第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 「企業内容等の開示に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」(平成31年内閣府令第3号)による改正後の「企業内容等の開示に関する内閣府令」第四号の三様式記載上の注意(7)の規定を当事業年度に係る四半期報告書から適用しております。

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 「企業内容等の開示に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」(平成31年内閣府令第3号)による改正後の「企業内容等の開示に関する内閣府令」第四号の三様式記載上の注意(8)の規定を当事業年度に係る四半期報告書から適用しております。

 なお、文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結累計期間末において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間の当社グループの連結業績は、売上高27,937百万円(対前年同四半期21,987百万円、増減率27.1%)、営業利益16,369百万円(対前年同四半期10,073百万円、増減率62.5%)、経常利益18,385百万円(対前年同四半期11,208百万円、増減率64.0%)、親会社株主に帰属する四半期純利益13,453百万円(対前年同四半期8,737百万円、増減率54.0%)となりました。

 当第3四半期連結会計期間(2019年10月から12月まで)においてアジア及び国内の未上場投資先の大型EXITに伴い、キャピタルゲイン及びファンド成功報酬が増加いたしました。また、SV6ファンドの外部出資者の出資額増加により、ファンド管理報酬も増加いたしました。

 なお、当社グループはファンド運用事業の単一セグメントであり、その事業特性から収益水準の振幅が大きくなるため、前年同期との比較に加え、年換算した当第3四半期の実績と前連結会計年度通期実績による比較も行っております。

 

(キャピタルゲインの状況)

 当第3四半期連結会計期間(2019年10月から12月まで)においてアジア及び国内の未上場投資先の大型EXITに伴い、キャピタルゲインが増加いたしました。

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度(A)

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日)

前第3四半期

連結累計期間

(自 2018年4月1日

至 2018年12月31日)

当第3四半期

連結累計期間(B)

(自 2019年4月1日

至 2019年12月31日)

対前期比(%)

[(B)/3×4]/(A)

営業投資有価証券

売上高①

23,291

20,033

22,680

129.8

 

売却高

23,177

19,957

22,567

129.8

 

配当金・債券利子

113

75

112

132.5

営業投資有価証券

売上原価②

9,274

8,600

7,166

103.0

 

売却原価

9,274

8,600

7,166

103.0

 

強制評価損

 

キャピタルゲイン①-②

14,016

11,432

15,513

147.6

投資倍率①÷②

2.51

2.33

3.16

 

上場キャピタルゲイン

5,264

5,209

2,334

59.1

上場以外キャピタルゲイン

8,751

6,223

13,179

200.8

 

売却益

11,069

8,478

16,643

200.5

 

売却損

2,317

2,255

3,463

199.2

 

(投資損失引当金の状況)

 当第3四半期連結累計期間において、新規投資が進捗したことと引当金額の大きい投資先の売却が実現したことを主な理由として、未上場営業投資有価証券残高に対する引当率が減少しております。

 なお、一括引当繰入額については厳選集中投資と投資先への関与度を高めてきたことにより、現在は個別投資先の評価をより精緻に行うことが可能となり、2017年1月以降計上しておりません。

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度(A)

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日)

前第3四半期

連結累計期間

(自 2018年4月1日

至 2018年12月31日)

当第3四半期

連結累計期間(B)

(自 2019年4月1日

至 2019年12月31日)

対前期比(%)

[(B)/3×4]/(A)

投資損失引当金繰入額①

1,687

1,766

1,816

143.6

 

個別繰入額

2,541

2,103

2,114

111.0

 

一括繰入(△取崩)額

△854

△337

△298

投資損失引当金取崩額②

2,399

2,201

3,421

190.1

投資損失引当金繰入額

(純額・△は戻入額)

①-②

△712

△435

△1,604

 

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当第3四半期

連結会計期間

(2019年12月31日)

投資損失引当金残高

9,501

7,892

 

個別引当残高

8,651

7,340

 

一括引当残高

850

552

未上場営業投資有価証券残高に対する引当率

18.4%

14.3

 

営業投資有価証券残高の状況)

 投資先のIPOやスタートアップ企業を中心とした投資が進捗したことにより、営業投資有価証券の残高は増加しております。

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当第3四半期

連結会計期間

(2019年12月31日)

上場営業投資有価証券の取得原価と時価の差額

6,153

9,047

 

時価が取得原価を超えるもの

6,394

9,261

 

時価が取得原価を超えないもの

△240

△214

 

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日)

前第3四半期

連結累計期間

(自 2018年4月1日

至 2018年12月31日)

当第3四半期

連結累計期間

(自 2019年4月1日

至 2019年12月31日)

部分純資産直入法に基づく営業投資有価証券評価損(△戻入益)

24

14

△26

 

営業投資有価証券残高

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当第3四半期

連結会計期間

(2019年12月31日)

