第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

①経営成績

 当中間連結会計期間におきましては、雇用・所得環境の改善に伴う景気の回復傾向が見られ、インバウンド需要もますます高まり、観光・レジャーに対する消費動向も堅調に推移する中、2年目となる「中期経営計画2026(2024年12月期~2026年12月期)」の各重点施策に基づき、積極的な事業推進に取り組んでまいりました。

 また、書き入れ時となるゴールデンウィーク期間中の天候不順により、「北海道グリーンランド」の入園者数の落ち込みはございましたが、各施設が集客拡大に向け新たな施策に取り組み、特に九州の遊園地事業ならびにゴルフ事業がけん引し、当社グループの業績につきましては、順調に推移いたしました。

 以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は3,012,033千円(前年同期比2.3%増)となり、営業利益は277,164千円(前年同期比7.1%増)、経常利益は278,745千円(前年同期比1.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は202,253千円(前年同期比4.6%増)となりました。

 

項   目

当中間

連結会計期間

(千円)

前中間

連結会計期間

(千円)

増減額

(千円)

増減率

(%)

売上高

3,012,033

2,943,792

68,240

2.3

営業利益

277,164

258,798

18,366

7.1

経常利益

278,745

274,911

3,834

1.4

親会社株主に帰属する中間純利益

202,253

193,431

8,821

4.6

 

報告セグメントごとの業績は、次のとおりであります。

 

・遊園地セグメント

九州の『グリーンランド』におきましては、春のイベントとして、3月より、女児に大人気のアニメ「プリキュア」シリーズの最新作を題材としたフロアイベントを開催いたしました。また、春休みからゴールデンウィークに掛けては、小学生モデルユニット「KOGYARU(コギャル)」のライブ開催や多彩なキャラクターショーの開催により幅広い世代の集客を図りました。そのほか、例年、好評を博しております「タマホームスペシャル 花火物語」を1月にも特別開催したほか、人気ゲームキャラクターと全国各地のレジャー施設とのコラボイベント「レジャフェス」を展開するなど、新たな切り口でのイベント開催に注力いたしました。

施設面におきましては、新規アトラクションとして回転ブランコ「ウェーブスインガー GURUGURU」ならびに体験型アトラクション「黄金ハンター ~7つの挑戦~」をオープンさせるとともに、園内飲食店舗や物販店舗の大規模リニューアルを実施して遊園地の魅力増大を図り、多くのリピーターの皆様に対しても刷新感を訴求いたしました。

この結果、利用者数は前年同期比16,094人増加の360,508人となり、売上高は前年同期比64,904千円増加の1,135,944千円となりました。

『北海道グリーンランドホワイトパーク(スキー場)』におきましては、早めの降雪によりゲレンデコンディションも良好で、オープン当初から順調に集客が進み、利用者数は前年同期を上回りました。

『北海道グリーンランド遊園地』におきましては、春の遊園地オープンより多彩なキャラクターショーのほか、恒例のコスプレイベント「グリコス」や「脱出ゲーム」など、話題性の高いイベントを開催して、幅広い層の集客を図りました。

『いわみざわ公園指定管理』におきましては、『バラ園』で「ローズフェスタ」を開催したほか、『色彩館』では、「洋らん展」や「つるバラピクニック」など各種イベントを開催して集客拡大を図りました。

また、新たにSNSプロジェクトチームを設置し、各施設の魅力・情報発信力の強化に努めました。

以上の取り組みを行いましたが、集客の山場となるゴールデンウィーク後半の雨天が影響し、利用者数については大きく減少することとなりました。

この結果、北海道の遊園地ならびにスキー場を合わせた利用者数は前年同期比17,238人減少の60,447人となり、売上高は前年同期比42,199千円減少の229,710千円となりました。

 

 以上の結果、利用者数は前年同期比1,144人減少の420,955人となりましたが、売上高は前年同期比22,704千円増加の1,365,655千円となりました。

 

・ゴルフセグメント

『グリーンランドリゾートゴルフコース』におきましては、季節毎に趣向を凝らした多様なオープンコンペを開催するとともに、効率的な予約枠の拡大ならびにスムーズなプレー環境づくりに注力して、集客拡大を図りました。

『大牟田ゴルフ場』、『広川ゴルフ場』の両メンバーシップコースでは、コース整備に重点的に取り組み、競技大会のほか、各種ゴルフコンペの獲得に努めました。また、クラブハウスの改修などを積極的に行い、利用満足度向上によるリピーター拡大を図りました。

そのほか、3つのゴルフ場と2つのオフィシャルホテルを有するメリットを活かし、韓国内送客エージェントならびにオンライン予約を通じて、韓国からのゴルフプレーヤーの獲得を図りました。

以上の結果、利用者数は前年同期比3,427人増加の73,601人となり、売上高は前年同期比19,602千円増加の534,391千円となりました。

 

・ホテルセグメント

『ホテルブランカ』におきましては、遊園地やゴルフ場に隣接する絶好のアクセスの良さを全面に打ち出して、お客様のニーズに合わせたお得な宿泊プラン造成により集客を図ったほか、平日の利用促進に向け、OTA(オンライン旅行代理店)を活用して、ビジネス客やインバウンドの取り込みにも注力いたしました。

また、料飲部門におきましては、多彩な味が楽しめる鍋バイキングや遊園地を望む中庭バーベキューのほか、充実したメニューを揃えたランチバイキングをPRして、更なる利用促進を図りました。

