第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

Ⅰ 経営成績

 株式会社TKCおよびその連結子会社等5社を含む連結グループの当第1四半期連結累計期間(以下、当第1四半期)における経営成績は、売上高が13,423百万円(前年同四半期連結累計期間比(以下、前期比)4.6%減)、営業利益は1,537百万円(前期比38.3%減)、経常利益は1,626百万円(前期比36.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,082百万円(前期比37.1%減)となりました。

 その主たる要因は、会計事務所事業部門および地方公共団体事業部門の両部門においてクラウドサービスの受注が順調に伸展したものの、地方公共団体事業部門において前期にあったマイナンバー制度開始に伴う住基システムの改修が当期はなかったことなどが挙げられます。

 当第1四半期における部門別の売上高等の推移は以下のとおりです。

1.当社グループの第1四半期業績の推移

(1)会計事務所事業部門の売上高の推移

①会計事務所事業部門における売上高は9,608百万円(前期比4.9%増)、営業利益は1,622百万円(前期比23.4%増)となりました。

②コンピューター・サービス売上高は、前期比5.0%増となりました。これは、前期に引き続き中堅企業向け統合型会計情報システム「FX4クラウド」、およびマイナンバーの適切な管理を支援する「PXまいポータル」、ならびに「税理士事務所オフィス・マネジメント・システム(OMS)」などのクラウドサービスの利用者数が伸展したことによるものです。

③ソフトウエア売上高は、前期比6.6%増となりました。これは、FX4クラウドおよび「e21まいスター」、相続税や年末調整等の税務申告システムの利用者数が伸展したことによるものです。

④コンサルティング・サービス売上高は、前期比7.4%減となりました。これは、FX4クラウド等の利用者数が伸展したことに伴い、クライアント/サーバー型システムに関わる立ち上げ支援料およびハードウエア保守料収入が減少したことによるものです。

⑤パソコン、サーバー等のハードウエア売上高は、前期比23.0%増となりました。これは、前期から取り扱いを開始したWindows10搭載パソコンの販売台数が増加したことによるものです。

(2)地方公共団体事業部門の売上高の推移

①地方公共団体事業部門における売上高は2,866百万円(前期比28.2%減)、営業損失は92百万円(前期は営業利益1,187百万円)となりました。

②コンピューター・サービス売上高は、前期比7.8%増となりました。これは、「新世代TASKクラウド」、「証明書コンビニ交付システム」等の顧客団体数の伸展に伴い、利用料が増加したことによるものです。

③ソフトウエア売上高は、前期比60.4%減となりました。これは、前期実施したマイナンバー制度開始に伴うシステム改修業務が、当期ではなくなったことによるものです。

④コンサルティング・サービス売上高は、前期比22.2%増となりました。これは、新世代TASKクラウドへの移行に伴う導入支援に関する売上高が増加したことによるものです。

⑤パソコン、サーバー等のハードウエア売上高は、前期比194.8%増となりました。これは、新世代TASKクラウドへの移行に伴うオフィス機器の増設、マイナンバー制度の開始に伴う情報セキュリティー体制の強化が求められたことにより、サーバーやネットワーク機器等の販売台数が増加したことによるものです。

(3)印刷事業部門(子会社:東京ラインプリンタ印刷株式会社)の売上高の推移

①印刷事業部門における売上高は949百万円(前期比4.4%増)、営業利益は2百万円(前期は営業損失10百万円)の業績となりました。

②データプリントサービス関連商品の売上高は、前期比7.4%増となりました。これは、前期受注したDMのスポット大口受注が当期はなかったものの、官公庁からの大口入札物件の受注を獲得したことによるものです。

③ビジネスフォーム関連の売上高は、前期比3.2%減となりました。これは、ビジネス帳票の需要減退が続いていることによるものです。

2.会計事務所事業部門の事業内容と経営成績

 会計事務所事業部門は、会社定款に定める事業目的(第2条第1項:「会計事務所の職域防衛と運命打開のため受託する計算センターの経営」)に基づき、お客さまである税理士または公認会計士(以下、TKC会員)が組織するTKC全国会との密接な連携の下で事業を展開しています。

