【連結財務諸表注記】

1.報告企業

 

 株式会社電通グループ(以下、当社)は日本の会社法に基づいて設立された株式会社であり、日本に所在する企業であります。
 当社の登記している本社の住所は、ホームページ(https://www.group.dentsu.com/jp/)で開示しております。
 当社およびその子会社(以下、当社グループ)の事業内容および主要な活動は、「6.セグメント情報」に記載しております。
 当社の2021年12月31日に終了する年度の連結財務諸表は、2022年3月30日に代表取締役社長執行役員五十嵐博および最高財務責任者曽我有信によって承認されております。

 

2.作成の基礎

 

(1) IFRSに準拠している旨

当社の連結財務諸表は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件をすべて満たすことから、連結財務諸表規則第93条の規定により、IFRSに準拠して作成しております。

 

(2) 測定の基礎

連結財務諸表は、「3.重要な会計方針」に記載している金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成しております。

 

(3) 機能通貨および表示通貨

連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円で、百万円未満の端数を切り捨てて表示しております。

 

(4) 新基準書の早期適用

早期適用した基準書はありません

 

(5) 表示方法の変更

(連結損益計算書関係)

前連結会計年度において、「その他の収益」及び「その他の費用」に含めて表示していた「固定資産除売却損益(△は損)」は、金額的に重要性が増したため、当連結会計年度において独立掲記しております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結損益計算書の組替えを行っております。
 この結果、前連結会計年度の連結損益計算書において、「その他の収益」に表示していた6,604百万円及び「その他の費用」に表示していた12,793百万円は、「固定資産除売却損益(△は損)」△218百万円、「その他の収益」6,592百万円、「その他の費用」12,564百万円として組み替えております。

 

(連結キャッシュ・フロー計算書関係)

前連結会計年度において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に含めて表示していた「固定資産除売却損益(△は益)」は、金額的に重要性が増したため、当連結会計年度において独立掲記しております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書の組替えを行っております。
 この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に表示していた15,571百万円は「固定資産除売却損益(△は益)」218百万円、「その他」15,352百万円として組み替えております。

 

 

3.重要な会計方針

 

(1) 連結の基礎

① 子会社

子会社とは、当社グループにより支配されている企業であります。当社グループが他の企業の議決権の過半数を所有している場合には、原則として支配していると判断し、子会社に含めております。また、当社グループが保有する議決権が過半数未満の場合であっても、当社グループが他の企業への関与により生じる変動リターンに対するエクスポージャーまたは権利を有し、かつ、企業に対するパワーによりそのリターンに影響を及ぼす能力を有している場合に、当該企業を支配していると判断し、子会社に含めております。

子会社の財務諸表については、支配獲得日から支配喪失日までの期間を連結財務諸表に含めております。子会社が適用する会計方針が当社グループの会計方針と異なる場合には、当社グループの会計方針と整合させるため、必要に応じて当該子会社の財務諸表に調整を加えております。

支配が継続する子会社に対する当社グループの持分変動については資本取引として会計処理し、非支配持分の調整額と対価の公正価値との差額は、当社の株主に帰属する持分として資本に直接認識しております。

支配を喪失した場合には、支配の喪失から生じた利得および損失は損益で認識しております。

 

② 関連会社およびジョイント・ベンチャー

関連会社とは、当社グループがその財務および経営方針に対して重要な影響力を有しているものの、支配をしていない企業であります。当社グループが他の企業の議決権の20%以上50%以下を所有する場合には、原則として関連会社に含めております。

当社グループが保有する議決権が20%未満の場合であっても、役員の派遣等により、重要な影響力が認められると判断される場合には、関連会社に含めております。

ジョイント・ベンチャーとは、当社グループを含む複数の当事者が取決めに対する契約上合意された支配を共有し、関連性のある活動に関する意思決定に際して、支配を共有する当事者の一致した合意を必要としており、かつ、当社グループが当該取決めの純資産に対する権利を有している企業をいいます。

関連会社およびジョイント・ベンチャーへの投資は、持分法を適用して会計処理しております。関連会社およびジョイント・ベンチャーに対する投資は、持分法適用後の帳簿価額から減損損失累計額を控除した額をもって計上しており、帳簿価額には取得時に認識したのれんが含まれております。

連結財務諸表は、重要な影響力または共同支配の獲得日から喪失日までの関連会社およびジョイント・ベンチャーの損益およびその他の包括利益の変動に対する当社グループの持分を含んでおります。関連会社およびジョイント・ベンチャーが適用する会計方針が当社グループの会計方針と異なる場合には、当社グループの会計方針と整合させるため、必要に応じて当該持分法適用会社の財務諸表に調整を加えております。

関連会社またはジョイント・ベンチャーに対する重要な影響力を喪失し、持分法の適用を中止する場合は、売却持分に係る売却損益を損益として認識するとともに、残存している持分について公正価値で再測定し、当該評価差額をその期の損益として認識しております。

 

③ 連結上消去される取引

連結グループ内の債権債務残高および取引高、ならびに連結グループ内取引によって発生した未実現損益は、連結財務諸表の作成に際して消去しております。関連会社およびジョイント・ベンチャーとの取引から発生した未実現損益は、被投資企業に対する当社持分を上限として投資から加減算しております。

 

 

(2) 企業結合

企業結合は取得法を用いて会計処理しております。取得対価は、被取得企業の支配と交換に譲渡した資産、引き受けた負債および当社が発行する資本性金融商品の取得日の公正価値の合計として測定され、該当する場合は条件付対価を取得対価に含めております。

取得日において識別可能な資産および負債は、以下を除き、取得日における公正価値で認識しております。

① 繰延税金資産(または繰延税金負債)及び従業員給付契約に関連する負債(または資産)は、それぞれIAS第12号「法人所得税」およびIAS第19号「従業員給付」に従って認識し測定しております。

② IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に従って売却目的に分類される資産または処分グループは、当該基準書に従って測定しております。

取得対価が識別可能な資産および負債の公正価値を上回る場合はのれんとして計上し、下回る場合には、直ちに損益として認識しております。

企業結合の当初の会計処理が企業結合が生じた決算日までに完了していない場合、当該完了していない項目については最善の見積りに基づく暫定的な金額で測定しております。取得日から1年以内の測定期間に入手した新たな情報が、取得日時点で認識された金額の測定に影響を及ぼすものである場合には、取得日時点で認識した暫定的な金額を遡及的に修正しております。

条件付対価は取得時に公正価値で認識し、取得後の公正価値変動は、上記測定期間中の測定に該当する場合には取得コストを修正し、そうでない場合には公正価値の変動として損益に認識しております。

当社グループは、非支配持分を公正価値で測定するか、または識別可能な純資産の認識金額に対する非支配持分の比例割合で測定するかを個々の企業結合取引ごとに選択しております。

企業結合を達成するために取得企業で発生した費用は、負債性金融商品および資本性金融商品の発行に関連する費用を除き、発生時に損益で認識しております。

なお、当社グループは、すべての共通支配下における企業結合取引について、継続的に帳簿価額に基づき会計処理しております。共通支配下における企業結合とは、企業結合当事企業もしくは事業のすべてが、企業結合の前後で同一の企業により最終的に支配され、かつ、その支配が一時的でない場合の企業結合であります。

 

(3) 外貨換算

① 外貨建取引の換算

外貨建取引は、取引日における為替レートにて当社グループの各機能通貨に換算しております。

決算日における外貨建貨幣性資産および負債、公正価値で測定される外貨建非貨幣性資産および負債は、決算日の為替レートにて機能通貨に換算しており、この結果生じる換算差額は、損益に認識しております。

外貨建取得原価にて測定される非貨幣性項目は、取引日の為替レートにて換算しております。

 

② 在外営業活動体の換算

在外営業活動体の財務諸表については、資産および負債は報告期間の決算日の為替レートで円貨に換算し、収益および費用は著しい変動のない限り、対応する報告期間における平均為替レートで円貨に換算しております。この結果生じる換算差額は、その他の包括利益として認識し、その累計額はその他の資本の構成要素において認識しております。

当社グループの在外営業活動体が処分される場合、当該在外営業活動体に関連した為替換算差額の累計額は処分時に損益に振り替えております。

 

 

(4) 金融商品

① デリバティブを除く金融資産
(ⅰ) 当初認識および測定

当社グループは、営業債権及びその他の債権を、これらの発生日に当初認識しております。その他のすべての金融資産は、当社グループが当該金融商品の契約当事者となった取引日に当初認識しております。

また、重大な金融要素を含んでいない営業債権及びその他の債権は、当初認識時に取引価格で測定しております。

デリバティブを除く金融資産は、当該金融資産の当初認識時点において、以下2つの要件をともに満たすものを償却原価で測定する金融資産に分類し、それ以外のものを公正価値で測定する金融資産に分類しております。

・契約上のキャッシュ・フローを回収するために資産を保有することを目的とする事業モデルに基づいて、資産が保有されている。

・金融資産の契約条件により、元本および元本残高に対する利息の支払のみであるキャッシュ・フローが特定の日に生じる。

公正価値で測定する金融資産は、取得後の公正価値変動を損益に計上する金融資産(以下、「損益を通じて公正価値で測定する金融資産」)と取得後の公正価値変動をその他の包括利益に計上する金融資産(以下、「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産」)に分類しております。

当初認識時において償却原価測定の基準を満たさない負債性金融商品を、損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類しております。

売買目的保有でない資本性金融商品については、原則として当初認識時にその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産として指定しております。

すべての金融資産は、損益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類される場合を除き、公正価値に当該金融資産に直接起因する取引コストを加算した金額で測定しております。

 

(ⅱ) 事後測定

金融資産の当初認識後は、その分類に応じて以下のとおり測定しております。

(a) 償却原価で測定する金融資産

当初認識後、実効金利法による償却原価で測定しております。

(b) 損益を通じて公正価値で測定する金融資産

当初認識後、各決算日において公正価値で再測定し、公正価値の変動および配当金等の収益を損益として認識しております。

(c) その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

当初認識後の公正価値の変動額をその他の包括利益として認識し、認識を中止した場合または公正価値が著しく下落した場合に利益剰余金に振り替えております。当該金融資産からの配当金については損益として認識しております。

 

(ⅲ) 認識の中止

金融資産は、キャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した場合、または譲渡し所有に伴うすべてのリスクと経済価値が他の企業に移転した場合に認識を中止しております。

 

 

② 金融資産の減損

当社グループは償却原価で測定される金融資産に係る予想信用損失に対する貸倒引当金を認識しております。

 

信用リスクの著しい増大の判定
 当社グループは、期末日ごとに、金融資産の債務不履行発生のリスクを期末日現在と当初認識日現在で比較し、金融資産に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大しているかどうかを評価しております。
 なお、当社グループは、信用リスクが著しく増加しているかどうかを当初認識以降の債務不履行の発生リスクの変化に基づいて判断しており、債務不履行の発生リスクに変化があるかどうかを評価するのにあたっては、主に期日経過の情報を考慮し、以下も考慮しております。
 ・金融資産の外部信用格付の著しい変化
 ・内部信用格付の格下げ
 ・借手の経営成績の悪化
 
予想信用損失アプローチ
 予想信用損失は、契約に基づいて当社グループが受け取るべき契約上のキャッシュ・フローと、当社グループが受け取ると見込んでいるキャッシュ・フローとの差額の現在価値であります。金融資産に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大している場合には、当該金融資産に係る貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定し、著しく増加していない場合には、12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定しております。
 なお、上記にかかわらず、重大な金融要素を含んでいない営業債権については、常に、貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定しております。
 予想信用損失の測定に当たっては、過去の事象、現在の状況及び将来の経済状況の予測についての、報告日において利用可能な合理的で裏付け可能な情報を用いており、個別に重要な金融資産は個別に予想信用損失を評価し、個別に重要ではない金融資産は所在地、期日超過の日数、保全の状況、外部の信用格付等を基に信用リスクの特徴が類似する資産ごとにグルーピングを行い、集合的に予想信用損失を評価し、貸倒引当金を計上しております。
 また、債務者が支払期限到来後90日以内に支払いを行わない場合など、金融資産の全部または一部について回収ができない、または回収が極めて困難であると判断された場合には債務不履行としております。
 債務不履行に該当した場合、又は発行者又は債務者の著しい財政的困難が存在する場合、信用減損しているものと判断しております。
 金融資産に係る貸倒引当金の繰入額は、純損益で認識しております。貸倒引当金の戻入が発生した場合、純損益で認識しております。

  なお、債務者が当社グループと合意した返済計画を遂行できないなど、回収が合理的に見込めない場合においては、金融資産を直接償却しております。これには通常、当社グループが借手が直接償却対象の金額を返済するために十分なキャッシュ・フローを生み出す資産または収益源を有していないと判断した場合が該当します。当社グループでは、直接償却した金融資産に対しても、期日経過債権を回収できるよう、履行強制活動を継続しております。

 

 

③ デリバティブを除く金融負債(株式買取債務を含む。条件付対価は「(2)企業結合」を参照)

(ⅰ) 当初認識及び測定

当社グループは、当社グループが発行した負債証券を、その発行日に当初認識しております。企業結合により生じる条件付対価および非支配株主から持分を購入する株式買取債務については、当社グループが、被取得企業の支配を獲得した日に認識しております。その他の金融負債はすべて、当社グループが当該金融商品の契約の当事者になる取引日に認識しております。

デリバティブを除く金融負債は、当該金融負債の当初認識時点において、損益を通じて公正価値で測定する金融負債と償却原価で測定する金融負債とに分類しております。

すべての金融負債は公正価値で当初測定しておりますが、償却原価で測定する金融負債については、直接起因する取引コストを控除した金額で測定しております。また、株式買取債務は将来の償還金額の現在価値で測定しております。

 

(ⅱ) 事後測定

金融負債は当初認識後に、その分類に応じて以下のとおり測定しております。ただし、株式買取債務は償還金額の現在価値で測定しており、その変動は損益として認識しております。

(a) 償却原価で測定する金融負債

当初認識後、実効金利法による償却原価で測定しております。

(b) 損益を通じて公正価値で測定する金融負債

当初認識後、各決算日において公正価値で再測定し、公正価値の変動は損益として認識しております。

 

(ⅲ) 認識の中止

金融負債は、義務が履行されたか、免除されたか、または失効した場合に認識を中止しております。

 

④ デリバティブ及びヘッジ会計

当社グループは、為替変動リスクや金利変動リスクをそれぞれヘッジするために、為替予約取引、金利スワップ取引等のデリバティブを利用しております。

当社グループは、ヘッジ開始時に、ヘッジ対象とヘッジ手段の関係ならびにヘッジに関するリスク管理目的および戦略について、指定および文書化を行っております。当該文書は、ヘッジ関係、リスク管理目的およびヘッジの実行に関する戦略ならびにヘッジの有効性の評価を含んでおります。

これらのヘッジは、公正価値またはキャッシュ・フローの変動を相殺する上で非常に有効であることが見込まれますが、ヘッジ期間中にわたり実際に非常に有効であったか否かを判断するために、ヘッジ関係を継続的に評価しております。

デリバティブは公正価値で当初認識しております。また、当初認識後は公正価値で測定し、その事後的な変動は以下のとおり処理しております。

なお、ヘッジ会計については、経過措置によりIAS第39号を引き続き継続して適用しております。

 

(ⅰ) キャッシュ・フロー・ヘッジ

ヘッジ手段に係る利得および損失のうちヘッジが有効である部分については、公正価値の変動額をその他の包括利益に認識し、ヘッジ対象のキャッシュ・フローが損益に影響を与えた時点でヘッジ対象とともに損益に認識しております。ヘッジ対象が非金融資産又は非金融負債の認識を生じさせるものである場合には、その他の資本の構成要素として認識されている金額は、その他の包括利益を通じて、非金融資産又は非金融負債の当初の帳簿価額の修正として処理しております。

ヘッジが有効でない部分については、公正価値の変動額を損益に認識しております。

ヘッジ手段が失効、売却、終結または行使された場合、ヘッジがヘッジ会計の要件を満たしていない場合およびヘッジ指定を取り消した場合には、ヘッジ会計を中止しております。

 

 

(ⅱ) 在外営業活動体に対する純投資のヘッジ

在外営業活動体に対する純投資のヘッジから発生する換算差額については、キャッシュ・フロー・ヘッジと同様の方法で会計処理しております。

ヘッジ手段に係る利得および損失のうち、有効部分はその他の包括利益で認識し、非有効部分は損益として認識しております。

在外営業活動体の処分時には、従来その他の包括利益を通じて資本として認識していた累積損益を損益に振り替えております。 

 

(ⅲ) ヘッジ指定されていないデリバティブ

デリバティブの公正価値の変動は損益として認識しております。

 

⑤ 金融商品の相殺

金融資産と金融負債は、認識された金額を相殺する強制可能な法的権利が現時点で存在し、かつ純額ベースで決済するかまたは資産を実現すると同時に負債を決済する意図が存在する場合にのみ相殺し、純額で計上しております。

 

(5) 現金及び現金同等物

現金及び現金同等物は、手許現金、随時引き出し可能な預金および容易に換金可能であり、かつ価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資から構成されております。

 

(6) 棚卸資産

棚卸資産は主にスポーツ、エンタテインメントの作品および権利で構成され、取得原価と正味実現可能価額のいずれか低い金額により測定しております。取得原価は主として個別法に基づいて算定しております。

 

(7) 有形固定資産(使用権資産を除く)

有形固定資産の当初認識後の測定について原価モデルを採用しており、取得原価から減価償却累計額および減損損失累計額を控除した金額で測定しております。

取得原価には、資産の取得に直接関連する費用、資産の解体、除去および原状回復費用が含まれております。

土地等の償却を行わない資産を除き、有形固定資産は見積耐用年数にわたり、主として定額法により減価償却を行っております。 

主要な有形固定資産の見積耐用年数は、以下のとおりであります。

・建物及び構築物 : 0~100年

減価償却方法、耐用年数および残存価額は決算日において見直しを行い、必要に応じて改定しております。

 

 

(8) のれんおよび無形資産

① のれん

のれんは償却を行わず、取得原価から減損損失累計額を控除した金額で測定しております。 

 

② 無形資産(使用権資産を除く)

無形資産の当初認識後の測定について原価モデルを採用しており、取得原価から償却累計額および減損損失累計額を控除した金額で測定しております。

個別に取得した無形資産は、当初認識時に取得原価で測定し、企業結合で取得した無形資産の取得原価は、取得日時点の公正価値としております。

自己創設無形資産は、資産の認識規準を最初に満たした日以降に発生する支出の合計額を取得原価としております。

無形資産はそれぞれの見積耐用年数にわたり定額法で償却しております。

主要な無形資産の見積耐用年数は、以下のとおりであります。

・ソフトウエア  :  3~5年

・顧客との関係 : 効果の及ぶ期間(主として5年~18年)

有限の耐用年数を有する無形資産の償却方法および耐用年数は決算日において見直しを行い、必要に応じて改定しております。

 