『ホテルヴェルデ』におきましても、グリーンランドリゾートのオフィシャルホテルとしての強みを打ち出し、特に、開業30周年を記念した「こだわりの朝食」のご提供に注力し、ファミリー客をはじめ、平日のビジネス客まで幅広い層のご利用拡大を図りました。また、スイートルームの改装を行うとともに、ホテル内での多彩な夕食プランのご利用を促進するなど、客単価の増加に取り組みました。

料飲部門におきましては、洋食レストラン「フォンターナ」における「ランチバイキング」、和食レストラン「小岱」の季節の会席料理やイベント「日本酒を楽しむ会」の開催、遊園地を望む「バーベキューガーデン」など、各々の魅力を活かしたメニュー展開により集客を図りました。

宴会部門におきましては、人気の「カニ&ステーキ祭り」など、地域のシティホテルとして魅力あるイベントを開催し、売上拡大を図りました。

この結果、九州の『ホテルブランカ』ならびに『ホテルヴェルデ』を合わせた宿泊者数は前年同期比677人減少の25,969人となりましたが、売上高は前年同期比19,516千円増加の587,489千円となりました。

『ホテルサンプラザ』におきましては、駅に近い好立地をアピールするとともに、OTAを通じて、きめ細やかなニーズをとらえた宿泊プランの提供に取り組み、ビジネス客や各種団体客の利用拡大を図りました。

また、「ホワイトパーク(スキー場)」や近隣ゴルフ場の利用との宿泊セットプランの造成により、好調なインバウンドの取り込みにも注力いたしました。

そのほか、料飲イベントの開催や各種宴会プランのリニューアルを行うことで、売上拡大を図りました。

『北村温泉ホテル』におきましては、「源泉掛け流し43℃の名湯」と強塩泉で保温効果が高い「温まりの湯」をPRして、日帰り入浴とともに、短期滞在型のご利用促進に努めました。

この結果、北海道の『ホテルサンプラザ』ならびに『北村温泉ホテル』を合わせた宿泊者数は前年同期比224人増加の8,973人となりましたが、売上高は前年同期比10,763千円減少の247,021千円となりました。

以上の結果、宿泊者数は前年同期比453人減少の34,942人となりましたが、売上高は前年同期比8,753千円増加の834,510千円となりました。

・不動産セグメント

不動産事業におきましては、グリーンランドリゾートエリアを中心とした土地賃貸が堅調に推移し、売上高は前年同期並の81,708千円となりました。

 

・土木・建設資材セグメント

土木・建設資材事業におきましては、バイオマス火力発電所への燃料投入業務が堅調で、建設資材のポゾテックの製造受託が好調に推移したことで、売上高は前年同期比17,179千円増加の195,766千円となりました。

 

②財政状態

当中間連結会計期間末の総資産は、19,122,952千円(前連結会計年度末比112,854千円増加)となりました。

流動資産は、719,438千円(前連結会計年度末比129,053千円減少)となりました。これは主に、現金及び預金、受取手形及び売掛金等が減少したことによるものであります。

固定資産は、18,403,514千円(前連結会計年度末比241,907千円増加)となりました。これは主に、建物及び構築物、機械装置及び運搬具等が増加したことによるものであります。

流動負債は、4,113,220千円(前連結会計年度末比315,887千円減少)となりました。これは主に、営業未払金、短期借入金、未払金等が減少したことによるものであります。

固定負債は、4,727,519千円(前連結会計年度末比324,189千円増加)となりました。これは主に、長期借入金等が増加したことによるものであります。

純資産は、10,282,212千円(前連結会計年度末比104,552千円増加)となりました。これは主に、配当金の支払いにより利益剰余金が減少したものの、親会社株主に帰属する中間純利益の計上による利益剰余金、その他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ88,285千円減少し、312,583千円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により得られた資金は120,857千円(前年同期は165,293千円の収入)となりました。これは主に、仕入債務や未払金の減少、法人税等の支払い等の減少要因があったものの、税金等調整前中間純利益の計上や減価償却費等の増加要因があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により支出した資金は374,199千円(前年同期は299,810千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出等の減少要因があったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により得られた資金は165,056千円(前年同期は89,380千円の収入)となりました。これは主に、短期借入金の純減や長期借入金の返済、配当金の支払い等の減少要因があったものの、長期借入れによる収入等の増加要因があったことによるものであります。

 

項   目

当中間

連結会計期間

(千円)

前中間

連結会計期間

(千円)

増減額

(千円)

営業活動によるキャッシュ・フロー

120,857

165,293

△44,435

投資活動によるキャッシュ・フロー

△374,199

△299,810

△74,389

財務活動によるキャッシュ・フロー

165,056

89,380

75,675

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因

「1 事業等のリスク」に記載しております。

 

(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、売上原価、販売費及び一般管理費です。設備資金需要の主なものは、遊園地事業における遊園地施設の維持更新、新設等です。

当社グループの運転資金及び設備資金の調達につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入等により賄っております。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 なお、当社は、2025年6月23日開催の取締役会において、新たにジェットコースターを導入することを決議し、2025年7月1日付で共同運営するサノヤス・ライド株式会社と基本合意書を締結いたしました。

 詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)(重要な設備投資)」に記載しております。