取得原価

連結貸借

対照表計上額

取得原価

四半期連結貸借

対照表計上額

上場

1,590

7,744

1,826

10,874

未上場

49,067

49,803

53,110

53,654

小計

50,657

57,547

54,936

64,529

他社ファンドへの出資

1,632

1,719

1,334

1,391

合計

52,289

59,267

56,271

65,920

(注)1.「他社ファンドへの出資」は、当社グループ以外の第三者が運営する投資ファンドへの出資であります。

.「未上場」及び「他社ファンドへの出資」の取得原価と連結貸借対照表計上額との差異は、外国為替の評価差額のみを反映しています。

 

ファンドの管理運営業務)

 2019年6月に設立したSV6ファンドの外部出資者の出資額増加により、管理報酬が増加いたしました。

 また、新たにSV4ファンドおよびJAFCO Asia Technology Fund Ⅵ L.P.が成功報酬の対象となったことにより、成功報酬も増加しております。

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度(A)

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日)

前第3四半期

連結累計期間

(自 2018年4月1日

至 2018年12月31日)

当第3四半期

連結累計期間(B)

(自 2019年4月1日

至 2019年12月31日)

対前期比(%)

[(B)/3×4]/(A)

投資事業組合管理収入

2,586

1,954

5,255

271.0

 

管理報酬

1,750

1,311

1,817

138.4

 

成功報酬

836

643

3,438

548.4

(注)管理報酬及び成功報酬は、当社グループの出資持分相当額を相殺した後の金額となっております。

 

(資産、負債及び純資産の状況)

 営業投資有価証券の増加及び投資有価証券の時価増加を主な理由として、資産・負債・純資産が増加しております。

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2019年3月31日)

当第3四半期

連結会計期間

(2019年12月31日)

資産合計

184,213

227,803

 

流動資産

115,636

132,508

 

固定資産

68,577

95,295

負債合計

20,998

34,964

 

流動負債

2,475

7,687

 

固定負債

18,523

27,277

純資産

163,215

192,839

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(4)営業投資活動の状況

 当社グループは、下図のとおり、原則としてファンド(下図①の資金により、国内外の有望未上場企業等への投資を行っております。

 ファンドにおける営業投資有価証券の売却損益等は、ファンドの出資持分に応じて、当社グループに直接帰属いたします。また、当社グループは、ファンドから契約に基づいて管理運営に対する管理報酬と投資成果に対する成功報酬を受領しております。

 連結貸借対照表の営業投資有価証券残高は、ファンドの当社グループ出資持分(下図②に応じた営業投資有価証券残高と当社グループ(下図③の営業投資有価証券残高の合計額であります。

 次ページ以降の「投資実行額」「投資残高」につきましては、当社グループの営業投資活動(投資及びファンドの管理運営を表すため、ファンド(下図①と当社グループ(下図③を合算した投資活動の状況を記載しております。

 

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注)用語説明

名  称

定    義

ファンド

当社グループが管理運営するファンド(投資事業有限責任組合契約に関する法律上の組合、外国の法制上のリミテッドパートナーシップ等)

当社グループ

当社及び連結子会社

 

①投資実行状況

①-1 エクイティ投資実行額:業種別

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

 至 2019年3月31日)

前第3四半期

連結累計期間

(自 2018年4月1日

 至 2018年12月31日)

当第3四半期

連結累計期間

(自 2019年4月1日

 至 2019年12月31日)

エレクトロニクス

5,707

5,207

538

ソフトウェア

666

578

1,316

ITサービス

11,471

8,031

16,048

医療・バイオ

1,874

1,499

1,557

サービス

1,775

1,731

3,437

製造業

2,652

2,652

2,918

流通・小売・外食

住宅・金融等

1,000

1,000

754

合計

25,147

20,700

26,572

 

①-2 エクイティ投資実行額:地域別

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日)

前第3四半期

連結累計期間

(自 2018年4月1日

至 2018年12月31日)

当第3四半期

連結累計期間

(自 2019年4月1日

至 2019年12月31日)

対前期比(%)

[(B)/3×4]/(A)

金額(A)

社数

金額

社数

金額(B)

社数

エクイティ

 

 

 

 

 

 

 

 

(日本)

11,379

26

8,922

19

21,172

28

248.1

 

(米国)

10,753

19

8,883

14

4,506

18

55.9

 

(アジア)

3,014

11

2,894

10

893

8

39.5

合計

25,147

56

20,700

43

26,572

54

140.9

(注)1.「投資実行額」は、当社グループ及びファンドの投資実行額の合計であります。

2.外貨建の「投資実行額」については、四半期連結会計期間ごとにそれぞれの四半期末為替レートで換算した額を合計しております。

3.日本のベンチャー投資部門が担当する海外投資先は日本に含めております。

 

②投資残高

②-1 投資残高

 

(単位:百万円)

 

 

 

前連結会計年度

(2019年3月31日)

前第3四半期連結会計期間

(2018年12月31日)

当第3四半期連結会計期間

(2019年12月31日)