(注)TKC全国会については、『TKC全国会のすべて』またはTKCグループホームページ

(http://www.tkc.jp/)をご覧ください。

(1)TKC全国会の運動について

①TKC全国会の政策課題と戦略目標

 TKC全国会では、平成26年1月に開催した「TKC全国会政策発表会」において、これまで掲げてきたその事業目的に「中小企業の存続・発展の支援」を新たに加えるとともに、将来あるべき姿を以下のとおり戦略目標として設定し、その実現に向けた積極的な取り組みを行っています。

 戦略目標

 1)TKC会員事務所数:1万超事務所

 2)TKC会員事務所の税理士数:1万5,000人

 3)K(継続MASシステムの徹底活用)・F(TKC自計化システムの普及)・S(税理士法第33条の2による「書面添付」の実践と「記帳適時性証明書」の決算書への積極的な添付と開示、「中小会計要領」の普及):各50万社

 4)巡回監査士数:2万人

 5)企業防衛加入関与先企業数:30万社

②TKC全国会の重点運動テーマ

 TKC全国会では、統一行動テーマとして「Chance,Change and Challenge 未来を拓く。TKC会計人の新成長戦略2021!」を掲げ、戦略目標を実現するためのロードマップを策定しました。このロードマップでは創設50周年までを3つの期間に分け、その第1ステージの重点的な運動を以下の4つに定めています。

 1)会計指導力を強化し、企業の存続発展に貢献しよう

 2)書面添付を推進し、税理士業務の完璧な履行を目指そう

 3)決算書の信頼性向上を図り、金融機関との連携を深めよう

 4)会員数の拡大運動に参画し、組織の活性化を図ろう

 こうしたTKC全国会の運動は、当社が提供するシステムやサービスの活用が前提となっています。当社ではその運動を支援し、中小企業の存続と発展に役立つコンピューター・サービス、ソフトウエアなどの開発・提供に積極的に取り組んでいます。

(2)「TKC経営戦略2021」について

 当社は、平成26年1月に「TKC経営戦略2021」を発表しました。これはTKC全国会の戦略目標達成を支援するため、当社が重点的に取り組む項目を「TKC会員事務所数1万超事務所」と「TKC自計化システム50万社」の2つとし、その具体的な施策をまとめたものです。

①「TKC自計化システム50万社」に向けた活動

 中小企業経営者によるタイムリーな業績の把握と経営計画の進捗の確認を支援する自計化システム(「FX2」と「e21まいスター」、以下FXシリーズ)の普及促進に注力しています。

 FXシリーズは、平成28年12月31日現在で約23万5,000社に利用いただいています。

 1)顧問先企業向けFinTechサービス

 FXシリーズの機能強化として、平成28年6月からTKC会員の顧問先企業にFinTechサービス「銀行信販データ受信機能」の提供を開始しました。これは全国で99%超の金融機関(法人口座)※のインターネットバンキングサービス等の取引データや、主要なクレジットカードの明細を自動受信し、あらかじめ設定した仕訳ルールをもとに正確な仕訳を簡単に計上できるよう支援する機能です。

 中小企業における全仕訳の約40%(当社調べ)が銀行取引に関わるものであることから、当第1四半期においては、当機能の利用により仕訳入力の省力化につながる点を訴求ポイントとしてFXシリーズの利用を促進しました。こうした活動の結果、平成28年12月31日現在で当機能の利用企業数は約1万1,000社となりました。

 ※都市銀行、地方銀行、第2地方銀行、信用金庫

 2)金融機関向けFinTechサービス

 平成28年10月から金融機関向けFinTechサービス「TKCモニタリング情報サービス」の提供を開始しました。これは、TKC会員が行う月次巡回監査によりその真実性、実在性、網羅性が確認され、TKCインターネット・サービスセンターに保管された財務データを、TKC会員事務所が顧問先からの依頼に基づいて金融機関に提供するサービスです。当サービスで提供される月次試算表や決算書等の信頼性の高さが金融機関から高く評価され、その採用が伸展しています。

 当第1四半期においては、全国のTKC地域会と金融機関によるサービスの活用に関する協議会の開催を支援して、その普及促進を行いました。その結果、平成28年12月31日現在、当サービスは約180金融機関に採用され、101金融機関でサービスが提供されています。