(9) リース

① 借手としてのリース

当社グループは、契約の開始時に、当該契約がリース又はリースを含んだものであるのかどうかを判定しております。
 契約が特定された資産の使用を支配する権利を一定期間にわたり対価と交換に移転する場合には、当該契約はリースであるか又はリースを含んでおります。
 リースの開始日において、使用権資産及びリース債務を認識しております。使用権資産は開始日において取得原価で測定しております。開始日後においては、原価モデルを適用して、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除して測定しております。
 当初認識後、使用権資産は、開始日から使用権資産の耐用年数又はリース期間の終了時のいずれか早い時まで定額法で減価償却しております。
 リース債務は、開始日において同日現在で支払われていないリース料の現在価値で測定しております。開始日後においては、リース債務に係る金利や、支払われたリース料を反映するようにリース債務の帳簿価額を増減しております。リース債務を見直した場合又はリースの条件変更が行われた場合には、リース債務を再測定し使用権資産を修正しております。 なお、短期リース及び少額資産のリースについてIFRS第16号第6項を適用し、リース料をリース期間にわたり定額法により費用認識しております。


② セール・アンド・リースバック取引

セール・アンド・リースバック取引は売手である借手から買手である貸手への資産の譲渡が売却に該当するか否かをIFRS第15号に基づいて判断しております。資産の売却に該当する場合は、売手である借手は、リースバックから生じた使用権資産を、資産の従前の帳簿価額のうち売手である借手が保持した使用権に係る部分で測定し、リースバックされなかった部分の損益のみを認識しております。資産の売却に該当しない場合は、売手である借手は、譲渡した資産を引き続き認識するとともに、譲渡収入と同額の金融負債を認識し、金融取引として処理しております。

 

 

(10) 投資不動産

投資不動産とは、賃貸収入またはキャピタル・ゲイン、もしくはその両方を得ることを目的として保有する不動産であります。

当社グループは投資不動産の当初認識後の測定について原価モデルを採用しており、取得原価から減価償却累計額および減損損失累計額を控除した金額で測定しております。

土地等の減価償却を行わない資産を除き、見積耐用年数にわたり主として定額法により減価償却を行っており、見積耐用年数は6年~50年であります。

減価償却方法、耐用年数および残存価額は、決算日において見直しを行い、必要に応じて改定しております。

 

(11) 非金融資産の減損

当社グループは決算日において、棚卸資産および繰延税金資産を除く非金融資産が減損している可能性を示す兆候があるか否かを判定し、減損の兆候が存在する場合には当該資産の回収可能価額に基づき減損テストを実施しております。

のれんは償却を行わず、減損の兆候の有無にかかわらず年に一度、または減損の兆候がある場合はその都度、減損テストを実施しております。のれんの減損テストの詳細については、「15.のれんおよび無形資産」をご参照ください。

資産の回収可能価額は資産または資金生成単位の処分コスト控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い方の金額としており、資産が他の資産または資産グループから概ね独立したキャッシュ・インフローを生成しない場合を除き、個別の資産ごとに決定しております。

資産または資金生成単位の帳簿価額が回収可能価額を超過する場合には、当該資産は回収可能価額まで減額し、減損損失を認識しております。

のれんについて認識した減損損失は、以後の期間において戻入れを認識しておりません。のれん以外の資産について過年度に認識した減損損失については、決算日において、認識した減損損失がもはや存在しないまたは減少している可能性を示す兆候があるか否かを判定しております。このような兆候が存在する場合には、回収可能価額の見積りを行い、当該回収可能価額が資産の帳簿価額を上回る場合には、減損損失の戻入れを認識しております。減損損失の戻入れ額は、減損損失を認識しなかった場合の減価償却または償却控除後の帳簿価額を上限としております。

なお、持分法適用会社に対する投資の帳簿価額の一部を構成するのれんは区分して認識しないため、個別に減損テストを実施しておりません。持分法適用会社に対する投資が減損の兆候が存在する場合には、投資全体の帳簿価額について単一の資産として減損テストを行っております。

 

(12) 売却目的で保有する非流動資産

継続的使用ではなく、主に売却取引により回収される非流動資産または資産グループは、現状で直ちに売却することが可能であり、経営者が売却計画の実行を確約し、1年以内で売却が完了する予定である場合に売却目的保有に分類しております。

当社グループは売却目的保有に分類された非流動資産または資産グループを、帳簿価額と売却コスト控除後の公正価値のいずれか低い方の金額で測定しております。

 

 

(13) 従業員給付

① 退職後給付

当社グループは、従業員の退職給付制度として確定給付制度および確定拠出制度を設けております。

確定給付制度については、確定給付制度債務の現在価値と制度資産の公正価値との純額を負債または資産として認識しております。

当社グループは、確定給付制度債務の現在価値および関連する当期勤務費用ならびに過去勤務費用を、予測単位積増方式を使用して制度ごとに算定しております。割引率は、将来の毎年度の給付支払見込日までの期間を基に割引期間を設定し、割引期間に対応した決算日時点の優良社債の利回りに基づき算定しております。

確定給付型退職給付制度の勤務費用および利息費用は損益として認識し、利息純額の算定には前述の割引率を使用しております。また、確定給付型退職給付制度の再測定額は、発生した期においてその他の包括利益として認識し、直ちに利益剰余金に振替えております。過去勤務費用は、発生した期の損益として認識しております。

確定拠出型の退職給付に係る費用は、従業員が役務を提供した期間に損益として認識しております。

 

② 解雇給付

当社グループは、当社グループが構造改革に伴い通常の退職日前に従業員の雇用を終了する場合、又は一部の国内連結子会社で従業員が給付と引き換えに自発的に退職する場合に解雇給付を支給します。当社グループが、従業員を解雇することに関する詳細な公式の計画を有しており、その撤回可能性がない場合には、雇用の終了が確約された時点で解雇給付を費用として計上しております。

 

(14) 引当金

当社グループは、過去の事象の結果として現在の法的または推定的債務を有しており、債務の決済を要求される可能性が高く、かつ当該債務の金額について信頼性のある見積りが可能である場合に引当金を認識しております。

貨幣の時間価値の影響が重要である場合、引当金は当該負債に特有のリスクを反映させた割引率を用いた現在価値により測定しております。

また、リストラクチャリング引当金については詳細な公式計画を有し、かつ計画の実施や公表を通じて、影響を受ける関係者に当該リストラクチャリングが確実に実施されると予期させた時点で認識しております。

 

 

(15) 収益

当社グループは、下記の5ステップアプローチに基づき、収益を認識しております。

 ステップ1:顧客との契約を識別する

 ステップ2:契約における履行義務を識別する

 ステップ3:取引価格を算定する

 ステップ4:取引価格を契約における履行義務に配分する

 ステップ5:企業が履行義務の充足時に収益を認識する

当社グループは、顧客に対して広告業、情報サービス業およびその他の事業を提供しております。

広告業においては、主に各種メディアへの広告出稿およびクリエーティブ・サービスを含む広告制作や各種コンテンツサービス等のサービスの提供を行っております。

各種メディアへの広告出稿に関しては、主にメディアに広告出稿がなされた時点で当該サービスに対する支配が顧客に移転し、当社グループの履行義務が充足されることから、当該時点で収益を認識しております。広告制作や各種コンテンツサービス等のサービスの提供に関しては、主に制作物の納品または役務提供により当該財またはサービスに対する支配が顧客に移転し、当社グループの履行義務が充足されることから、当該履行義務の充足に応じて収益を認識しております。なお、スポーツイベントのマーケティング権等の権利ビジネスにおいては、顧客に付与された権利の内容に応じて、一時点において当該権利の使用権が顧客に移転するものは、当該一時点において収益を認識し、また、一定の期間において当該権利を顧客が使用可能となるものは、当該一定の期間にわたり収益を認識しております。一定の期間にわたり収益を認識しているものは、主に契約期間の経過とともに履行義務が充足されるものであり、収益は当該履行義務が充足される契約期間における期間按分にて計上しております。

広告業の収益は、約束の履行に対する主たる責任、在庫リスク、価格設定の裁量権等を考慮すると、主として代理人としての性質が強いと判断されるため、当社グループが提供するサービスに対する報酬として顧客から受領する対価から関連する原価を控除した純額、あるいは手数料としての一定の報酬対価により計上しています。ただし、本人としての性質が強いと判断される一部の取引に関しては、顧客から受領した対価と原価を総額で計上しております。

広告業における取引の対価は、履行義務を充足してから主として1年以内に受領しており、重大な金融要素は含んでおりません。

 

情報サービス業においては、主にソフトウェア製品・商品の販売、受託システム開発、アウトソーシング・運用保守サービス等のサービスの提供を行っております。

ソフトウェア製品・商品の販売に関しては、顧客への納品時点で当該製商品の支配が顧客に移転し、当社グループの履行義務が充足されるため、当該時点で収益を認識しております。受託開発のソフトウェアに関しては、開発の進捗に応じて顧客の資産が増価するとともに顧客が当該資産の支配を獲得し、これに応じて当社グループの履行義務が充足されるため、開発の進捗度に応じて収益を認識しております。開発の進捗度は、履行義務の充足に使用されたインプット(発生したコスト)が、当該履行義務を完全に充足するまでに予想されるインプット合計に占める割合に基づいて算出しております。また、運用保守サービスに関しては契約期間の経過とともに履行義務が充足されるものであり、収益は当該履行義務が充足される契約期間における期間按分にて計上しております。

情報サービス業の収益は、販売契約における対価から、値引きなどを控除した金額で算定しております。また、約束の履行に対する主たる責任、在庫リスク、価格設定の裁量権等を考慮すると、本人としての性質が強いと判断されるため、収益及び原価を総額で計上しております。

情報サービス業における取引の対価は、履行義務を充足してから主として1年以内に受領しており、重大な金融要素は含んでおりません。

 

その他の事業においては、事務所賃貸、ビルサービス、受託計算業務等の事業を行っております。

 

連結損益計算書に開示している売上高は当社グループが顧客に対して行った請求額および顧客に対する請求可能額の総額(割引および消費税等の関連する税金を除く)であり、IFRSに準拠した開示ではありません。

 

 

(16) 金融収益および金融費用

金融収益は主として、受取利息および受取配当金から構成され、受取利息は実効金利法に基づき発生時に認識し、受取配当金は配当を受ける権利が確定した時点で認識しております。

金融費用は主として借入金および社債に対する支払利息から構成され、支払利息は実効金利法に基づき発生時に認識しております。

 

(17) 法人所得税

法人所得税費用は当期法人所得税と繰延法人所得税から構成されております。これらは、その他の包括利益または資本で直接認識する項目から生じる場合および企業結合から生じる場合を除き、損益として認識しております。

当期法人所得税は、税務当局に対する納付もしくは税務当局から還付が予想される金額で測定され、税額の算定に使用する税率または税法は、決算日までに制定もしくは実質的に制定されているものであります。

繰延税金資産および負債は、資産および負債の会計上の帳簿価額と税務上の金額との一時差異に対して認識しております。企業結合以外の取引で、かつ会計上の損益および課税所得のいずれにも影響を及ぼさない取引における資産または負債の当初認識に係る差異については、繰延税金資産および負債を認識しておりません。さらに、のれんの当初認識において生じる将来加算一時差異についても、繰延税金負債を認識しておりません。

子会社、関連会社およびジョイント・ベンチャーに対する投資に係る将来加算一時差異について繰延税金負債を認識しております。ただし、一時差異の解消時期をコントロールでき、かつ予測可能な期間内において一時差異が解消しない可能性が高い場合には認識しておりません。子会社、関連会社およびジョイント・ベンチャーに係る将来減算一時差異から発生する繰延税金資産は、一時差異からの便益を利用するのに十分な課税所得があり、かつ予測可能な将来に解消されることが予期される可能性が高い範囲でのみ認識しております。

繰延税金資産および負債は、決算日に制定または実質的に制定されている税率に基づいて、当該資産が実現されるまたは負債が決済される年度に適用される税率を見積り、算定しております。 

繰延税金資産は、税務上の繰越欠損金、繰越税額控除および将来減算一時差異のうち、将来の課税所得に対して利用できる可能性が高いものに限り認識しております。繰延税金資産は毎決算日に見直し、税務便益の実現が見込めないと判断される部分について減額しております。

繰延税金資産および負債は、当期税金資産と当期税金負債を相殺する法律上強制力のある権利を有し、かつ法人所得税が同一の税務当局によって同一の納税主体に課されている場合に相殺しております。

 

(18) 資本

   ① 資本金および資本剰余金

当社が発行する資本性金融商品は、資本金および資本剰余金に計上しております。また、その発行に直接起因する取引費用は資本から控除しております。

 

   ② 自己株式

自己株式は取得原価で評価し、資本から控除して表示しており、自己株式の購入、売却または消却において損益は認識しておりません。

 自己株式を売却した場合の帳簿価額と売却時の対価との差額は資本として認識しております。 

 

③ 非支配持分へ付与されたプット・オプション

当社グループが非支配持分の所有者に対して付与した子会社株式の売建プット・オプションについて、付与時点において非支配持分を認識し、のれんの金額の算定には含めておりません。

また、売建プット・オプションについて、その償還金額の現在価値をその他の金融負債として当初認識し、同額を利益剰余金から減額しております。

 

(19) 1株当たり利益

基本的1株当たり当期利益は、親会社の普通株主に帰属する当期利益を、その期間の自己株式を調整した発行済普通株式の加重平均株式数で除して算定しております。希薄化後1株当たり当期利益は、希薄化効果を有するすべての潜在株式の影響を調整して算定しております。

 

 

(20) 株式報酬

当社および一部の子会社は、株式報酬制度として、持分決済型および現金決済型の株式報酬制度を採用しております。

持分決済型の株式報酬は、受領した役務およびそれに対応する資本の増加を付与日における資本性金融商品の公正価値で測定し、権利確定期間にわたって費用として計上され、同額を資本の増加として認識しております。

現金決済型の株式報酬は、受領した役務および発生した負債を当該負債の公正価値で測定し、権利確定期間にわたって費用として計上され、同額を負債の増加として認識しております。また、当該負債の公正価値は決算日および決済日に再測定し、公正価値の変動を純損益として認識しております。

 

(21) 調整後営業利益

調整後営業利益は、営業利益から、買収行為に関連する損益および一時的要因を排除した、恒常的な事業の業績を測る利益指標であります。

買収行為に関連する損益:買収に伴う無形資産の償却費、M&Aに伴う費用、被買収会社に帰属する株式報酬費用、完全子会社化に伴い発行した株式報酬費用

一時的要因の例示:構造改革費用、減損、固定資産の売却損益など

調整後営業利益はIFRSで定義されている指標ではありませんが、経営者は当該情報が財務諸表利用者にとって有用であると考えていることから、連結損益計算書および「6.セグメント情報」に自主的に開示しております。 

 

(22) 重要な会計方針の変更

当社グループでは、従来よりクラウド・コンピューティング契約におけるコンフィギュレーションまたはカスタマイゼーションのコストについて、IAS第38号「無形資産」を適用し無形資産を認識しておりましたが、当連結会計年度より2021年4月に公表されたIFRS解釈指針委員会のアジェンダ決定に至る議論を踏まえて、コンフィギュレーションまたはカスタマイゼーションのサービスを受領したときにそのコストを費用として認識する方法に変更しました。

当該会計方針の変更は遡及適用され、前連結会計年度については遡及適用後の連結財務諸表となっております。

これにより、遡及適用前と比較して、前連結会計年度の連結財政状態計算書は、無形資産、利益剰余金がそれぞれ16,048百万円、16,474百万円減少、その他の資本の構成要素が425百万円増加しております。

前連結会計年度の期首の純資産額に対する累積的影響額が反映されたことにより、前連結会計年度の連結持分変動計算書において、利益剰余金、その他の資本の構成要素の遡及適用後の期首残高はそれぞれ16,474百万円減少、425百万円増加しております。なお、前連結会計年度の連結損益計算書に与える影響は軽微です。

また、変更前と比較して、当連結会計年度の連結財政状態計算書は、無形資産、利益剰余金がそれぞれ16,848百万円、15,530百万円減少、その他の資本の構成要素が1,318百万円減少しております。当連結会計年度の連結損益計算書は、販売費及び一般管理費が943百万円減少し、営業利益及び当期利益が、それぞれ943百万円増加しております。

なお、セグメント情報に与える影響は、「6.セグメント情報」に、1株当たり当期利益に与える影響は、「33.1株当たり当期利益又は損失」に記載しております。

 

 

 

4.重要な会計上の判断、見積りおよび仮定

 

当社グループは、連結財務諸表を作成するために、会計方針の適用ならびに資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす判断、会計上の見積りおよび仮定を用いております。見積りおよび仮定は、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づく経営者の最善の判断に基づいております。しかしながら実際の結果は、その性質上、見積りおよび仮定と異なることがあります。

見積りおよびその基礎となる仮定は継続して見直されております。これらの見積りの見直しによる影響は、当該見積りを見直した期間および将来の期間において認識しております。

 

連結財務諸表に重要な影響を与える会計方針を適用する過程で行った判断に関する情報は、主に以下のとおりであります。

・子会社、関連会社およびジョイント・ベンチャーの範囲(「3.重要な会計方針 (1) 連結の基礎」)

・収益認識(「3.重要な会計方針 (15) 収益」)

・資金生成単位グループへののれんの配分(「15.のれんおよび無形資産」)

・セール・アンド・リースバック取引について売手である借手から買手である貸手への資産の譲渡が売却に該当するか否か(「3.重要な会計方針 (9) リース ②セール・アンド・リースバック取引)

 

連結財務諸表で認識する金額に重要な影響を与える見積りおよび仮定は、以下のとおりであります。

・有形固定資産、のれん、無形資産および投資不動産の減損(「14.有形固定資産」、「15.のれんおよび無形資産」および「17.投資不動産」)

・金融商品(条件付対価及び株式買取債務を含む)の評価(「36.金融商品」)

・確定給付制度債務の評価(「23.退職後給付」)

・引当金(「22.引当金」)

・繰延税金資産の回収可能性(「19.法人所得税」)

 

5.未適用の新基準書

 

連結財務諸表の承認日までに新設または改訂が行われた新基準書および新解釈指針のうち、当社グループが早期適用していない主なものは、以下のとおりであります。新しいIFRS適用による当社グループへの影響は検討中であり、現時点で見積ることはできません。

基準書

基準名

強制適用時期
(以降開始年度)

当社グループ
適用時期

新設・改訂の概要

IAS第37号

引当金、偶発債務及び偶発資産

2022年1月1日

2022年12月期

契約が損失となるかどうかを評価する際に、どのような費用が含まれるかを明確化

IAS第1号

財務諸表の表示

2023年1月1日

2023年12月期

債務及び他の負債を流動又は非流動にどのように分類するのかを明確化

IAS第1号

IAS第8号

財務諸表の表示

会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬

2023年1月1日

2023年12月期

会計方針の開示を改善し、会計方針と会計上の見積りとの区別を明確化

IAS第12号

法人所得税

2023年1月1日

2023年12月期

単一の取引から生じた資産及び負債に係る繰延税金の会計処理を明確化

 

 

6.セグメント情報

 

(1) 報告セグメントの概要

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。

 

