文中における将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものです。
平成30年6月の日銀短観によりますと、大企業製造業の業況判断指数(DI)は、平成30年3月調査から3%ポイント低下の21%ポイントとなりました。一方、大企業非製造業におきましては、前回調査から1%ポイント上昇の24%ポイントとなりました。また、中小企業の業況判断におけるDIは、製造業は前回調査から1%低下の14%ポイント、非製造業は2%ポイント低下の8%ポイントとなりました。3か月後を予想する業況判断では、大企業製造業で横ばいとなり、大企業非製造業ではマイナス3%ポイントと、人手不足感のさらなる強まりを懸念し景気の先行きを慎重に見ている企業が多いようです。
こうした経済情勢の下、当社の事業と関わりの深い国土交通省の平成30年度予算は、「防災・安全交付金」と「社会資本整備総合交付金」の総額で前年並みの予算が計上されております。また、全国の政令指定都市及び東京都区部の下水道事業費の合計は、対前年度比1.3%増の予算が確保されています。
我が国の上下水道インフラ資産は、約130兆円との内閣府の試算があり、セクター別で道路に次ぐストックがあります。このうち、上水道はほぼ普及し、国内の全管路延長は約66万kmに達していますが、管路の年間更新率は全国平均で0.76%と低く、管路をすべて更新するのに約130年かかる計算となっています。水道管路は法定耐用年数が40年でありますが、高度成長期に大量に整備された管路施設の更新が進まないため、管路の老朽化はますます上昇すると見込まれ、安全な水を安定的に給水するために経年管路の更新が重要な課題となっています。
一方、全国の汚水処理人口普及率が90.4%(平成28年度末)となっていますが、そのうち下水道によるものが78.3%にとどまり、未だに約1,200万人が汚水処理施設を利用できない状況にあり、普及促進の加速が求められています。施設の新設のニーズは減少を辿っていますが、高度成長期に急速に整備した上下水道施設は毎年大量に耐用年数を迎え、安心・安全で文化的生活を送るために不可欠なこれらのインフラ資産を維持、更新してゆくことが求められています。また、近年頻発するゲリラ豪雨などから人命や資産を守る浸水対策や地震が発生してもトイレが使えるなどの地震対策、津波に強い下水道施設の補強対策など、新たなニーズも高まっています。
当社は、このような外部環境のもと、主に、上水道分野では、「安全・強靭・持続・連携・挑戦」をキーワードとした厚生労働省水道課が掲げる新水道ビジョンに則ったアセットマネジメント関連業務の積極的な受注活動を展開しました。下水道分野では、国土交通省下水道部の主要7大テーマ、「震災復旧・復興の支援の強化と全国的な安全・安心対策の実施」、「未普及地域の早期解消」、「水環境マネジメントの推進」、「施設管理・運営の適正化」、「下水道経営の健全化」、「低炭素・循環型社会への取組推進」及び「国際展開と官民連携による水ビジネスの国際展開」に沿った受注活動を展開しております。更に、総務省が支援を行っている簡易水道・下水道事業における地方公営企業法の適用による公営企業会計の導入支援関連業務、下水道事業経営戦略策定業務等の受注活動などを推進しております。海外分野では、官民連携による新興国の案件発掘などの受注活動を展開中です。
他方、社内体制につきましては、「維持・運営の時代」を見据えた組織づくり、社内の各階層での意思疎通と情報共有、部署別経営指標の随時確認による経営課題の迅速な軌道修正、受注したプロジェクトの適正な予算管理、工程管理、外注管理、社内エンジニアのスキル向上、次代を担う若手人材の確保・育成、「働き方改革先進企業」を目指した長時間労働の是正や健康経営の促進、社員一人ひとりがそれぞれの事情に応じていきいきと働くことができる社内制度・オフィス環境の導入、社外ネットワークの拡大などにより、生産性向上と原価低減を図り、社員還元と収益の拡大に努めてまいりました。
この結果、当第2四半期累計期間の受注高は21億2千2百万円(前年同四半期比14.2%減)となりました。一方、完成業務高は36億5千6百万円(前年同四半期比11.9%増)、営業利益は9億1千9百万円(前年同四半期比40.3%増)、経常利益は9億1千3百万円(前年同四半期比39.8%増)、四半期純利益は5億9千8百万円(前年同四半期比9.9%増)となりました。
当社における事業部門別の業績は、次のとおりであります。
[建設コンサルタント部門]
建設コンサルタント部門につきましては、受注高は19億4百万円(前年同四半期比17.7%減)となりました。一方、完成業務高は34億3千2百万円(前年同四半期比12.5%増)となりました。
[情報処理部門]
情報処理部門につきましては、受注高は2億1千8百万円(前年同四半期比37.8%増)となりました。一方、完成業務高は2億2千4百万円(前年同四半期比3.4%増)となりました。
当第2四半期累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、主として税引前四半期純利益の計上、売上債権の減少などにより、前事業年度末と比べて26億7千7百万円増加し、54億7千6百万円になりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況と増減の要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は30億1千万円(前年同四半期は18億2千4百万円の獲得)となりました。
主な内訳は税引前四半期純利益9憶1千3百万円、売上債権の減少額15億7千7百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は2億5千8百万円(前年同四半期は1億8千万円の獲得)となりました。
主な内訳は投資有価証券の取得による支出2憶円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は7千4百万円(前年同四半期は6千4百万円の使用)となりました。
主な内訳は配当金の支払額8千1百万円、ストック・オプションの行使による収入1千8百万円によるものであります。
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
当第2四半期累計期間において、該当事項はありません。