第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1)業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益の改善を背景に設備投資は増加基調を維持し、雇用・所得環境の改善等により全体としては緩やかな景気の回復基調が続きました。一方で、消費者マインドの足踏み等から実質消費支出が伸び悩むなど個人消費には弱さが残りました。

 

このような状況のなか、当社におきましては、当期よりスタートしました中期経営計画の初年度を「新たな挑戦を始動し飛躍への一歩を踏み出す期」と位置づけ、業容・収益の持続的成長に向けて個品割賦事業の更なる強化や拡大市場への取組みを加速するとともに、小口リース事業に係る合弁会社やタイでのオートローン事業会社の営業を開始するなど、新たな成長モデルの実現に向けて様々な取組みを進めております。

 

当連結会計年度の業績につきましては、以下のとおりであります。

営業収益につきましては、2,118億円(前年比54億円増)となりました。

事業別の状況につきましては、個品割賦事業のオートローンでは取扱高が拡大、ショッピングクレジットでは住宅リフォームの取扱高は減少したものの決済系商品は増加しました。それらの結果、個品割賦事業全体の取扱高は前年を上回り事業収益は増収となりました。

カード・融資事業につきましては、カードショッピングの取扱高が増加し、カードショッピングリボ残高も増加し増収となりました。融資の事業収益につきましては前年並みの水準となりました。

銀行保証事業では、取扱高及び保証残高は引き続き増加し増収となりました。

 

営業費用につきましては、1,823億円(前年比33億円減)となりました。

一般経費は減少し、金融費用につきましても調達条件の改善等により減少しました。なお、過払金返還額及び足許の返還状況等を踏まえ利息返還損失引当金を第4四半期に67億円繰り入れ、当連結会計年度の利息返還損失引当金繰入額につきましては184億円となりました。

 

以上の結果、経常利益294億円(前年比87億円増)、親会社株主に帰属する当期純利益245億円(前年比60億円増)となりました。

 

(2)キャッシュ・フロー

当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ468億円増加し、1,787億円となりました。

 

各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度の営業活動による資金の減少は、422億円(前年比505億円の支出増)となりました。

これは、主に売上債権の増加によるものであります。

また、当連結会計年度において債権流動化により調達した資金は、4,813億円であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度の投資活動による資金の減少は、224億円(前年比217億円の収入減)となりました。

これは、主に無形固定資産(ソフトウェア)を取得したことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度の財務活動による資金の増加は、1,117億円(前年比1,106億円の収入増)となりました。

これは、主に長期借入金及び社債の増加によるものであります。

 

(3)主な事業の状況

事業収益は、2,055億円(前年比2.7%増)であり、以下に記載しております。

(参考資料)事業収益の事業別内訳

事業

前連結会計年度

当連結会計年度

前年比

金額(億円)

金額(億円)

増減率(%)

個品割賦

833

844

1.3

カード・融資

(内、カードショッピング)

719

(406)

734

(424)

2.1

(4.4)

銀行保証

320

350

9.2

その他

127

126

△1.1

2,001

2,055

2.7

 

個品割賦事業

個品割賦事業におきましては、大型提携先への推進強化やWebを活用した多彩な商品の提供などによるお客さまの利便性向上にも注力してまいりました。

オートローンにつきましては、輸入車ディーラーへの取組みを強化したことやお客さまのニーズを的確に捉えた利用促進策等によりオートリースの取扱高が増加し増収となりました。

ショッピングクレジットにつきましては、大手ハウスメーカーの取扱高は増加しましたが、太陽光市場の低迷により住宅リフォーム全体の取扱高は減少しました。家賃決済保証等の決済系商品は地場大手先等との新規提携が進み引き続き取扱高が増加したことからショッピングクレジット全体の取扱高は増加し、事業収益につきましては前年並みの水準となりました。

 

これらの結果、個品割賦事業の事業収益は、844億円(前年比1.3%増)となりました。

 

ード・融資事業

カードショッピングでは、既存会員向けの利用促進策推進等により取扱高が増加し、カードショッピングリボ残高も増加したことから増収となりました。

新規のカード発行につきましては、ポイント還元率を高めた「Orico Card THE POINT」のプロモーションを強化するとともに、今後拡大が見込まれる小額決済市場での取扱拡大に向け非接触ICサービス「MasterCardコンタクトレス」、「Visa payWave」、「iD」及び「QUICPay」を搭載したお客さまにとって利便性の高いクレジットカードの発行にも努めております。また、使いすぎの防止やネットショッピングに不安を感じるお客さまのニーズに応える前払式電子マネー「Orico Prepaid Card」の募集も開始いたしました。

