Ⅰ 経営成績
株式会社TKCおよびその連結子会社等6社を含む連結グループの当第1四半期連結累計期間(以下、当第1四半期)における経営成績は、売上高が14,141百万円(前期比3.6%減)、営業利益は1,618百万円(前期比33.4%減)、経常利益は1,729百万円(前期比31.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,170百万円(前期比31.1%減)となりました。
これは、地方公共団体事業部門において前期にあったマイナンバー制度、国民健康保険制度及び介護保険制度の改正に伴うシステム改修による売上高が当期は発生しなかったことによります。
当第1四半期における部門別の売上高等の推移は以下のとおりです。
1.当社グループの第1四半期業績の推移
(1)会計事務所事業部門の売上高の推移
①会計事務所事業部門における売上高は10,408百万円(前期比2.6%増)、営業利益は2,001百万円(前期比0.1%増)となりました。
②コンピューター・サービス売上高は、前期比3.9%増となりました。これはクラウドサービスによる中堅企業向け統合型会計情報システム「FX4クラウド」や「税理士事務所オフィス・マネジメント・システム(OMS)」などのユーザー数が伸展したことによります。
③ソフトウエア売上高は、前期比0.1%の増にとどまりました。これは「FX4クラウド」および「e21まいスター」のユーザー数は順調に伸展しているものの、平成30年度税制改正における特例事業承継税制の創設を背景に「相続税申告関連システム(TPS8000シリーズ)」のセット販売による値引きキャンペーンを実施したことによります。
④コンサルティング・サービス売上高は、前期比6.3%減となりました。これは「FX4クラウド」等のユーザー数が伸展したことに伴い、クライアント/サーバー型システムに関わる立ち上げ支援料およびハードウエア保守料収入が減少したことによります。
⑤ハードウエア売上高は、前期比3.7%増となりました。これは、Windows7のサポート終了が2020年に予定されていることを受け、パソコンの買い換え需要が増加していることによります。
(2)地方公共団体事業部門の売上高の推移
①地方公共団体事業部門における売上高は2,835百万円(前期比20.1%減)、営業損失は344百万円(前期は営業利益455百万円)となりました。なお、通期業績は、本年10月にサービス開始予定の「地方税共通納税システム」への対応等により回復する見通しです。
②コンピューター・サービス売上高は、前期比5.2%増となりました。これは基幹系システムの新たな顧客受注によりアウトソーシング売上高やデータセンター利用売上高が増加したことに加え、LGWANクラウドサービスである「証明書コンビニ交付システム」や「課税資料イメージ管理システム」などのユーザー数が伸展したことによります。
③ソフトウエア売上高は、前期比44.6%減となりました。これは、先にも述べたように、前期にあったマイナンバー制度、国民健康保険制度及び介護保険制度の改正に伴うシステム改修による売上高が当期は発生しなかったことによります。
④コンサルティング・サービス売上高は、前期比0.2%減となりました。これは前期に比べて基幹系システムの新規団体受託に伴う売上高が当期は減ったことによります。
⑤ハードウエア売上高は、前期比2.8%増となりました。これは住基ネット関連機器などサーバーやネットワーク機器等の売上高が増加したことによります。
(3)印刷事業部門(子会社:株式会社TLP)の売上高の推移
①印刷事業部門における売上高は897百万円(前期比7.3%減)、営業損失は38百万円(前期は営業損失29百万円)の業績となりました。
②データプリントサービス関連商品の売上高は前期比6.3%減となりました。これは前期に受注した総選挙関連のスポット取引の減少、民間企業からのDM受注量の減少などにより、売上高が減少したことによります。
③ビジネスフォーム関連の売上高は、前期比10.6%減となりました。これはビジネス帳票の需要減退が続いていることによります。
2.全社に関わる重要な事項
(1)「TKCモニタリング情報サービス」の特許を取得
2018年7月に特許を取得した「会計情報モニタリングシステム、認証方法、およびプログラム (TKCモニタリング情報サービスの利用開始手続きおよび認証の仕組みに関する発明)」(特許第6375425号)に続き、同年10月に「会計情報モニタリングシステム(月次試算表データ、決算書等データの提供サービスの仕組みに関する発明)」(特許第6419378号)の特許を取得しました。
3.会計事務所事業部門の営業活動と経営成績績
会計事務所事業部門は、会社定款に定める事業目的(第2条第1項:「会計事務所の職域防衛と運命打開のため受託する計算センターの経営」)に基づき、当社のお客さまである税理士および公認会計士(以下、TKC会員)1万1,200名(2018年12月末日現在)が組織するTKC全国会との密接な連携の下で事業を展開しています。
(注)TKC全国会については、TKCグループホームページ(https://www.tkc.jp/)をご覧ください。
(1)TKC全国会が展開する運動について
TKC全国会では、次の二つの重点目標を設定し、その実現に向けて積極的な運動を展開しています。
①重点目標1:次の三大テーマに取り組み、社会的な役割を完遂しよう!
