文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものである。
当社は、サービス業を通じて地域社会に貢献するとともに、お客様に感動のあるサービスを提供することを経営の基本方針としている。
また、当社の中核事業であるシネマ事業は、作品により予想と実績の乖離が大きいため、特定の経営指標をもって経営目標とすることはせず、安定した収益基盤の強化に努めていく方針である。
今後のわが国経済は、海外経済等の見通しに不確実性を残し、依然として先行き不透明な状況であるものの、引き続き穏やかに景気が回復していくものと思われる。
このような状況のもと当社では、お客様目線に立った一層のサービスの充実を図り、なおかつスピード感をもって、お客様の感動の創造に努めていく所存である。
シネマ事業では、映画、ライブビューイング、イベント等、複合エンターテインメントシネコンにふさわしい個性的な番組編成に注力していく所存である。
主な上映作品としては、邦画では、8月公開の「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」、「検察側の罪人」、「銀魂2」、1月公開の「マスカレード・ホテル」、洋画では、7月公開の「ジュラシック・ワールド 炎の王国」、8月公開の「ミッション・インポッシブル フォールアウト」、「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」、11月公開の「ファンタスティック・ビースト 黒い魔法使いの誕生」、アニメでは、7月公開の「ポケットモンスター みんなの物語」、「未来のミライ」、12月公開の「ドラゴンボール超」、「シュガー・ラッシュ:オンライン」、ODSでは、「シネマ歌舞伎」や「METライブビューイング」など、幅広いジャンルの良質な作品を予定している。さらに、特に素晴らしい傑作娯楽映画を1年間にわたって連続上映する「午前十時の映画祭9」、また、「アートレーベル」、「アニメレーベル」においても、より充実した番組編成をしていく所存である。
飲食部門は、地域密着型の運営を継続し、「安全」「おいしさ」のあくなき追及を図っていくことで、お客様に満足いただける店舗創りに努めていく所存である。
アド事業では、映画宣伝関連やサイン工事を中心に、積極的な営業展開を図るとともに、商品開発に努め、販路の拡大を目指していく所存である。
サービス業を営んでいる当社は、より良い商品を提供すること、そして、より良いサービスを提供するための人材育成、教育をすることにより、お客様に選ばれる施設となるよう、一層の精進をしてまいる所存である。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがある。なお、文中の将来に関する内容については、当事業年度末現在において判断したものである。
劇場用映画作品の興行成績は、作品による差異が大きく不安定であり、各作品の興行成績を予想することは常に困難である。仮に、一定の成績に達しない作品が長期間にわたり継続した場合には、当社の経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性がある。
当社は、映画館、飲食店等の多数の顧客を収容可能な施設において営業をおこなっており、それらの施設において、災害、衛生上の問題など顧客の安全にかかわる予期せぬ事態が発生しないという保証は存在しない。万一、そのような事態が発生した場合には、その規模によっては、当社の経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性がある。
また、当社の事業拠点は、名古屋市及びその近郊に集中しているため、当該地域において大規模地震等の災害が発生した場合、その規模と被災状況によっては、当社の経営成績、財政状況に多大な影響を及ぼす可能性がある。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりである。
当事業年度のわが国経済は、堅調な企業収益を背景に設備投資や雇用環境の改善が図られ、景気は緩やかな回復基調が続いているものの、海外経済の動向に依然先行き不透明感を残す状況で推移した。
このような状況のもと当社では、一層のサービス充実を図り、お客様の感動の創造に努めてきた。
この結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなった。
売上高は37億16百万円(前年同期比8.0%減)、営業利益は1億11百万円(前年同期比34.7%減)、経常利益は1億14百万円(前年同期比33.9%減)となり、当期純利益は42百万円(前年同期は当期純損失49百万円)となった。
セグメントの業績を示すと、次のとおりである。