当社グループは、主として広告を中心にコミュニケーションに関連するサービスを提供する事業を行っており、国内事業と海外事業に区分して管理をしております。

したがって、当社グループは「国内事業」、「海外事業」の2つを報告セグメントとしております。

 

(2) 報告セグメントに関する情報

報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「3.重要な会計方針」における記載と同一であります。

報告セグメントの利益は、営業利益から「買収により生じた無形資産の償却」などの(調整項目)を調整した利益をベースとしております。

セグメント間収益は市場実勢価格に基づいております

 

  前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

(単位:百万円)

 

国内事業

海外事業

消去/全社

連結

売上高(注)1

1,725,278

2,777,306

4,502,585

4,368

4,498,216

収益(注)2

423,987

519,624

943,611

4,368

939,243

売上総利益(注)3

348,902

486,302

835,205

163

835,042

セグメント利益(調整後営業利益)(注)4

62,746

66,518

129,264

5,284

123,979

(調整項目)

 

 

 

 

 

買収により生じた無形資産の償却

31,877

販売費及び一般管理費(注)10

4,109

構造改革費用(注)7

78,394

固定資産除売却損(注)8

218

減損損失(注)9

144,720

その他の収益

83

その他の費用(注)10

5,369

営業損失(△)

140,625

持分法による投資利益

1,680

持分法で会計処理されている投資に係る

減損損失

958

関連会社株式売却益

144

段階取得に係る再測定による利益

44

金融収益

18,871

金融費用

20,290

税引前損失(△)

141,133

セグメント資産(注)5、6

1,262,241

2,057,387

3,319,629

44,734

3,364,364

(その他項目)

 

 

 

 

 

減価償却費および償却費(買収により生じた無形資産の償却を除く)

20,274

33,816

54,091

54,091

持分法で会計処理されている投資

50,397

508

50,906

50,906

資本的支出

10,499

10,974

21,474

21,474

使用権資産増加額

4,196

6,983

11,179

11,179

 

 

 

  当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

(単位:百万円)

 

国内事業

海外事業

消去/全社

連結

売上高(注)1

1,885,697

3,385,765

5,271,462

14,970

5,256,492

収益(注)2

501,933

598,629

1,100,562

14,970

1,085,592

売上総利益(注)3

415,915

560,978

976,893

316

976,577

セグメント利益(調整後営業利益)(注)4

95,361

88,975

184,337

5,309

179,028

(調整項目)

 

 

 

 

 

買収により生じた無形資産の償却

29,409

販売費及び一般管理費(注)10

5,621

構造改革費用(注)7

19,516

固定資産除売却益(注)8

118,960

減損損失(注)9

1,353

その他の収益

1,638

その他の費用(注)10

1,884

営業利益

241,841

持分法による投資利益

2,448

関連会社株式売却益

35

金融収益

4,749

金融費用

40,240

税引前利益

208,833

セグメント資産(注)5

1,239,808

2,275,179

3,514,987

205,549

3,720,536

(その他項目)

 

 

 

 

 

減価償却費および償却費(買収により生じた無形資産の償却を除く)

18,452

27,015

45,467

45,467

持分法で会計処理されている投資

55,915

507

56,423

56,423

資本的支出

8,381

12,655

21,036

21,036

使用権資産増加額

56,410

13,366

69,776

69,776

 

 

(注) 1 売上高は当社グループが顧客に対して行った請求額および顧客に対する請求可能額の総額(割引および消費税等の関連する税金を除く)であります。
経営者は売上高の情報は財務諸表利用者にとって有用であると考えていることから、IFRSに準拠した開示ではないものの、自主的に開示しております。

2 収益の「消去/全社」は、セグメント間取引(売上高と同額)の消去によるものであります。

3 売上総利益の「消去/全社」は、セグメント間取引の消去によるものであります。

4 セグメント利益(調整後営業利益)の「消去/全社」は、持株会社に帰属する全社費用およびセグメント間取引の消去によるものであります。なお、持株会社に帰属する全社費用は、持株会社の人件費等であります。

5 セグメント資産の「消去/全社」は、持株会社に帰属する全社資産およびセグメント間取引の消去によるものであります。なお、持株会社に帰属する全社資産は、持株会社の資金(現金及び預金)およびグループ内向け貸付金等であります。

 (3.重要な会計方針 (22)重要な会計方針の変更)に記載のとおり、当連結会計年度における会計方針の変更は遡及適用され、前連結会計年度については、遡及適用後の連結財務諸表となっております。
本変更により、遡及適用前と比較して、「海外事業」セグメントについて前連結会計年度のセグメント資産が16,048百万円減少しております。

 

 

7 構造改革費用のセグメントごとの内訳は、前連結会計年度では国内事業24,278百万円、海外事業54,115百万円、当連結会計年度では国内事業12,765百万円、海外事業6,750百万円であります。また、前連結会計年度および当連結会計年度の海外事業における構造改革費用には、減損損失がそれぞれ2,214百万円および482百万円含まれております。

8 前連結会計年度の固定資産除売却損、当連結会計年度の固定資産除売却益は国内事業によるものであります。

9 減損損失のセグメントごとの内訳は、前連結会計年度では国内事業4,352百万円、海外事業140,367百万円、当連結会計年度では国内事業1,353百万円、海外事業は該当ありません。

10 販売費及び一般管理費およびその他の費用の内訳は、以下のとおりであります。

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

販売費及び一般管理費

 

 

M&A関連コスト

701

787

株式報酬費用(注)1

1,178

1,540

その他

2,228

3,293

合計

4,109

5,621

その他の費用

 

 

被買収会社に帰属する株式報酬費用(注)1

3,094

その他

2,274

1,884

合計

5,369

1,884

 

 

(注) 1 「販売費及び一般管理費」に含まれる株式報酬費用は、マークル社の完全子会社化に伴い創設した当社株式を用いた株式報酬制度から発生した株式報酬費用であります。
「その他の費用」に含まれる被買収会社に帰属する株式報酬費用は、具体的には2016年の買収以前より被買収会社であったマークル社において存在していたストックオプション制度に関連して発生した株式報酬費用であります。株式報酬費用は原則として「販売費及び一般管理費」に含めて表示しておりますが、当該株式報酬費用の測定においては、株式買取義務と同様、買収後の関連債務の公正価値変動が含まれるという特殊性を考慮し、「その他の費用」に含めて表示しております。

 

 

 

(3) 製品およびサービスに関する情報

当社グループは、広告業として新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、インターネット、セールスプロモーション、映画、屋外、交通その他すべての広告業務取扱いおよび広告表現に関する企画、制作ならびにマーケティング、PR、コンテンツサービス等のサービス活動の一切を行っております。また、情報サービス業として、情報サービスおよび情報関連商品の販売等を行っており、その他の事業として、事務所賃貸、ビルサービス、受託計算業務等を行っております。

製品およびサービスの区分ごとの外部顧客からの収益は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

広告業

854,688

992,856

情報サービス業

81,330

89,528

その他の事業

3,224

3,207

合計

939,243

1,085,592

 

 

(4) 地域に関する情報

① 外部顧客からの売上収益

海外のうち、米国に帰属する収益は、前連結会計年度209,381百万円、当連結会計年度233,642百万円であります。当該金額は、原則として顧客の所在地を基礎としております。

 

② 非流動資産(有形固定資産、のれん、無形資産および投資不動産)

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2020年12月31日

当連結会計年度

2021年12月31日

日本

263,898

124,762

海外(英国および米国等)

837,164

907,768

合計

1,101,063

1,032,530

 

 

(注)1 非流動資産は当社グループ各社の所在地を基礎としております。

 海外の中には、特定の国に紐づかないのれんおよび無形資産が、前連結会計年度は588,553百万円および162,947百万円、当連結会計年度は666,032百万円および160,125百万円それぞれ含まれています。

 

(5) 主要な顧客に関する情報

外部顧客への収益のうち、連結損益計算書の収益の10%以上を占める顧客が存在しないため、記載を省略しております。

 

 

7.企業結合等関係

 

前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

 

当社グループが、前連結会計年度に取得した被取得企業は、主に以下のとおりです。また、キャスレーコンサルティング㈱から一部事業を譲り受けております。

 

被取得企業の名称

設立地

4Cite

米国

Digital Pi

米国

Media Storm

米国

㈱エルフト(現 ㈱電通エルフトアーキテクト)

日本

㈱IPG

日本

 

 

当社グループのオペレーション強化、成長が速い地域を中心とした当社グループのシェア拡大、および、当社グループのメディアとデジタル分野における能力の強化を目的に、企業結合を実施しました。

 

なお、当社グループは前連結会計年度において、複数企業の株式を取得し、また事業を譲り受けておりますが、個別には連結財務諸表に与える影響に重要性がないため、以下の金額については、個別の記載は省略しております。

 

当社グループが前連結会計年度において取得した事業の取得原価は、12,774百万円です。取得原価の内訳は、現金9,999百万円、株式444百万円および、条件付対価2,331百万円です。

株式444百万円は、㈱IPGに対する資本持分を支配獲得日の公正価値で算定しております。連結損益計算書の段階取得に係る再測定による利益は、前連結会計年度において当社が支配獲得時にすでに保有していた㈱IPGに対する資本持分を支配獲得日の公正価値で再測定した結果、段階取得に係る再測定による利益44百万円を認識しております。

条件付対価は被取得企業の業績に応じて算定され、最大で6,202百万円、最小で184百万円を支払う可能性があります。また、取得関連費用は701百万円です。

 企業結合日における資産および負債の公正価値、支払対価、非支配持分およびのれんは以下のとおりであります。

 

(単位:百万円)

資産合計

18,278

負債合計

14,489

識別可能な純資産の公正価値

3,788

支払対価

12,774

非支配株主持分(注)1

613

のれん(注)2

9,599

 

 

(注)1 非支配株主持分は、支配獲得日における識別可能な被取得企業の純資産額の公正価値に、非支配株主に個別に帰属する部分を除き、企業結合後の持分比率を乗じて測定しております。

(注)2 のれんは、期待される将来の超過収益力を反映しています。税務上損金算入を見込んでいる金額は8,349百万円です。

上記金額は現時点での最善の見積りによる公正価値であるため、支配獲得日時点で存在していた事実や状況に関する追加的な情報が得られ評価される場合、支配獲得日から1年間は修正することがあります。

 

連結損益計算書に含まれる、支配獲得日以降における被取得企業の収益は6,409百万円、当期利益は883百万円です。

 

 

(プロフォーマ情報)

仮に、企業結合が前連結会計年度の開始日に行われたと仮定した場合、連結損益計算書における収益は     940,219百万円、当期損失は152,427百万円となります。

なお、当該プロフォーマ情報は監査証明を受けておりません。また、当該情報は必ずしも将来起こりうるべき事象を示唆するものではありません。また、実際に出資が期首時点に行われた場合の当社グループの経営成績を示すものでもありません。

 

当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

    LiveAreaの取得

(1) 企業結合の内容

① 被取得事業の名称 「LiveArea」(「PFSweb, Inc.」の事業ユニットブランド)

② 取得した事業の内容 米国の広告エージェンシー

③ 企業結合を行った主な理由

LiveAreaは、顧客体験マネジメント(以下「CXM」)とコマースのサービスをグローバルに提供する米国のエージェンシーです。企業結合を行った主な理由は、当社グループが海外に展開する6つのリーダーシップブランドの1つで、特にテクノロジーを活用したデータ分析に強みを持つマーケティング会社である「Merkle」(本社:米国メリーランド州)のB2C領域におけるCXMおよびコマースの事業規模の拡大とサービス機能の強化をするためであります。

④ 企業結合日 2021年8月27日

⑤ 取得した議決権付資本持分の割合 100.0%

⑥ 企業結合の法的形式 現金による株式の取得

 

(2) 連結損益計算書に含まれる取得した事業の業績の期間
 2021年8月27日から2021年12月31日までの業績が含まれています。

 

(3) 取得した事業の取得原価及びその内訳

取得した事業の取得原価 27,435百万円
取得原価の内訳:
株式の対価(現金) 27,435百万円

 

(4) 取得関連費用の金額及びその表示科目

当該企業結合にかかる取得関連費用は513百万円であり、連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に計上しています。

 

 

(5) 企業結合日における資産及び負債の公正価値、支払対価及びのれん

(単位:百万円)

 

支配獲得日

(2021年8月27日)

流動資産(注)1

非流動資産

  3,263

10,832

資産合計

流動負債

非流動負債

14,095

1,797

423

負債合計

2,220

識別可能な純資産の公正価値

11,874

支払対価

27,435

のれん(注)2

15,560

 

(注)1 現金及び現金同等物589百万円が含まれています。また、取得した営業債権及びその他の債権の公正価値は2,674百万円であり、契約上の未収金額の総額は2,738百万円であり、回収が見込まれない金額は75百万円です。

(注)2 のれんは、期待される将来の超過収益力を反映しています。税務上損金算入を見込んでいる金額は15,560百万円です。

(注)3 上記のうち、一部の金額については取得原価の配分が完了していないため、現時点で入手可能な合理的情報に基づき算定された暫定的な公正価値となっております。

 

(6) のれん以外の無形資産に配分された金額及びその内訳並びに償却期間

 

 

 

(単位:百万円)

種類

金額

償却期間(年)

顧客との関係

10,161

その他

21

1~10

合計

10,182

 

 

 

(7) 企業結合によるキャッシュ・フローヘの影響

取得原価の支払 △27,435百万円
企業結合日に受け入れた現金及び現金同等物 589百万円
株式取得による支出 △26,845百万円

 

(8) 取得した事業の収益及び利益

連結損益計算書に含まれるLiveAreaの支配獲得日以降における被取得企業の収益は3,897百万円、税引前損失は438百万円です。

 

(プロフォーマ情報)

仮に、企業結合が当連結会計年度の開始日に行われたと仮定した場合、連結損益計算書における収益は1,095,665百万円、税引前利益は207,892百万円となります。

なお、当該プロフォーマ情報は監査証明を受けておりません。また、当該情報は必ずしも将来起こりうるべき事象を示唆するものではありません。また、実際に出資が期首時点に行われた場合の当社グループの経営成績を示すものでもありません。

 

8.現金及び現金同等物

 

  現金及び現金同等物の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

現金および預入期間が3ヶ月以内の銀行預金

530,692

723,541

 

 

  現金及び現金同等物は、償却原価で測定する金融資産に分類しております。

 

9.営業債権及びその他の債権

 

  営業債権及びその他の債権の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

受取手形および売掛金

1,248,732

1,471,586

その他

50,493

36,341

貸倒引当金

△5,854

△7,907

合計

1,293,370

1,500,020

 

 

   連結財政状態計算書では、貸倒引当金控除後の金額で表示しております。

   営業債権及びその他の債権は、償却原価で測定する金融資産に分類しております。

 

10.棚卸資産

 

棚卸資産の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

仕掛品

15,588

18,661

その他

8,260

1,999

合計

23,848

20,661

うち、12ヶ月を超えて販売される予定の棚卸資産

697

4,015

 

 

販売により費用として認識した棚卸資産の金額は、前連結会計年度61,272百万円、当連結会計年度60,918百万円であります。また、評価減により費用として認識した棚卸資産の金額は、前連結会計年度4,196百万円、当連結会計年度5,459百万円であります。なお、評価減の戻入は、前連結会計年度、当連結会計年度とも該当ありません。

 

 

11.その他の金融資産

 

(1) その他の金融資産の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

デリバティブ資産

8,333

9,608

株式

165,442

145,237

債券

4,455

4,997

その他

62,917

76,523

貸倒引当金

△12,236

△10,954

合計

228,913

225,412

 

 

 

流動資産

12,162

19,455

非流動資産

216,750

205,956

合計

228,913

225,412

 

 

連結財政状態計算書では、貸倒引当金控除後の金額で表示しております。

また、デリバティブ資産にはヘッジ会計が適用されているものが含まれております。

デリバティブ資産は損益を通じて公正価値で測定する金融資産に、株式はその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に分類しております。また、債券及びその他は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、4,585百万円及び9,206百万円を損益を通じて公正価値で測定する金融資産に、21,105百万円及び23,760百万円をその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に、それ以外については償却原価で測定する金融資産に分類しております。

 

(2) その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の主な銘柄および公正価値等は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

銘柄

前連結会計年度

2020年12月31日

DAZN Group Limited

53,572

株式会社リクルートホールディングス

15,339

株式会社デジタルガレージ

14,041

株式会社東京放送ホールディングス

4,638

ライオン株式会社

4,481

アサヒグループホールディングス株式会社

3,897

株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント

3,740

東宝株式会社

3,518

その他

83,322

合計

186,548

 

 

 

(単位:百万円)

銘柄

当連結会計年度

2021年12月31日

DAZN Group Limited

37,035

株式会社リクルートホールディングス

24,750

株式会社デジタルガレージ

16,153

株式会社東京放送ホールディングス

4,272

株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント

3,448

東宝株式会社

3,983

その他

79,357

合計

168,998

 

 

株式は主に政策投資目的で保有しているため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しております。

保有資産の効率化および有効活用を図るため、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の売却(認識の中止)を行っております。

各年度における売却時の公正価値および資本でその他の包括利益として認識されていた累積損益(税引前)は、以下のとおりであります。

 

前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

(単位:百万円)

公正価値

資本でその他の資本の構成要素と
して認識されていた累積損益

194,803

179,310

 

 

当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

(単位:百万円)

公正価値

資本でその他の資本の構成要素と
して認識されていた累積損益

4,364

167

 

 

資本でその他の資本の構成要素として認識されていた累積損益は、売却した場合および公正価値が著しく下落した場合に利益剰余金に振り替えております。利益剰余金に振り替えた累積損益(税引後)は、前連結会計年度、当連結会計年度において、それぞれ117,296百万円、4,275百万円であります。

 

12.その他の流動資産

 

その他の流動資産に含まれる前渡金のうち12ヶ月を超えて損益に計上されるものは、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

12ヶ月を超えて損益への計上が予定される前渡金

10,232

5,130

 

 

 

13.売却目的で保有する非流動資産

 

売却目的で保有する非流動資産の内訳は、以下のとおりであります。

 

主要な資産の明細

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

売却目的で保有する非流動資産

 

 

 有形固定資産

2,050

 その他の金融資産(非流動)

2

11,008

合計

2

13,059

 

 

前連結会計年度末における売却目的で保有する非流動資産は、国内事業において当社が保有する株式に関連する資産であります。
 当連結会計年度末における売却目的で保有する非流動資産は、上記に加え、国内事業において当社および連結子会社が保有する土地、建物および構築物等の有形固定資産について売却の意思決定を行い、翌連結会計年度中に売却が見込まれることから、当該資産を売却目的保有に分類したものであります。

 

 

14.有形固定資産

 

有形固定資産の帳簿価額の期中増減は、以下のとおりであります。

 

前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

   (単位:百万円)

 

建物及び構築物

土地

その他

合計

期首残高

66,453

111,443

17,532

195,429

個別取得

5,042

160

3,543

8,746

企業結合による取得

42

-

107

150

売却または処分

△1,115

△22

△550

△1,688

減価償却費

△7,340

-

△6,144

△13,484

減損損失

△269

-

△659

△928

在外営業活動体の換算差額

△612

△16

△381

△1,011

その他

△53

-

△85

△138

期末残高

62,147

111,565

13,362

187,075

 

