第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるビルメンテナンス業界を取り巻く環境は、アフターコロナによる経済活動が定着しつつあり、業績の回復が見られてきています。しかし、人材採用難、人件費上昇、物価上昇による原価・経費負担増等による収益環境への影響も強まってきています。

 このような状況下、当社グループにおいては、コロナ禍の中で大きな影響を受けていたホテル事業で急速な回復を見せ、フランチャイズ事業でも段階的に回復が進みましたが、不動産事業では不動産売却が成立したものの前期の実績には及ばなかったことや、人件費上昇等の影響もあり、前年同期と比較して売上高、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益が減少いたしました。

 その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は17,170百万円(前年同期比2.6%減)、経常利益は1,139百万円(前年同期比22.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は716百万円(前年同期比23.9%減)となりました。

 セグメントの概況は、次のとおりであります。

① ビルメンテナンス事業

ビルメンテナンス事業では、アフターコロナによる経済活動が定着しつつあり、新たな商業施設や物流施設のメンテナンス業務等の受注が増加しました。一方、事務所移転・集約に伴う原状回復工事等の受注増やコロナ禍における特需等が減少したことや、人件費上昇の影響もあり、前年同期と比較して売上高は微増いたしましたが、セグメント利益は減少いたしました。

その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は14,265百万円(前年同期比0.4%増)、セグメント利益は1,632百万円(前年同期比10.1%減)となりました。

② 不動産事業

不動産事業では、不動産の売買、仲介及び保有している不動産の賃貸等を行っております。当第2四半期連結累計期間においても不動産売却が成立しましたが、前年同期の実績には及ばず、売上高、セグメント利益が減少いたしました。

その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,257百万円(前年同期比42.1%減)、セグメント利益は303百万円(前年同期比51.1%減)となりました。

③ 介護事業

介護事業では、介護施設の運営や介護サービスの提供を行っており、入居者様・ご家族様の立場に立った高いレベルのサービスを提供しております。各施設とも引き続き、感染予防対策に重点を置きながらの営業活動となっていることから稼働率回復に時間を要しておりますが、段階的に回復しつつあり、前年同期と比較して売上高が増加し、セグメント損失が抑えられました。

その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は449百万円(前年同期比0.8%増)、セグメント損失は31百万円(前年同期は41百万円のセグメント損失)となりました。

④ フランチャイズ事業

フランチャイズ事業では、サルヴァトーレ・クオモ、やきとり家すみれ、プロント、ミスタードーナツ、ツタヤ、銀座に志かわ等の店舗展開を行っております。人の動きも戻ってきている中で、業績は段階的に回復しつつあり、前年同期と比較してセグメント売上が増加し、黒字化することができました。

その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は533百万円(前年同期比16.3%増)、セグメント利益は5百万円(前年同期は32百万円のセグメント損失)となりました。

⑤ ホテル事業

ホテル事業では、東京と沖縄で合計3棟のホテルを運営しております。コロナ禍の中で大きな影響を受けていたホテル事業は、アフターコロナの浸透により人々の移動が活性化し、前連結会計年度の終盤から急速に業績が回復してきており、前年同期と比較して売上高およびセグメント利益が大幅に増加しました。

その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は489百万円(前年同期比187.3%増)、セグメント利益は121百万円(前年同期は93百万円のセグメント損失)となりました。

⑥ その他事業

その他事業では、フードコート運営事業、太陽光発電事業、当社の営業活動のネットワークを生かした関連商品の販売事業等を行っております。連結子会社で製造販売している除菌水売上のコロナ特需はなくなりましたが、フードコート運営事業において客足の回復がみられ、前年同期と比較して売上高が増加し、セグメント損失が抑えられました。

その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は174百万円(前年同期比3.6%増)、セグメント損失は2百万円(前年同期は14百万円のセグメント損失)となりました。

(2)財政状態の状況

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ967百万円増加し、40,207百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得及び販売用不動産の売却によるものです。

当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ372百万円増加し、19,940百万円となりました。これは主に、借入金の増加によるものです。

当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ594百万円増加し、20,266百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものです。

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ214百万円増加し8,002百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、獲得した資金は1,680百万円(前年同期は2,061百万円の資金の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,125百万円と棚卸資産売却による収入537百万円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は1,877百万円(前年同期は0百万円の資金の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得支出2,145百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、獲得した資金は406百万円(前年同期は2,301百万円の資金の使用)となりました。これは主に、借入金の純増加額569百万円によるものです。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。