1)「中小会計要領」に準拠した信頼性の高い決算書の作成と金融機関等への普及促進
2)「書面添付」の推進(確定決算主義に基づく決算書・申告書の信頼性保証)
3)「自計化」の推進(黒字決算の実現と適正申告の支援)
②重点目標2:事務所総合力を発揮し、高付加価値体制を構築しよう!
関与先企業に対して、地域金融機関等との連携により、次の三つを積極的に推進しよう。
1)「TKCモニタリング情報サービス」
2)経営改善支援(早期経営改善計画策定支援)
3)創業・事業承継・海外展開などの支援
(2)会計事務所事業部の戦略目標について
当社では、こうしたTKC全国会が展開する運動を支援するため、戦略目標を「TKC方式による自計化の推進(FXシリーズの推進)」「会員導入(TKC全国会への入会促進)」「税理士事務所オフィス・マネジメント・システム(OMS)」の利用促進――と設定して営業活動を展開してきました。
また、新たな戦略目標として「TKCモニタリング情報サービスの推進支援」「電子帳簿保存法への完全対応支援」「特例事業承継税制への対応支援」を設定しています。
①TKC方式による自計化の推進(FXシリーズの推進)
当第1四半期においては、2019年10月に施行が予定される改正消費税法に対応するため、軽減税率導入に伴う実務上の注意点等についての所内研修を実施するとともに、事務所ごとに自計化推進目標の決定と対象企業の絞り込みの支援、および具体的な推進方法を検討する自計化推進会議の開催を支援しました。その結果、FXシリーズのユーザー数は2018年12月末日現在で約26万社となりました。
②会員導入(TKC全国会への入会促進)
TKC全国会では、2020年12月末日までにTKC会員事務所を1万超とする運動に取り組んでいます。当社はその達成に向けて、TKC全国会ニューメンバーズ・サービス委員会等と密接に連携して会員導入活動を展開しています。
当第1四半期においては、中堅・大型事務所および独立開業を予定している公認会計士などを対象とした各種セミナーを開催し、新規入会を促進しました。
こうした活動の結果、2018年12月末日現在のTKC会員は約9,600会計事務所、1万1,200会員となりました。なお事務所数と会員数の違いは、1事務所に複数会員が所属することによります。
③「税理士事務所オフィス・マネジメント・システム(OMS)」の利用促進
当社では、「税理士事務所オフィス・マネジメント・システム」(以下、OMS)をTKC会員事務所へ提供する全てのサービスの基盤(プラットフォーム)として位置付けています。
当第1四半期においては、OMS利用による情報セキュリティーの強化、「TKCモニタリング情報サービス」を通じた金融機関との連携強化、TKC会員事務所のコンプライアンス経営の強化――を訴求ポイントに活用を促進しました。
④「TKCモニタリング情報サービス」の推進支援
「TKCモニタリング情報サービス」は、TKC会員事務所が毎月の巡回監査と月次決算を実施した上で作成された月次試算表、年度決算書などの財務情報を、TKC会員が関与先企業の経営者からの依頼に基づいて無償で金融機関に開示するためのクラウドサービスです。その情報提供のタイミングは、年度決算書の場合であれば税務署に対する電子申告と同時に行われるため、最も早いものとなります。
当第1四半期においては、金融機関に対して中小企業の決算書の信頼性は、以下の3表により確認できることを訴求点として活動しました。
1)TKC会員が実践する税理士法第33条の2に基づく添付書面
2)会社法432条が求める帳簿の適時性をTKCが3年分証明する「記帳適時性証明書」
(同時に「帳簿=決算書=法人税/消費税申告書」の一気通貫を証明しています)
3)日本税理士会連合会、全国信用保証協会連合会が制定した中小会計要領チェックリスト
これらが評価され、新たに株式会社日本政策金融公庫(国民生活事業)でサービスの利用が開始(2018年10月)されるとともに、全国で22の信用保証協会においてTKCモニタリング情報サービスが採用されることになりました。
こうした活動の結果、当サービスを採用する金融機関は急速に伸び、2018年12月末日現在で全国約380の金融機関に採用され、情報提供企業件数は7万件に届く勢いで推移しました。
⑤電子帳簿保存法への完全対応支援
平成30年度税制改正において、所得税の申告に際して、1)帳簿の保管に関して電子帳簿保存法の適用を受けている場合、または 2)電子申告を実施した場合は、青色申告の特別控除額を10万円優遇する旨の内容が盛り込まれました。これは、電子帳簿保存法に基づいて申告の基礎となる帳簿記録の加除・訂正履歴を保存している事業者を税制上優遇するという点で画期的な改正であり、この流れは今後、法人税にも波及していくと考えられています。
⑥特例事業承継税制への対応支援