 

当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

   (単位:百万円)

 

建物及び構築物

土地

その他

合計

期首残高

62,147

111,565

13,362

187,075

個別取得

4,504

-

4,736

9,240

企業結合による取得

0

-

147

147

売却または処分(注)

△40,416

△105,099

△2,969

△148,485

売却目的で保有する資産への振替

△1,621

△424

△5

△2,050

減価償却費

△5,605

-

△4,871

△10,477

減損損失

△245

-

△26

△272

在外営業活動体の換算差額

1,073

67

829

1,971

その他

△263

-

△214

△478

期末残高

19,572

6,109

10,988

36,670

 

 

(注) 主として、当連結会計年度において、電通本社ビルを含む汐留A街区不動産を譲渡したことによるものです。詳細は、「16.リース取引(5)セール・アンド・リースバック取引」をご参照ください。

 

有形固定資産の取得原価、減価償却累計額および減損損失累計額ならびに帳簿価額は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

建物及び構築物

土地

その他

合計

前連結会計年度(2020年12月31日)

 

 

 

 

取得原価

148,873

111,570

57,173

317,617

減価償却累計額および減損損失累計額

86,726

4

43,810

130,542

帳簿価額

62,147

111,565

13,362

187,075

当連結会計年度(2021年12月31日)

 

 

 

 

取得原価

59,819

6,114

54,038

119,972

減価償却累計額および減損損失累計額

40,247

4

43,050

83,302

帳簿価額

19,572

6,109

10,988

36,670

 

 

  所有権に対する制限、および負債の担保として抵当権が設定された有形固定資産はありません。

  減価償却費は連結損益計算書の原価および販売費及び一般管理費に計上しております。

 

また、有形固定資産は投資不動産の定義を満たさない自己所有の資産および使用権資産から構成され、帳簿価額は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

合計

前連結会計年度(2020年12月31日)

 

 自己所有の有形固定資産

187,075

 使用権資産

93,121

 帳簿価額

280,196

当連結会計年度(2021年12月31日)

 

 自己所有の有形固定資産

36,670

 使用権資産

137,010

 帳簿価額

173,681

 

 

 

15.のれんおよび無形資産

 

(1) 増減表

のれんおよび無形資産の帳簿価額の期中増減は、以下のとおりであります。

 

前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

(単位:百万円)

 

のれん

顧客との関係

ソフトウェア

その他

合計

期首残高

754,796

147,780

22,724

58,694

983,995

個別取得

13,648

224

13,873

企業結合による取得(注)1

12,395

△3,158

142

5,136

14,516

売却または処分

△369

△1,724

△356

△2,450

償却費

△21,715

△9,187

△10,655

△41,557

減損損失(注)2

△142,904

△73

△887

△2,141

△146,006

在外営業活動体の換算差額

△30,827

△5,142

△588

△2,007

△38,565

その他

279

△42

89

△626

△299

期末残高

593,369

117,647

24,217

48,270

783,504

 

 

当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

(単位:百万円)

 

のれん

顧客との関係

ソフトウェア

その他

合計

期首残高

593,369

117,647

24,217

48,270

783,504

個別取得

7,231

76

7,307

企業結合による取得(注)1

14,985

8,816

11

730

24,543

売却または処分

△266

△718

△105

△1,090

償却費

△21,201

△6,946

△8,673

△36,821

減損損失(注)2

△193

△946

△2

△1,142

在外営業活動体の換算差額

63,077

12,521

1,411

4,667

81,677

その他

△222

△60

151

76

△54

期末残高

670,749

117,722

24,412

45,040

857,924

 

 

(注)1 企業結合による取得には、重要性がないため遡及修正していない測定期間内の修正が含まれております。

2 減損損失は、連結損益計算書の減損損失および構造改革費用に計上しております。

 

のれんおよび無形資産の取得原価、償却累計額および減損損失累計額ならびに帳簿価額は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

のれん

顧客との関係

ソフトウェア

その他

合計

前連結会計年度(2020年12月31日)

 

 

 

 

 

取得原価

806,731

260,543

123,805

118,436

1,309,517

償却累計額および減損損失累計額

213,361

142,896

99,587

70,166

526,012

帳簿価額

593,369

117,647

24,217

48,270

783,504

当連結会計年度(2021年12月31日)

 

 

 

 

 

取得原価

884,304

296,468

126,408

130,716

1,437,897

償却累計額および減損損失累計額

213,554

178,746

101,995

85,675

579,972

帳簿価額

670,749

117,722

24,412

45,040

857,924

 

 

  所有権に対する制限、および負債の担保として抵当権が設定された無形資産はありません。

  償却費は連結損益計算書の原価および販売費及び一般管理費に計上しております。

 

また、無形資産は自己所有の資産および使用権資産から構成されます。のれんおよび無形資産の帳簿価額は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

合計

前連結会計年度(2020年12月31日)

 

 のれんおよび自己所有の無形資産

783,504

 使用権資産

998

 帳簿価額

784,503

当連結会計年度(2021年12月31日)

 

 のれんおよび自己所有の無形資産

857,924

 使用権資産

824

 帳簿価額

858,749

 

 

(2) 重要なのれんおよび無形資産

のれんのうち、当連結会計年度において重要なものは、いずれも海外事業セグメントにおけるEMEA地域の181,000百万円、Americas地域の433,039百万円、およびAPAC地域の51,993百万円であります。なお、のれんのうち、前連結会計年度において重要なものはいずれも海外事業セグメントにおけるEMEA地域の165,879百万円、Americas地域の376,618百万円、およびAPAC地域の46,055百万円であります。

 

のれん以外の無形資産のうち、重要なものは、海外事業セグメントの顧客との関係であり、当連結会計年度において、EMEA地域で57,442百万円、Americas地域で45,337百万円、APAC地域で14,942百万円であります。なお、前連結会計年度における海外事業セグメントの顧客との関係はEMEA地域で60,575百万円、Americas地域で40,919百万円、APAC地域で16,151百万円であります。このうち、当社が2013年3月にDentsu Aegis Network Ltd.(現Dentsu International Limited)を買収した際に認識した金額は、前連結会計年度および当連結会計年度においてそれぞれ79,825百万円および79,766百万円であり、当連結会計年度末における残存償却期間は9年であります。

 

(3) のれんの減損テスト

① のれんの減損テストの結果

当連結会計年度において、直近の実績を踏まえた最新の事業計画を基に海外事業セグメントに係るのれんの年次の減損テストを行った結果、海外事業セグメント全体および各資金生成単位グループにおいて減損損失は認識されませんでした。

なお、前連結会計年度においては、海外事業セグメント全体で140,367百万円(EMEA地域およびAPAC地域での個別減損それぞれ46,143百万円および6,209百万円を含む)を認識しました。

② のれんの減損テストの概要

海外事業セグメントにおいては、各資金生成単位グループののれんの減損テストに追加して、未配分の全社資産および全社費用を含む海外事業セグメント全体についても、その減損の要否を確認しております。回収可能価額は、経営陣により承認された翌連結会計年度の予算およびその後4ヶ年の業績予想を基礎とする使用価値に基づき算定しております。当該使用価値の算定に用いた主要な仮定およびインプットは次のとおりです。

オペレーティング・マージン:当連結会計年度における実績値(15.9%)と概ね同水準と見積もっております。

正味運転資本の見積り:過去の平均値に基づき長期的に見込まれる正味運転資本を見積っております。

継続成長率:5年を超える期間におけるキャッシュ・フローについて設定した継続成長率については海外事業セグメント全体において1.5%~2.0%(前連結会計年度:1.5%~1.75%)であります。

割引率:海外事業セグメント全体に含まれる各資金生成単位グループおよび全社費用の使用価値の算定に使用した税引前の割引率は8.8%~11.3%(前連結会計年度:9.6%~12.4%)であります。

全社費用の配賦率:各資金生成単位グループののれんの減損テストに際し、海外事業セグメントの全社費用は各資金生成単位グループに合理的かつ一貫した計算に基づき配賦しております。各資金生成単位グループへ配賦した全社費用の割合は73.7%(前連結会計年度:72.5%)であります。

③ 感応度分析

当連結会計年度の減損テストにおいて、他のすべての変数が一定であると仮定した場合に各地域で減損が生じるために主要な仮定の数値の変動は以下のとおりであります

 

 

 

 

 

 

回収可能価額が帳簿価額を上回っている金額(百万円)

他のすべての変数が一定であると仮定した場合に

減損が生じるために必要な変動値

割引率

継続成長率

オペレーティング・マージン

EMEA地域

183,305

+5.28pt

9.58pt

6.63pt

Americas地域

247,099

+3.69pt

5.87pt

6.58pt

APAC地域

 22,780

+2.23pt

3.65pt

2.41pt

海外事業セグメント全体

302,063

+2.72pt

4.23pt

4.05pt

 

 

16.リース取引

 

(1) リースに係る費用およびキャッシュ・フロー

   リースに係る費用およびキャッシュ・フローは、次のとおりです。

                   

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

  至 2020年12月31日

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

  至 2021年12月31日

使用権資産の種類別の減価償却費

 

 

建物及び構築物

30,058

26,809

ソフトウェア

254

244

その他

220

361

減価償却費計

30,533

27,414

リース債務に係る金利費用

3,665

3,463

短期リースおよび少額資産のリースに係る費用

5,406

5,472

リースに係るキャッシュ・アウトフローの合計額

42,737

40,902

 

 

(2) 固定資産の帳簿価額に含まれる使用権資産

 固定資産の帳簿価額に含まれる使用権資産の帳簿価額及び増加額は、次のとおりです。

 

                                                                                     (単位:百万円)

 

建物及び構築物

その他(有形固定資産)

ソフトウェア

合計

前連結会計年度(2020年12月31日)残高

88,672

4,449

998

94,120

当連結会計年度(2021年12月31日)残高

133,645

3,365

824

137,836

 

 

前連結会計年度及び当連結会計年度の使用権資産の増加額はそれぞれ11,179百万円、69,776百万円です。

 

(3) リース債務

リース債務の満期分析については、「36.金融商品 (4)流動性リスク」に記載しております。

 

(4) リース活動の性質

 当社グループは、主にオフィスとして建物をリースしています。建物のリース契約期間は1年~20年であり、借手が契約終了後に1年間または原契約と同期間リース契約期間を延長するオプションが含まれているものもあります。

 特に国内事業においては、建物のリース契約の多くは、借手が繰り返し同延長オプションを行使可能な契約となっており、また、6ヶ月前までに相手方に書面をもって通知した場合に早期解約を行うオプションも含まれていますが、当該オプションを行使することが合理的に確実と評価した期間に係るリース料のみをリース債務の測定に含めております。これらのオプションは、リース契約主体が建物を事業に活用する上で、必要に応じて使用されております。

 

 

(5) セール・アンド・リースバック取引

当社は、当連結会計年度において、電通本社ビルを含む汐留A街区不動産を譲渡し、電通本社ビルの賃借を開始しました。

当社グループは、2020年8月より「包括的な事業オペレーションと資本効率に関する見直し」に着手しており、資本効率の向上、財務体質の強化、および成長投資資金の確保を目的に、当該取引を実施いたしました。

譲渡および賃借資産等の、主な内容は以下のとおりです。

資産の内容および所在地

譲渡益

帳簿価額

現況

・所在地:東京都港区東新橋1丁目8番1号

・土地:17,244㎡

・敷地面積:17,244㎡

・高さ:213.3m

・階数:地上48階・地下5階

・(ほか1棟)

89,186百万円

177,137百万円

オフィス、商業・文化施設として利用

 

1.定期建物賃貸借契約の対象は、当ビルのうち、商業施設を除く、当社および当社グループ会社が使用するオフィス部分、電通ホール、スタジオ等などです。

2.賃貸借期間は、譲渡実行日から11年間です。なお、延長オプションまたは解約オプションは有しておりません。

3.譲渡価額および賃料額等は、譲渡先等との取り決めにより開示を控えさせていただきますが、競争入札による市場価格を反映した適正な価格であります。

4.譲渡益については、連結損益計算書の「固定資産除売却損益」に含めて表示しております。

5.帳簿価額177,137百万円の内訳は、有形固定資産141,390百万円および投資不動産35,747百万円であります。

 

賃貸借契約のリース料総額は、90,596百万円であり、当該リース部分を再購入するオプションは有しておりません。

当該取引の結果、当連結会計年度において使用権資産52,802百万円およびリース債務88,633百万円をそれぞれ計上しております。キャッシュ・フローへの影響は、連結キャッシュ・フロー計算書の、「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「セール・アンド・リースバックによる収入」をご参照ください。

 

(6) 潜在的に晒されている将来キャッシュ・アウトフローのうちリース債務の測定に反映されていないもの

 当社グループは、主に海外事業において、前連結会計年度において既に契約しているがまだ開始していない建物のリース取引があり、その主な取引のリース期間は16年であり、解約不能将来リース料総額は61,708万円です。これらについてはリース債務の測定に反映しておりません。

 

 

17.投資不動産

 

(1) 増減表

投資不動産の帳簿価額の増減は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

期首残高

36,835

36,362

取得

-

152

有形固定資産への振替

△53

-

売却目的保有非流動資産への振替

-

△253

減価償却

△394

△164

売却または処分(注)

△25

△36,071

その他

-

76

期末残高

36,362

100

取得価額(期首残高)

46,269

46,164

減価償却累計額および減損損失累計額(期首残高)

9,433

9,801

取得価額(期末残高)

46,164

439

減価償却累計額および減損損失累計額(期末残高)

9,801

338

 

 

(注) 主として、当連結会計年度において、電通本社ビルを含む汐留A街区不動産を譲渡したことによるものです。詳細は、「16.リース取引(5)セール・アンド・リースバック取引」をご参照ください。

 

(2) 公正価値

投資不動産の帳簿価額および公正価値は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

投資不動産(レベル3)

36,362

51,388

100

561

 

 

投資不動産の公正価値は、主として、割引キャッシュ・フロー法および観察可能な類似資産の市場取引価格等に基づいた不動産鑑定評価によって算定しております。

投資不動産は、測定に使用したインプットの観察可能性および重要性に応じて、公正価値ヒエラルキーの3つのレベルに分類しております。

公正価値のヒエラルキーは以下のように定義しております。

レベル1: 活発な市場における公表価格により測定した公正価値

レベル2: レベル1以外の直接または間接的に観察可能なインプットを使用して測定した公正価値

レベル3: 観察可能でないインプットを使用して測定した公正価値

各年度における投資不動産の公正価値ヒエラルキーはレベル3に該当しております。

 

(3) 投資不動産からの収益および費用

投資不動産からの賃貸料収入およびそれに伴って発生する直接営業費の金額は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

賃貸料収入

2,032

1,455

直接営業費

754

468

 

 

賃貸料収入およびそれに伴って発生する直接営業費を生み出していない投資不動産はありません。

 

18.持分法で会計処理されている投資

 

関連会社およびジョイント・ベンチャーに対する投資の帳簿価額は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

帳簿価額合計

50,906

56,423

 

 

各年度の関連会社およびジョイント・ベンチャーに関する財務情報は、以下のとおりであります。なお、これらの金額は、当社グループの持分比率勘案後のものであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

当期利益

1,680

2,448

その他の包括利益

△186

116

当期包括利益

1,493

2,564

 

 

上記の他、前連結会計年度において、持分法で会計処理されている投資に係る減損損失958百万円、関連会社株式売却益144百万円、段階取得に係る再測定による利益44百万円を認識しております。また、当連結会計年度において、関連会社株式売却益35百万円を認識しております。

 

一部の持分法適用先の損失について、その累計額が帳簿価額を超過しているため損失を認識しておりません。

 各年度の当該投資に対する損失の未認識額および累積未認識額は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

損失の未認識額

201

251

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

損失の累積未認識額

235

437

 

 

 

19.法人所得税

 

(1) 繰延税金資産および繰延税金負債

繰延税金資産および繰延税金負債の発生の主な原因別内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

繰延税金資産

 

 

退職給付に係る負債

26,749

29,929

未払費用

8,845

14,230

欠損金の繰越控除額

14,110

6,036

その他

31,446

37,269

繰延税金資産合計

81,152

87,465

繰延税金負債

 

 

退職給付信託設定益

△13,074

△10,974

有価証券評価差額金

△19,663

△25,195

無形資産時価評価差額

△44,079

△51,902

その他

△4,712

△3,673

繰延税金負債合計

△81,530

△91,746

繰延税金資産(△負債)の純額

△377

△4,281

 

 

繰延税金資産または繰延税金負債の純額の変動の内容は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

繰延税金資産(△負債)の純額

 

 

期首残高

△81,141

△377

繰延法人所得税

16,488

1,202

その他の包括利益の各項目に関する繰延税金

 

 

在外営業活動体の換算差額

8

0

キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の
変動額の有効部分

2,184

△ 3,260

その他の包括利益を通じて測定する金融資産
の公正価値の純変動

△ 133

△ 2,591

確定給付型退職給付制度の再測定額

1,556

508

企業結合等に伴う繰延税金資産(負債)の増減等(注)

60,659

△ 106

期末残高

△377

△4,281

 

 
(注) 前連結会計年度において、その他の包括利益を通じて測定する金融資産を期中に売却したことによって利益剰余金に振り替えられたことによる繰延税金負債の減少が、58,911百万円含まれております。
 

 

繰延税金資産の認識にあたり、将来加算一時差異、将来課税所得計算およびタックスプランニングを考慮しております。

連結財政状態計算書上で繰延税金資産が認識されていない、将来減算一時差異および税務上の繰越欠損金の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

将来減算一時差異

55,953

91,064

税務上の繰越欠損金

123,137

139,063

 

 

連結財政状態計算書上で繰延税金資産が認識されていない、税務上の繰越欠損金の失効期限別内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

1年以内

1,524

1,630

2年以内

428

324

3年以内

1,035

1,423

4年以内

873

1,328

5年以内

3,284

3,052

5年超

21,821

24,552

失効期限の定めなし

94,169

106,751

合計

123,137

139,063

 

 

前連結会計年度および当連結会計年度において繰延税金負債を認識していない子会社等に対する投資に係る将来加算一時差異の合計額は、それぞれ130,340百万円および157,929百万円であります。

これらは当社グループが一時差異を解消する時期をコントロールでき、かつ予測可能な期間内に当該一時差異が解消しない可能性が高いことから、繰延税金負債を認識しておりません。

 

(2) 法人所得税費用

法人所得税費用の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

当期法人所得税

27,651

95,182

繰延法人所得税

△ 16,488

△ 1,202

 

 

 

(3) 実効税率の調整

法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異について、原因となった主な項目の内訳は、以下のとおりであります。

当社は、主に法人税、住民税及び事業税を課されており、これらを基礎として計算した法定実効税率は、前連結会計年度および当連結会計年度において31.0%となっております。ただし、海外子会社についてはその所在地における法人税等が課されております。

(単位:%)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

法定実効税率

31.0

31.0

 (調整)

 

 

