第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年12月31日、以下「当第3四半期」という。)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大(以下「コロナ」という。)と共に急速に悪化し、政府による緊急事態宣言下の4月から5月にかけては個人消費が急激に落ち込む等、極めて厳しい状況となりました。緊急事態宣言解除後は、社会活動レベルが段階的に引き上げられ、経済活動も徐々に活性化しましたが、7月以降、新規感染者数は再び増加に転じ、第3四半期連結会計期間に至り感染者数は増加の一途をたどり、コロナ終息時期が見通せず、先行きの不透明感が一層高まる状況となりました。

 

当期は「中期経営方針2018」の最終年度でありますが、コロナ禍という経営環境の激変に鑑み、当社の責務であるフランチャイズチェーンの維持と売上回復に力点を置き、各種施策に取り組んでおります。

訪販グループは、生活調律業への進化、事業間の連携強化を活動のベースにおきながらも、更なる高まりをみせる衛生ニーズに対応した新商品・サービスの開発及び既存レンタル商品の吸着剤等の研究開発に重点を置くと共に、9月にはグループ内を横断するキャンペーンを開始する等、衛生対策”“イエナカ需要”“代行需要等に対応した商品・サービスの販促活動に注力しております。

他方、フードグループにおきましても、コロナ対策を中心とする取り組みとなりました。事業開始から50周年を迎えた主力のミスタードーナツは、イートイン需要が減退する中、“misdo meets”等によるテイクアウト需要の取り込みに全力を挙げると共に、菅田将暉氏を50周年アンバサダーに起用したプロモーションを実施しました。また、お客様自身に商品を取っていただくカフェテリア形式全店舗のショーケースを当期中にすべて扉付きにすることにも着手し、順調に進捗しております。

また全社的なコーポレート・ガバナンス強化も引き続き進めており、各執行役員の責任明確化を図るための制度見直しや前期整備した経営陣の後継者育成プランの運用も開始しております。

 

当第3四半期は、訪販グループ、フードグループ共にコロナの影響を受け減収となったことにより、連結売上高は前年同期から59億32百万円(4.9%)減少し1,157億35百万円、連結営業利益は前年同期から3億4百万円(4.8%)減少し60億84百万円となりました。コスト削減に努めましたが減収の影響が大きいことに加え、ミスタードーナツにおけるカフェテリアショーケース入替費用(9億64百万円)の計上等により減益となったものです。連結経常利益は、持分法適用関連会社である株式会社ナックの収益が改善したこと等により営業外損益が大きく改善し、前年同期から4億27百万円(5.9%)増加し77億24百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、コロナの影響を大きく受けたフランチャイズ加盟店に対し、見舞金(16億58百万円)を支給したことを主因に特別損益が悪化したことで、前年同期から16億72百万円(30.2%)減少し38億65百万円となりました。

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前第3四半期

当第3四半期

増 減

(2020年3月期第3四半期)

(2021年3月期第3四半期)

 

増減率 (%)

連結売上高

121,668

115,735

△5,932

△4.9

連結売上総利益

55,465

51,976

△3,489

△6.3

連結営業利益

6,389

6,084

△304

△4.8

連結経常利益

7,297

7,724

427

5.9

親会社株主に帰属する

四半期純利益

5,538

3,865

△1,672

△30.2

 

 

<セグメント毎の状況>

セグメント別売上高

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

前第3四半期

当第3四半期

増 減

(2020年3月期第3四半期)

(2021年3月期第3四半期)

 

増減率 (%)

 

 

訪販グループ

85,146

80,532

△4,613

△5.4

 

 

フードグループ

27,678

26,377

△1,301

△4.7

 

 

その他

10,879

11,241

362

3.3

 

 

小計

123,704

118,151

△5,552

△4.5

 

 

セグメント間取引消去

△2,036

△2,415

△379

 

 

連結売上高

121,668

115,735

△5,932

△4.9

(注)各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおります。

 

セグメント別営業利益

 

(単位:百万円)

 

 

 

前第3四半期

当第3四半期

増 減

(2020年3月期第3四半期)

(2021年3月期第3四半期)

 

増減率 (%)

 

 

訪販グループ

9,435

8,817

△618

△6.5

 

 

フードグループ

1,227

545

△681

△55.5

 

 

その他

333

415

82

24.6

 

 

小計

10,997

9,779

△1,217

△11.1

 

 

セグメント間取引消去

及び全社費用

△4,607

△3,694

913

 

 

連結営業利益

6,389

6,084

△304

△4.8

(注)各セグメントの営業利益は、セグメント間の取引を含んでおります。

 