融資につきましては、利用状況に応じた顧客セグメント毎のプロモーション等に引き続き注力したことから、事業収益は前年並みの水準となりました。

 

これらの結果、カードショッピングの事業収益は424億円(前年比4.4%増)、融資の事業収益は309億円(前年比0.9%減)となり、カード・融資事業全体の事業収益といたしましては、734億円(前年比2.1%増)となりました。

 

銀行保証事業

銀行保証事業につきましては、提携金融機関へのローン拡販施策等の総合提案を強化するとともに、Webサイト上で契約手続きが可能なWeb完結スキームの新規提携に注力してまいりました。株式会社みずほ銀行の主力商品である「みずほ銀行カードローン」のWEB完結申し込みも増加しており、取扱高及び保証残高は引き続き増加し増収となりました。

 

この結果、銀行保証事業における事業収益は、350億円(前年比9.2%増)となりました。

 

その他事業

日本債権回収株式会社等のサービサー会社2社をはじめ、クレジット関連業務の各種業務代行や情報処理サービス等を担うグループ会社各社は、主要業務の成長とその周辺業務の拡大及びグループ内での連携による生産性向上に取組んでおります。

 

この結果、その他事業における事業収益は、126億円(前年比1.1%減)となりました。

 

2【連結営業実績】

 

区分

前連結会計年度

(自 平成26年4月1日

至 平成27年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

対前年増減

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

事業

収益

信販業

191,355

196,317

4,962

 

包括信用購入あっせん収益

40,636

42,427

1,790

 

個別信用購入あっせん収益

45,632

54,804

9,171

 

信用保証収益      (注)2

71,406

66,097

△5,309

 

融資収益

31,541

31,221

△320

 

その他

2,137

1,767

△370

その他の事業

8,814

9,247

432

小計

200,169

205,564

5,394

金融収益

993

825

△168

その他の営業収益

5,234

5,413

179

合計

206,398

211,804

5,405

(注)1.上記金額は、消費税等を除いて表示しております。

2.事業収益の信用保証収益には、個品割賦による収益が次のとおり含まれております。

 

(前連結会計年度)

(当連結会計年度)

信用保証収益に含まれる

個品割賦収益

37,923百万円

29,816百万円

3.事業収益の各部門収益には、割賦売掛金の流動化による収益が次のとおり含まれております。

 

(前連結会計年度)

(当連結会計年度)

包括信用購入あっせん収益

14,678百万円

14,197百万円

個別信用購入あっせん収益

26,358

35,937

融資収益

16,564

14,784

57,601

64,919

4.事業収益の事業別内訳

事業

前連結会計年度

(自 平成26年4月1日

至 平成27年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

対前年増減

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

事業

収益

個品割賦

83,392

84,460

1,068

カード・融資

71,907

73,423

1,515

銀行保証

32,070

35,020

2,950

その他

12,799

12,660

△139

200,169

205,564

5,394

(注)「銀行保証」には、信用保証収益に含まれる現在新規取扱のある住宅ローンに係る収益が含まれており、「その他」には、信用保証収益及び融資収益に含まれる現在新規取扱のない住宅ローンに係る収益が含まれております。

5.信販業の主要部門における取扱高

部門

前連結会計年度

(自 平成26年4月1日

至 平成27年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

対前年増減

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

包括信用購入あっせん

1,492,342

1,548,366

56,024

個別信用購入あっせん

853,012

1,082,133

229,120

信用保証   (注)1

1,287,937

1,243,533

△44,403

融資

170,804

164,515

△6,289

3,804,097

4,038,550

234,452

(注)1.取扱高の信用保証には、個品割賦による取扱高が次のとおり含まれております。

 

(前連結会計年度)

(当連結会計年度)

信用保証に含まれる

個品割賦取扱高

659,108百万円

577,145百万円

2.取扱高の事業別内訳

事業

前連結会計年度

(自 平成26年4月1日

至 平成27年3月31日)

当連結会計年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

対前年増減

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

個品割賦

1,474,162

1,608,835

134,672

カード・融資

1,663,147

1,712,882

49,735

銀行保証

627,818

665,634

37,816

 

提出会社参考情報

(1)営業収益

区分

第55期

(自 平成26年4月1日

至 平成27年3月31日)