交際費等永久に損金に算入されない項目

△0.5

0.2

受取配当金等永久に益金に算入されない項目

0.2

△0.1

条件付対価の変動

2.0

0.6

株式買取債務等の変動

△0.1

0.0

持分法による投資利益

0.4

△0.4

税率変更による期末繰延税金資産(負債)の減額修正

0.1

1.0

未認識の繰延税金資産の増減

△12.4

17.1

のれん減損

△31.4

0.0

在外子会社の税率差異

1.3

△5.1

その他

1.5

0.7

税効果会計適用後の法人税等の負担率

△7.9

45.0

 

 

 

20.営業債務及びその他の債務

 

(1) 営業債務及びその他の債務の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

支払手形および買掛金

1,179,065

1,397,281

その他

68,106

67,829

合計

1,247,172

1,465,110

 

 

営業債務及びその他の債務は、償却原価で測定する金融負債に分類しております。

 

(2) 負債の担保に供している資産

担保に供している資産およびそれに対応する債務は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

担保に供している資産

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

その他の金融資産(流動資産)

54

54

 

 

(単位:百万円)

対応する債務

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

支払手形および買掛金

 

 

上記以外にその他の金融資産(流動資産)のうち、8百万円(前連結会計年度)、8百万円(当連結会計年度)は、官報・営業等にかかわる取引保証のため担保に供しております。

 

21.社債、借入金およびその他の金融負債

 

(1)金融負債の内訳

 社債、借入金およびその他の金融負債の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

返済期限・償還期限

デリバティブ負債

17,093

15,178

株式買取債務

33,963

34,029

社債(注)

199,478

199,569

2023年~2030年

短期借入金

39,692

40,007

1年内返済予定の長期借入金

32,840

53,060

短期リース債務

29,414

33,928

長期借入金

312,795

286,553

2023年~2030年

長期リース債務

80,125

158,154

2023年~2034年

その他(条件付対価等)

138,445

62,764

合計

883,850

883,244

流動負債

222,270

192,155

 

非流動負債

661,579

691,089

 

合計

883,850

883,244

 

 

 

デリバティブ負債には、ヘッジ会計が適用されているものが含まれております。

デリバティブ負債は損益を通じて公正価値で測定する金融負債に分類しております。

借入金は償却原価で測定する金融負債に分類しております。当連結会計年度の短期借入金および長期借入金(1年内返済予定を含む)の平均利率は、それぞれ4.28%および1.78%であります。

条件付対価は被取得企業の業績に応じて算定され、前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ最小で1,142百万円から最大で359,187百万円および最小でゼロから最大で220,523百万円を支払う可能性があります。

その他(条件付対価等)のうち、42,258百万円(前連結会計年度)、49,446百万円(当連結会計年度)については、損益を通じて公正価値で測定する金融負債に、それ以外については償却原価で測定する金融負債にそれぞれ分類しております。また、前連結会計年度のその他(条件付対価等)には、前連結会計年度においてその他流動負債に振り替えれられたマークル社株式買取債務が85,730百万円含まれております。

前連結会計年度末及び当連結会計年度末の一部の借入金については財務制限条項が付されておりますが、当該条項を遵守しております。当該条項につきましては、要求される水準を維持するようにモニタリングしております。

 

 

(注) 社債の発行条件の要約は、以下のとおりであります。

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

会社名

銘柄

発行年月日

前連結会計年度(2020年12月31日)

当連結会計年度(2021年12月31日)

利率(%)

担保

償還期限

㈱電通グループ

第1回無担保社債

2018年10月25日

34,945

34,964

0.110

なし

2023年10月25日

㈱電通グループ

第2回無担保社債

2018年10月25日

19,951

19,961

0.240

なし

2025年10月24日

㈱電通グループ

第3回無担保社債

2018年10月25日

24,928

24,937

0.424

なし

2028年10月25日

㈱電通グループ

第4回無担保社債

2020年7月8日

49,880

49,906

0.220

なし

2025年7月8日

㈱電通グループ

第5回無担保社債

2020年7月8日

9,968

9,973

0.320

なし

2027年7月8日

㈱電通グループ

第6回無担保社債

2020年7月8日

59,807

59,828

0.490

なし

2030年7月8日

合計

-

-

199,478

199,569

-

-

-

 

 

(2)財務活動から生じる負債の変動

 

 前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

期首残高

財務キャッシュ・フローによる変動

非資金変動

期末残高

新規発生

再測定による

変動

企業結合による増加

為替変動他

その他

短期借入金

60,944

△9,174

△12,077

39,692

長期借入金(注)1

483,197

△125,773

154

△11,943

345,636

リース債務
(注)1

133,063

△33,666

10,907

272

△1,037

109,539

株式買取債務(注)1、2、3

140,488

△3,395

1,972

△4,480

△100,621

33,963

社債

79,785

119,629

63

199,478

合計

897,479

△52,379

12,879

△4,480

426

△125,615

728,310

 

 

(注)1 上記金額は、1年以内に返済予定の流動負債の金額を含んでおります。

(注)2 再測定による変動は、時の経過にともなう利息費用を含んでおります。

(注)3 2020年4月15日に、当社の完全子会社であったOrangeCo Merger Sub, Inc.がマークル社を存続会社とする米国法上のいわゆる逆三角合併により吸収合併したことに伴い、マークル社株主が保有していた自己の保有するマークル社株式を取得することを請求することができる権利(プットオプション)が消滅し、支払金額が確定したことから、株式買取債務がその他の変動として85,730百万円減少しております。

 

 

 当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

期首残高

財務キャッシュ・フローによる変動

非資金変動

期末残高

新規発生

再測定による

変動

企業結合による増加

為替変動他

その他

短期借入金

39,692

△3,334

3,649

40,007

長期借入金(注)1

345,636

△34,370

28,347

339,613

リース債務
(注)1、4

109,539

△31,967

105,613

8,898

192,082

株式買取債務(注)1、2、3

33,963

△2,944

△158

3,168

34,029

社債

199,478

90

199,569

合計

728,310

△72,617

105,613

△158

44,154

805,302

 

 

(注)1 上記金額は、1年以内に返済予定の流動負債の金額を含んでおります。

(注)2 再測定による変動は、時の経過にともなう利息費用を含んでおります。

(注)3 上記財務キャッシュ・フローによる変動以外に、前連結会計年度(注)3に記載のとおり、その他流動負債に振り替えられたマークル社株式買取債務の支払いが89,536百万円ございます。

(注)4 新規発生105,613百万円のうち88,633百万円は、電通本社ビルを含む汐留A街区不動産を譲渡したことによるものです。詳細は「16.リース注記(5)セール・アンド・リースバック」をご参照ください。

 

 

22.引当金

 

引当金の内訳および増減は、以下のとおりであります。

前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

(単位:百万円)

 

資産除去引当金

受注損失引当金

構造改革

引当金

その他の引当金

合計

期首残高

2,205

575

6,673

3,490

12,943

期中増加額

1,576

1,166

62,699

3,022

68,465

割引計算の期間利息費用

4

-

-

4

目的使用による減少

△29

△301

△1,709

△122

△2,162

戻入による減少

△135

△2,800

△357

△3,293

在外営業活動体の換算差額

0

652

△347

305

その他

90

△372

778

495

期末残高

3,711

1,441

65,143

6,463

76,758

流動負債

551

1,441

23,637

3,115

28,745

非流動負債

3,159

41,506

3,347

48,013

合計

3,711

1,441

65,143

6,463

76,758

 

 

 

当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

(単位:百万円)

 

資産除去引当金

受注損失引当金

構造改革

引当金

その他の引当金

合計

期首残高

3,711

1,441

65,143

6,463

76,758

期中増加額

1,380

 515

 8,505

 749

11,151

割引計算の期間利息費用

 5

 5

目的使用による減少

 △778

 △1,167

 △16,731

 △501

 △19,179

戻入による減少

 △ 21,266

 △1,530

 △22,796

在外営業活動体の換算差額

△4

 4,114

 512

 4,622

その他

△153

1,179

 1,811

 2,837

期末残高

4,160

 789

 40,944

 7,504

 53,399

流動負債

 658

 789

 10,128

 4,483

 16,059

非流動負債

 3,502

30,816

 3,021

 37,340

合計

 4,160

 789

 40,944

 7,504

 53,399

 

 

 

(1) 資産除去引当金

当社グループが使用するオフィスの賃貸借契約等に対する原状回復義務に備えて、過去の実績に基づき将来支払うと見込まれる金額を計上しております。

これらの費用は主に1年以上経過した後に支払われることが見込まれておりますが、将来の事業計画等により影響を受けます。

 

(2) 受注損失引当金

顧客より受注済みの案件のうち、当該受注契約の履行に伴い、翌連結会計年度以降に損失の発生が見込まれ、かつ、当該損失額を合理的に見積もることが可能なものについては、将来の損失に備えるため翌連結会計年度以降に発生が見込まれる損失額を計上しております。

 

(3) 構造改革引当金

 国内事業における構造改革引当金は、前連結会計年度15,198百万円、当連結会計年度12,896百万円であります。主な内訳は、早期退職プログラムに伴い個人事業主となった退職者との業務委託契約に係る義務を履行するために不可避的なコストに対する引当金であります。

 当社の子会社である株式会社電通では、前連結会計年度において従業員に新しいキャリアの選択肢を提供することに紐づく早期退職プログラムを実施しました。これに伴う退職者は個人事業主となり、子会社「ニューホライズンコレクティブ合同会社」と最長10年間の業務委託契約を結びました。当該早期退職プログラムに関連し、将来(前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ10年および9年)に渡って発生が見込まれる上記業務委託契約に係る義務を履行するために不可避的なコストに対して引当金を計上しております。

 海外事業における構造改革引当金は、前連結会計年度49,944百万円、当連結会計年度28,047百万円であります。主な内訳は、借手として契約しているがまだ開始していない不利な不動産リース契約について将来のサブリース契約から見込まれる損失、人員削減費用、不動産の適正化費用やその他の関連施策費用に対する引当金であります。なお、借手として契約しているがまだ開始していない不利な不動産リース契約については、当該不動産の将来のサブリース収入を加味してもなお損失が見込まれることから、IAS第37号に基づき、当該契約による現在の義務を、不利な不動産リース契約に関する引当金として計上しております。

 不利な不動産リース契約に関する引当金の見積りの主要な仮定には、サブリースにより見込まれる収入純額に影響する、基本サブリース料、リース期間(前連結会計年度16年~20年、当連結会計年度16年)におけるリース支払料の想定増加率、リースインセンティブおよび空室期間が含まれます。サブリースにより見込まれる収入およびサブリース開始のタイミングには不確実な見積りが含まれております。当該引当金は、決算日における不確実性を考慮した最善の見積りにより算定しておりますが、実際の結果が見積りと異なる可能性があります。不利な不動産リース契約に関する構造改革引当金は、前連結会計年度末29,072百万円、当連結会計年度末20,178百万円であります。仮にサブリースにより見込まれる収入の総額が10%減少した場合、構造改革引当金は、前連結会計年度末5,285百万円、当連結会計年度末4,579百万円それぞれ増加します。

 なお、前連結会計年度に海外事業において計上した、不利な不動産リース契約に関する引当金について、当連結会計年度において、一部の不動産契約については、不動産リース契約を解約し、サブリース契約による損失を見込まなくなったため、引当金の取崩しを行いました。この変更により、当連結会計年度において、非流動負債の引当金が13,847百万円減少し、構造改革費用が13,475百万円減少しております。

 

 

23.退職後給付

 

当社グループは、確定給付型の制度として、確定給付企業年金制度および退職一時金制度を設けております。

当社グループおよび年金運用受託機関は、制度加入者の利益を最優先にして行動することが法令により求められており、所定の方針に基づき制度資産の運用を行う責任を負っております。

一部の国内連結子会社においては確定給付企業年金制度および退職一時金制度について任意に退職給付信託を設定しております。 

また、当社および一部の国内連結子会社は、確定拠出型の制度として確定拠出年金制度を設けており、一部の在外連結子会社は、確定拠出型の退職給付制度を設けております。

 

(1) 確定給付制度債務および制度資産の調整表

確定給付制度債務および制度資産と連結財政状態計算書に計上された退職給付に係る負債および資産との関係は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

積立型の確定給付制度債務

116,680

105,649

制度資産

△ 111,022

△ 94,613

小計

5,657

11,035

非積立型の確定給付制度債務

15,225

11,375

合計

20,883

22,411

連結財政状態計算書上の金額

 

 

退職給付に係る負債

25,421

30,201

退職給付に係る資産

△ 4,538

△ 7,789

連結財政状態計算書に計上された負債と
資産の純額

20,883

22,411

 

 

(2) 確定給付制度債務の調整表

確定給付制度債務の増減は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

期首残高

139,469

131,905

 当期勤務費用 (注)1

7,548

6,767

利息費用 (注)1

445

510

数理計算上の差異 (注)2

△659

△ 4,104

給付の支払額

△14,662

△ 17,245

在外営業活動体の換算差額

△235

1,559

企業結合及び処分の影響額

-

△ 2,367

期末残高

131,905

117,025

 

 

(注) 1 当期勤務費用は連結損益計算書の原価および販売費及び一般管理費に計上しております。また、利息費用は、利息収益を控除した金額を金融費用に計上しております。

2 確定給付制度債務に係る数理計算上の差異は、財務上の仮定の変化等により発生しております。

 

 

各年度の確定給付制度債務の加重平均デュレーションは、以下のとおりであります。

(単位:年)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

加重平均デュレーション

9.0

9.2

 

 

(3) 制度資産の調整表

制度資産の増減は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

期首残高

118,089

105,328

 利息収益

376

411

制度資産に係る収益(利息収益を除く)

△5,694

△ 4,717

事業主からの拠出額

995

1,414

給付の支払額

△2,522

△8,723

在外営業活動体の換算差額

△221

899

期末残高

111,022

94,613

 

 

なお、当社グループは2022年12月期に116百万円の掛金を拠出する予定であります。

 

(4) 制度資産の主な内訳

制度資産合計に対する主な分類ごとの内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

活発な市場に
おける公表市場
価格があるもの

活発な市場に
おける公表市場
価格がないもの

合計

活発な市場に
おける公表市場
価格があるもの

活発な市場に
おける公表市場
価格がないもの

合計

株式

77,027

-

77,027

52,016

-

52,016

債券

3,818

85

3,904

3,691

88

3,780

生保一般勘定

-

5,886

5,886

-

2,224

2,224

その他

-

24,204

24,204

-

36,592

36,592

合計

80,846

30,175

111,022

55,707

38,906

94,613

 

 

(注) 前連結会計年度、当連結会計年度の制度資産合計には、確定給付企業年金制度および退職一時金制度に対して設定した退職給付信託がそれぞれ74,038百万円、59,032百万円含まれております。また、株式および債券は、前連結会計年度、当連結会計年度とも株式は主として国内、債券は主として海外に属するものであります。

 

制度資産の運用にあたっては給付を行うに十分な資産を確保し、許容可能なリスクのもとで、長期的な拠出金負担の軽減と給付の改善を図ることを目的としております。この運用目的を達成するため、中長期的な年金財政の将来推計に留意し、年金資産運用の不確実性が年金財政に与える影響(不足金発生の可能性等)および年金資産の収益率の不確実性の許容される程度について十分な検討を行っております。

この運用の目標を達成するため、投資対象として相応しい資産の期待収益率を予測した上で、将来にわたる最適な政策的資産構成割合(以下、政策資産配分)を策定し、運用受託機関の選定、資産配分状況のモニタリングなどにより資産運用状況を管理しております。政策資産配分については毎年検証を行い、策定時の諸条件が変化した場合は、必要に応じて見直しを行っております。

また、将来の財政悪化に備えるため、前連結会計年度よりリスク対応掛金の拠出を行っております。

 

(5) 数理計算上の仮定に関する事項

数理計算上の仮定の主要なものは、以下のとおりであります。

(単位:%)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

割引率

0.4

0.4

 

 

(注) 主要な基礎率の変化が各年度における確定給付制度債務に与える感応度は以下のとおりであります。この分析は、その他の変数が一定との前提を置いておりますが、実際には独立して変化するとは限りません。なお、マイナスは確定給付制度債務の減少を、プラスは確定給付制度債務の増加を表しております。

(単位:百万円)

 

基礎率の変化

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

割引率

0.5%の上昇

△5,151

△ 4,828

0.5%の低下

5,566

5,220

 

 

(6) 確定拠出制度等

前連結会計年度および当連結会計年度における当社および連結子会社の確定拠出型年金制度の拠出に係る費用計上額は、それぞれ8,942百万円、11,519百万円であります。連結損益計算書の原価および販売費及び一般管理費に計上しております。

 

 

24.資本およびその他の資本項目

 

(1) 資本金

① 授権株式数

前連結会計年度および当連結会計年度における授権株式数は、普通株式1,100,000,000株であります。

 

② 全額払込済みの発行済株式

発行済株式数の増減は、以下のとおりであります。

 

 

発行済普通株式数

(株)

前々連結会計年度(2019年12月31日)

288,410,000

増減

前連結会計年度(2020年12月31日)

288,410,000

 

 

 

発行済普通株式数

(株)

前連結会計年度(2020年12月31日)

288,410,000

増減

-

当連結会計年度(2021年12月31日)

288,410,000

 

 

当社の発行する株式は、すべて権利内容に何ら限定のない無額面の普通株式であります。

 

(2) 自己株式

① 自己株式数

自己株式数は、以下のとおりであります。

 

 

株式数

(株)

前連結会計年度(2020年12月31日)

7,082,694

増減(注)1

7,690,727

当連結会計年度(注)2(2021年12月31日)

14,773,421

 

 

(注) 1 当連結会計年度の増減内容は、取締役会決議による取得7,498,700株、譲渡制限付株式報酬契約に基づくマークル社退任者からの無償取得196,100株、単元未満株式の買取による増加2,802株、子会社が保有する当社株式の処分による減少6,875株であります。

   2 業績連動型株式報酬制度に係る信託E口が所有する当社株式が、当連結会計年度に380,000株含まれております。

 

 

② 自己株式の取得

  前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

当社は、2019年8月7日開催の取締役会決議による、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定および当社の定款の定めに基づく自己株式の取得を、当連結会計年度に以下のとおり実施いたしました。なお、当該自己株式の取得は2020年2月14日をもって終了しております。

 

    ① 取得した株式の種類    当社普通株式

    ② 取得した株式の総数    2,727,300株

    ③ 株式の取得価額の総額   9,999百万円

    ④ 取得期間         2020年1月6日~2020年2月14日

    ⑤ 取得方法         東京証券取引所における市場買付

 

 当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

当社は、2021年2月15日開催の取締役会決議による、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定および当社の定款の定めに基づく自己株式の取得を、当連結会計年度に以下のとおり実施いたしました。

 

   ① 取得した株式の種類    当社普通株式

    ② 取得した株式の総数    7,498,700株

    ③ 株式の取得価額の総額   29,999百万円

    ④ 取得期間         2021年7月1日~2021年12月6日

    ⑤ 取得方法         東京証券取引所における市場買付

 

