第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1)業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、輸出・生産面に新興国経済の減速の影響がみられるものの、緩やかな景気回復を続けました。原油安や円安に支えられて企業収益が改善を続け、これを背景に設備投資も緩やかな増加基調となりました。一方、個人消費は、年度末にかけて暖冬、株安の影響を受けたものの、雇用・所得環境の着実な改善を背景に底堅く推移しました。また、堅調な訪日外国人需要が輸出の下支えとなりました。

葬祭市場においては、超高齢社会の進展により故人および喪主の高齢化に加え、地域社会や職場の人間関係の希薄化等の影響もあり会葬者の減少がみられます。また、儀礼や慣習の規範性の低下や消費者の価値観の多様化を背景に、家族葬や無宗教葬(自由葬)を選択される方が増加しています。

一方、将来推計人口における死亡者数の増加傾向からみて、長期にわたる安定的な葬儀需要の拡大が見込まれるため、葬祭業界では全国各地で葬儀専用会館が新規出店されているほか、会員制度への入会勧誘や事前相談を通じた葬儀会社間の顧客獲得競争は厳しさを増しています。また、葬儀単価は、葬祭サービス利用者がインターネットによる葬祭費用やサービス内容の情報から容易に比較検討できる環境になったことに加えて、低価格・簡易型の葬儀に特化した事業者の伸長もあり、依然として下落基調が続いています。

以上のような事業環境の変化をふまえ、当社グループでは平成28年3月期を最終年度とする中期経営計画に基づき、平成27年9月に「公益社 西大寺会館」(奈良県奈良市)、平成28年1月に「公益社 六甲道会館」(神戸市灘区)、平成28年3月に「公益社 甲南山手会館」(神戸市東灘区)の3会館を新規オープンするとともに、平成27年6月に「公益社 天神橋会館」(大阪市北区)を新築リニューアルオープンしたほか、「公益社 西宮山手会館」(兵庫県西宮市)、「公益社 枚方会館」(大阪府枚方市)等の新築リニューアル計画を進めています。これらの取組により営業エリアの拡大を図るとともに、既存エリアの集客力、収益力の向上に努めています。また、グループ会社間の連携強化と間接部門の中長期的なコスト削減のため、燦ホールディングス㈱および㈱公益社の大阪本社・本部機能ならびにエクセル・サポート・サービス㈱の本社を平成27年12月に「燦ホールディングスグループ 大阪本社」(大阪市北区)に移転、集約しました。

当連結会計年度におきましては、葬儀単価は前年並みとなり、葬儀件数が過去最高となったことで営業収益は前連結会計年度比増収となりました。

営業費用については、前述の新築リニューアル計画における既存設備の除却の意思決定に伴う減価償却費の増加を中心に2.5%増加しました。また、当社および一部の子会社が加入する大阪府貨物運送厚生年金基金の解散に伴う損失見込額を、特別損失に厚生年金基金解散損失引当金繰入額として6億90百万円計上しました。

 

この結果、当連結会計年度(以下、当期)の営業収益は185億9百万円(前連結会計年度比(以下、前期比)0.4%増)、営業利益は17億39百万円(前期比13.8%減)、経常利益は17億42百万円(前期比13.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は3億68百万円(前期比62.6%減)の増収減益となりました。

 

セグメントの業績は次の通りです。

① 公益社グループ

公益社グループの㈱公益社においては、新規会館の出店効果も加わり葬儀件数は前期比0.9%増加しました。大規模葬儀(金額5百万円超の葬儀と定義)が件数、単価ともに伸長したことで全体の葬儀単価を押し上げ、葬儀施行収入は1.4%の増収となりました。一般葬儀においては、首都圏で葬儀件数が増加した一方、関西圏では葬儀の小型化傾向が続くなかで葬儀単価を維持しました。

葬儀後の販売やサービス提供においては、仏壇販売収入および返礼品販売収入が下期の好調により通期増収となり、手数料収入も堅調に推移したことで増収となりました。

運送収入は、送迎用マイクロバス等の取引形式の変更に伴い、前期比21.1%の減収となりました。

営業費用については、集客マーケティングの強化に伴う広告宣伝費は増加しましたが、㈱公益社大阪本社の葬儀サポート部門の配車体制の見直しに伴う人員の減少を中心に人件費が減少しました。

この結果、当セグメントの売上高は155億44百万円(前期比0.3%減)となり、セグメント利益は13億3百万円(前期比4.9%増)となりました。

 

② 葬仙グループ

葬仙グループの㈱葬仙においては、葬儀件数は米子エリアでのシェア回復等により前期比0.3%の微増となりましたが、葬儀単価が前期比0.8%低下したため葬儀施行収入は減収となりました。葬儀後の販売やサービスの提供においては、法事法要等の収入が増収となりましたが、葬儀施行収入の減収額を補うまでには至りませんでした。