第56期

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

対前年増減

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

事業収益

 

 

 

包括信用購入あっせん収益

40,638

42,429

1,791

個別信用購入あっせん収益

45,632

54,781

9,149

信用保証収益      (注)2

70,780

65,472

△5,308

融資収益

31,535

31,213

△322

その他

2,445

1,987

△457

小計

191,031

195,885

4,853

金融収益

329

150

△179

その他の営業収益

3,594

3,763

169

合計

194,956

199,799

4,843

(注)1.上記金額は、消費税等を除いて表示しております。

2.事業収益の信用保証収益には、個品割賦による収益が次のとおり含まれております。

 

(第55期)

(第56期)

信用保証収益に含まれる

個品割賦収益

37,297百万円

29,191百万円

3.事業収益の各部門収益には、割賦売掛金の流動化による収益が次のとおり含まれております。

 

(第55期)

(第56期)

包括信用購入あっせん収益

14,678百万円

14,197百万円

個別信用購入あっせん収益

26,358

35,937

融資収益

16,564

14,784

57,601

64,919

4.事業収益の事業別内訳

事業

第55期

(自 平成26年4月1日

至 平成27年3月31日)

第56期

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

対前年増減

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

事業

収益

個品割賦

82,766

83,813

1,047

カード・融資

71,908

73,425

1,517

銀行保証

32,070

35,020

2,950

その他

4,286

3,625

△661

191,031

195,885

4,853

 (注)「銀行保証」には、信用保証収益に含まれる現在新規取扱のある住宅ローンに係る収益が含まれており、「その他」には、信用保証収益及び融資収益に含まれる現在新規取扱のない住宅ローンに係る収益が含まれております。

 

 

(2)取扱高

部門

第55期

(自 平成26年4月1日

至 平成27年3月31日)

第56期

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

対前年増減

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

包括信用購入あっせん

1,492,342

1,548,366

56,024

個別信用購入あっせん

853,012

1,080,219

227,206

信用保証   (注)1

1,287,937

1,243,533

△44,403

融資

170,804

164,515

△6,289

3,804,097

4,036,635

232,538

(注)1.取扱高の信用保証には、個品割賦による取扱高が次のとおり含まれております。

 

(第55期)

(第56期)

信用保証に含まれる

個品割賦取扱高

659,108百万円

577,145百万円

2.取扱高の事業別内訳

事業

第55期

(自 平成26年4月1日

至 平成27年3月31日)

第56期

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

対前年増減

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

個品割賦

1,474,162

1,606,921

132,758

カード・融資

1,663,147

1,712,882

49,735

銀行保証

627,818

665,634

37,816

 

(事業別営業資産残高)

事業

第55期

(平成27年3月31日)

第56期

(平成28年3月31日)

対前年増減

金額(百万円)

構成比

(%)

金額(百万円)

構成比

(%)

金額(百万円)

増減率

(%)

個品割賦

2,082,506

53.8

2,119,778

54.1

37,272

1.8

(債権を流動化した残高)

(554,072)

 

(724,467)

 

(170,394)

(30.8)

(流動化を含む残高)

(2,636,579)

 

(2,844,246)

 

(207,666)

(7.9)

 

オートローン

1,229,417

31.8

1,227,700

31.3

△1,717

△0.1

(債権を流動化した残高)

(302,145)

 

(432,890)

 

(130,744)

(43.3)

(流動化を含む残高)

(1,531,563)

 

(1,660,590)

 

(129,026)

(8.4)

ショッピング

853,088

22.0

892,078

22.8

38,989

4.6

(債権を流動化した残高)

(251,927)

 

(291,577)

 

(39,650)

(15.7)

(流動化を含む残高)

(1,105,016)

 

(1,183,656)

 

(78,639)

(7.1)

カード・融資

371,776

9.6

329,593

8.4

△42,182

△11.3

(債権を流動化した残高)

(260,169)

 

(297,860)

 

(37,691)

(14.5)

(流動化を含む残高)

(631,945)

 

(627,453)

 

(△4,491)

(△0.7)

 

クレジットカード

205,217

5.3

170,501

4.3

△34,716

△16.9

 

(債権を流動化した残高)

(218,417)

 

(253,904)

 

(35,487)

(16.2)

 

(流動化を含む残高)

(423,635)

 

(424,405)

 

(770)

(0.2)

 

 

ショッピング

123,514

3.2

107,472

2.7

△16,041

△13.0

 

 

(債権を流動化した残高)