映画業界では、平成29年の全国入場人員は前年比3.1%減の1億74百万人、興行収入は、2.9%減の2,285億72百万円となった。洋画作品が高稼働し、アニメ作品についても依然として躍進が目立ち、入場人員、興行収入ともに昨年記録した年間記録に次ぐ成績で推移した。
また、映画館のスクリーン数は、全国では53スクリーン増加、ご当地においてもシネマコンプレックスが3サイト(28スクリーン)オープンするなど、競争激化の状況が続いている。
このような状況のなか当事業では、「ミッドランドスクエア シネマ」(14スクリーン)と「ミッドランドシネマ名古屋空港」(12スクリーン)を運営し、映像・音響・客席等のすべてがプレミアムな映画館をご提供させていただき、ブランド価値の維持向上を推進している。さらに、上質なアート作品をお届けする「アートレーベル」、ファミリーからコアなファンまで楽しんでいただける様々なアニメ作品をお届けする「アニメレーベル」という2レーベル、他に「シネマ歌舞伎」、ライブビューイング、人気アイドルによるライブイベント等、様々な年齢層を取り込むような多彩なコンテンツを提供し、お客様の期待に応える番組編成に努めた。
また、平成29年6月に「ミッドランドスクエア シネマ」において、映画の歴史、映画の良さを皆様にお伝えすべく、フィルム映写機の再設置を行い、「男はつらいよ 復活上映会」などを実施した。
当事業年度は、邦画150作品、洋画138作品、アニメ57作品、ODS(映画以外のデジタルコンテンツ)252作品の合わせて、597作品(前期末比144作品増)を上映した。
主な上映作品としては、邦画では、7月公開の「銀魂」「君の膵臓をたべたい」、8月公開の「関ケ原」、12月公開の「8年越しの花嫁 奇跡の物語」、洋画では、4月公開の「美女と野獣」、7月公開の「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」、12月公開の「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」、アニメでは、4月公開の「名探偵コナン から紅の恋歌」、7月公開の「怪盗グルーのミニオン大脱走」「メアリと魔女の花」、ODSでは、4月公開のライブビューイング「ユーリ・オン・アイス」、1月公開のシネマ歌舞伎「京鹿子娘五人道成寺」などの番組を編成した。
また、ラップドガレット&クレープの専門店である「LA BOBINE ガレットカフェ」では、映画館とのコラボレーション運営に重点を置き、食と空間を楽しむためのカジュアルでありながら上質な店舗運営に努め、季節商品の開発を実施するなど、魅力ある店舗創りを心掛けた。
この結果、当事業では、売上高は31億39百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益は1億8百万円(前年同期比36.2%減)となった。
飲食部門の名古屋市千種区の「覚王山カフェJi.Coo.」では、食材や製法にこだわったメニューの開発を実施、また、日本紅茶協会より「おいしい紅茶の店」に認定されるなど、お客様に安心して満足いただける店舗創りに努めた。
また、温浴部門の名古屋市中川区の「太平温泉 天風の湯」は、今後の事業効率化と経営資源の一層の選択と集中を強化するため、平成29年12月10日をもって閉店したが、その閉店日まで積極的な店舗イベントの実施やサービスの提供に努めた。
この結果、当事業では、売上高は2億62百万円(前年同期比58.2%減)、営業損失は26百万円(前年同期は営業損失34百万円)となった。
当事業は、発展著しい名古屋駅前の営業強化を図るとともに、得意分野の映画宣伝関連やコインパーキング等のサイン工事を中心とした積極的な営業展開により売上向上に努め、安定的な収益の維持に努めてきた。
この結果、当事業では、売上高は3億14百万円(前年同期比4.3%減)、営業利益は29百万円(前年同期比18.1%減)となった。
当事業年度末の総資産は、49億38百万円(前事業年度比2.9%減)となった。
流動資産は17億51百万円(前事業年度比4.7%減)となり、固定資産は31億87百万円(前事業年度比2.0%減)となった。
負債は、12億7百万円(前事業年度比12.9%減)となった。
流動負債は、6億96百万円(前事業年度比8.2%減)となり、固定負債は、5億10百万円(前事業年度比18.5%減)となった。
純資産は、37億30百万円(前事業年度比0.8%増)となった。
当事業年度における現金及び現金同等物の期末残高は、11億57百万円と前事業年度末と比べ2億21百万円の減少となった。
営業活動によるキャッシュ・フローは、1億64百万円(前年同期は2億76百万円)となった。これは主に、税引前当期純利益69百万円、減価償却費2億24百万円等によるものである。
投資活動によるキャッシュ・フローは、△1億70百万円(前年同期は2億53百万円)となった。これは主に、投資有価証券の取得による支出1億円等によるものである。