②「TKC会員事務所数1万超事務所」に向けた活動

 TKC全国会では、平成29年9月末までに、TKC会員事務所数を9,501以上とするための「プロジェクト9501」へ積極的に取り組んでいます。当社ではその達成に向けてTKC全国会と緊密に連携して会員導入活動を行っています。

 当第1四半期においては、「TKCニューメンバーズフォーラム2016」(平成28年10月開催)へ参加した約120名の未入会税理士に対して、積極的な入会促進を行いました。

 また12月からは、会計事務所の新規開業者を対象に「関与先拡大と収益拡大」をテーマとしたセミナーを実施するとともに、中堅・大規模事務所向けにTKCの最新システム(銀行信販データ受信機能、TKCモニタリング情報サービス、TKC証憑ストレージサービスなど)を活用した事務所経営をテーマとしたセミナーを開催しました。

 こうした活動の結果、TKC全国会の第1ステージの目標(会員事務所数9,333)を達成し、平成28年12月31日現在で約9,400事務所、会員数は約1万1,000名となりました。

③中堅企業に対する自計化推進活動(「FX4クラウド」の推進活動)

 TKC会員の優良顧問先企業の離脱防止と顧問先企業拡大の支援を目的として、年商5億~50億円規模の中堅企業向け統合型会計情報システム「FX4クラウド」を提供しています。当第1四半期においては、1)銀行信販データ受信機能の利用による経理事務の省力化、2)他社業務システムのデータを読み込む仕訳連携機能の利用による、経理事務の省力化、3)多段階部門別業績管理とMR設計ツール――を切り口とした活動を実施しました。

 また、すでに1社以上の導入経験を持つ会員事務所職員を対象として「FX4クラウドステップアップ研修会」を開催し、会計事務所による提案活動を支援しました。

 こうした活動の結果、FX4クラウドの利用社数は平成28年12月31日現在で約9,300社となりました。

(3)「TKC全国会7000プロジェクト」への支援活動

 TKC全国会では、7,000件の「経営改善計画策定支援事業」を実施することを目標として平成26年4月に「TKC全国会7000プロジェクト」を設置し、認定支援機関であるTKC会員に対して当事業への積極的な参画を勧奨してきました。その結果、平成28年9月に中小企業基盤整備機構が発表した「平成27年度に認定支援機関が実施した中小企業再生支援業務に関する事業評価報告書」において、同プロジェクトの運動が特筆されるなど、TKC全国会に対する高い評価につながっています。

 当社ではこうした運動を支援するため、「TKC7000プロジェクト推進支援本部」を設置し、信用保証協会や金融機関との関係強化の支援に努めてきました。

(4)「適時・正確な記帳に基づく信頼性の高い計算書類の作成を支援する」ための活動

①「記帳適時性証明書」の発行

 当社では、TKC会員が作成する決算書の信頼性を高め、顧問先企業の円滑な資金調達に貢献することを目的として記帳適時性証明書を発行しています。これは、過去データの遡及的な加除・訂正を禁止している当社の「データセンター利用方式による財務会計処理」の特長を生かしたもので、TKC会員が毎月、顧問先企業に出向いて、正しい会計記帳を指導(月次巡回監査)しながら、月次決算、確定決算ならびに電子申告に至るまでの全ての業務プロセスを適時に完了したことを株式会社TKCが第三者として証明するものです。

 この記帳適時性証明書は全国の金融機関から高く評価され、三菱東京UFJ銀行の融資商品「極め」をはじめ商工組合中央金庫など、多くの金融機関において融資や金利優遇の判断にこれを用いる融資商品が提供されています。

②中小会計要領の普及のための支援活動

 TKC全国会では、顧問先企業が会計業務を行うに当たって準拠すべき会計基準として中小会計要領を推奨しています。この中小会計要領は、1)自社の経営状況把握に役立つ会計2)利害関係者(金融機関等)への情報提供に資する会計3)会計と税制の調和を図った上で、会社計算規則に準拠した会計4)中小企業に過重な負担を課さない会計――の考えに沿って作成されたものです。平成24年8月には、総務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省の5省から公表された告示により、中小企業経営力強化支援法に基づいて認定された経営革新等支援機関(税理士、金融機関)は、中小会計要領(または中小企業の会計に関する指針)の利用を推奨することとなっています。