(178,270)

 

(203,669)

 

(25,398)

(14.2)

 

 

(流動化を含む残高)

(301,785)

 

(311,142)

 

(9,357)

(3.1)

 

 

キャッシング

81,703

2.1

63,028

1.6

△18,675

△22.9

 

 

(債権を流動化した残高)

(40,146)

 

(50,234)

 

(10,088)

(25.1)

 

 

(流動化を含む残高)

(121,849)

 

(113,263)

 

(△8,586)

(△7.0)

 

一般個人ローン

166,558

4.3

159,092

4.1

△7,465

△4.5

 

(債権を流動化した残高)

(41,752)

 

(43,956)

 

(2,204)

(5.3)

 

(流動化を含む残高)

(208,310)

 

(203,048)

 

(△5,261)

(△2.5)

銀行保証

1,225,192

31.7

1,305,716

33.3

80,523

6.6

その他(住宅ローン等)

190,189

4.9

164,815

4.2

△25,374

△13.3

(債権を流動化した残高)

(13,160)

 

(11,209)

 

(△1,951)

(△14.8)

(流動化を含む残高)

(203,349)

 

(176,024)

 

(△27,325)

(△13.4)

合計

3,869,664

100.0

3,919,903

100.0

50,238

1.3

(債権を流動化した残高)

(827,402)

 

(1,033,537)

 

(206,135)

(24.9)

(流動化を含む残高)

(4,697,067)

 

(4,953,441)

 

(256,373)

(5.5)

(注)金額合計は、貸借対照表科目「割賦売掛金」「信用保証割賦売掛金」の合計であります。

 

(3)主要事業における利用件数、カード有効会員数、保証件数及び加盟店数

事業

区分

第55期

(平成27年3月31日)

第56期

(平成28年3月31日)

個品割賦

利用件数(千件)

4,082

4,241

カード・融資

クレジットカード有効会員数(千人)

9,740

9,929

ローンカード有効会員数(千人)

1,066

609

銀行保証

保証件数(千件)

1,562

1,610

加盟店数(千店)

760

780

(注)1.利用件数は、各期末における顧客に対する請求件数であり、債権流動化分を含んでおります。

2.保証件数は、各期末における提携金融機関等に対する保証件数であります。

 

(4)主要事業における信用供与状況

事業

種別

金額

第55期

(平成27年3月31日)

第56期

(平成28年3月31日)

個品割賦

信用供与限度額

特に定めず

同左

カード・融資

信用供与限度額

カードショッピング

会員の信用状況に応じ

10万円から100万円

同左

カードキャッシング

会員の信用状況に応じ

3万円から100万円

(1万円単位)

同左

ローンカード

会員の信用状況に応じ

10万円から300万円

(1万円単位)

同左

銀行保証

信用供与限度額

500万円(1万円単位)

同左

(注)1.信用供与限度額は標準限度額であります。

2.第56期における新規信用供与件数は、次のとおりであります。

事業

第56期

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

信用供与件数(千件)

個品割賦

11,515

カード・融資

カードショッピング

236,054

カードキャッシング

2,424

一般個人ローン

283

銀行保証

7,156

(注)一般個人ローンにはローンカード、その他無担保融資等が含まれております。

 

(5)主要部門における手数料の状況

部門

種別

料率

第55期

(平成27年3月31日)

第56期

(平成28年3月31日)

包括信用購入あっせん

会員手数料

クレジット対象額の2.04%(3回払)~16.32%(24回払)

(実質年率12.2%~15.0%)

同左

加盟店手数料

クレジット対象額の1.8%~5.0%

同左

個別信用購入あっせん

会員手数料

クレジット対象額の1.58%(3回払)~11.01%(20回払)

(実質年率9.5%~12.2%)

同左

加盟店手数料

クレジット対象額の1.5%~5.0%

同左

信用保証

オートローン

保証料

保証元本の1.14%~2.88%(6回払)

10.23%~26.89%(60回払)

(実質年率3.9%~9.8%)

同左

銀行保証

保証料

2.0%~7.0%

同左

融資

キャッシングサービス

利息

融資額に対して実質年率15.0%~18.0%

同左

ローンカード

利息

融資額に対して実質年率6.0%~18.0%

同左

(注)1.包括信用購入あっせん部門の料率は標準料率であり、加盟店との契約内容又は提携カードの種類により上記料率と異なる場合があります。

2.個別信用購入あっせん部門の料率は標準料率であり、加盟店との契約内容により上記料率と異なる場合があります。

3.信用保証及び融資部門については、主要業務についてのみ記載しております。

なお、信用保証部門の料率については、提携業者との契約内容により上記料率と異なる場合があります。

 