費用については、直接費が1.8%改善したほか、水道光熱費や修繕費の削減を中心に営業費用は減少しました。その一方、一般管理費は業績回復に向けたマネジメント体制の強化に係わる費用および本社費用等が嵩んだことで増加しました。

この結果、当セグメントの売上高は13億17百万円(前期比0.2%減)となり、セグメント損失は32百万円(前期は37百万円の損失)となりました。

 

③ タルイグループ

タルイグループの㈱タルイにおいては、葬儀基本セットを含むカタログの全面改定およびホームページの改定等による訴求効果が奏功し、葬儀件数が前期比12.8%増加したことで、葬儀単価の低下を補い葬儀施行収入が増収となりました。葬儀後の販売やサービス提供においては、仏壇販売収入は減収となりましたが、返礼品販売収入の増収により補い増収となりました。

その一方、営業費用については、既存会館建替え計画に伴い、耐用年数の見積りの変更による減価償却費が68百万円発生したほか、既存会館設備の利便性・快適性の向上のための支出を増加させました。

この結果、当セグメントの売上高は13億19百万円(前期比9.0%増)となりましたが、セグメント利益は69百万円(前期比53.1%減)にとどまりました。

 

④ 持株会社グループ

持株会社グループの燦ホールディングス㈱においては、グループ会社からの配当収入、不動産収入および業務受託収入が増収となりました。

その一方、天神橋、西宮山手、枚方の公益社各会館の新築リニューアル計画に伴い、耐用年数の見積りの変更による減価償却費が4億8百万円発生しました。

この結果、当セグメントの売上高は46億48百万円(前期比8.7%増)となり、セグメント利益は12億38百万円(前期比3.0%減)となりました。

 

なお、当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当期における現金及び現金同等物は、前期末より9億29百万円減少し、28億31百万円となりました。

当期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは20億2百万円の増加(前年同期は25億98百万円の増加)となりました。

主な要因は、法人税等の支払額10億34百万円、未払消費税等の減少額2億50百万円により資金が減少した一方、税金等調整前当期純利益8億50百万円、減価償却費12億36百万円、厚生年金基金解散損失引当金の増加額6億90百万円により資金が増加したためです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは24億46百万円の減少(前年同期は17億1百万円の減少)となりました。

主な要因は、有形固定資産の取得による支出24億2百万円により資金が減少したためです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは4億85百万円の減少(前年同期は11億8百万円の減少)となりました。

主な要因は、配当金の支払額2億24百万円、長期借入金の返済による支出1億76百万円により資金が減少したためです。

2【営業の状況】

(1)営業売上実績

 当連結会計年度における営業売上実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

 

金額(千円)

前年同期比(%)

公益社グループ

15,544,667

99.7

葬仙グループ

1,317,933

99.8

タルイグループ

1,319,372

109.0

持株会社グループ

4,648,046

108.7

合計

22,830,020

101.9

(注)1.上記の金額については、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)葬儀請負の状況

 当社グループのセグメントのうち主な事業である葬儀請負事業に係わる葬儀請負施行件数の、当連結会計年度における状況は次のとおりであります。

 

① 公益社グループ

区分

当連結会計年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

式場数(式場)

施行件数(件)

前年同期比(%)

稼働率(%)

大規模会館

千里会館、枚方会館、

西宮山手会館、天神橋会館

大式場

4

89

74.8

15.1

一般式場

15

2,115

99.8

80.1

支店・営業所付属会館

東大阪、堺、吹田、岸和田、

西田辺、用賀、玉出、城東、

宝塚、豊中、高槻、明大前、

守口、雪谷、富雄、はびきの、

たまプラーザ、なかもず、

田園調布、学園前、住吉御影、

森小路、高輪、石橋、高円寺、

仙川、江坂、日吉、西大寺、

六甲道、甲南山手

一般式場

44

6,193

101.7

80.9

小計

 

63

8,397

100.8

77.1

その他(自宅、寺院等)

 

1,840

102.5

合計

10,237

101.1

 

② 葬仙グループ

区分

当連結会計年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

式場数(式場)

施行件数(件)

前年同期比(%)

稼働率(%)

支店・営業所付属会館

鳥取、吉方、岩美、米子、

安倍、福米、安来、境港、

余子、松江、比津、東出雲

一般式場

12

1,014

98.4

46.2

その他(自宅、寺院等)

 

189

111.2

合計

1,203

100.3

 

③ タルイグループ

区分

当連結会計年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

式場数(式場)

施行件数(件)

前年同期比(%)

稼働率(%)

