第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、長期化する米中貿易摩擦など海外経済の不確実性による影響が懸念される中、国内においては雇用・所得環境の改善、企業収益の底堅い推移を背景に景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。
 教育サービス業界は、2020年教育改革が予定される中、大学入学共通テストにおける記述式問題導入の見送り、英語の民間資格・検定試験活用の延期なども公表されました。また幼児保育・学童保育ニーズの高まりや日本語教育へのニーズの高まり等によっても、当業界の経営環境は大きく変化を受け、その結果、業界の再編成がより顕著な傾向となるなど、当業界に対する社会の関心はますます高まってきております。
 このような状況のもと、当社グループは学習塾事業を主とする教育事業において、千葉県、東京都東部地域、茨城県をドミナントエリアと定め、拠点展開を集中的に推進し、合格実績における地域一番塾の確立に取り組み集客力を高めてまいりました。加えて、コンテンツ事業をはじめとする教育関連事業にも注力し事業領域と対象顧客の拡大を図っております。
 当第3四半期連結累計期間におきましては、2019年9月、10月に発生した台風15号、19号、さらに10月25日の大雨の影響により全教室が丸1日一斉休業を余儀なくされたことに加え、当社グループのドミナントエリアである千葉県、茨城県での被害が特に大きかったことから、停電や浸水、漏水等により一部教室においては最大4日間、営業不能となった教室も発生しました。被害対応のための費用も発生し、業績面に少なからぬ影響がありましたが、営業自体は現在、通常の状態に戻ることができております。
 売上高につきましては、学習塾事業を主とする教育事業におきまして、株式会社市進では小学校低学年の集客が好調であり、在籍生徒数は前年同期比101.0%とプラスで推移しております。これは夏期講習料金割引キャンペーン等がプラスに作用した結果と言えますが、同時に、同施策は、売上高に関しては一定の抑止効果をもたらすこととなり、売上高自体は前年同期比マイナスとなっております。なお、小学校低学年の集客につきましては低学年専門教室「ウイングキッズ パンセ」柏教室を2019年3月に開校し高い評価をもって迎えられていることもあり、2020年3月には流山おおたかの森教室を新規開校する予定です。その他、施設面では千葉教室、津田沼教室を増床リニューアル、松戸教室を全面リニューアルするなど既存教室の施設環境改善にも積極投資し集客力強化を図っております。
 個別指導塾を運営する株式会社個学舎では、個太郎塾直営教室の在籍生徒数が前年同期比98.4%と減少しておりますが、在籍生徒の受講単位数増加等により売上高は前年同期比プラスで推移しております。なお、直営教室生徒数の減少は既存教室のフランチャイズ化が順調に進んでいることも一因であります。新設教室としては東京都内に森下教室、武蔵小金井教室を開校したほか、千葉県の船橋教室をリニューアル開校しております。
 茨城県で学習塾を運営する株式会社茨進では、在籍生徒数は前年同期比102.0%とプラスとなっておりますが、年度当初マイナスだった影響を受け、売上高の前年同期比は現時点においてもマイナスを引きずっております。施設面では、みどりの駅前校を移転リニューアル開校したほか、今後つくば天久保校の移転リニューアル、古河校の新規開校を計画しております。
 コンテンツ事業をはじめとする教育関連事業におきましては、学習塾向けに映像コンテンツと学びのシステムを提供する株式会社ウイングネットで、加盟校数、加盟拠点数を引き続き堅調に増やしております。
 日本語学校を運営する株式会社江戸カルチャーセンターでは、入国管理審査の厳格化により、留学生確保において厳しい状況がつづいておりますが、今後、海外人材の国内受入れの活発化が予想されることから、外国人向け日本語教育についての新たな商品開発などの研究を進めております。
 介護事業を展開する株式会社時の生産物が運営するデイサービスNIWAの機能向上型トレーニング施設においては、行政の制度変更の影響が利用者の減少へと繋がり、厳しい状況が続いていますが、同じく介護事業を運営する株式会社市進ケアサービスとも連携し、今後の利用者増加に結び付くように努めております。なお介護事業においては2019年12月から茨城県水戸市でグループホームとデイサービスの施設「お母さんの家」を運営している有限会社敬愛が新たに当社グループに加わり、今後グループ内でのシナジー効果が期待されます。
 費用につきましては、前述の台風15号、19号、10月25日の大雨の被害対応費用の発生、市進学院、個学舎、茨進において移転・リニューアルなどの先行投資を積極的に進めていることから増加しております。また、新たに当社グループに加入した株式会社アイウイングトラベル、株式会社PoemiX、株式会社NPS成田予備校の費用や、株式会社市進ケアサービスが、前事業年度途中に事業を譲り受けた埼玉県内のグループホーム2拠点、小規模多機能型施設1拠点の費用が年間を通じて発生したこと、更にはデイサービスを営業していた川越市の自社所有物件の売却と連動する形で近隣に新たな3つのデイサービス拠点を開設したことで契約費用、新規開設費用などが発生したことなどからも、費用は増加しております。費用面に関しましては、引き続き適正な人員配置や施設費の見直しなどグループ全体での費用統制に取り組んでまいります。

これらの結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は11,630百万円(前年同四半期比100.3%)、営業損失は414百万円(前年同四半期営業損失224百万円)、経常損失は606百万円(前年同四半期経常損失362百万円)となりました。特別利益として埼玉県川越市に所有していた土地建物の固定資産売却益250百万円を計上したことから親会社株主に帰属する四半期純損失は359百万円(前年同四半期親会社株主に帰属する四半期純損失423百万円)となっております。

なお、教育事業におきましては、通常授業のほかに季節講習として、春期、夏期、冬期の講習を実施しております。当第3四半期連結累計期間では、12月以降に実施する冬期講習の売上高が含まれず損失を計上しております。

当社グループは、連結売上高、連結営業利益の達成度を経営上の目標の達成状況を判断するための指標としております。また、収益性の判断指標としては、売上高営業利益率を重視しており、中期的には5%を目指しております。当第3四半期連結累計期間では、連結売上高は年度当初の目標までは到達せず、連結費用も当初予想を上回る結果となりました。しかしながら、今後、2020年2月期末に向けて目標売上高の達成と、引き続き費用統制を実施することで、営業利益の確保に努めてまいります。

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における総資産は11,292百万円(前連結会計年度比97.2%)となりました。主な要因は土地の売却などによるものであります。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債は9,392百万円(前連結会計年度比97.2%)となりました。主な要因は賞与引当金の減少などによるものであります。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産は1,900百万円(前連結会計年度比97.3%)となりました。主な要因は利益剰余金の減少などによるものであります。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当社は、2019年11月29日開催の取締役会において、当社の連結子会社である株式会社茨進が有限会社敬愛の全株式を取得することを決議し、2019年12月2日付で株式譲渡契約を締結いたしました。

詳細は、「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。