(6)融資における業種別貸出状況

業種

第55期

(平成27年3月31日)

第56期

(平成28年3月31日)

貸出金残高(百万円)

構成比(%)

貸出件数

(件)

貸出金残高(百万円)

構成比(%)

貸出件数

(件)

製造業

農業

林業

漁業

鉱業

建設業

電気・ガス・熱供給・水道業

運輸・通信業

卸売・小売業、飲食店

金融・保険業

不動産業

8,421

3.0

2

8,221

3.2

2

サービス業

地方公共団体

個人

273,761

96.0

6,394,818

244,654

96.6

6,112,607

その他

2,900

1.0

1

457

0.2

1

合計

285,082

100.0

6,394,821

253,333

100.0

6,112,610

 

(7)融資における担保別貸出状況

担保の種類

第55期

(平成27年3月31日)

第56期

(平成28年3月31日)

貸出金残高(百万円)

貸出金残高(百万円)

有価証券

235

235

債権

商品

不動産

33,642

30,402

その他

556

614

小計

34,434

31,252

保証

信用

250,648

222,080

合計

285,082

253,333

 

3【対処すべき課題】

当社は平成28年3月期を初年度とする5ヵ年の中期経営計画に取組んでおります。

その基本方針として“変革への挑戦による新たな「成長モデル」の実現”を掲げ、個品割賦事業の安定成長を基盤に、今後拡大が見込める市場を有するカード・融資事業、銀行保証事業、また、第四の事業として成長を見込む決済・保証事業において成長エンジンを創出するなど、様々な変革に挑戦を続けることで業容・収益の持続的成長を実現していきたいと考えております。

 

事業別の取組みといたしまして、カード・融資事業のカードショッピングは非接触ICカード等の積極推進やロイヤルカスタマー戦略の展開、稼働率及び稼働単価引き上げ策等、各種施策への取組みを強化してまいります。加えて、みずほフィナンシャルグループとのアライアンスを強化することにより業容・収益の飛躍的な拡大を図ってまいります。また既存会員向けプロモーションや個人事業主向け商品の推進等により融資の取扱い拡大も図ってまいります。

銀行保証事業につきましては、株式会社みずほ銀行との連携を一層強化するとともに、商品力・提案力を駆使したきめ細かな営業力を更に強化してまいります。

決済・保証事業につきましては、家賃決済保証や売掛金決済保証等の取組強化に加え、新たに小口リース保証の取組みも強化してまいります。なお当社の強みである与信・回収力を最大限生かした商品の開発やサービスの拡充等により基幹事業への成長をめざしてまいります。

個品割賦事業につきましては、安定成長を堅持するためにお客さまのニーズを的確にとらえた付加価値の高い商品・サービスを提供することや新たな商材で市場の創出に挑戦することにより「トップシェアの地位の更なる磐石化」をめざしてまいります。

なお、上記の事業別の取組みに際し、EC決済、事業性顧客、アジア市場という3つの切り口を成長フロンティア領域として重点的に攻略してまいります。

 

このような方針のもと、中期経営計画の初年度にあたる当期は業績面において概ね順調な滑り出しができたと考えております。中期経営計画最終年度の目標達成に向けた軌道に乗せるべく、「変革への挑戦」を更に加速させてまいります。

 

当社は、今後も真に社会から存在意義を認められ、分割・決済ニーズのあるお客さまに最高の金融サービス・商品を提供することにより、お客さまの豊かな生活と夢の実現に貢献する企業をめざし全社一丸となって取組んでまいります。

4【事業等のリスク】

当社グループの事業その他に関するリスクにつきましては、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。

本項につきましては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)競争及び市場環境について

リテール金融市場は、個人消費の動向を大きく受ける市場であり、個人消費の急速な悪化に起因するシェア獲得競争の激化による収益率の低下、及び優良取引先との取引状況の変化が業績及び財政状態に影響を及ぼすおそれがあります。

 

(2)法的規制等について

当社グループは、現時点の法令等に従って、業務を遂行しております。将来における法律、規則、政策、実務慣行等の変更が、当社グループの業務内容や業績等に影響を及ぼすおそれがあります。なお、当社を含む当業界に特有の法律や影響を及ぼすおそれがある法律につきましては、以下のとおりであります。