財務活動によるキャッシュ・フローは、△2億15百万円(前年同期は△71百万円)となった。これは主に、借入金の返済による支出97百万円、リース債務の返済による支出83百万円等によるものである。
当事業年度における売上実績をセグメントごとに示すと次のとおりである。
|
セグメントの名称 |
売上高(千円) |
前年同期比(%) |
|
シネマ |
3,139,242 |
101.8 |
|
リラクゼーション |
262,994 |
41.8 |
|
アド |
314,597 |
95.7 |
|
合計 |
3,716,833 |
92.0 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれていない。
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりである。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものである。
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されている。この財務諸表の作成にあたり、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える会計方針について重要な判断や見積りをおこなっている。その主なものは貸倒引当金、賞与引当金等であり、その概要については「財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載している。
なお、見積り及び判断・評価については、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる要因等に基づいて行っているが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合がある。
(売上高)
当事業年度における売上高は、前事業年度に比べ、3億25百万円減少し、37億16百万円となった。これは、平成29年1月1日付けでリラクゼーション事業の「松竹温泉 天風の湯」を事業譲渡をしたことによる売上高の減少が主な要因である。
(営業損益)
売上総利益は17億85百万円(前事業年度比2億17百万円減)となり、売上総利益率は48.0%となった。また、販売費及び一般管理費は16億74百万円(前事業年度比1億58百万円減)となった。この結果、営業利益は1億11百万円(前事業年度比59百万円減)となった。
(経常損益)
経常利益は1億14百万円(前事業年度比58百万円減)となった。
(当期純損益)
特別損失として、店舗閉鎖損失28百万円等を計上した結果、当期純利益は42百万円(前事業年度は当期純損失49百万円)となった。
当事業年度の総資産は49億38百万円(前事業年度比2.9%減)となった。
流動資産は17億51百万円(前事業年度比4.7%減)となった。これは主に、有価証券の4億円の減少等によるものである。
固定資産は31億87百万円(前事業年度比2.0%減)となった。これは主に、建物の86百万円の減少等によるものである。
負債は、12億7百万円(前事業年度比12.9%減)となった。
流動負債は6億96百万円(前事業年度比8.2%減)となった。これは主に、1年内返済予定の長期借入金の64百万円の減少等によるものである。
固定負債は5億10百万円(前事業年度比18.5%減)となった。これは主に、長期借入金の33百万円の減少とリース債務の49百万円の減少等によるものである。
純資産は37億30百万円(前事業年度比0.8%増)となった。これは主に、繰越利益剰余金の42百万円の増加等によるものである。なお、当事業年度末の自己資本比率は、前事業年度末の72.8%から75.5%となった。
キャッシュ・フローの分析については、「第2[事業の状況]3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しているとおりである。
当社の資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりである。
当社の資金需要としては、設備投資、運転資金、借入金の返済及び利息の支払い、配当金の支払い等であり、主に営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入れ等により資金を調達している。
当社は、サービス業を通じて地域社会に貢献するとともに、「感動の創造」をキーワードに、お客様に感動のあるサービスを提供することを重点項目として取り組んでいる。
なお、中期的な経営戦略については、「第2[事業の状況]1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等]」に記載している。
該当事項なし。
該当事項なし。