支店・営業所付属会館

舞子、大蔵谷、新明、大久保、

魚住、土山、東加古川、

神戸西、長坂寺

一般式場

14

964

113.0

38.6

その他(自宅、寺院等)

 

41

107.9

合計

1,005

112.8

(注)1.稼働率=施行件数÷基準件数×100

なお、式場利用は通常、通夜と葬儀の2日間にわたるため、基準件数は1式場2日間に1件の施行を標準として算出しております。

2.葬儀請負施行件数は、法事・法要件数を除いた件数を記載しております。

3【対処すべき課題】

(1)当面の対処すべき課題の内容

① サービス品質向上への体制の強化と仕組みの構築

 「現場力」の強化によるサービス品質向上により、ブランド力の向上を図ることで競争優位性を保つ。

 

② 葬儀事業の積極的な営業エリアの拡大

 東西の大都市圏を中心に積極的なドミナント出店により営業エリアの拡大を目指す。

 

③ ライフエンディングサポート事業の伸長

 ライフエンディング・ステージをサポートするサービス範囲を拡大し、顧客満足と顧客単価の向上を図る。

 

④ 新規事業創出への本格的取組み

  グループの事業ポートフォリオのリスクを軽減し、中長期的に安定継続成長を実現するため、新たな収益の柱となる事業を求めて新規事業にチャレンジする。

 

⑤ 基盤整備の完遂

  大規模会館の建替えオープンと案件全体の完遂により、会館施設の競争力の強化及び外部支払コストの削減を実現する。

 

⑥ リスクマネジメントの強化

 リスクマネジメントを強化し、会社の持続的成長と中長期的な企業価値の向上を図る。

 

(2)当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

① 基本方針の内容の概要

当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の企業価値の源泉を理解し、当社が企業価値ひいては株主共同の利益を継続的かつ持続的に確保、向上していくことを可能とする者である必要があると考えております。

当社は、当社の支配権の移転を伴う買付提案がなされた場合、その判断は最終的には株主の皆様の意思に基づき行なわれるべきものと考えております。また、当社は、当社株式について大量買付がなされる場合、これが当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものであれば、これを否定するものではありません。しかしながら、株式の大量買付の中には、その目的、態様等から見て企業価値・株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすもの、株主に株式の売却を事実上強要するおそれがあるもの、対象会社の取締役会や株主が株式の大量買付の内容等について検討し、あるいは対象会社の取締役会が代替案を提案するための十分な時間や情報を提供しないもの、対象会社が買収者の提示した条件よりも有利な条件をもたらすために買収者との協議・交渉を必要とするもの等、対象会社の企業価値・株主共同の利益に資さないものも少なくありません。

当社では企業価値の確保・向上に努めておりますが、当社グループの企業価値は、人材力、専用施設、運営ノウハウ、商品・サービス要素の調達力、商品開発力、企画運営力などをその源泉としております。当社株式の大量買付を行う者が当社の企業価値の源泉を理解し、これらを中長期的に確保し、向上させられるのでなければ、当社の企業価値ひいては株主共同の利益は毀損されることになります。

当社は、このような当社の企業価値・株主共同の利益に資さない大量買付を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であり、このような者による大量買付に対しては、必要かつ相当な対抗をすることにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保する必要があると考えております。

 

② 基本方針実現のための取組みの具体的な内容

ア 基本方針の実現に資する特別な取組み

当社は、当社の企業価値を向上し、上記基本方針を実現するため、従来から葬祭サービスの質の向上に飽くことのない取組みを続けてまいりました。

平成21年4月には、予想される社会環境、顧客及び競合の変化をふまえ、当社グループの将来あるべき姿を「10年ビジョン」として定め、同時に創業以来大切にしてきた価値観と将来への思いを結晶化し、社員の価値判断の基軸とするとともにグループの求心力の核として、経営理念を再定義いたしました。その経営理念とは、「私たちは、大切な人との最後のお別れを尊厳あるかたちでお手伝いします。そして、それにとどまらず、人生のマイナスからプラスへのステップを支える最良のパートナーを目指します。」であります。

また、当社グループには、創業84年の歴史に裏付けられた知識と経験があり、それらを「人」を通じて葬祭サービスとして体現しています。お客様のご家族の状況や要望を把握し、オーダーメイドできる知識、経験、対応力に富んだプロフェッショナル人材を多数有することこそが、当社グループのコア・コンピタンス、すなわち競合他社に対する持続的優位性であると考えております。

儀式やサービスを通じて故人を尊厳あるかたちでお送りし、遺族の悲しみをケアするといった葬儀本来の役割を認識した上で、①個々のお客様に応じてカスタマイズされた「ホスピタリティサービス」を提供すること、②お客様の変化を察知し新たな葬儀スタイルを提案することが、時代の変化に対応するために求められていると考えております。