 

① 「割賦販売法」

当社の主要業務である「個品割賦事業」及び「カード事業」は、「割賦販売法」が適用され、各種の業務規制を受けております。

当社はその事業の継続のため、同法に基づき、関東経済産業局に「個別信用購入あっせん業者」及び「包括信用購入あっせん業者」として業者登録を行っております。将来何らかの理由によりそれらの登録が更新できない場合や取り消し事由に該当した場合は、事業の継続に影響を及ぼすおそれがあります。

業者登録の有効期間並びに取り消し事由に該当する事項は、以下のとおりです。

取得年月

許認可等の名称

所管官庁等

許認可番号

有効期限

主な登録取消事由

平成22年3月

個別信用購入あっせん業者

関東経済産業局

関東(個)第6号-2

平成31年3月11日

(3年毎の更新)

・割賦販売法又は貸金業法の規定により罰金の刑に処せられたとき。

・不正又は不誠実な行為をするおそれがあると認めるに足りる相当の理由があるとされたとき。など

平成22年3月

包括信用購入あっせん業者

関東経済産業局

関東(包)第8号

無期限

・資本金又は出資の額が二千万円に満たない法人となったとき。

・割賦販売法又は貸金業法の規定により罰金の刑に処せられたとき。

・不正又は不誠実な行為をするおそれがあると認めるに足りる相当の理由があるとされたとき。など

 

② 「出資法」、「利息制限法」並びに「貸金業法」

当社の「カード事業」及び「融資事業」における貸付取引には、「出資法」、「利息制限法」並びに「貸金業法」の規制を受けております。

当社の貸付は、従来の出資法に定める上限金利以下で行っておりましたが、利息制限法の上限金利を超えていたものがあったため、その超過利息の放棄・返還を行う場合があります。

超過利息の放棄・返還の総額は、前連結会計年度は161億円、当連結会計年度は154億円となっており、今後の請求リスクに対応するため、当連結会計年度末現在で利息返還損失引当金を184億円積み増し、236億円計上しております。

当社はその事業の継続のため、貸金業法に基づき、関東財務局に「貸金業者」の登録を行っております。将来何らかの理由によりその登録が更新できない場合や取り消し事由に該当した場合は、事業の継続に影響を及ぼすおそれがあります。

業者登録の有効期間並びに取り消し事由に該当する事項は、以下のとおりです。

取得年月

許認可等の名称

所管官庁等

許認可番号

有効期限

主な登録取消事由

昭和59年3月

貸金業者

関東財務局

関東財務局長(11)第00139号

平成29年3月1日

(3年毎の更新)

・監督官庁の処分に違反したとき。

・暴力団等の取立制限者であることを知りつつ、債権を譲渡したり取立を委任する等をしたとき。など

 

③ その他

「犯罪収益移転防止法」、「個人情報保護法」等の対応のための遵法コストの負荷及び「消費者契約法」、「特定商取引法」等に定める契約の取消、無効事由に該当した場合、貸倒引当金繰入額の増加等により業績に影響を及ぼすおそれがあります。

 

(3)貸倒引当金の状況について

割賦売掛金等の貸倒損失に備えるため、一般債権につきましては貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権につきましては個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しておりますが、景気の動向、個人破産申立の増加、その他の予期せぬ理由等により、貸倒引当金を積み増しせざるを得なくなるおそれがあります。

 

(4)流動性リスクについて

金融情勢の著しい変化が生じた場合や当社の格付の大幅な見直しが行われた場合等には、円滑な資金の確保ができなくなる、あるいは、資金調達コストが上昇し業績及び財政状態に影響を及ぼすおそれがあります。

 

(5)金利動向について

当連結会計年度末における借入金、社債及びコマーシャル・ペーパーの残高は1兆969億円であります。固定長期借入金の導入、金融派生商品の活用等により、金利変動リスクへの対応を進めておりますが、将来におきまして想定以上の金利の上昇、格付の低下、当社の株価水準等により借入金利の上昇が起こった場合は、金融費用が増加するおそれがあります。また、借入金利の上昇を運用金利に転嫁できない場合や債権流動化における発行条件の悪化等により業績に影響を及ぼすおそれがあります。

 