①訪販グループ

訪販グループは、各事業がコロナの影響を大きく受け、売上高は前年同期から46億13百万円(5.4%)減少し805億32百万円、営業利益は前年同期から6億18百万円(6.5%)減少し88億17百万円となりました。

 

家庭向けダストコントロール商品につきましては、主力のモップ商品の売上高が、特に第1四半期に新規のお客様を獲得する積極的な営業活動が実施できなかったことや既存のお客様の交換時期の延期が発生したこと等により減少したことを主な要因として、全体でも減少しました。しかしながら、感染リスクの低減等衛生意識の高まりに伴い除菌・抗菌ニーズは増しており、富士フイルム株式会社との共同開発商品で洗浄・除菌・抗菌ができる「TuZuKu 持続除菌洗浄剤」をはじめ、除菌関連商品の売上は増加しました。また、前期に引き続き販売に注力している「浴室用浄水シャワー」は、積極的なTVCMWEB動画配信等が奏功し順調に推移しました。

事業所向けダストコントロール商品につきましても、緊急事態宣言発出に伴う自治体からの休業要請に応じたお客様店舗の休店によるマット等の商品交換の中止、延期が第1四半期に発生し、売上高は前年同期を下回りました。第2四半期には、経済活動の活性化に伴ってその影響は徐々に薄れつつありましたが、第3四半期はコロナ再拡大に伴って再び厳しい状況となりました。しかしながら家庭向け商品同様、衛生意識の高まりに伴い、空間清浄機「クリア空感」、手指消毒剤「ウエルパスマイルド」等の衛生関連商品やマット商品では

「衛生マット・抗菌タイプ」の売上は増加しました。

役務提供サービスにつきましても、お客様店舗の休店や個人の外出自粛等により定期サービスの一時休止が第1四半期に多く発生したことで全体では減収となりました。しかしながら、緊急事態宣言解除後は一時休止も減少する等、コロナ影響は徐々に沈静化すると共に、除菌関連サービスは好調に推移しました。お客様売上を事業別に見ますと、「メリーメイド」(家事代行サービス)、「ターミニックス」(害虫獣の駆除と総合衛生管理)は減少しましたが、「サービスマスター」(プロのお掃除サービス)は、コロナ禍における衛生意識や在宅率の高まりにより、清掃と除菌のセットサービス「衛生清掃パック」や家庭向けエアコンクリーニングサービスが大きく増加した結果、前年同期を上回りました。また、屋外作業中心の「トータルグリーン」(緑と花のお手入れサービス)、新サービスが好調に推移し加盟店数も増加した「ホームリペア」(住まいのピンポイント補修)のお客様売上も増加しました。

訪販グループのその他の事業につきましては、ヘルスレント事業(介護用品・福祉用具のレンタルと販売)は増収となったものの、前期まで順調に事業規模を拡大してきたレントオール事業(日用品・イベント用品等のレンタル)が、「クリーンサービス」(ダストコントロール商品のレンタルと販売)、「サービスマスター」と連携し、音楽イベントをはじめ、行事・催事へ「イベント衛生サービス」の提案を開始し回復傾向にありつつもイベントの延期やキャンセルが相次ぐ等、コロナの影響を最も大きく受け大幅な減収となった他、ライフケア事業(ご高齢者の暮らしのお手伝い)、ユニフォーム関連事業、化粧品関連事業もコロナの影響で活動が鈍化し減収となりました。

 

②フードグループ

フードグループの主力であるミスタードーナツが、コロナの影響による一時休店や営業時間短縮等で全店合計お客様売上が減少し、原材料売上、ロイヤルティ売上が減少した結果、フードグループ全体の売上高は前年同期から13億1百万円(4.7%)減少し263億77百万円となりました。営業利益につきましても減収の影響に加え、カフェテリアショーケースの入替費用を計上したこと等により、6億81百万円(55.5%)減少し5億45百万円となりました。

 