したがって、企業価値向上への取り組みとして、社員が自分の仕事にやりがいを見出し、誇りと安心感をもって働ける環境づくりが必要であると考えており、その一環として、平成24年4月に新人事制度を導入いたしました。さらに、現場の主体性を重視し、権限委譲を進めることにより、社員の高い内発的動機に裏打ちされた「ホスピタリティサービス」すなわち、個々のお客さまに応じた質の高い葬祭サービスの提供を目指しております。

このように、従業員満足度の向上と顧客満足度の向上を実現することが、企業価値の向上を通じた社会への貢献であり、ひいては株主の皆様共同の利益の確保・拡大に資するものと考えております。

企業価値向上のための方策に関しては、当社グループのビジョンに基づき、≪東西の大都市圏を中心とした営業エリアの拡大≫と≪ライフエンディングサービス業への進化を目指した多角化≫による顧客価値の向上を基軸としております。

また、新たに策定した中期経営計画(平成28年度~平成30年度)においては、①サービス品質向上への体制の強化と仕組みの構築、②葬儀事業の積極的な営業エリアの拡大、③ライフエンディングサポート事業の伸長、④新規事業創出への本格的取組み、⑤基盤整備の完遂、⑥リスクマネジメントの強化、の6つの重点課題の達成に取り組んでまいります。

さらに取締役会の監督機能を高めることにより、コーポレート・ガバナンスの強化・充実を図るため、平成28年6月開催の定時株主総会において、独立性の高い社外取締役2名を含む6名の取締役の体制となりました。また、当社の監査役会は、独立性の高い社外監査役が過半数を占める構成となっており、各監査役は、取締役会等の重要な会議に出席するなどして、取締役の職務執行状況を監査しております。

さらに当社は、取締役会が適正かつ効率的に業務執行に対する監督機能を発揮できるように「取締役会規程」を定め、法令・定款に準拠して取締役会で審議する内容を定めております。また、執行役員制度を採用するとともに、「職務分掌・権限規程」を定め、各業務執行取締役及び執行役員が執行できる業務の範囲並びにその監督体制を明確に定めております。

当社は、これらのことを進めることにより、企業価値の向上に努め、基本方針の実現に邁進しております。

 

イ 基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み

当社は、平成28年5月13日開催の取締役会において「当社株式の大量取得行為に関する対応策(買収防衛策)」を同一の内容で更新すること(以下改定後のプランを「本プラン」といいます。)を決議し、本プランについて株主の皆様のご意思を反映すべく、第87期定時株主総会において本プランについての当社株主の皆様のご承認をいただきました。

本プランは、当社の株券等に対する買付けもしくはこれに類似する行為又はその提案(当社取締役会が友好的と認めるものを除き、以下「買付等」といいます。)が行われる場合に、買付等を行う者(以下「買付者等」といいます。)に対し、事前に当該買付等に関する情報の提供を求め、当該買付等についての情報収集・検討等を行う時間を確保した上で、株主の皆様に当社経営陣の計画や代替案等を提示したり、買付者等との交渉等を行うこと等を可能とし、また、上記方針に反し当社の企業価値・株主共同の利益を毀損する買付等を阻止することにより当社の企業価値・株主共同の利益を確保、向上させることを目的としております。

本プランは、買付等のうち、a.当社が発行者である株券等について、保有者の株券等保有割合が20%以上となる買付等、又はb.当社が発行者である株券等について、公開買付けに係る株券等の株券等所有割合及びその特別関係者の株券等所有割合の合計が20%以上となる公開買付けを対象とします。当社は、当社の株券等について買付等が行われる場合、当該買付等に係る買付者等には、本プランに規定する手続を遵守する旨の誓約文言等を記載した意向表明書の提出を求め、さらに買付内容等の検討に必要な情報の提出を求めます。その後、買付者等から提出された情報や当社取締役会からの意見や根拠資料、代替案(もしあれば)等が、社外取締役、社外監査役及び社外の有識者のいずれかに該当する者から構成される独立委員会に提供され、その判断を経るものとします。独立委員会は、外部専門家等の助言を独自に得たうえ、買付内容の検討、当社取締役会の提示した代替案の検討、買付者等との協議・交渉、株主の皆様に対する情報開示等を行います。

独立委員会は、買付者等が本プランに規定する手続を遵守しなかった場合、その他買付者等の買付等の内容の検討の結果、当該買付等が当社の企業価値・株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすおそれのある買付等である場合等、本プランに定める要件に該当し、新株予約権の無償割当て等を実施することが相当であると判断した場合には、独立委員会規則に従い、当社取締役会に対して、新株予約権の無償割当て等を実施することを勧告します。また、予め当該実施に関して株主総会の承認を得るべき旨を勧告することもできるものとします。