(6)繰延税金資産の回収可能性について

繰延税金資産につきましては、将来の課税所得に関する予測に基づき計上しておりますが、実際の結果が、かかる予測と異なる可能性があります。また、将来におきまして繰延税金資産の一部の回収ができないと判断した場合及び税率の変更等、その他の予期せぬ理由により繰延税金資産を減額する場合は、業績及び株主資本比率に影響を及ぼすおそれがあります。

 

(7)個人情報管理について

当社グループは、事業の内容から、大量の個人情報を扱っており、お客さま本人及び多くの提携先からクレジットやカードの申し込みを受けております。当社グループでは『個人情報保護方針』を定め、平成18年10月にはプライバシーマークの認証を取得するなど個人情報の適切な取扱いに努めておりますが、当社及び業務委託先においてシステムへの不正侵入、運送中の事故、あるいは内部関係者の関与等により個人情報の漏洩が発生し、当社の信用力が毀損された場合や個人への損害賠償責任、業務面での処分等が発生した場合、業績に影響を及ぼすおそれがあります。

 

(8)システムリスクについて

当社グループは、コンピューターシステムや通信ネットワークを使用し重要かつ大量の情報を処理していることから、日頃よりシステムの安定稼動の維持に努めるとともに、不測の事態に備えた対策も講じておりますが、自然災害や事故等によるコンピューターシステムの停止や通信ネットワークの切断、不備による誤動作、不正使用等に起因して当社業務に支障が生じた場合には業績に影響を及ぼすおそれがあります。また、現在構築中の次期基幹システム等における計画を大幅に見直した場合は業績に影響を及ぼすおそれがあります。

 

(9)株式会社みずほフィナンシャルグループとの関係について

株式会社みずほフィナンシャルグループは、株式会社みずほ銀行他が当社の普通株式及び優先株式を保有しております。当連結会計年度末現在、総株主の議決権に対するみずほフィナンシャルグループの所有議決権数の割合は49.00%になっており、当社は株式会社みずほフィナンシャルグループの持分法適用関連会社として位置づけられております。

 

同グループとは、株式会社みずほ銀行との平成16年7月のリテール分野における包括業務提携以降も、アライアンスを最大限に活用し、リテール金融分野における相互の業容拡大に努めております。加えて、同グループとは積極的な人的交流を行うとともに、役員も招へいしておりますが、会社の意思決定は独立しており、同グループが当社の意思決定を妨げたり、拘束したりする状況にはありません。

しかしながら、同グループは当社の大株主であり、業容拡大においては、主要なパートナーであることから、同グループとの関係に今後何らかの変化があった場合には、業績に影響を及ぼすおそれがあります。

 

(10)伊藤忠商事株式会社との関係について

伊藤忠商事株式会社は、当社の普通株式を保有しております。当連結会計年度末現在の総株主の議決権に対する伊藤忠商事株式会社の所有議決権数の割合は16.53%になっており、当社は同社の持分法適用関連会社として位置づけられております。

平成17年2月に資本・業務提携契約を締結以降、アライアンスを最大限に活用し、リテール金融分野における相互の業容拡大に努めております。また、同社とは積極的な人的交流を行うとともに、役員も招へいしておりますが、会社の意思決定は独立しており、同社が当社の意思決定を妨げたり、拘束したりする状況にはありません。

しかしながら、同社は当社の大株主であり、業容拡大においては、主要なパートナーであることから、同社との関係に今後何らかの変化があった場合には、業績に影響を及ぼすおそれがあります。

 

(11)その他、次のような事項が発生した場合、業績に影響を及ぼすおそれがあります。

・提携先の法令違反等による消費者トラブルが、当社グループの社会的責任に発展した場合。

・保有する投資有価証券(上場・非上場・関係会社株式等)について市場価格の下落や投資先の価値の毀損があった場合。

・保有する有形固定資産(土地・建物等)の時価が著しく下落等した場合。

・関係会社の清算に伴い想定以上の損失が発生した場合。

・当社及び当業界に関するネガティブな報道があった場合。

 

以上の他にも当社グループが事業を遂行する限りにおきましては、同業他社及び他業種企業と同様に、経済環境、自然災害、金融・株式市場の動向等、様々なリスクが内包されております。これらについて、どのような影響が発生しうるかについて予測することは困難でありますが、場合によっては業績に影響を及ぼすおそれがあります。

 

5【経営上の重要な契約等】

 記載すべき事項はありません。

 

6【研究開発活動】

 記載すべき事項はありません。

 

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項の記載につきましては、当連結会計年度末現在におきまして判断したものであります。

 

(1)財政状態

① 資産の部

当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べ2,241億円増加し、5兆1,529億円となりました。