ミスタードーナツは、イートイン売上の減少が大きく、更に稼働店舗数の減少も加わり、全店合計お客様売上は減少しました。飲茶、パスタやホットドッグメニューをリニューアルする等、2017年より展開しているミスドゴハン強化によるイートインの来店促進を図りましたが、コロナにより、一時的な休店、営業時間の短縮、イートインスペースの閉鎖を余儀なくされたことやその後もソーシャルディスタンス確保のために席数を減少させたことの影響は大きく、イートインのお客様数は大幅に減少しました。一方テイクアウトにつきましては、コロナ禍での持ち帰り需要増に伴うお客様数増加に加え、お買い上げ個数も増加、更には50周年アンバサダー菅田将暉氏の数量限定スペシャルテイクアウトBOXも寄与し、売上は増加しました。商品別にみますと、近年注力してきたmisdo meets”は、パティシエ鎧塚俊彦氏、宇治茶専門店「祇園辻利」との共同開発商品「抹茶の、頂シリーズ」「抹茶の、驚シリーズ」を第1四半期に展開したことに続いて第2四半期は、モチクリームジャパン株式会社との共同開発商品「もちクリームドーナツコレクション」を発売、ドーナツと大福を組み合わせた新感覚スイーツとして支持されました。またクリスマスシーズンには今年で3年目となる「ポケットモンスター」とコラボした商品を発売、様々なグッズ販売と併せて展開した「ミスドでラッキークリスマチュウコレクション」は大変な好評を博しました。

フードグループのその他の事業につきましても、ミスタードーナツ同様に営業自粛を余儀なくされ、とんかつレストラン「かつアンドかつ」、パイ専門店「パイフェイス」、シフォンケーキ専門店「ザ・シフォン&スプーン」はいずれも減収、連結子会社の蜂屋乳業株式会社(大手乳業メーカーへのアイスクリーム等OEM製造)も減収となりました。店舗数が増加した大型ベーカリーショップ「ベーカリーファクトリー」については増収となりました。なお、2020年7月19日をもってシフォンケーキ専門店「ザ・シフォン&スプーン」は全店舗を閉鎖しました。

 

③その他

海外連結子会社につきましては、中国(上海)でダストコントロール商品のレンタル・販売を手掛ける楽清(上海)清潔用具租賃有限公司は、ネット販売の売上が増加したものの、事業所・家庭への営業活動が殆ど実施できなかった影響が大きく、売上は前年同期を下回りました。マレーシアを中心にドーナツ事業を展開している

Big Appleグループも、テイクアウト、デリバリー販売のみの営業を余儀なくされた期間の影響が大きく、

売上は前年同期を下回りました。しかしながら、楽清香港有限公司(原材料及び資器材の調達)で当社向けにマスクを調達し、売上を計上したことにより、海外連結子会社合計の売上高は前年同期を上回りました

国内連結子会社につきましては、株式会社ダスキンヘルスケア(病院施設のマネジメントサービス)の売上が微減となったものの、ダスキン共益株式会社(リース及び保険代理業)は、前期下半期よりミスタードーナツ店舗システムを更新し機器を入れ替えたことに加え、リース車両の自動ブレーキ付きへの入れ替えが進んだことにより、リース売上が増加し増収となりました。

その結果、その他の売上高は前年同期から3億62百万円(3.3%)増加し112億41百万円となりました。利益面につきましては、美仕唐納滋(上海)食品有限公司の全店舗を2019年3月末をもって閉鎖したことにより海外の損益が改善した結果、営業利益は前年同期から82百万円(24.6%)増加し4億15百万円となりました。

 

なお、上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)財政状態に関する説明

当第3四半期連結会計期間末における総資産残高は、1,837億25百万円となりました。前連結会計年度末(以下「前期末」という。)と比較して14億32百万円減少しております。その要因は、現金及び預金が54億92百万円、投資有価証券が26億61百万円、繰延税金資産が16億1百万円減少したことに対し、有価証券が47億24百万円、流動資産その他が23億90百万円、受取手形及び売掛金が20億78百万円増加したこと等であります。

負債残高は382億93百万円となり、前期末と比較して48億33百万円減少しております。その要因は、賞与引当金が23億26百万円、未払金が18億円減少したこと等であります。

純資産残高は1,454億32百万円となり、前期末と比較して34億1百万円増加しております。その要因は、その他有価証券評価差額金が20億71百万円増加したこと等であります。

 

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、431百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について

当第3四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。

大規模改修

 提出会社

事業所名

所在地

セグメントの名称

設備の内容

投資予定金額(百万円)

資金調達
方法

着手及び完了予定年月

完成後の
増加能力

総額

既支払額

着手

完了

訪販グループ

大阪府

豊中市

訪販

グループ

コンタクト

センター

システム構築

894

542

自己資金

2018年

12月

2022年

3月

(注)1、3

ミスタードーナツ店舗

全国

各店舗

フード

グループ

新コンセプト店舗への改装及び出店

903

655

自己資金

2020年

4月

2021年

3月

(注)1、4

(注)1.販売又は生産能力に重要な影響はありません。

2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。

3.完了予定日を延期しております。

4.投資予定金額を変更しております。

 

(7)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。