  ③ 自己株式の処分

前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

2020年4月15日に、当社の完全子会社であったOrangeCo Merger Sub, Inc.がマークル社を存続会社とする米国法上のいわゆる逆三角合併により吸収合併しました。本合併の対価は、当社グループを除くマークル社の株主に対する一定の金銭及び当社の自己株式(4,736,425株)で、決議された処分価額は1株あたり2,467円であります。

また、当社は、本合併後のマークル社の主要経営陣に対するリテンションを目的として、2020年4月17日に、株式報酬の給付のため当社自己株式(2,581,200株)を交付し、交付した株式に関する払込手続は同日中に完了しております。決議された処分価額は1株あたり2,467円であります。詳細は、「35.株式に基づく報酬」をご参照ください。

 

(3) 剰余金

① 資本剰余金

日本における会社法では、株式の発行に対しての払込または給付した額の2分の1以上を資本金に組み入れ、残りは資本剰余金に含まれる資本準備金に組み入れることが規定されております。

 

② 利益剰余金

日本における会社法では、剰余金の配当として支出する金額の10分の1を、資本準備金および利益剰余金に含まれる利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで、資本準備金または利益準備金として積み立てることが規定されております。

 

 

(4) 非支配持分株主との取引

前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

マークル社を完全子会社とすることを目的として、上記「(2) 自己株式 ③自己株式の処分」のとおり、2020年4月15日に、当社の完全子会社であったOrangeCo Merger Sub, Inc.がマークル社を存続会社とする米国法上のいわゆる逆三角合併により吸収合併しました。その結果、非支配持分の帳簿価額17,953百万円が減少しました。また、当該非支配株主持分の減少額と、2016年当初の買収時に認識した利益剰余金の変動額との差額を、利益剰余金の変動として処理した結果、利益剰余金額が17,953百万円増加しております。

 

当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

主に、買収した会社の非支配持分株主と、一定の条件により、当該株主が所有する株式を将来買取る契約を締結したことによるものであります。契約締結時に、当該契約の行使価格の現在価値を金融負債として認識するとともに、同額を利益剰余金から減額しております。

 

25.配当金

 

(1) 配当金支払額

前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

決議

株式の種類

配当金の総額
(百万円)

1株当たり配当額
(円)

基準日

効力発生日

2020年2月13日
取締役会

普通株式

13,152

47.50

2019年12月31日

2020年3月5日

2020年8月13日
取締役会

普通株式

13,381

47.50

2020年6月30日

2020年9月4日

 

(注) 2020年2月13日開催の取締役会決議に基づく配当金の総額には、役員株式報酬信託に係る信託E口が所有する当社株式に対する配当金7百万円が含まれております。

2020年8月13日開催の取締役会決議に基づく配当金の総額には、役員株式報酬信託に係る信託E口が所有する当社株式に対する配当金18百万円が含まれております。

 

当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

決議

株式の種類

配当金の総額
(百万円)

1株当たり配当額
(円)

基準日

効力発生日

2021年2月15日
取締役会

普通株式

6,690

23.75

2020年12月31日

2021年3月5日

2021年8月11日
取締役会

普通株式

14,226

 50.50

2021年6月30日

2021年9月9日

 

(注) 2021年2月15日開催の取締役会決議に基づく配当金の総額には、役員株式報酬信託に係る信託E口が所有する当社株式に対する配当金9百万円が含まれております。

2021年8月11日開催の取締役会決議に基づく配当金の総額には、役員株式報酬信託に係る信託E口が所有する当社株式に対する配当金19百万円が含まれております。

 

(2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

決議

株式の種類

配当の原資

配当金の総額
(百万円)

1株当たり
配当額(円)

基準日

効力発生日

2021年2月15日
取締役会

普通株式

利益剰余金

6,690

23.75

2020年
12月31日

2021年
3月5日

 

(注) 配当金の総額には、役員株式報酬信託に係る信託E口が所有する当社株式に対する配当金9百万円が含まれております。

 

当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

決議

株式の種類

配当の原資

配当金の総額
(百万円)

1株当たり
配当額(円)

基準日

効力発生日

2022年2月14日
取締役会

普通株式

利益剰余金

18,359

67.00

2021年
12月31日

2022年
3月16日

 

(注) 配当金の総額には、役員株式報酬信託に係る信託E口が所有する当社株式に対する配当金25百万円が含まれております。

 

 

26.収益

 

当社グループは、顧客に対して広告業、情報サービス業およびその他の事業を提供しております。詳細は、「3.重要な会計方針(15)収益 」をご参照ください。

 

(1) 収益の分解

顧客との契約から認識した収益の分解は、以下のとおりであります。

 

 前連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

(単位:百万円)

 

セグメント

内部取引調整

合計

 

国内事業

海外事業

小計

主要なサービス

 

 

 

 

 

広告業

339,371

519,624

858,995

情報サービス業

81,146

81,146

その他の事業

3,470

3,470

合計

423,987

519,624

943,611

△4,368

939,243

地域市場別内訳

 

 

 

 

 

日本

423,987

423,987

EMEA(欧州・中東・アフリカ)

200,644

200,644

Americas(米州)

229,554

229,554

APAC(アジア太平洋)

89,425

89,425

合計

423,987

519,624

943,611

△4,368

939,243

 

 

 当連結会計年度 (自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

(単位:百万円)

 

セグメント

内部取引調整

合計

 

国内事業

海外事業

小計

主要なサービス

 

 

 

 

 

広告業

409,136

598,629

1,007,765

情報サービス業

88,955

88,955

その他の事業

3,841

3,841

合計

501,933

598,629

1,100,562

△14,970

1,085,592

地域市場別内訳

 

 

 

 

 

日本

501,933

501,933

EMEA(欧州・中東・アフリカ)

240,780

240,780

Americas(米州)

257,837

257,837

APAC(アジア太平洋)

100,011

100,011

合計

501,933

598,629

1,100,562

△14,970

1,085,592

 

 

 

(2) 契約残高

顧客との契約から生じた債権および契約負債の残高は以下のとおりです。

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

顧客との契約から生じた債権

1,242,600

1,474,909

受取手形および売掛金

1,231,181

1,464,874

その他

11,418

10,034

契約資産

17,550

6,712

契約負債

69,623

82,465

 

 

連結財政状態計算書において、顧客との契約から生じた債権のうち、受取手形および売掛金は営業債権及びその他の債権、その他は非流動資産のその他の金融資産に含まれており、契約資産は営業債権及びその他の債権に含まれています。また、契約負債は、その他の流動負債及びその他の非流動負債に含まれています。
 前連結会計年度および当連結会計年度に認識された収益について、期首時点で契約負債に含まれていた金額はそれぞれ58,145百万円および64,066百万円です。また、前連結会計年度および当連結会計年度のいずれにおいても、過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から認識した収益の額に重要性はなく、契約負債の残高の重大な変動はありません。

契約資産は、主に広告制作や受託システム開発等のサービス契約において、進捗度に応じて収益を認識することにより計上した対価に対する権利として認識しており、対価に対する権利が無条件となった時点で債権に振り替えております。契約負債は主に、広告業において顧客から受け取った前受対価に関連するものです。

 

(3) 残存履行義務に配分した取引価格の算定

 

 

単位:百万円

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(2020年12月31日)

(2021年12月31日)

1年以内

8,700

6,847

1年超2年以内

5,526

2,214

2年超3年以内

1,565

2,111

3年超

6,609

6,494

合計

22,402

17,668

 

 

個別の契約における履行義務が1年を超えると予想される(権利ビジネスにかかる)残存履行義務に配分した取引価格を集計しております。

 

(4) 顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産

当社グループにおいては、顧客との契約の獲得又は履行のために発生したコストから認識した資産はありません。

 

 

27.販売費及び一般管理費

 

販売費及び一般管理費の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

従業員給付費用

492,702

579,504

減価償却費および償却費

83,012

71,669

その他

164,668

182,740

合計

740,383

833,914

 

 

その他には研究開発費が1,952百万円(前連結会計年度)、1,735百万円(当連結会計年度)含まれております。

 

28.従業員給付費用

 

従業員給付費用の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

給与、賞与および手当

437,780

517,057

福利厚生費

64,416

73,034

退職給付費用

16,559

18,385

構造改革に伴う解雇給付

24,024

14,699

株式報酬費用(被買収企業に帰属するものを除く)

1,456

3,623

合計

544,235

626,799

 

 

 従業員給付費用は原価、販売費及び一般管理費、構造改革費用および金融費用に計上しております。

 

29.その他の収益

 

その他の収益の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

為替差益

681

収益分配金

4,590

3,694

受取賃貸料

779

1,631

その他

1,222

2,437

合計

6,592

8,445

 

 

 

30.その他の費用

 

その他の費用の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

長期前払費用償却

4,655

3,781

被買収会社に帰属する株式報酬費用

3,094

為替差損

761

その他

4,052

4,156

合計

12,564

7,938

 

 

31.金融収益および金融費用

 

(1) 金融収益の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

受取利息

 

 

償却原価で測定する金融資産

2,123

1,876

受取配当金

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産

2,445

1,275

条件付対価に係る公正価値変動額

9,197

株式買取債務に係る再測定額

4,480

158

保険配当金・運用益

531

417

為替差益(注)1

66

151

その他(注)2

25

870

合計

18,871

4,749

 

 

(注) 1 為替差益には通貨デリバティブの評価損益が含まれております。

   2 その他のうち、6百万円(前連結会計年度)、259百万円(当連結会計年度)については、損益を通じて公正価値で測定する金融商品から生じた金融収益であります。 

 

受取配当金の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

期中に認識を中止した金融資産

1,226

2

決算日現在で保有している金融資産

1,218

1,272

 

 

 

(2) 金融費用の内訳は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

支払利息

 

 

償却原価で測定する金融負債

18,508

17,287

その他

73

103

条件付対価に係る公正価値変動額

20,451

その他(注)1

1,708

2,398

合計

20,290

40,240

 

 

(注) 1 その他のうち、711百万円(前連結会計年度)、2,336百万円(当連結会計年度)については、損益を通じて公正価値で測定する金融商品から生じた金融費用であります。

 

 

32.その他の包括利益

 

「その他の包括利益」に含まれている、各項目別の当期発生額および損益への組替調整額、ならびに税効果の影響は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

在外営業活動体の換算差額

 

 

当期発生額

△24,896

29,210

組替調整額

△9

税効果調整前

△24,906

29,210

税効果額

8

在外営業活動体の換算差額

△24,897

29,210

キャッシュ・フロー・ヘッジの
公正価値の変動額の有効部分

 

 

当期発生額

△12,986

5,836

組替調整額

2,449

15,019

税効果調整前

△10,536

20,856

税効果額

2,184

△ 3,260

キャッシュ・フロー・ヘッジの
公正価値の変動額の有効部分

△8,352

17,595

その他の包括利益を通じて測定する
金融資産の公正価値の純変動

 

 

当期発生額

△14,943

△ 2,364

税効果調整前

△14,943

△ 2,364

税効果額

△133

△ 2,591

その他の包括利益を通じて測定する
金融資産の公正価値の純変動

△15,077

△ 4,955

確定給付型退職給付制度の再測定額

 

 

当期発生額

△5,035

△ 613

税効果調整前

△5,035

△ 613

税効果額

1,556

508

確定給付型退職給付制度の再測定額

△3,478

△ 104

持分法適用会社におけるその他の
包括利益に対する持分

 

 

当期発生額

△186

116

持分法適用会社におけるその他の
包括利益に対する持分

△186

116

 

 

 

33.1株当たり当期利益又は損失

 

(1) 基本的1株当たり当期利益又は損失および希薄化後1株当たり当期利益又は損失

 

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

基本的1株当たり
当期利益又は損失(△)(円)

△571.19

388.79

希薄化後1株当たり
当期利益又は損失(△)(円)

△571.21

387.11

 

 

(注)(3.重要な会計方針 (22)重要な会計方針の変更)に記載のとおり、当連結会計年度における会計方針の変更により、変更前と比較して、当連結会計年度の基本的1株当たり当期利益は、3.39円増加しております。また、当連結会計年度の希薄化後1株当たり当期利益は、3.37円増加しております。

 

(2) 基本的1株当たり当期利益又は損失および希薄化後1株当たり当期利益又は損失の算定上の基礎

 

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

基本的1株当たり当期利益又は損失および
希薄化後1株当たり当期利益又は損失の
計算に使用する当期利益又は損失

 

 

親会社の所有者に帰属する
当期利益又は損失(△)(百万円)

△159,596

108,389

親会社の普通株主に帰属しない金額
(百万円)

基本的1株当たり当期利益
又は損失の計算に使用する
当期利益又は損失(△)(百万円)

△159,596

108,389

利益調整額

 

 

関連会社の新株予約権(百万円)

△3

△11

希薄化後1株当たり当期利益
又は損失の計算に使用する
当期利益又は損失(△)(百万円)

△159,599

108,378

基本的1株当たり当期利益又は損失および
希薄化後1株当たり当期利益又は損失の
計算に使用する普通株式の加重平均株式数

 

 

基本的1株当たり当期利益
又は損失の計算に使用する
普通株式の加重平均株式数(千株)

279,408

278,786

希薄化性潜在普通株式の影響(千株):
  業績連動型株式報酬制度

1,183

希薄化後1株当たり当期利益
又は損失の計算に使用する普通株式の
加重平均株式数(千株)

279,408

279,969

 

 

34.  重要な非資金取引

 

前連結会計年度において、当社の完全子会社であったOrangeCo Merger Sub, Inc.がマークル社を存続会社とする米国法上のいわゆる逆三角合併により吸収合併するための対価として、当社グループを除くマークル社の非支配株主に当社の自己株式を交付しました。詳細は、「24.資本およびその他の資本項目」をご参照ください。

   当連結会計年度において、電通本社ビルを含む汐留A街区不動産を譲渡し、電通本社ビルの賃借を開始し 

  ました。詳細は、「16.リース取引(5)セール・アンド・リースバック」をご参照ください。

 

 

35.株式に基づく報酬

 

(1) 当社および株式会社電通の業績連動型株式報酬制度

当社および株式会社電通は、執行役員(取締役兼務執行役員を含みます。以下同じ。)に対する業績連動型株式報酬制度(以下、「本制度」といいます。)を導入しております。

本制度は、執行役員に対し、就任中の各連結会計年度における職務執行の対価として、当社および株式会社電通の取締役会が定める役員株式給付規則に定める算定式に従って算定される数のユニットを付与し、ユニットの数は、ユニット付与した日が属する当該連結会計年度を初連結会計年度として連続する3連結会計年度を業績評価期間とし、以下の指標に応じて確定します。

2020年度以前付与分においては、算定に係る指標として、3事業年度における当社グループ連結売上総利益オーガニック成長率単純平均値を採用してきました。

2021年度付与分においては、算定に係る指標として、以下のとおり、株主総利回り(TSR)および当社グループの連結調整後営業利益を組み合わせて採用することとしております。

2021年度付与分に係る指標の詳細は、以下のとおりです。

指標

目標値

構成割合(※1)

株主総利回り(TSR)

東証株価指数(TOPIX)

30%

ピアグループ(※2)における

株主総利回り(TSR)の平均値

20%

当社グループ連結調整後営業利益

年平均成長率(CAGR)

50%

 

※1 各指標の数値がいずれも目標値であった場合に業績連動型株式報酬(中長期賞与)を構成する金額の構成割合です。

※2 当社グループの競合会社として、WPP plc、Omnicom Group Inc.、Publics Groupe S.A.、INTERPUBLIC GROUP OF COMPANIES, INC.、Accenture PLCおよび株式会社博報堂DYホールディングスの6社をピアグループとして選出しております。 

 

本制度は、確定したユニットの数の50%に応じて算定される数の当社普通株式、および残りの50%に応じて算定される数の当社普通株式の時価(当社普通株式の1株当たりの時価は、時価の算定を要する日の東京証券取引所における1株当たりの終値(同日の終値がない場合にあっては、その直前の終値)とします。以下同じ。)で換算した額に相当する額の金銭(以下、総称して「当社株式等」といいます。)が、本制度に基づいて設定される信託から給付される持分決済型株式報酬制度および現金決済型株式報酬制度です。

執行役員が当社株式等の給付を受ける時期は、原則として、その支給対象となる各連結会計年度を初連結会計年度として連続する3連結会計年度が経過した後となります。

本制度に関して、持分決済型株式報酬制度および現金決済型株式報酬制度のそれぞれに関して、前連結会計年度に認識された費用はそれぞれ411百万円及び△133百万円であり、当連結会計年度に認識された費用はそれぞれ257 百万円及び1,092百万円であります。また、現金決済型株式報酬制度に関して、前連結会計年度末における負債残高はありません。当連結会計年度末における負債残高は1,092百万円であります。

 

 

持分決済型株式報酬制度の概要は次のとおりです。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(自 2020年1月1日
  至 2020年12月31日

(自 2021年1月1日
  至 2021年12月31日

 

権利数(ユニット)

権利数(ユニット)

期首残高

74,746

184,956

付与

115,081

119,018

失効

4,871

期末残高

184,956

303,974

期末行使可能残高

 

(注)1 本制度において行使価格はありません。

    2 本制度の加重平均残存期間は、前連結会計年度末は1.8年であり、当連結会計年度末は1.3年であります。

 

前連結会計年度中に付与したユニットの公正価値は、1ユニットあたり3,775円であります。付与日の当社株式の株価に近似していると判断されたことから、付与日の株価を使用して算定しております。

当連結会計年度中に付与したユニットの公正価値は、1ユニットあたり2,167円であります。ユニットの公正価値は、当社株式の市場価値を以下の評価技法および基礎数値に基づいて算定し、これに業績評価期間の指標に応じた調整を行い測定しております。

 

 

当連結会計年度

 

(自 2021年1月1日

  至 2021年12月31日)

使用した評価技法

モンテカルロ・シミュレーション式

主な基礎数値および見積方法:

 

測定日の株価

3,065円

株価変動性(注)

40.2%

権利確定期間

3.2年

予想配当率

2.4%

無リスク利子率

△0.1%

 

(注) 満期までの期間に応じた過去の株価実績に基づき算定しています。

 

現金決済型株式報酬制度の概要は次のとおりです。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(自 2020年1月1日
  至 2020年12月31日

(自 2021年1月1日
  至 2021年12月31日

 

権利数(ユニット)

権利数(ユニット)

期首残高

74,746

184,956

付与

115,081

119,018

失効

4,871

期末残高

184,956

303,974

期末行使可能残高

 

(注)1 本制度において行使価格はありません。

      2 本制度の加重平均残存期間は、前連結会計年度末は1.8年であり、当連結会計年度末は1.3年であります。

 

期中に付与したユニットの公正価値は、前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ1ユニットあたり0円及び5,303円であります。ユニットの公正価値は、当社株式の市場価値を以下の評価技法および基礎数値に基づいて算定し、これに業績評価期間の指標に応じた調整を行い測定しております。

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(自 2020年1月1日
  至 2020年12月31日

(自 2021年1月1日
  至 2021年12月31日

使用した評価技法

ブラック・ショールズ式

モンテカルロ・シミュレーション式

主な基礎数値および見積方法:

 

 

測定日の株価

3,065円

4,100円

株価変動性(注)