信販業の営業資産である割賦売掛金と信用保証割賦売掛金の合計額は3兆9,658億円と前連結会計年度末に比べ511億円増加し、これらの営業資産に資産流動化受益債権を加えた合計額につきましては4兆4,260億円と前連結会計年度末より1,088億円増加しており、総資産に対する構成比は85.9%となっております。

割賦売掛金につきましては、8,422億円と前連結会計年度末に比べ286億円増加しました。

信用保証割賦売掛金につきましては、3兆1,236億円と前連結会計年度末に比べ225億円増加しております。

 

② 負債の部

当連結会計年度末の総負債は前連結会計年度末に比べ2,001億円増加し、4兆8,788億円となりました。

信用保証買掛金につきましては、3兆1,236億円と前連結会計年度末に比べ225億円増加しております。

短期借入金、コマーシャル・ペーパー、1年内返済予定の長期借入金、社債、長期借入金を含めた有利子負債の合計額につきましては1兆969億円(前年度末比1,159億円増)となりました。

利息返還損失引当金につきましては、利息制限法の上限金利を超過する利息の返還請求に備えるため、過去の返還実績及び最近の返還状況を勘案して当連結会計年度末における返還請求見込額を計上しております。なお、当連結会計年度末における利息返還損失引当金の計上額は236億円(前年度末比29億円増)となりました。

 

③ 純資産の部

当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ240億円増加し、2,740億円となりました。

連結自己資本比率は前連結会計年度末の5.1%より0.2ポイント上昇して5.3%となっております

 

(キャッシュ・フローの状況につきましては「第2 事業の状況 1.業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」をご参照ください。)

 

(2)経営成績の分析

① 営業収益

営業収益につきましては、2,118億(前年比54億円増)となりました。

事業別の状況につきましては、個品割賦事業のオートローンでは取扱高が拡大、ショッピングクレジットでは住宅リフォームの取扱高は減少したものの決済系商品は増加しました。それらの結果、個品割賦事業全体の取扱高は前年を上回り事業収益は増収となりました。

カード・融資事業につきましては、カードショッピングの取扱高が増加し、カードショッピングリボ残高も増加し増収となりました。融資の事業収益につきましては前年並みの水準となりました。

銀行保証事業では、取扱高及び保証残高は引き続き増加し増収となりました。

 

(信販業の取扱高、事業収益及び信販業の各部門収益に含まれる債権流動化による収益は、「第2 事業の状況 2.連結営業実績 (注)3.~(注)5.」をご参照ください。信販業の各事業別の分析は、「第2 事業の状況 1.業績等の概要 (3)主な事業の状況」をご参照ください。また、営業資産及び債権を流動化した残高は、「第2 事業の状況 提出会社参考情報(事業別営業資産残高)」、収益計上基準については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項 (6)重要な収益の計上基準」をご参照ください。)

 

② 営業費用

営業費用につきましては、1,823億円(前年比33億円減)となりました。

一般経費は減少し、金融費用につきましても調達条件の改善等により減少しました。なお、過払金返還額及び足許の返還状況等を踏まえ利息返還損失引当金を第4四半期に67億円繰り入れ、当連結会計年度の利息返還損失引当金繰入額につきましては184億円となりました。

 

③ 経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益

当連結会計年度における経常利益は294億円(前年比87億円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は245億円(前年比60億円増)となりました。

 

(3)経営戦略の現状と見通し

今後の経済環境といたしましては、雇用・所得環境は緩やかな改善が期待されているものの、新興国経済の減速や不安定な為替動向等による企業業績への影響が懸念されるなど、景気の先行きにつきましては不透明感が高まっております。

 

当社においては中期経営計画の2年目にあたる平成29年3月期につきましては、業容・収益の持続的成長に向けた様々な取組みを加速し本格化させることで新たな成長モデルの実現をめざしていきたいと考えております。

 

営業収益は個品割賦事業において競争の激化や市場金利の低下に伴う顧客金利低下の影響が見込まれるものの、カードショッピング及び銀行保証の増収により全体としては増収を見込んでおります。

営業費用は一般経費において将来のトップライン拡大に向けた先行投資が増加するものの、貸倒関係費及び金融費用の減少により全体としては前年並みの水準を見込んでおります。なお、貸倒関係費につきましては、一部司法書士・弁護士事務所の宣伝広告活動による影響等の不透明感が払拭されない中、保守的に見込んでおります。