新株予約権の無償割当てを実施する場合の新株予約権には、買付者等による権利行使が認められないという行使条件、及び当社が買付者等以外の者から当社株式等と引換えに新株予約権を取得することができる旨の取得条項が付されており、当該買付者等以外の株主の皆様は、原則として、新株予約権1個あたり1円を下限として当社株式の1株の時価の2分の1の金額を上限とする金額の範囲内で当社取締役会が別途定める価額を払い込むことにより、新株予約権1個につき1株の当社普通株式を取得することができます。

当社取締役会は、独立委員会の上記勧告を最大限尊重して新株予約権無償割当て等の実施もしくは不実施又は株主総会招集等の決議を行うものとします。当社取締役会は、上記決議を行った場合、速やかに、当該決議の概要その他当社取締役会が適切と判断する事項について、情報開示を行います。

本プランの有効期間は、第87期定時株主総会終結の時から3年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時までとしています。

ただし、有効期間の満了前であっても、当社取締役会により本プランを廃止する旨の決議が行われた場合には、本プランはその時点で廃止されることになります。

本プラン導入後であっても、新株予約権無償割当て等が実施されていない場合、株主の皆様に直接具体的な影響が生じることはありません。他方、本プランが発動され、新株予約権無償割当てが実施された場合、株主の皆様が権利行使期間内に、金銭の払込その他新株予約権行使の手続を行わないと、他の株主の皆様による新株予約権の行使により、その保有する株式の価値が希釈化される場合があります(ただし、当社が当社株式を対価として新株予約権の取得を行った場合、保有する当社株式1株当たりの価値の希釈化は生じますが、原則として買付者等以外の株主の皆様が保有する当社株式全体の価値の経済的な希釈化は生じません。)。

なお、本プランの詳細は、インターネット上の当社ウェブサイト(アドレス http://www.san-hd.co.jp/

ir/pdf/160513_1.pdf)に掲載する平成28年5月13日付プレスリリースにおいて開示されております。

 

③ 具体的取組みに対する当社取締役会の判断及びその理由

「②ア」に記載した企業価値向上への取組み及びコーポレート・ガバナンス強化のための取組みは、当社の企業価値・株主共同の利益を継続的かつ安定的に向上させるための具体的方策として策定されたものであり、その内容も、前記のとおり、飽くことのない品質向上、人的及び物的資産の拡充等を含む合理的なものであり、かつ、コーポレート・ガバナンス強化・充実にも配慮された公正なものであることから、まさに当社の基本方針に沿うものであって、企業価値・株主共同の利益に資するものであり、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではありません。

また、「②イ」に記載した本プランは、基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みを具体化するものとして、企業価値・株主共同の利益を確保、向上させる目的をもって導入されたものであり、第87期定時株主総会において株主の皆様にもご承認いただいております。その内容も、合理的な客観的要件が設定されている上、その発動にあたっては、社外取締役、社外監査役及び社外の有識者のいずれかに該当する者によって構成される独立委員会の判断を経ることが必要とされており、独立委員会は当社の費用で第三者専門家の助言を得ることもできることになっております。加えて発動にあたって株主総会決議により株主の皆様のご意思を反映することもできることになっております。また、その有効期間は第87期定時株主総会終結の時から3年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までとされており、その期間途中であっても当社取締役会によりいつでも廃止できるものとされています。

従って、本プランは、公正性・客観性が担保されており、当社の基本方針に沿うものであって、企業価値・株主共同の利益に資するものであり、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではありません。

4【事業等のリスク】

当社グループの経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。

なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成28年6月24日)現在において当社グループが判断したものであります。

(1)葬儀需要の変動について

(死亡者数)

葬儀需要の数量的側面は死亡者数によって決定され、葬儀事業における所与の条件となります。死亡者数の中長期予測として、国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」(平成24年1月推計)における死亡者数の中位推計に依拠すれば、向こう10年間、年平均約1.7%の伸び率で死亡者数が増加するとの予測が得られます。また、平成26年の現実の死亡者数は0.4%の伸び率で推移しました。しかし、推計では平成26年の伸び率は2.1%の増加と予測され年度毎では推定値から乖離した動きを示しております。

したがって、仮にマーケット・シェア及び葬儀1件当たりの平均単価が変わらないとしても、(当社グループ営業エリアの)死亡者数の変動によって、葬儀およびその関連事業を中核事業とする当社グループの単年度業績が、少なからず変動する可能性があります。

 

(季節的変動)