41.3%

45.9%

予想残存期間

2.2年

2.2年

予想配当率

2.3%

2.8%

無リスク利子率

0.0%

△0.1%

 

(注) 満期までの期間に応じた直近の期間に係る株価実績に基づき算定しています。

 

(2) 電通インターナショナル社のシニアエグゼクティブに対する業績連動型株式報酬制度

当社は、当連結会計年度から、Dentsu International Limited(以下、DI 社)のシニアエグゼクティブに対する業績連動型株式報酬制度(以下、「本制度」といいます。)を導入しております。

本制度では、DI社のシニアエグゼクティブに対し、就任中の各連結会計年度における職務執行の対価として、当社が定める算定式に従って算定される数のユニットを付与します。ユニットの数は、ユニットを付与した日が属する当該連結会計年度を初連結会計年度として連続する3連結会計年度を業績評価期間とし、当該期間の株主総利回り(TSR)および当社グループの連結調整後営業利益に応じて確定します。

指標

目標値

構成割合(※1)

株主総利回り(TSR)

東証株価指数(TOPIX)

30%

ピアグループ(※2)における

株主総利回り(TSR)の平均値

20%

当社グループ連結調整後営業利益

年平均成長率(CAGR)

50%

 

※1 各指標の数値がいずれも目標値であった場合に業績連動型株式報酬(中長期賞与)を構成する金額の構成割合です。

※2 当社グループの競合会社として、WPP plc、Omnicom Group Inc.、Publics Groupe S.A.、INTERPUBLIC GROUP OF COMPANIES, INC.、Accenture PLCおよび株式会社博報堂DYホールディングスの6社をピアグループとして選出しております。 

 

本制度は、主に確定したユニットの数に応じて算定される数の当社普通株式が給付される持分決済型株式報酬制度です。DI社のシニアエグゼクティブが当社株式等の給付を受ける時期は、原則として、その支給対象となる各連結会計年度を初連結会計年度として連続する3連結会計年度が経過した後となります。本制度の持分決済型株式報酬制度に関して、当連結会計年度に認識された費用は682百万円であります。

 

 

本制度の持分決済型株式報酬制度の概要は次のとおりです。

 

当連結会計年度

 

(自 2021年1月1日

  至 2021年12月31日)

 

権利数(ユニット)

期首残高

付与

1,265,835

失効

 125,521

期末残高

 1,140,314

期末行使可能残高

 

(注)1 本制度において行使価格はありません。
 2 付与日は、2021年5月10日であります。
 3 本制度の加重平均残存期間は、当連結会計年度末は2.2年であります。
 

付与日のユニットの公正価値は、1ユニットあたり2,099円です。ユニットの公正価値は、当社株式の市場価値を以下の評価技法および基礎数値に基づいて算定し、これに業績評価期間の指標に応じた調整を行い測定しております。

 

当連結会計年度

 

(自 2021年1月1日

  至 2021年12月31日)

使用した評価技法

モンテカルロ・シミュレーション式

主な基礎数値および見積方法:

 

測定日の株価

3,535円

株価変動性(注)

41.2%

権利確定期間

3.2年

予想配当率

2.0%

無リスク利子率

△0.1%

 

(注) 満期までの期間に応じた過去の株価実績に基づき算定しています。

 

(3) マークル社の主要経営陣に対する譲渡制限付株式報酬制度

当社は2020年度より、マークル社の主要経営陣に対するリテンションを目的とし、当社株式をマークル社の主要経営陣25名に付与する持分決済型の譲渡制限付株式報酬制度を導入しております。本制度では、付与の対象となる当社株式に契約上の譲渡制限(譲渡制限期間は、原則として2023年12月31日までの期間)を付し、譲渡制限期間中にマークル社の役職員から正当な理由無く退任した場合等一定の事由が発生した場合には、付与した株式を無償で取得することとしております。
 本制度に関して、前連結会計年度に認識された費用は1,178百万円であり、当連結会計年度に認識された費用は1,540百万円であります。


 譲渡制限付株式報酬制度の概要は次のとおりです。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

(自 2020年1月1日
  至 2020年12月31日

(自 2021年1月1日
  至 2021年12月31日

権利数(株)

権利数(株)

期首残高

2,581,200

付与

2,581,200

失効

277,100

期末残高

2,581,200

2,304,100

期末行使可能残高

435,000

 

 (注) 1 付与日は、2020年4月17日であります。
 2 付与日の公正価値は、付与日の株価2,072円を使用しております。

 

 

36.金融商品

 

(1) 資本管理

当社グループの資本管理は、成長を重視しつつ長期的な企業価値の向上を実現するために、財務健全性を維持しつつ、資本効率性を高めることを基本方針としています。

資本管理に係る指標である各年度の資本(親会社の所有者に帰属する持分)・調整後ROE(親会社所有者帰属持分調整後当期利益率)の数値は以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

資本(親会社の所有者に帰属する持分)

740,821

845,034

調整後ROE(%)

8.2

13.8

 

 

(注) 調整後ROEの分子となる調整後当期利益(親会社所有者帰属分)は、当期利益(親会社所有者帰属分)から、営業利益に係る調整項目、条件付対価・株式買取債務の再評価損益、これらに係る税金相当・非支配持分損益相当等を排除した、親会社所有者に帰属する恒常的な損益を測る指標であります。当期利益(親会社所有者帰属分)から調整後当期利益(親会社所有者帰属分)への調整は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

当期利益又は損失(△)(親会社所有者帰属分)

△159,596

108,389

(調整項目)

 

 

 営業利益に係る調整項目

264,605

△62,813

  条件付対価・株式買取債務の再評価損益

△13,678

20,293

  持分法で会計処理されている投資に係る減損損失

958

 関連会社株式売却益

△144

△35

  段階取得に係る再測定による利益

△44

 上記に関連する税金費用による影響

△21,223

43,957

  上記に関連する非支配株主持分損益

△987

△588

調整後当期利益(親会社所有者帰属分)

69,890

109,203

 

 

(2) 金融商品に関するリスク管理の基本方針

当社グループは、事業活動を行う過程において財務上のリスクに晒されており、当該リスクを回避または低減するために、一定の方針に基づきリスク管理を行っております。

なお、デリバティブ取引については、内部管理規定により、上記リスク回避・低減の目的の範囲内で行うこととしております。

 

(3) 信用リスク

① 信用リスク管理

営業債権である受取手形及び売掛金を含む償却原価で測定される金融資産は、顧客の信用リスクに晒されておりますが、与信管理の規則に沿ってリスク低減を図っております。

当社グループは、与信管理規程に従い、新規取引先等の審査および与信管理を行っております。また、経理規程に従い、各事業部門における管理部門と経理部門の協働により、取引先ごとに期日および残高の管理をするとともに、主要な取引先の状況を定期的にモニタリングすることにより、財務状況等の悪化等による回収懸念の早期把握や軽減を図っております。また、連結子会社においても、与信管理、債権管理を行っており、一定の重要な取引および事象については報告や承認を必要とする管理体制をとっております。

なお、当社グループでは特定の相手先に対する過度に集中した信用リスクはありません。

 

② 信用リスクに対する最大エクスポージャー
 保証債務を除き、当社グループの信用リスクに対する最大エクスポージャーは、以下のとおりであります。
 保証債務に係る信用リスクの最大エクスポージャーは、「38.偶発負債」に記載される債務保証等の残高であります。

 

③ 営業債権等の期日別分析

(単位:百万円)

 

前連結会計年度(2020年12月31日)

貸倒引当金を12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産

貸倒引当金を全期間にわたる予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産

合計

信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産

信用減損している金融資産

顧客との契約から生じた債権

延滞なし

80,057

1,157,090

1,237,148

期日経過30日以内

63,034

63,034

期日経過30日超90日以内

22,278

22,278

期日経過90日超

697

17,746

18,443

合計

80,057

697

1,260,150

1,340,906

 

 

(単位:百万円)

 

当連結会計年度(2021年12月31日)

貸倒引当金を12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産

貸倒引当金を全期間にわたる予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産

合計

信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産

信用減損している金融資産

顧客との契約から生じた債権

延滞なし

72,009

1,340,888

1,412,898

期日経過30日以内

88,075

88,075

期日経過30日超90日以内

35,366

35,366

期日経過90日超

2,849

17,289

20,138

合計

72,009

2,849

1,481,621

1,556,480

 

 

④ 貸倒引当金の増減分析

当社グループは、取引先の信用状態に応じて営業債権等の回収可能性を検討し、貸倒引当金を計上しております。貸倒引当金の増減は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)

12ヶ月の予想信用損失

全期間にわたる予想信用損失

合計

信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産

信用減損している金融資産

 

顧客との契約から生じた債権

期首残高

207

695

22,017

22,920

期中増加額

180

67

5,790

6,039

期中減少額(目的使用)

△2

△10,230

△10,233

期中減少額(戻入)

△10

△10

△38

△59

その他の増減

81

△55

△601

△575

期末残高

456

697

16,936

18,090

 

 

(単位:百万円)

 

当連結会計年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)

12ヶ月の予想信用損失

全期間にわたる予想信用損失

合計

信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産

信用減損している金融資産

 

顧客との契約から生じた債権

期首残高

456

697

16,936

18,090

期中増加額

13

2,479

123

2,615

期中減少額(目的使用)

△4

△196

△2,168

△2,370

期中減少額(戻入)

△183

△178

△502

△864

その他の増減

△46

47

1,388

1,389

期末残高

235

2,849

15,777

18,861

 

 

   当社グループが期中に直接償却したものの、履行強制活動の対象としている金融資産の契約上の未回収残高は

  以下のとおりです。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

契約上の未回収残高

8,519

760

 

 

(4) 流動性リスク

① 流動性リスク管理

当社グループは、各部署からの報告に基づき資金管理部門が定期的に資金計画を作成・更新し、収支の状況に応じた手元流動性を確保すること等により、流動性リスクを管理しております。

当社グループは、運転資金につきましては、内部資金、金融機関からの借入、社債、コマーシャル・ペーパーまたは債権流動化等により調達することとしております。なお、債権流動化取引はノンリコース契約であることから、同債権については債権の消滅を認識しております。

また、当社グループは、緊急時の流動性を確保するため、コミットメント・ラインを設定しております。加えて、新型コロナウイルス感染症による影響に備えた流動性確保等の目的で、金融機関との間で一時的に追加の銀行融資枠を設定しております。

 

② 金融負債(デリバティブ金融商品を含む)の期日別残高

金融負債(デリバティブ金融商品を含む)の期日別残高は、以下のとおりであります。

 

前連結会計年度(2020年12月31日)

(単位:百万円)

 

帳簿価額

契約上の

キャッシュ・フロー

1年以内

1年超

2年以内

2年超

3年以内

3年超

4年以内

4年超

5年以内

5年超

非デリバティブ金融負債

 

 

 

 

 

 

 

 

営業債務及びその他の債務

1,247,172

1,247,172

1,247,172

買収に伴う条件付対価等

127,988

127,988

104,225

14,059

5,713

3,990

株式買取債務

33,963

33,963

2,121

3,770

2,897

1,925

8,641

14,608

借入金

385,328

396,909

73,310

66,155

34,202

120,975

35,549

66,715

社債

199,478

204,703

628

628

35,622

590

70,536

96,698

リース債務

109,539

120,780

31,956

22,493

16,790

12,311

9,516

27,711

小計

2,103,471

2,131,517

1,459,414

107,107

95,226

139,792

124,242

205,733

デリバティブ負債

17,093

17,093

6,162

1,101

203

1,601

3,868

4,156

合計

2,120,565

2,148,611

1,465,576

108,209

95,430

141,394

128,111

209,890

 

 

当連結会計年度(2021年12月31日)

(単位:百万円)

 

帳簿価額

契約上の

キャッシュ・フロー

1年以内

1年超

2年以内

2年超

3年以内

3年超

4年以内

4年超

5年以内

5年超

非デリバティブ金融負債

 

 

 

 

 

 

 

 

営業債務及びその他の債務

1,465,110

1,465,110

1,465,110

買収に伴う条件付対価等

49,446

49,446

36,536

9,310

3,600

株式買取債務

34,029

34,029

19,719

3,355

5,999

1,325

17

3,611

借入金

379,620

393,767

98,939

34,715

145,009

39,705

75,393

2

社債

199,569

204,075

628

35,622

590

70,536

432

96,266

リース債務

192,082

204,878

36,562

29,837

24,710

21,854

19,944

71,968

小計

2,319,859

2,351,307

1,657,497

112,840

179,909

133,421

95,788

171,849

デリバティブ負債

15,178

15,178

363

1,527

715

8,293

558

3,719

合計

2,335,038

2,366,485

1,657,860

114,368

180,625

141,715

96,347

175,568

 

 

③ 未使用の信用枠

未使用の信用枠は、前連結会計年度および当連結会計年度においてそれぞれ、547,313百万円および584,598百万円であります。

未使用の信用枠にはコミットメント・ライン、当座借越枠およびコマーシャル・ペーパーの発行枠が含まれております。

 

 

(5) 為替リスク

① 為替リスク管理

外貨建金銭債権債務は為替の変動リスクに晒されております。当社グループでは、通貨別月別に把握された為替の変動リスクに対して、先物為替予約を利用しております。

また、一定金額を上回る外貨建取引や為替の変動リスクのうち重要なものに対しては、内部管理規程により、先物為替予約や外貨建借入等を利用してヘッジすることとしております。

 

② 為替感応度分析

当社グループが各年度末において保有する金融商品において、他のすべての変数が一定であると仮定した上で、機能通貨(円)が米ドルまたはユーロに対して1%増価した場合の税引前利益に与える影響は、以下のとおりであります。なお、機能通貨建ての金融商品、および在外営業活動体の資産および負債を円貨に換算する際の影響は含んでおりません。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

米ドル

28

△58

ユーロ

△6

△22

 

 

(6) 金利リスク

① 金利リスク管理

当社グループが調達した資金の一部については、金利変動リスクを回避・低減するためにデリバティブ取引(金利スワップ取引等)を活用し、支払利息を固定化しております。

 

  ② 金利感応度分析

当社グループが各年度末において保有する金融商品において、金利が100bps上昇した場合の、連結損益計算書の税引前利益に与える影響額は、以下のとおりであります。

金利変動の影響を受ける金融商品(借入金)を対象としており、為替変動の影響等その他の要因は一定であることを前提としております。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

税引前利益

△311

△306

 

 

 ③ IBOR(銀行間調達金利指標)改革

   当社グループは、ヘッジ取引において現在IBOR改革が行われているロンドン銀行間貸出金利(以下、LIBOR)の

影響を受けます。2021年末以降に満期を迎えるLIBORを参照したヘッジ手段の名目取引額は2021年12月31日現在188,251百万円(英ポンドLIBOR 112,375百万円、米ドルLIBOR 45,878百万円、日本円LIBOR 30,000百万円)です。これらのヘッジ手段は、LIBORの変動による変動金利での借入金による特定のキャッシュフローをヘッジする手段として指定されています。

 当社グループはIBOR改革に伴う不確実性が終了するまで、改訂されたIAS第39号を引き続き適用します。IBOR改革から生じる不確実性は、代替的な金利指標が決定し、当該金利指標に基づくキャッシュフローおよび関連するスプレッド調整が確定するまで継続すると想定しております。

 英ポンドLIBOR及び日本円LIBORは2021年12月31日に廃止されましたが、これらを参照していたヘッジ対象及びヘッジ手段は、次回利払日までに順次SONIA(ポンド翌日物平均金利)を参照する契約条件の変更を実施しております。米ドルLIBORを参照するヘッジ対象及びヘッジ手段については、SOFR(担保付き翌日物資金調達金利)といった想定される代替的な金利指標へのスムーズな移行に取り組みます。

 

 

(7) ヘッジ会計

 主なヘッジ手段の想定元本及び平均価格は次のとおりであります。

 

前連結会計年度

2020年12月31日

内容

想定元本及び平均価格

1年以内

1年超
5年以内

5年超

キャッシュ・フロー・ヘッジ

金利リスク

金利

スワップ

想定元本(百万円)

30,000

30,000

固定金利の平均レート

0.65%

0.86%

想定元本(百万米ドル)

400

100

固定金利の平均レート

2.24%

3.13%

想定元本(百万英ポンド)

250

400

固定金利の平均レート

2.10%

1.42%

為替リスク

為替予約(買建)

想定元本(百万米ドル)

203

321

266

平均為替レート(円/米ドル)

80.88

102.31

96.64

想定元本(百万英ポンド)

2

1

平均為替レート(円/英ポンド)

137.99

136.58

想定元本(百万ユーロ)

1

5

4

平均為替レート(円/ユーロ)

116.18

116.02

114.34

 

 

 

当連結会計年度

2021年12月31日

内容

想定元本及び平均価格

1年以内

1年超
5年以内

5年超

キャッシュ・フロー・ヘッジ

金利リスク

金利

スワップ

想定元本(百万円)

30,000

固定金利の平均レート

0.86%

想定元本(百万米ドル)

200

300

固定金利の平均レート

2.14%

2.60%

想定元本(百万英ポンド)

650

固定金利の平均レート

1.68%

為替リスク

為替予約(買建)

想定元本(百万米ドル)

126

326

186

平均為替レート(円/米ドル)

87.58

101.08

95.40

想定元本(百万英ポンド)

1

平均為替レート(円/英ポンド)

136.58

想定元本(百万ユーロ)

5

5

4

平均為替レート(円/ユーロ)

131.67

115.94

114.26

通貨

スワップ(注)

想定元本(百万円)

117,189

88,517

平均為替レート(円/英ポンド)

142.57

129.38

 

(注)連結会社間の貨幣性項目について、キャッシュ・フロー・ヘッジを適用しておりますが、ヘッジ対象は連結財政状態計算書において相殺消去されております。

 

 

 

 当社および一部の連結子会社の、ヘッジ手段の帳簿価額は次のとおりであります。前連結会計年度末および当連結会計年度末において、ヘッジの非有効部分に関して純損益として認識した金額に重要性はありません。

                                      (単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2020年12月31日)

当連結会計年度
(2021年12月31日)

連結財政状態計算書上の
主な表示科目

帳簿価額

帳簿価額

資産

負債(△)

資産

負債(△)

キャッシュ・フロー・ヘッジ

 

 

 

 

 

 金利リスク

△10,397

947

△1,779

 (注)

 為替リスク

9,374

△7,705

8,175

△13,176

 (注)

合計-キャッシュ・フロー・ヘッジ

9,374

△18,102

9,122

△14,955

 

ヘッジ会計を適用している金融商品合計

9,374

△18,102

9,122

△14,955

 

 

(注)「その他の金融資産(流動)」、「その他の金融資産(非流動)」、「その他の金融負債(流動)」および「その他の金融負債(非流動)」に含まれております。

 

当社および一部の連結子会社の、キャッシュ・フロー・ヘッジ及び在外営業活動体に対する純投資のヘッジについて、連結包括利益計算書上、その他の包括利益に計上された金額(税効果考慮前)は次のとおりであります。

 

前連結会計年度(2020年12月31日)

(単位:百万円)

 

その他の包括利益

発生額

その他の包括利益

から非金融資産等への組替調整額(注)