 当社はその普及・活用に向けたTKC全国会の運動を支援するため、諸環境の整備と他の中小企業支援団体との連携を継続的に支援しています。

(5)税理士事務所オフィス・マネジメント・システム(OMS)の促進

 当社では、会員事務所の生産性と業務品質の向上を目的として「税理士事務所オフィス・マネジメント・システム(OMS)」を提供しています。当第1四半期においては、OMS利用を、TKCモニタリング情報サービスの利用条件としたことから、当サービスの利用開始をきっかけに導入が進み、利用事務所数は平成28年12月31日現在で約6,500事務所となりました。

(6)大企業市場における顧問先拡大支援

 TKCシステムの活用により、上場企業を中心とする大企業の税務・会計業務の合理化に貢献するとともに、これらの企業をTKC会員の顧問先とするため積極的に活動しています。

 当社は、大企業向けに「TKC連結グループソリューション」(連結会計システム「eCA-DRIVER」、連結納税システム「eConsoliTax」、税効果会計システム「eTaxEffect」、法人電子申告システム「ASP1000R」、統合型会計情報システム「FX5」、電子申告システム「e-TAXシリーズ」、固定資産管理システム「FAManager」、証憑ストレージサービス(TDS)、海外ビジネスモニター「OBMonitor」ほか)を積極的に推進しています。

 当第1四半期においては、システムの認知度・ブランド力の向上を図るため、TKC全国会中堅・大企業支援研究会(平成28年12月31日現在の会員数は約1,240名)と連携して、「税務業務の効率化」と「経理業務の生産性向上」、「電子申告」をテーマとしたセミナーや、TKC全国会海外展開支援研究会(平成28年12月31日現在の会員数は約480名)と連携して「中国、インドの会計・税制の最新情報と現地会計ソフトの特徴」をテーマとしたセミナーを開催しました。また、当社システムユーザーに対しては、企業グループ全体の決算・申告に係る業務を網羅する当社システムの強みを生かしたトータル提案を実施しました。

 こうした活動の結果、TKC連結グループソリューションの利用企業数は、平成28年12月31日現在で約2,500企業グループ(約1万6,600社)となり、日本の上場企業の売り上げトップ100社のうち75%を超える企業に採用されています。

(7)法律情報データベースの市場拡大

 法律情報データベース「LEX/DBインターネット」は、明治8年の大審院判例から直近に公開された全ての法律分野にわたる判例等と当社独自ルートでの収集判例等を加え、その件数は27万8,000件超(平成28年12月31日現在)と、日本最大の収録数となっています。また、LEX/DBインターネットを中核コンテンツとする総合法律情報データベース「TKCローライブラリー」には90万件超の文献情報、48の「専門誌等データベース」との連動など、収録情報総数は233万件を超え、TKC会員事務所をはじめ大学・法科大学院、官公庁、法律事務所、特許事務所、企業法務部など、平成28年12月31日現在で1万6,600超の機関に利用されています。

 当第1四半期においては、TKCローライブラリー基本サービスセット、交通事故関連やビジネス法務関連など実務に役立つコンテンツを軸とした販売促進へ取り組むとともに、登録5年未満の弁護士(組織内弁護士を含む)を対象とした「法律事務所実務セミナー」を開催し好評を得ました。また、「最高裁判所判例解説」「NBL(New Business Law)」「資料版商事法務」と組み合わせたセット商品の促進活動により、弁護士や企業法務部等の実務家への販売強化を図りました。

 アカデミック市場では、厳しい経営環境にある法科大学院に対してコストパフォーマンスの高い「TKC法科大学院教育支援システム・ロースクールパッケージ」の継続利用を提案し、現在67校で利用されています。また、同パッケージに含まれる学生の自学自習を支援するための演習システム(「基礎力確認テスト」「短答式過去問題演習トレーニング」「論文演習セミナー」)、さらに「学習支援NAVI」「判例学習ドリル」を活用して司法試験に向けた学習計画と進捗管理および必須の判例学習と演習が行える機能を提供したことにより、その利用者数が拡大しています。