年間死亡者数の発生に季節性があるため、特に12月~2月が当社グループの葬儀施行件数が相対的に多い繁忙期となります。したがって、葬儀およびその関連事業を中核事業とする当社グループでは、上期よりも下期の営業収益が多くなっております。

また、この繁忙期(とりわけ1月~2月)はインフルエンザの罹患者の発生が多くなる時期でもありますので、その年のインフルエンザ流行の程度によって、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。

 

(2)大規模葬儀の変動について

当社グループでは、社葬を中心とする大規模葬儀(金額5百万円超の葬儀と定義)による収入が、当期葬儀請負収入全体の12.2%を占めております。市場規模が大きく、当社グループのシェアが低い首都圏の社葬市場でのシェア拡大に努力を傾けておりますが、既に高シェアを有する関西圏の社葬については、当社グループの受注件数は概ね所与であります。したがって、大規模葬儀依存度は漸減傾向にあるとはいえ、社葬を中心とする大規模葬儀の受注件数・金額の多寡により当社グループの業績は影響を受ける可能性があります。

なお、社葬に関してはここ数年来、ホテルでの「お別れの会」が広がりを見せております。さらに今後、社葬に関する慣例、形態、あるいは社会通念等の変化が、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(3)規制と競争環境について

(新規参入の可能性)

葬祭業界は法的規制、行政指導のない業界でありますが、それは裏を返せば事業への参入障壁が低いことを意味しております。業界内には地域密着型で家業的な中小零細業者を圧倒的多数とする葬儀専業者と、広域展開している一部大手業者を含む冠婚葬祭互助会とがあります。これまで婚礼を中核事業としてきた冠婚葬祭互助会が葬儀に注力しているほか、成長産業としての認識から、仏事関連産業はもとより異業種(電鉄、流通、生協、農協、ホテル、外資等)からの参入が全国規模で進んでおり、インターネットブローカーの進出もあり一段と競争激化に拍車をかけております。参入障壁の低さが、今後新たな新規参入を招き、当社グループの業績に影響を与えるような競争環境の変化をもたらす可能性も否定はできません。

 

(4)金利変動について

当社グループの借入負債残高(リース負債を除く)は、当期末11億95百万円(総資産の4.4%)であります。また、その大半(11億80百万円)が長期借入金であり、すべて固定金利による調達であります。なお、設備投資を中心とした資金需要は、概ねキャッシュ・フローの範囲内に収めることを財務運営の基本原則と考えております。

ただし、今後、積極的な設備投資に対応するため、一時的には有利子負債が増加するような新規調達の可能性はあり、そうした場合や既存有利子負債のリファイナンスの際に、市場金利の動向によっては、当社グループの業績が影響を受ける可能性がありますが、その影響は限定的と考えられます。

 

(5)法的規制について

(食品衛生法)

当社グループの料理事業については食品衛生法により規制を受けております。当社グループが飲食店を営業するために、都道府県知事が定める基準により食品衛生責任者を置いております。なお、食中毒を起こした場合、食品等の廃棄処分、営業許可の取り消し、営業の禁止、一定期間の営業停止等を命じられ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社グループは厳格な衛生管理を実施し、こうした事態の回避に努めております。

 

(個人情報保護法)

当社グループでは、葬儀の請負等を通じて多くの個人情報を所有することから、平成17年4月より施行された個人情報保護法の遵守体制構築を経営の最重要課題の一つと位置づけ、プライバシーマークの認証を取得いたしました。

しかしながら、予期せぬ事態により個人情報が流出した場合、当社グループの社会的信用に影響を与え、その対応のための多額の費用負担や企業イメージの低下が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)厚生年金基金の影響について

当社及び2社を除く連結子会社は、総合設立型の「大阪府貨物運送厚生年金基金」に加入しております。同厚生年金基金は、平成28年3月22日開催の代議員会において特例解散が決議されました。これにより、当連結会計年度において同厚生年金基金解散に伴う損失見込額6億90百万円を、特別損失に厚生年金基金解散損失引当金繰入額として、固定負債に厚生年金基金解散損失引当金として計上しております。なお、平成28年5月30日付で厚生労働大臣より特例解散の認可を受けましたが、同厚生年金基金の清算業務終了時点で金額が確定するため、最終的な当社グループの負担額は変動する可能性があります。

 

5【経営上の重要な契約等】

(提出会社)

(1)土地信託契約

相手方の名称

契約年月日

契約内容

信託不動産の内容

契約期間

備考

三井住友信託銀行株式会社

平成2年

3月29日

信託不動産の管理運用の委託

北浜エクセルビル

大阪市中央区北浜

二丁目15番,16番

土地  621.92㎡

建物  延4,927.73㎡

鉄筋コンクリート造地下1階、地上10階

その他 機械及び装置、構築物、工具、器具及び備品があります。

自平成2年3月29日

至平成33年3月31日

(期間延長することができる。)