その他の包括利益

から当期利益への

組替調整額

組替修正額の

連結損益計算書上

の主な表示科目

キャッシュ・フロー・ヘッジ

 

 

 

 

金利リスク

△6,471

452

 金融費用

為替リスク

△6,514

△2,500

4,497

 収益

合計 ― キャッシュ・フロー・ヘッジ

△12,986

△2,500

4,949

 

在外営業活動体に対する純投資のヘッジ

 

 

 

 

 為替リスク

△2,127

 ―

合計 ― 在外営業活動体に対する純投資のヘッジ

△2,127

 

 

 

当連結会計年度(2021年12月31日)

(単位:百万円)

 

その他の包括利益

発生額

その他の包括利益

から非金融資産等への組替調整額(注)

その他の包括利益

から当期利益への

組替調整額

組替修正額の

連結損益計算書上

の主な表示科目

キャッシュ・フロー・ヘッジ

 

 

 

 

金利リスク

13,257

261

 金融費用

為替リスク

△7,421

△2,750

17,509

 金融収益

合計 ― キャッシュ・フロー・ヘッジ

5,836

△2,750

17,770

 

 

(注)当社グループは、「3.重要な会計方針」に記載の通り、ヘッジ対象が非金融資産又は非金融負債の認識を生じさせるものである場合に、その他の資本の構成要素として認識されている金額は、IAS第39号に従い、その他の包括利益を通じて、非金融資産又は非金融負債の当初の帳簿価額の修正とする方法を採用しております。

 

キャッシュ・フロー・ヘッジ及び在外営業活動体に対する純投資のヘッジについて、連結財政状態計算書上、その他の資本の構成要素に計上された金額の増減の内訳は次のとおりであります。

 

前連結会計年度(2020年12月31日)

(単位:百万円)

 

 

キャッシュ・フロー・ヘッジ

 

在外営業活動体に対する

純投資のヘッジ

金利リスク

為替リスク

為替リスク

期首残高

△3,036

5,988

119

当期発生額

△5,686

△5,859

当期利益への組替調整額

452

4,467

△119

非金融資産等への組替調整額

△1,725

期末残高

△8,270

2,871

 

 

当連結会計年度(2021年12月31日)

(単位:百万円)

 

 

キャッシュ・フロー・ヘッジ

 

金利リスク

為替リスク

期首残高

△8,270

2,871

当期発生額

11,786

△7,084

当期利益への組替調整額

261

14,532

非金融資産等への組替調整額

△1,897

期末残高

3,777

8,421

 

 

(8) 金融商品の帳簿価額および公正価値

金融商品の帳簿価額および公正価値は、以下のとおりであります。

なお、長期借入金および社債以外の償却原価で測定する金融資産および金融負債の公正価値は帳簿価額と近似しております。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2020年12月31日)

当連結会計年度

(2021年12月31日)

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

長期借入金

345,636

349,013

339,613

340,578

社債

199,478

200,133

199,569

201,018

 

 

(注) 1年内に返済予定の残高を含んでおります。

 

長期借入金の公正価値については、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割り引いて算定する方法によっております。

長期借入金の公正価値ヒエラルキーはレベル3に該当しております。

社債の公正価値については、市場価格に基づき算定する方法によっております。また、公正価値ヒエラルキーはレベル2に該当しております。

 

 

(9) 金融商品の公正価値ヒエラルキー

当初認識後に経常的に公正価値で測定する金融商品は、測定に使用したインプットの観察可能性および重要性に応じて、公正価値ヒエラルキーの3つのレベルに分類しております。公正価値のヒエラルキーは以下のように定義しております。

レベル1: 活発な市場における公表価格により測定した公正価値

レベル2: レベル1以外の直接または間接的に観察可能なインプットを使用して測定した公正価値

レベル3: 観察可能でないインプットを使用して測定した公正価値

公正価値の測定に複数のインプットを使用している場合には、その公正価値の測定の全体において重要な最も低いレベルのインプットに基づいて公正価値のレベルを決定しております。

公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、各四半期の期首時点で発生したものとして認識しております。

なお、前連結会計年度および当連結会計年度において、レベル1とレベル2の間における振替はありません。また、以下の表には株式買取債務を含めております。

 

 

前連結会計年度(2020年12月31日)

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

デリバティブ資産

8,333

8,333

株式

87,682

77,760

165,442

その他

1,697

2,892

21,100

25,691

合計

89,380

11,226

98,861

199,467

金融負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

17,093

17,093

株式買取債務

33,963

33,963

その他(主に条件付対価)

42,258

42,258

合計

17,093

76,221

93,315

 

 

当連結会計年度(2021年12月31日)

(単位:百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

デリバティブ資産

9,608

9,608

株式

85,811

59,425

145,237

その他

1,863

3,092

28,011

32,967

合計

87,674

12,700

87,437

187,812

金融負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

15,178

15,178

株式買取債務

34,029

34,029

その他(主に条件付対価)

49,446

49,446

合計

15,178

83,475

98,653

 

 

 

 

デリバティブ資産およびデリバティブ負債に含まれる金利スワップ、為替予約等の公正価値は、金融機関より入手した見積価格または観察可能な市場データを用いて算定した金額で評価しているため、レベル2に分類しております。株式およびその他(金融資産)のうち活発な市場が存在する銘柄の公正価値は市場価格に基づいて算定しているため、レベル1に分類しております。また、活発な市場が存在しない銘柄のうち、公正価値を観察可能な市場データを用いて算定した金額で評価した銘柄についてレベル2に分類し、公正価値を観察不能なインプットを用いて主としてインカム・アプローチ(Exitマルチプル法により永続価値を算定したDCF法)及びインカム・アプローチ(DCF法)並びにマーケット・アプローチ(類似企業比較法)で算定した金額で評価した銘柄についてレベル3に分類しております。

インカム・アプローチ(Exitマルチプル法により永続価値を算定したDCF法)において重要な観察不能なインプットは主として将来時点での収益水準及びExit倍率(企業価値/収益)並びに割引率であり、公正価値は将来時点での収益水準の上昇(低下)により増加(減少)、Exit倍率の上昇(低下)により増加(減少)、割引率の上昇(低下)により減少(増加)することとなります。使用したExit倍率(企業価値/収益)及び割引率は、前連結会計年度及び当連結会計年度においてそれぞれ4.6倍及び20%、4.6倍及び30%であります。

インカム・アプローチ(DCF法)において重要な観察不能なインプットは主として割引率であり、公正価値は割引率の上昇(低下)により減少(増加)することとなります。使用した割引率は、前連結会計年度及び当連結会計年度においてそれぞれ6.9%及び6.9%であります。

マーケット・アプローチ(類似企業比較法)において重要な観察不能なインプットは主として企業価値/売上高、企業価値/営業利益等の評価倍率であり、公正価値は当該評価倍率の上昇(低下)により増加(減少)することとなります。前連結会計年度及び当連結会計年度において使用した評価倍率は、企業価値/売上高0.94~2.87倍及び0.83~1.56倍、企業価値/営業利益15.05~17.73倍及び16.36~24.72倍であります。

株式買取債務およびその他(金融負債)の公正価値等は、観察不能なインプットを用いて割引キャッシュ・フロー法で算定した金額で評価しているため、レベル3に分類しております。重要な観察不能なインプットは、主として将来時点における利益水準および割引率であり、公正価値等は、利益水準の改善(悪化)により増加(減少)し、割引率の上昇(下落)により減少(増加)することとなります。利益水準が100bps改善もしくは悪化した場合には、公正価値等は、前連結会計年度においては1,230百万円増加もしくは1,272百万円減少、当連結会計年度においては730百万円増加もしくは963百万円減少することとなります。割引率が100bps上昇もしくは下落した場合には、公正価値等は、前連結会計年度においては945百万円減少もしくは983百万円増加、当連結会計年度においては522百万円減少もしくは543百万円増加することとなります。

 

レベル3に区分された資産、負債については公正価値測定の評価方針および手続きに従い、担当部署が対象資産、負債の評価方法を決定し、公正価値を測定しております。公正価値の測定結果については適切な責任者が承認しております。

レベル3に分類された金融商品の増減は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

金融資産

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

期首残高

95,977

98,861

その他の包括利益(注)1

△10,914

△10,994

購入または取得

12,847

3,452

売却または決済

△2,066

△1,127

その他

3,018

△2,755

期末残高

98,861

87,437

 

 

(単位:百万円)

金融負債

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

期首残高

208,959

76,221

損益(注)2

△13,678

20,293

購入

4,303

625

売却または決済

△30,533

△22,499

その他(注)3

△92,828

8,834

期末残高

76,221

83,475

 

 

(注) 1 その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に関するものであり、その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動に含まれております。

2 損益を通じて公正価値で測定する金融負債に関するものであり、金融収益または金融費用に含まれております。損益のうち、連結会計年度末において保有する金融商品に係るものは、前連結会計年度において13,678百万円(金融収益)、当連結会計年度において158百万円(金融収益)及び20,451百万円(金融費用)であります。

   3  2020年4月15日に、当社の完全子会社であったOrangeCo Merger Sub, Inc.がマークル社を吸収合併したこ

      とに伴い、マークル社株主が保有していた自己の保有するマークル社株式を取得することを請求することが

      できる権利(プットオプション)が消滅し、支払金額が確定したことから、前連結会計年度において、株式

           買取債務85,730百万円をレベル3に分類された金融負債から除いております。

 

(10)金融資産および金融負債の相殺

 前連結会計年度末および当連結会計年度末において、同一の取引相手先に対して認識した金融資産および金融負債のうち、金融資産と金融負債の相殺の要件に従って相殺された金融商品の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2020年12月31日

当連結会計年度

2021年12月31日

 

現金及び現金同等物

現金及び現金同等物

認識した金融資産の総額

113,577

117,340

金融資産と金融負債の相殺の要件に従って相殺している金額

△87,633

△74,535

連結財政状態計算書上に表示されている純額

25,944

42,805

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

2020年12月31日

当連結会計年度

2021年12月31日

 

借入金(流動)

借入金(流動)

認識した金融負債の総額

87,633

74,535

金融資産と金融負債の相殺の要件に従って相殺している金額

△87,633

△74,535

連結財政状態計算書上に表示されている純額

 

 

 なお、強制可能なマスターネッティング契約又は類似の契約の対象であるが、金融資産と金融負債の相殺の要件の一部または全部を満たさないため相殺していない金額に、重要性はありません。

 

37.関連当事者

 

(1) 関連当事者との取引

当社および連結子会社は、関連会社から広告関連サービスを購入しており、また、広告出稿及び広告関連サービスを提供しています。関連会社との取引は、独立企業間価格を基礎として行っています。

 

前連結会計年度末および当連結会計年度末における関連会社に対する債権債務の残高は、以下のとおりです。

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末
(2020年12月31日)

当連結会計年度末
(2021年12月31日)

債権残高 合計

50,809

22,328

債務残高 合計

7,423

10,241

 

 

前連結会計年度および当連結会計年度における関連会社との取引高は、以下のとおりです。なお、取引高については総額により表示した「売上高」および「売上原価」を記載しております。

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

売上高 合計

109,681

82,412

売上原価 合計

23,412

37,712

販売費及び一般管理費 合計

6,025

5,349

 

 

(2) 当社グループの取締役に対する報酬

当社グループの取締役に対する報酬は、以下のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2020年1月1日

至 2020年12月31日)

当連結会計年度

(自 2021年1月1日

至 2021年12月31日)

報酬および賞与

889

4,021

株式報酬

75

517

合計

964

4,538

 

 

(3) 主要な子会社

当社の重要な子会社は「第1 企業の概況 4 関係会社の状況 連結子会社」に記載のとおりであります。

前連結会計年度と比べ、連結子会社は100社、持分法適用会社は1社減少しております。

 

 

38.偶発負債

 

偶発負債は、以下のとおりであります。

 

債務保証等

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度
(2020年12月31日)

当連結会計年度
(2021年12月31日)

従業員住宅資金等融資制度による保証債務

52

26

銀行借入等に対する債務保証

1,328

1,016

合計

1,380

1,042

 

 

 

当社グループ会社が広範な領域にわたり遂行している事業は、国内・海外問わず、政府機関・顧客・媒体社・協力会社等から調査・訴訟・メディア監査等に基づく請求等を受けることがあります。当社は、専門家等との協議を含む検討の結果、それらの請求による債務が発生したとしても、当社グループの財政状態や経営成績に重大な影響を与えることはないと考えております。

 

インドにおける偶発負債等について

当連結会計年度において、当社グループのインドにおける子会社が締結した一部の取引について、社外弁護士等の専門家と共に、詳細な調査を実施し、その結果をインド当局に報告しております。

これらの事案に関して、当該子会社に対して提供したと主張されている商品やサービスの対価として、当社グループは取引相手から5,599百万インドルピー(8,678百万円)の支払請求を受けております。

当社グループは、現在までの法的助言に基づき、関連する取引には経済的実体がなく、また、商品やサービスの提供もないことから、金銭の支払義務はないと判断しており、したがって当該請求金額について引当金を計上しておりません。当社グループと社外弁護士等の専門家による詳細な調査は継続中ですが、当社グループは当該判断を継続して主張するとともに、インド当局の調査への協力を続けていきます。

ただし、まだ訴訟は初期段階であり、複雑な議論を含んでいること、潜在的な請求件数及び金額に不確実性があり予見不可能であること、及び、関係者の数を踏まえると、この事案に関する今後の訴訟の展開や当局の判断等には、一定の不確実性が存在しております。

 

 

39.重要な後発事象

(株式会社セプテーニ・ホールディングスの子会社化)

当社は、当社の持分法適用関連会社である株式会社セプテーニ・ホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役:佐藤 光紀、JASDAQ証券コード:4293、以下、セプテーニHD)の株式を追加取得することにより、セプテーニグループとの資本業務提携を深化させ、電通グループの国内事業のデジタルマーケティング分野の更なる強化を図ります。2022年1月4日付で、当社は、当社連結子会社である株式会社電通ダイレクト(以下、電通ダイレクト)をセプテーニHDの完全子会社とする株式交換、セプテーニHDの第三者割当による新規株式発行の引受け、及び株式会社電通デジタル(以下、電通デジタル)の一部株式のセプテーニHDへの譲渡により、セプテーニHDの株式を追加取得しました。これにより、当社は、同社株式を、52.01%(議決権ベース)保有することで、同社を持株会社とするセプテーニグループを連結子会社化しました。また同日、電通ダイレクトはセプテーニHDの完全子会社、電通デジタルはセプテーニHDの持分法適用関連会社となりました。なお、セプテーニHDは上場会社として独立した経営体制を維持しています。

 

① 企業結合の概要

ⅰ 被取得企業の名称及びその事業の内容

被取得企業の名称 セプテーニHD(JASDAQ上場)

事業の内容    デジタルマーケティング事業、メディアプラットフォーム事業

 

ⅱ 企業結合を行った理由

当社は、2018年10月28日、資本業務提携によりセプテーニHDを持分法適用関連会社化することを発表しました。その後、セプテーニグループと、電通グループの国内事業を担う電通ジャパンネットワーク(以下、DJN)内の電通デジタルや株式会社電通を始めとした各社は、深い連携・協業により、サービスの開発や新規顧客の獲得など、業務提携による成果を積み上げてきました。そして今回、セプテーニグループを電通グループに迎え入れることで、両グループによるシナジーをさらに拡大し、デジタルマーケティング分野の一層の強化に繋げ、DJNの『顧客企業と社会の持続的成長にコミットするパートナー「Integrated Growth Partner」(IGP、インテグレーテッド・グロース・パートナー)』への進化を加速します。

 

ⅲ 企業結合日

2022年1月4日

 

ⅳ 企業結合の法的形式

当社連結子会社である電通ダイレクトをセプテーニHDの完全子会社とする株式交換(電通ダイレクトの普通株式3,900株とセプテーニHDの普通株式12,768,600株の株式交換)、セプテーニHDの第三者割当による新規株式発行の引受け(セプテーニHD普通株式70,118,794株、1株当たり払込金額465円、払込金額の総額32,605百万円)、及び電通デジタルの一部株式のセプテーニHDへの譲渡(電通デジタル普通株式3,675株、議決権割合25.0%、譲渡の対価としての受領金額31,250百万円)であります。

 

ⅴ 結合後企業の名称

本件株式取得に伴う商号の変更はありません。

 

ⅵ 取得した議決権比率

企業結合日前に所有していた議決権比率 20.98%

企業結合日に追加取得した議決権比率  31.03%

取得後の議決権比率          52.01%

 

ⅶ 取得企業を決定するに至った主な根拠

セプテーニHDの議決権の過半数を当社が得ることとなるためであります。

 

 

② 取得対価の公正価値及びその内訳

取得日直前に保有していたセプテーニHDの資本持分の公正価値(注1)

13,097 百万円

電通ダイレクト及び電通デジタルの普通株式の公正価値(注2)

18,016 百万円

現預金(注3)

1,355 百万円

取得対価の合計

32,469 百万円

 

(注1)取得日直前に保有していたセプテーニHDの資本持分を取得日における公正価値で再測定した結果、「段階取得に係る再測定による利益」が5,388百万円発生する見込みとなっております。

(注2)追加取得したセプテーニHDの資本持分の公正価値にもとづき算定しております。

(注3)セプテーニHDの第三者割当による新規株式発行の引受けによる払込金額32,605百万円と電通デジタルの一部株式のセプテーニHDへの譲渡による受領額31,250百万円の差額の純支出額となります。

 

③ 取得関連費用の金額及びその表示科目

現時点で確定しておりません。

 

④ 識別可能な取得資産及び引受負債

のれん、非支配持分ならびに取得資産及び引受負債の公正価値については、現時点で確定しておりません。

 

 (自己株式の取得)

当社は、2022年2月14日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読み替えて適用される同法第156条の規定に基づき、自己株式取得に係る事項について決議いたしました。

 

① 自己株式の取得を行う理由

株主への一層の利益還元と資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動
的な資本政策を遂行するため。

 

② 取得に係る事項の内容

(1)取得対象株式の種類:当社普通株式

(2)取得し得る株式の総数:2,000万株(上限)

(3)株式の取得価額の総額:400億円(上限)

(4)取得する期間:2022年2月15日~2022年12月23日

(5)取得の方法:東京証券取引所における取引一任契約に基づく市場買付

 

(ロシア・ウクライナ情勢)

2022年2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻し、これを受けて、EU、英国、スイス、米国、カナダ、日本、オーストラリア等の複数の国・地域がロシアに対する経済制裁の発動を発表しています。

当社グループのウクライナ国内事業はアフィリエイト契約先企業の約500人が担っていましたが、既に事業を停止しております。また、現地企業との合弁会社の約1,500人が担うロシア国内事業は、従業員や関係者の安全と安心に加え、グローバル企業として国際的な制裁措置に準拠する観点から見直しており、当社グループ持分を合弁の相手先企業へ譲渡する方向で交渉を進めています。ロシア・ウクライナ情勢は当社グループの翌連結会計年度以降の連結財務諸表に影響を及ぼす可能性がありますが、当社グループ持分の譲渡が行われた場合の影響を含め、現時点で財務上の影響を合理的に見積もることは困難であります。