 なお、「TKCローライブラリー(海外版)」の代理店販売については、韓国や台湾、中国をはじめとするアジア諸国、ドイツ、イギリス、アメリカなど各国の裁判所や政府機関、大学、法律事務所等からの引き合いがあり、平成28年12月31日現在で60件超のライセンスが利用され、アジア諸国を中心に今後も利用拡大が見込まれています。

(8)中小企業事業承継支援部の新設について

 中小企業庁が公表した「事業承継における現状と課題」(平成28年4月)では、日本の企業数の99.7%を占める中小企業の経営者の世代交代が進んでいないことから、将来的に中小企業が維持している雇用、技術、ノウハウが失われる可能性を指摘し、事業承継の円滑化が不可欠との問題提起がされています。

 こうした状況を踏まえ、当社では中小企業事業承継支援部を平成28年10月1日付けで発足してTKC会員の顧問先企業の経営承継を支援しています。

3.地方公共団体事業部門の事業内容と経営成績

 地方公共団体事業部門は、会社定款に定める事業目的(第2条第2項:「地方公共団体の行政効率向上のため受託する計算センターの経営」)に基づき、行政効率の向上による住民福祉の増進を支援することを目的として、専門特化した情報サービスを展開しています。

(1)市区町村向けクラウドサービスの開発・提供

 当社では、全国の市区町村を対象とした「TKC行政クラウドサービス」を提供しています。これは、住民向けサービスおよび基幹系・庁内情報系の各種業務を支援する「TASKクラウドサービス」と、納税通知書などの大量一括出力処理を支援する「TASKアウトソーシングサービス」により構成されています。

 特に、TASKクラウドサービスは、当社データセンターを運用拠点として全国の市区町村が共同で利用(単独利用・複数団体による共同利用のいずれも可)する単一のパッケージシステムであり、国が推進する「自治体クラウド」のモデルとしても注目されています。平成28年12月31日現在、当社サービスを採用しているのは「埼玉県町村情報システム共同化推進協議会」(18町村)や「いばらき自治体クラウド基幹業務運営協議会」(4市町)、「群馬県吾妻郡町村情報システム共同化推進協議会」(6町村)、「野田村・普代村・大槌町自治体クラウド」(3町村)、「河津町・南伊豆町・松崎町・西伊豆町自治体クラウド推進協議会」(4町)など全国約130団体となっています。

 当第1四半期においては、平成29年7月からスタートする国・地方間での情報連携に向けて基幹系業務(住基・税・福祉など)システム「新世代TASKクラウド(番号制度対応版)」※の機能強化に取り組んだほか、顧客団体における運用テストなど対応準備を支援しました。また、すべての顧客団体が情報連携へスムーズに対応できるよう、新規受注団体とは別に前シリーズ(TASK.NETシステム)を利用する顧客団体の新世代TASKクラウドへの移行作業を進め、平成28年12月31日現在で約120団体の移行作業を完了しました。これに伴い、平成29年1月上旬には当社基幹系業務システムを利用するすべての顧客団体で新世代TASKクラウドが本稼働となります。

 ※「新世代TASKクラウド(番号制度対応版)」は、TASKクラウドサービスの基幹業務システムのブランド名です。

(2)住民向けクラウドサービスの拡充

 平成28年9月に発出された、総務大臣通知「マイナンバーカードを活用した住民サービスの向上と地域活性化の検討について(依頼)」を受け、「コンビニエンスストアにおける証明書等の交付」サービスの導入を検討する団体が急増しています。

 当社では、これを実現するシステムとして「TASKクラウド証明書コンビニ交付システム」を提供しています。全国の市区町村を対象とした初のクラウドサービスとして多くの稼働実績を持つことから、政令指定都市を含め全国から引き合いが相次ぎ、TASKクラウド証明書コンビニ交付システムは平成28年12月31日現在で55団体に採用されています。

(3)地方税の電子申告への対応

 一般社団法人地方税電子化協議会の認定委託先事業者として、同会が運営する地方税電子申告・電子納税のサービスをクラウド方式で提供するとともに、各団体が運用する税務システムとのデータ連携サービスを独自に開発・提供しています。

 本サービスの推進にあたっては、アライアンスパートナー契約を結ぶ全国46社のシステム・ベンダーとともに提案活動を展開しており、現在、「TASKクラウド地方税電子申告支援サービス」は、全都道府県・市区町村の約4割にあたる720団体(平成28年12月31日現在)に採用されています。