国は平成30年度税制改正において従来の事業承継税制の措置に加え、特例措置として「特例事業承継税制」を設けました。その適用を希望する中小企業は、認定経営革新等支援機関(以下、認定支援機関)の指導・助言を受けて「特例承継計画」を作成し、都道府県へ提出することが求められます。また、平成31年度税制改正においては、個人事業者に対する事業承継税制が創設されました。
当社では、認定支援機関であるTKC会員が中小企業の事業承継を効果的に支援できるよう、TKC全国会と共に「TKC全国会特例事業承継税制対応プロジェクト」を発足し、システム開発に加え、各種支援ツールの提供、セミナーの企画・運営を実施しています。
(3)「適時・正確な記帳に基づく信頼性の高い決算書の作成を支援する」ための活動
①「中小会計要領」の普及のための支援活動
TKC全国会では、中小企業である関与先企業が準拠すべき会計基準として、2012年2月に制定された「中小企業の会計に関する基本要領」(以下、中小会計要領)を推奨しています。本要領は、1)自社の経営状況の把握に役立つ会計、2)利害関係者(金融機関等)への情報提供に資する会計、3)会計と税制の調和を図った上で、会社計算規則に準拠した会計、4)中小企業に過重な負担を課さない会計――の考えに沿って作成されています。
当社は、その普及・活用に向けたTKC全国会の運動を支援するため、教材等の整備と他の中小企業支援団体との連携を継続的に取り組んでいます。
②「記帳適時性証明書」の発行
当社では、TKC会員が当社システムを利用する際にTKCインターネット・サービスセンターに自動的に残される処理履歴データと過去の時系列データを活用して、金融機関などの第三者が客観的にTKC会員事務所の業務水準を判定するための資料となる「記帳適時性証明書」を無償で発行しています。
このサービスは、TKC会員が作成する決算書と税務申告書の信頼性を高め、関与先企業の円滑な資金調達に貢献することを目的として開発されたものです。これは過去データの遡及的な加除・訂正を禁止する当社の「データセンター利用方式による財務会計処理」の特長を生かしたものであり、TKC会員が毎月、関与先企業に出向いて正しい会計記帳を指導(月次巡回監査)しながら、月次決算、確定決算ならびに電子申告に至るまでの全ての業務プロセスを適時に完了したことを、株式会社TKCが第三者として証明するものです。
(4)大企業市場への展開
当社は、TKCシステムの活用により上場企業を中心とする大企業の税務・会計業務の合理化に貢献するとともに、これらの企業およびその関連会社をTKC会員の関与先企業とするための活動を積極的に展開しています。
この活動に資するシステムとして、「TKC連結グループソリューション」(連結会計システム「eCA-DRIVER」、連結納税システム「eConsoliTax」、税効果会計システム「eTaxEffect」、法人電子申告システム「ASP1000R」、統合型会計情報システム「FX5」、電子申告システム「e-TAXシリーズ」、固定資産管理システム「FAManager」、TKC証憑ストレージサービス「TDS」、海外ビジネスモニター「OBMonitor」ほか)を提供しています。
当第1四半期においては当社システムに対する認知度・ブランド力の向上を図るため、TKC全国会中堅・大企業支援研究会(2018年12月末日現在の会員数は約1,300名)およびTKC全国会海外展開支援研究会(2018年12月末日現在の会員数は約630名)と連携し、平成30年度税制改正で資本金1億円超の大法人に義務付けられた電子申告への対応のためのセミナーや、収益認識に関する会計基準の制定、海外子会社の不正リスク対応をテーマとしたセミナー等を開催しています。
こうした活動の結果、「TKC連結グループソリューション」の利用企業グループ数は、2018年12月末日現在で約3,470企業グループとなりました。なお、当社システムは日本の上場企業の売上高トップ100社のうち85%超の企業で採用されています。
(5)法律情報データベースの市場拡大
当社が独自に構築した法律情報データベース「LEX/DBインターネット」は、1875年の大審院判例から直近に公開された全法律分野にわたる判例・裁決等を収録しており、2018年12月末日現在で29万4,000件超とわが国最大の文献収録件数となっています。
また、その「LEX/DBインターネット」を中核とする総合的な法律情報データベースである「TKCローライブラリー」は、93万2,000件を超える論文等の所在情報に加えて株式会社ぎょうせい、株式会社日本評論社、株式会社有斐閣、株式会社中央経済社ホールディングス、株式会社判例タイムズホールディングスなどの法律専門出版社等18社が運用する57の法律情報データベースと連動しており、そのアクセス可能な情報総数は260万件を超えています。
①「TKCローライブラリー」の利用拡大