金 額

社 数

金 額

社 数

金 額

社 数

エクイティ

上場

2,288

28

2,345

29

3,649

30

未上場

129,503

215

127,034

215

135,095

202

小計

131,792

243

129,379

244

138,744

232

他社ファンドへの出資

1,632

23

1,643

23

1,334

20

 

合計

133,424

266

131,022

267

140,079

252

 

②-2 未上場エクイティ投資残高:業種別

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2019年3月31日)

前第3四半期連結会計期間

(2018年12月31日)

当第3四半期連結会計期間

(2019年12月31日)

エレクトロニクス

14,487

15,345

10,262

ソフトウェア

16,182

16,158

13,287

ITサービス

73,576

70,706

82,495

医療・バイオ

4,937

4,548

6,455

サービス

5,372

5,327

8,390

製造業

5,201

5,201

7,780

流通・小売・外食

8,745

8,745

4,656

住宅・金融等

1,000

1,000

1,766

合計

129,503

127,034

135,095

 

②-3 未上場エクイティ投資残高:地域別

 

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

(2019年3月31日)

前第3四半期連結会計期間

(2018年12月31日)

当第3四半期連結会計期間

(2019年12月31日)

日本

67,172

66,438

79,317

米国

41,523

39,738

37,864

アジア

20,806

20,858

17,913

合計

129,503

127,034

135,095

(注)1.「投資残高」は、当社グループ及びファンドの投資残高の合計であります。

2.「投資残高」は取得原価で表示しております。

3.「エクイティ」には、他社との共同投資によるファンドへの出資を含んでおります。

4.「他社ファンドへの出資」は、当社グループ以外の第三者が運営する投資ファンドへの出資であり、「社数」欄にはファンド数を表示しております。

5.外貨建の「投資残高」については、各決算期末為替レートで換算しております。

6.日本のベンチャー投資部門が担当する海外投資先は日本に含めております。

(5)ファンドの運用状況

 2019年6月に設立したジャフコSV6シリーズは、募集活動の結果、ファンド総額800億円となりました。

 また、台湾ドル建ファンド「JAFCO Taiwan I Venture Capital Limited Partnership」を設立し、運用を開始しました。

 

前連結会計年度

(2019年3月31日)

前第3四半期連結会計期間

(2018年12月31日)

当第3四半期連結会計期間

(2019年12月31日)

ファンド数

出資金総額

ファンド数

出資金総額

ファンド数

出資金総額

円建

 

 

(百万円)

 

(百万円)

 

(百万円)

運用中

9

135,000

9

135,000

11

215,000

延長中

7

150,000

7

150,000

7

150,000

小計

16

285,000

16

285,000

18

365,000

米ドル建

 

 

(千米ドル)

 

(千米ドル)

 

(千米ドル)

運用中

4

486,131

4

486,131

4

486,131

延長中

5

181,500

5

181,500

4

113,500

小計

9

667,631

9

667,631

8

599,631

台湾ドル建

 

 

(百万台湾ドル)

 

(百万台湾ドル)

 

(百万台湾ドル)

運用中

1

1,037

小計

1

1,037

 

合計

 

 

(百万円)

 

(百万円)

 

(百万円)

運用中

13

188,958

13

188,960

16

272,014

延長中

12

170,144

12

170,146

11

162,435

合計

25

359,103

25

359,107

27

434,449

 

出資金総額に占める

当社グループの

出資持分割合

42.3%

42.3%

42.1

(注)1.「出資金総額」は、契約上出資が約束されている額の総額であります。

2.合計欄における米ドル建及び台湾ドル建「出資金総額」については、各決算期末為替レートで換算しております。

 

(6)投資先会社IPO新規上場)の状況

前第3四半期連結累計期間自 2018年4月1日 至 2018年12月31日)

 

投資先会社名

上場年月日

上場市場

事業内容

本 社

所在地

国内:2社

㈱МTG

2018年7月10日

マザーズ

美容機器、健康機器、化粧品等の企画開発及び製造販売

愛知県

㈱テノ.ホールディングス

2018年12月21日

マザーズ/

福岡Q-Board

直営保育所・受託保育所の運営、幼稚園や保育所に対する保育士派遣、ベビーシッターサービス・ハウスサービスの提供、tenoSCHOOL(保育士養成講座等)の運営

福岡県

 

当第3四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年12月31日)

 

投資先会社名

上場年月日

上場市場

事業内容

本 社

所在地

国内:3社

ブランディングテクノロジー㈱

2019年6月21日

マザーズ

インターネットを利用した各種情報提供サービス、広告業および広告代理店業、インターネットホームページの企画立案、開発、管理及びそれに附帯する業務

東京都

㈱ギフティ

2019年9月20日

マザーズ

個人、法人、自治体を対象とした各種eギフトサービスの企画・開発・運営等

東京都

Chatwork㈱

2019年9月24日

マザーズ

ビジネスチャットツール「Chatwork」の開発・提供、セキュリティソフトウェア「ESET」の代理販売

兵庫県

海外:1社

Bill.com Holdings, Inc.

2019年12月12日

NYSE

中小企業向け経理業務支援サービス

米国

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。