不動産信託受益権

505,805千円

 

(2)不動産賃借契約

事業所名

相手方の名称

契約年月日

契約内容

不動産の所在地等

契約期間

備考

公益社

雪谷会館

東調布合同葬祭㈱

及び

松本克二郎

平成15年

10月3日

不動産

賃借契約

東京都大田区南雪谷
二丁目1-7

延床面積 1,475.77㎡

自平成16年4月1日

至平成36年3月31日

(20年間)

賃料月額

3,650千円

公益社

明大前

会館

小磯一彦

及び

小磯幸子

平成17年

3月25日

不動産

賃借契約

東京都杉並区和泉
二丁目486-1

延床面積 1,024.95㎡

自平成17年4月1日

至平成42年3月31日

(25年間)

賃料月額

3,350千円

公益社

高輪会館

宗教法人道往寺

平成23年

12月5日

不動産

賃借契約

東京都港区高輪
二丁目16-13

延床面積 270.17㎡

自平成25年1月1日

至平成44年12月31日

(20年間)

賃料月額

925千円

公益社

甲南山手

会館

㈱NTT西日本アセット・プランニング

平成28年

3月1日

不動産

賃借契約

神戸市東灘区本庄町
二丁目103

延床面積 247.68㎡

自平成28年3月1日

至平成53年2月28日

(25年間)

賃料月額

900千円

仏壇ギャ

ラリー

ユーアイ

箕面店

及び

終活広場

琴屋興業㈱

平成17年

11月11日

不動産

賃借契約

大阪府箕面市牧落
三丁目1-10

延床面積 488.43㎡

自平成18年3月17日

至平成38年3月16日

(20年間)

賃料月額

1,100千円

米子葬祭会館
他9会館

㈲金鶴冠婚
プロデュース

平成17年

4月1日

不動産

賃借契約

鳥取県米子市長砂町
1075 他

自平成17年4月1日

至平成47年2月28日

(30年間)

賃料月額

18,563千円

タルイ

本社
他4会館

㈱タルイ会館

及び
樽井悦子・樽井満之

平成18年

10月1日

不動産

賃借契約

兵庫県明石市林崎町
二丁目649-2 他

自平成18年10月1日

至平成50年9月30日

(32年間)

賃料月額

11,624千円

 

(子会社)

(1)不動産賃借契約

会社名

事業所名

相手方の名称

契約年月日

契約内容

不動産の所在地等

契約期間

備考

㈱タルイ

タルイ会館

土山

大西 忠昭

平成13年

10月22日

不動産

賃借契約

明石市二見町福里
549-1 他

延床面積 666.61㎡

自平成14年6月1日

至平成29年5月31日

(15年間)

賃料月額

666千円

㈱タルイ

タルイ会館
土山

駐車場

荻野 茂

及び

荻野 道子

平成13年

10月31日

不動産

賃借契約

明石市二見町福里
547-1 他

敷地面積 1,654.00㎡

自平成14年6月1日

至平成29年5月31日

(15年間)

賃料月額

400千円

 

 

6【研究開発活動】

 特記すべき事項はありません。

 

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成28年6月24日)現在において当社グループが判断したものであります。

 また、当連結会計年度より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。

 

(1)重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」の「会計方針に関する事項」に記載のとおり、重要な資産の評価基準及び評価方法、重要な減価償却資産の減価償却の方法、重要な引当金の計上基準等において、継続性・網羅性・厳格性を重視して処理計上しております。また、繰延税金資産につきましては、将来の回収可能性を十分に検討したうえで計上しております。

 

(2)当連結会計年度の経営成績の分析

① 営業収益

営業収益は、前連結会計年度比72百万円増収の185億9百万円(前連結会計年度比0.4%増)となりました。詳細については、本報告書「第一部 企業情報 第2 事業の状況 1業績等の概要」に記載のとおりであります。

前連結会計年度に比べて増収となった主な要因は、㈱公益社の大規模葬儀(金額5百万円超の葬儀と定義)が件数、単価ともに伸長したこと、また、㈱公益社の首都圏および㈱タルイが一般葬儀の件数を伸ばしたことによります。

 

② 営業利益

営業費用については、主にBPR(全体最適を実現するための業務プロセスおよび役割分担・組織体制の見直し)を継続したことにより人件費が減少した一方、集客チャネルの開発などに関わる広告宣伝費等や新規会館建設および既存会館リニューアルに伴う減価償却費等が増加しました。

販売費及び一般管理費については、主にのれん償却額が減少しました。

この結果、営業利益は前連結会計年度比2億79百万円減益の17億39百万円となり、営業利益率は9.4%となりました。

 