「TKCローライブラリー」の販売促進では、実務に役立つコンテンツを顧客別にパッケージ化(法律事務所向け「法律事務所パック」、企業法務向け「企業法務パック」)することで、その活用をアピールすることに継続して取り組んできました。
当第1四半期においては、TKC会員事務所をはじめ大学・法科大学院、官公庁、法律事務所、特許事務所、企業法務部などへの積極的な提案活動の結果、ユーザー数は5万IDを超え、2018年12月末日現在で19,600超の諸機関で利用されています。
②アカデミック市場における展開
「TKC法科大学院教育研究支援システム」を利用する54校の法科大学院に対し、システムの利用を基盤とした早期学修支援制度の導入を提案し、文部科学省の「法科大学院公的支援見直し強化・加算プログラム」に応募できるよう支援しています。
また、当期から大学の学部を対象に「公務員試験学習ツール」の販売促進活動を本格化し、2018年12月末日現在で16校が契約、56校がトライアル利用を開始しています。
4.地方公共団体事業部門の事業内容と経営成績
地方公共団体事業部門は、会社定款に定める事業目的(第2条第2項:「地方公共団体の行政効率向上のため受託する計算センターの経営」)に基づき、行政効率の向上による住民福祉の増進を支援することを目的として、専門特化した情報サービスを展開しています。
(1)地方公共団体向けクラウドサービスの開発・提供
当社では、全国の地方公共団体(主に市区町村)を対象とした「TKC行政クラウドサービス」を提供しています。これは「住民向けサービス」「基幹系サービス」および「庁内情報系サービス」の各種業務を支援する「TASKクラウドサービス」と、納税通知書などの大量一括出力処理を支援する「TASKアウトソーシングサービス」により構成されています。
特に「TASKクラウドサービス」は、当社データセンターを運用拠点として全国の市区町村が共同で利用する単一のパッケージシステムであることから、国の「自治体クラウド」推進政策の観点からも注目されています。
当第1四半期においては、2018年12月以降に本稼働を迎える新規受注団体の円滑なシステム移行を支援したほか、既存システムの機能強化に努めました。また、積極的な提案活動を展開した結果、当社の基幹系システムは2018年12月末日現在で全国150を超える団体に採用されています。
(2)住民向けクラウドサービスの拡充
マイナンバーカードの活用策として、住民の利便性向上の観点からコンビニエンスストアにおける証明書等の交付サービスを導入・検討する市区町村が急増しています。
当社では、これを実現するシステムとして「TASKクラウド証明書コンビニ交付システム」を提供しています。本システムは全国の市区町村を対象とした初のクラウドサービスとして数多くの稼働実績を持ち、2018年12月末日現在で政令指定都市を含め全国70を超える団体に採用されています。
当第1四半期においては、各種機能の強化拡充を図るほか、本システムの仕組みを利用して庁内の窓口サービス改革を支援する「TASKクラウドかんたん窓口システム」とともに積極的な提案活動を実施しました。
(3)地方税電子申告のクラウド化への対応
一般社団法人地方税電子化協議会の認定委託先事業者として、同協議会が運営する地方税電子申告・電子納税の標準システムをクラウド方式で提供するとともに、当社独自の機能として各団体が運用する税務システムとの「データ連携サービス」を開発・提供しています。
また、本サービスの推進にあたっては、アライアンスパートナー契約を結ぶ全国47社とともに提案活動を展開しています。その結果、当社システムの中核をなす「TASKクラウド地方税電子申告支援サービス」は、2018年12月末日現在で全都道府県・市区町村の4割以上にあたる760を超える団体に採用されています。
当第1四半期においては、2019年10月から全国一斉に運用がスタートする地方税共通納税システムを見据え、データ連携サービスなど関連サービスの機能強化および積極的な提案活動に取り組みました。
(4)地方公会計の統一的な基準への対応
市区町村においては、現行の「現金主義会計」(単式簿記)を補完する仕組みとして「発生主義会計」(複式簿記)を整備し、財務書類などを作成・開示するとともに、そのデータを行政経営に活用することが求められています。
これを支援するため、当社では国が推奨する日々仕訳方式に対応した「TASKクラウド公会計システム」とその関連システムとして「TASKクラウド固定資産管理システム」「TASKクラウド連結財務書類作成システム」を提供しています。
当第1四半期においては、セグメント別財務書類分析機能など新たな活用機能の開発・提案活動を進めました。また、新規顧客への提案活動を展開した結果、群馬県渋川市と沼田市の「財務会計システム共同利用事業」において「TASKクラウド公会計システム」が採用されるなど、その利用団体数は2018年12月末日現在で全国190団体以上に達しています。
