益、費用の計上額には、過去の情報及び将来の予測等をもとに行った合理的な見積りと仮定が含まれており、実際の結果は異なる場合があります。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

 

② 当年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループの当年度の経営成績は、売上高は18,337百万円(前年度比0.5%増)、営業利益は463百万円(前年度比1,739.9%増)、経常利益は546百万円(前年度比352.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は136百万円(前年度比189.8%増)となりました。

 以下、連結財務諸表に重要な影響を与えた要因について分析します。

 

イ.売上高

売上高は、映画配給事業及び不動産賃貸事業が増収となったことから、前年度に比べ99百万円(前年度比0.5%増)増収し、18,337百万円となりました。

ロ.営業利益

増収に伴う売上総利益の増益に加えて、販売費及び一般管理費は、サービサー事業から撤退したことに伴い人件費や貸倒引当金繰入額が減少したこと等により、前年度に比べ345百万円(前年度比7.1%減)減少し、4,488百万円となりました。

以上の結果、営業利益は前年度に比べ438百万円(前年度比1,739.9%増)増加し、463百万円となりました。

ハ.経常利益

営業外収益は、飲食店開店による協賛金収入や受取配当金が増加したこと等により、前年度に比べ14百万円(前年度比9.5%増)増加し、167百万円となりました。

営業外費用は、リファイナンスによる借入関連費用の増加により、前年度に比べ27百万円(前年度比48.5%増)増加し、85百万円となりました。

以上の結果、経常利益は前年度に比べ425百万円(前年度比352.0%増)増加し、546百万円となりました。

ニ.親会社株主に帰属する当期純利益

特別損失は、減損損失や関連会社株式売却損等の計上により、前年度に比べ357百万円(前年度比199.2%増)増加し、536百万円となりました。

以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前年度に比べ89百万円(前年度比189.8%増)増加し、136百万円となりました。

 

③ 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因

 「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しております。

 

④ 当社グループの資本の財源及び資金の流動性

当社グループの運転資金需要の主なものは、商品、商品不動産、原材料等の仕入れ、人件費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また投資資金の主なものは、映画館や飲食店舗、賃貸不動産等の設備改修や修繕、新規開発等であります。運転資金と投資資金については、営業キャッシュ・フローでの充当を基本とし、必要に応じて金融機関からの借入等の手段を通じて資金調達を行っております。

資金の流動性については、当年度末の現金及び現金同等物は3,938百万円となっており、当社グループの事業活動を推進していく上で十分な流動性を確保していると考えております。また、金融機関との間に当座貸越契約を締結しており、流動性に一部支障をきたす事象が発生した場合にも、一定の流動性を維持できると考えております。

 

⑤ 財政状態及びセグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。

 

4【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

5【研究開発活動】

 該当事項はありません。