当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、インバウンド需要の拡大や所得環境の改善により、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、世界的な金融引き締めや中東地域をめぐる情勢、円安の進行や消費者物価の上昇等、依然として国内外における経済先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況の下、当社グループにおいては、公営競技事業におけるインターネット投票サービスSPAT4(南関東4競馬場在宅投票システム)の売上が堅調に推移し、当社グループ全体の業績を牽引する形となりました。
以上の結果、当社グループにおける第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は8,782百万円(前年同期比6.4%増)となり、営業利益はSPAT4関連費用等の増加により2,822百万円(同3.1%減)、経常利益は2,815百万円(同3.3%減)、また親会社株主に帰属する四半期純利益は前年に東京サマーランドの耐震工事関連費用に伴う特別損失を計上したことが影響し、1,944百万円(同63.8%増)となりました。
なお、当社グループの遊園地事業は、屋外プール営業期間中(夏季)に年間入場者の大半を集客するため、年間に占める第3四半期連結会計期間に係る売上高及び売上原価の割合が著しく高くなる傾向にあります。
セグメントごとの業績は、次のとおりです。
[公営競技事業]
大井競馬におきましては22日開催され、この間、大井競馬場内お客様エリアの一部改修及び馬場の排水機能強化に向けた工事を進める等、引き続き施設の整備改善に努めました。
SPAT4では、全国の地方競馬を延べ287日、3,265レース発売するとともに、トップページのデザインを刷新し、直感的に操作が出来るよう改善した他、ライブ映像を見ながら投票ができる機能を追加いたしました。
南関東4競馬場公式ウェブサイト「nankankeiba.com」では、スマートフォンでアクセスした際の視認性・操作性を改善するとともに、予想に役立つ独自の分析データの提供を開始いたしました。
SPAT4のポイントサービスであるSPAT4プレミアムポイントでは、トップページのデザインを刷新するなど大規模なリニューアルを行った他、各種キャンペーンの展開や会員内メンバーシップ「南関競馬サロン」の限定イベントを実施する等、会員の定着と満足度向上に注力いたしました。
この他、第6季目の営業となるイルミネーションイベント「東京メガイルミ 2023-2024」は、2023年11月11日から2024年1月8日までの42日間営業いたしました。前年度に引き続き人気コンテンツとのコラボレーション企画を実施したことに加え、競馬場ならではの施策として、実際にレースで使用していたスターティングゲートをフォトスポットとして追加した他、テレビ番組等メディアを活用した積極的な広報活動等の効果により、来場者数は18万人となりました。また、一日当たりの来場者数は4,286人となり、前年の3,609名を上回り過去最高を記録いたしました。
伊勢崎オートレースにおきましては24日開催され、他場の場外発売は延べ62日実施されました。伊勢崎オートレース場内に併設されている地方競馬を発売する「オフト伊勢崎」および中央競馬を発売する「J-PLACE伊勢崎」につきましても、売上は順調に推移いたしました。
以上の結果、公営競技事業の売上高は6,706百万円(前年同期比7.1%増)、セグメント利益は2,544百万円(同4.8%減)となりました。
[遊園地事業]
東京サマーランドにおきましては、園内整備による休園期間を経て3月29日より本年の営業を開始いたしました。
「With Nature “水と緑の冒険リゾート”」をコンセプトに、大自然に囲まれた東京サマーランドならではの空間やサービスの提供を目指し、プール・遊園地エリアのエントランスの外観や2階フロアのリニューアルを行うとともに、企業の特徴や独自性を再発信するため、約50年間使用していたロゴマークをリニューアルし、新しい東京サマーランドとして2024年の営業を行っております。なお、本年6月29日にオープン予定の新プール「MONSTER STREAM」の集客・宣伝活動につきましても一層注力してまいります。
また、2月には今回で7回目となる「秋川クリーンアップ活動」を実施し、周辺地域の清掃・美化活動に寄与する取り組みを推進するとともに、3月には秋川流域の観光・商工の発展及び社会貢献活動の一環として、今回で5回目となる「秋川“四季の奏で”音楽会」チャリティーコンサートを開催いたしました。
以上の結果、東京サマーランド及び各施設の入場人員は7.9万人(前年同期比3.9%増)となり、遊園地事業の売上高は162百万円(前年同期比13.3%増)、セグメント損失は修繕費等の増加により243百万円(前年同期はセグメント損失238百万円)となりました。
[倉庫賃貸事業]
倉庫賃貸事業におきましては、勝島第2地区のマルチテナント型倉庫の一時使用料が前年同期に比べて微減となったものの、依然高い稼働率を維持しており、業績は堅調に推移いたしました。
また、千葉県習志野市茜浜地区にて建設を進めておりました新倉庫「習志野茜浜2号倉庫」が3月に竣工し、隣接する「習志野茜浜1号倉庫」と合わせて8万㎡の一大拠点が同地区に誕生しました。
以上の結果、倉庫賃貸事業の売上高は1,287百万円(前年同期比1.2%減)、セグメント利益は841百万円(同8.5%増)となりました。
[サービス事業]
サービス事業におきましては、オフィスビル「ウィラ大森ビル」や空調設備事業において安定的な収益確保に努めました。
大井競馬場第3駐車場の再開発計画におきましては、本年3月末にウィラ大井の増床館及び演劇・ミュージカルを中心とした新劇場“シアターH”が竣工し、今後地域の賑わいを創出していくとともに、皆様の暮らしを支える店舗が順次オープンする予定となっております。
以上の結果、サービス事業の売上高は654百万円(前年同期比14.1%増)となり、セグメント利益は前年に会社分割による諸費用を計上したことが影響し、33百万円(前年同期はセグメント損失16百万円)となりました。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における資産合計額は、前連結会計年度末に比べ9,288百万円増加し、125,080百万円となりました。これは、自己株式取得のための預け金が897百万円増加、南関HP・SPAT4プレミアムポイントリプレース、習志野茜浜2号倉庫新築、大井競馬場第3駐車場 劇場・商業施設新築などにより、固定資産が8,159百万円増加したことが主な原因であります。
当第1四半期連結会計期間末における負債合計額は、前連結会計年度末に比べ9,389百万円増加し、38,394百万円となりました。これは、固定資産の取得による工事代金の支払い等により未払金が10,430百万円増加したことが主な要因であります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計額は、前連結会計年度末に比べ101百万円減少し、86,686百万円となりました。これは期末配当金1,644百万円の支払いと、親会社株主に帰属する四半期純利益1,944百万円の計上により、利益剰余金が299百万円増加しましたが、自己株式の取得に伴い、自己株式が602百万円減少したことが主な要因であります。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の74.9%から69.2%となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)主要な設備
①重要な設備計画の完了
前連結会計年度末に計画していた重要な設備の新設のうち、当第1四半期連結累計期間において完了したものは次のとおりであります。
(注) 上記の金額には消費税等を含めておりません。
②重要な設備投資の新設等
該当事項はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。