(5)その他、法律および制度改正等への対応
わが国政府は2018年6月に『世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画』を閣議決定し、国際競争力を強化するためにデジタル技術を徹底的に活用した「行政サービス改革」を断行する方針を打ち出しました。この決定により全国の市区町村においては、今後“デジタル化3原則(デジタルファースト、ワンスオンリー、コネクテッド・ワンストップ)”に沿った行政サービスを実現し、利用者(行政、国民、事業者)全体の利便性向上を図ることが求められることになります。
こうした状況を踏まえて、当社では新製品・サービスの企画と開発を一段と加速するとともに最新情報の収集・発信など顧客サポートを強化するため、2018年10月1日付で新たにシステム企画本部を発足するなど、大幅な組織変更を行いました。
当第1四半期においては、システム企画本部を中心として兵庫県姫路市のマイナンバーカード活用実証実験を支援したほか、最先端デジタル技術を活用した次世代システム・サービスの調査・研究、開発を進めました。
5.印刷事業部門の事業内容と経営成績
当社グループの印刷事業部門は、データプリントサービス(以下、DPS)事業およびビジネスフォームの印刷を基軸に製造・販売を展開しています。
DPS分野では、2017年10月に行われた衆議院議員総選挙と同様な臨時的受注が当期はなく、また民間企業からの大口DM需要も低下したことにより、売上高は前期に対して減少しました。
ビジネスフォーム印刷分野では、ビジネス帳票の需要が減ったことにより、売上高は前期に対して減少しました。
Ⅱ.連結財政状態に関する定性的情報
1.資産の部について
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、84,342百万円となり、前連結会計年度末90,202百万円と比較して5,859百万円減少しました。
(1)流動資産
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、27,270百万円となり、前連結会計年度末31,747百万円と比較して4,477百万円減少しました。
これは、現金及び預金が2,878百万円、売掛金及び受取手形が1,780百万円減少したことなどによるものです。
(2)固定資産
当第1四半期連結会計期間末における固定資産は、57,072百万円となり、前連結会計年度末58,454百万円と比較して、1,381百万円減少しました。
これは、投資有価証券が1,443百万円減少したことなどによるものです。
2.負債の部について
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、13,010百万円となり、前連結会計年度末17,651百万円と比較して4,640百万円減少しました。
(1)流動負債
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、9,109百万円となり、前連結会計年度末13,955百万円と比較して、4,845百万円減少しました。
これは、その他に含まれる預り金が475百万円、その他に含まれる仮受消費税等が593百万円増加したものの、買掛金が1,030百万円、未払金が1,291百万円、未払法人税等が1,611百万円、賞与引当金が1,813百万円減少したことなどによるものです。
(2)固定負債
当第1四半期連結会計期間末における固定負債は、3,901百万円となり、前連結会計年度末3,696百万円と比較して、204百万円増加しました。
これは、その他に含まれる長期リース債務(自社利用)が139百万円、退職給付にかかる負債が59百万円増加したことなどによるものです。
3.純資産の部について
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、71,332百万円となり、前連結会計年度末72,550百万円と比較して1,218百万円減少しました。
これは、新株予約権が38百万円増加したものの利益剰余金が280百万円、その他有価証券評価差額金が953百万円減少したことなどによるものです。
なお、当第1四半期連結会計期間末における自己資本比率は、82.6%となり、前連結会計年度末78.6%と比較して4.0ポイント増加しました。
Ⅲ 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
Ⅳ 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費はありません。
また、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。