③ 営業外損益及び経常利益

営業外損益については、前連結会計年度とほぼ同額となり、経常利益は前連結会計年度比2億79百万円減益の17億42百万円となりました。

 

④ 特別損益及び税金等調整前当期純利益

特別損益については、大阪府貨物運送厚生年金基金の解散に伴う損失見込額を厚生年金基金解散損失引当金繰入額として6億90百万円、「公益社 枚方会館」の新築リニューアルの意思決定に伴う減損損失33百万円、㈱葬仙の葬儀会館に係る減損損失85百万円を中心に特別損失8億92百万円を計上いたしました。

この結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度比10億26百万円減益の8億50百万円となりました。

 

⑤ 法人税等合計及び親会社株主に帰属する当期純利益

法人税等合計は前連結会計年度比4億9百万円減少し、4億81百万円となりました。

この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は6億16百万円減益の3億68百万円となりました。

 

(3)当連結会計年度の財政状態の分析

① 資産

当連結会計年度末における流動資産は、40億63百万円となり、前連結会計年度末比9億10百万円減少しました。主な要因は、現金及び預金が9億29百万円減少したためです。

固定資産は229億79百万円となり、前連結会計年度末比12億19百万円増加しました。主な要因はのれんが1億38百万円減少しましたが、新規会館用地等の取得で土地が6億96百万円増加し、さらに新規会館の建設および既存会館のリニューアルに係る投資により建設仮勘定が増加したことに加えて、繰延税金資産が増加したためです。

この結果、総資産は270億42百万円となり、前連結会計年度末比3億8百万円増加しました。

 

② 負債

当連結会計年度末における流動負債は26億50百万円となり、前連結会計年度末比3億41百万円減少しました。主な要因は、未払金が1億17百万円増加しましたが、未払法人税等および未払消費税等を合わせて4億84百万円減少したためです。

固定負債は25億55百万円となり、前連結会計年度末比5億6百万円増加しました。主な要因は、長期借入金が1億28百万円減少しましたが、厚生年金基金解散損失引当金を6億90百万円計上したためです。

この結果、負債合計は、52億5百万円となり、前連結会計年度末比1億65百万円増加しました。

 

③ 純資産

当連結会計年度末における純資産合計は218億37百万円となり、前連結会計年度末比1億43百万円増加しました。主な要因は、配当金2億24百万円を支払った一方、親会社株主に帰属する当期純利益3億68百万円計上したことにより、利益剰余金が1億43百万円増加したためです。

この結果、自己資本比率は前連結会計年度末比0.3ポイント減の80.8%となりました。

 

(4)資本の財源及び資金の流動性についての分析

① キャッシュ・フロー

キャッシュ・フローについては、本報告書「第一部 企業情報 第2 事業の状況 1業績等の概要」に記載のとおりであります。

 

② 財務政策

株主の皆様への利益還元を重視し、連結業績および資金の状況、中長期的な成長投資のための内部留保の確保、および財務の健全性等を総合的に勘案の上、配当を実施するとの方針に基づき、当期純利益の大幅な減益にもかかわらず、1株当たり年40円の配当を維持いたしました。その結果、連結での配当性向は61.0%となりました。

内部留保金につきましては、関西圏・首都圏における積極的な新規会館建設を中心に、マーケティングやITなどの戦略的投資の原資に充て、経営基盤の強化と企業価値向上のために活用する方針であります。

当連結会計年度中に実施した設備投資の総額は24億36百万円で、その主なものは㈱公益社の葬儀会館の出店用地等の取得、既存会館の新築リニューアル工事および燦ホールディングスグループ大阪本社ビルの改修工事による16億99百万円であります。

なお、主として、大阪府貨物運送厚生年金基金の解散に伴う損失見込額6億90百万円を固定負債および特別損失に計上した影響により、当連結会計年度末の自己資本比率は、前連結会計年度末比0.3ポイント減の80.8%となりました。

今後とも財務の安全性を重視しつつ、適切な有利子負債の活用によって資本コストの低減を図ります。

なお、当社は、資産効率向上の観点から余剰現預金を持たない方針であります。そのために当社は、緊急多額の資金需要に備え、取引銀行3行と総額10億円のコミットメントライン契約を締結しておりますが、同契約に基づく当連結会計年度末の借入実行残高はありません。

 

(5)経営者の問題意識と今後の方針について

限りある経営資源を、葬儀を基軸とした事業領域に集中することを基本方針として、安定的かつ継続的な営業収益および利益の成長をめざしてまいります。

当面の個別具体的な問題意識については、「3 対処すべき課題」に記載のとおりであります。