 また、税務業務の効率化とコスト削減に加え、最近では紙媒体に起因する情報漏えいの防止策としても「TASKクラウド課税資料イメージ管理サービス」に対する注目度が高まっており、平成28年12月31日現在で70団体超に利用されています。

(4)地方公会計の統一的な基準への対応

 市区町村では、原則として平成29年度までに現行の「現金主義会計」(単式簿記)を補完する仕組みとして「発生主義会計」(複式簿記)を整備し、これを活用した財務書類などを作成・開示することが求められています。

 当社では、これに対応した「TASKクラウド公会計システム」とその関連システム「TASKクラウド固定資産管理システム」を提供しています。当第1四半期においては、TASKクラウド公会計システムの機能として、新たに財務書類(貸借対照表と行政コスト計算書)の活用機能を開発し、12月より提供を開始しました。また、特許技術による“精度の高い自動仕訳”を実現するなど、システムの使いやすさが認められ、TASKクラウド公会計システムは平成28年12月31日現在で約150団体に採用されています。

(5)その他、法律および制度改正等への対応

 国・地方間の情報連携に加え、社会的な個人情報保護意識の高まりなどに対応し、関連するシステムの機能追加を図りました。

 また、平成28年10月1日付で新商品企画推進室を発足し、マイナンバーカードやマイナポータルなど新たな社会インフラを活用した電子行政サービスなどについて調査・研究を進めました。

4.印刷事業部門の事業内容と経営成績

 当社グループの印刷事業部門は、ビジネスフォームの印刷およびデータプリントサービス事業を軸に製造・販売を展開しています。

 ビジネスフォーム印刷分野では、一般的にビジネス帳票の需要が減少傾向にあるものの、当第1四半期も大手顧客からの定期的な帳票受注により小幅な減少となりました。

 データプリントサービス分野では、官公庁等の大口物件、民間企業からのDM物件、また請求書、通知書業務などのビジネス・プロセス・アウトソーシング案件を多数受注し、前期比4.4%増の売上高となりました。

 

 

Ⅱ.連結財政状態に関する定性的情報

1.資産の部について

 当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、77,658百万円となり、前連結会計年度末81,116百万円と比較して3,457百万円減少しました。

(1)流動資産

 当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、25,240百万円となり、前連結会計年度末29,554百万円と比較して4,313百万円減少しました。

 その主な理由は、「現金及び預金」が2,660百万円、「売掛金」が845百万円、「その他」に含まれる「繰延税金資産」が611百万円減少したことなどによるものです。

(2)固定資産

 当第1四半期連結会計期間末における固定資産は、52,417百万円となり、前連結会計年度末51,562百万円と比較して、855百万円増加しました。

 その主な理由は、「その他」に含まれる「長期繰延税金資産」が268百万円減少したものの、「投資有価証券」が1,165百万円増加したことなどによるものです。

2.負債の部について

 当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、12,236百万円となり、前連結会計年度末16,559百万円と比較して4,323百万円減少しました。

(1)流動負債

 当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、8,972百万円となり、前連結会計年度末13,419百万円と比較して、4,446百万円減少しました。

 その主な理由は、「未払法人税等」が2,133百万円、「賞与引当金」が1,571百万円、「買掛金」が804百万円減少したことなどによるものです。

(2)固定負債

 当第1四半期連結会計期間末における固定負債は、3,263百万円となり、前連結会計年度末3,140百万円と比較して、123百万円増加しました。

 その主な理由は、「その他」に含まれる「長期リース債務(自社利用)」が153百万円増加したことなどによるものです。

3.純資産の部について

 当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、65,421百万円となり、前連結会計年度末64,556百万円と比較して865百万円増加しました。

 その主な理由は、「その他有価証券評価差額金」が801百万円増加したことなどによるものです。

 なお、当第1四半期連結会計期間末における自己資本比率は、82.3%となり、前連結会計年度末77.7%と比較して4.5ポイント増加しました。

 

Ⅲ 事業上及び財務上の対処すへき課題

  当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

Ⅳ 研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は16百万円であります。

また、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。