第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期会計期間において、新たに締結した重要な契約は次のとおりであります。
 
 (1) 資金調達
 当社は、平成28年3月31日付で株式会社みずほ銀行をアレンジャーとするシンジケートローン契約を締結しております。当該シンジケートローン契約の内容は、以下のとおりであります。

 ①シンジケートローン契約締結の目的
 当契約は、既存の借入金の借換えを行い、機動的かつ安定的な資金調達手段を導入することによる財務の健全性を確保し、より強固な財務基盤を構築するとともに、毎年の金融費用の削減を目的としております。
 

 ②シンジケートローン契約の概要

アレンジャー兼エージェント

株式会社みずほ銀行

コ・アレンジャー

多摩信用金庫

契約締結日

平成28年3月31日

参加金融機関

株式会社みずほ銀行、多摩信用金庫、株式会社商工組合中央金庫

 

  トランシェA

契約形態

コミットメントライン契約

組成金額

15億円

コミットメント期間

平成28年4月8日~平成29年3月31日
(4回までの延長条項あり)

資金用途

運転資金

 

   トランシェB

契約形態

タームローン契約

組成金額

13億円

実行日

平成28年4月8日

最終弁済期日

平成33年3月31日

資金用途

既往債務返済資金

 

 

 

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社が判断したものであります。

なお、当社の事業は、環境計量証明事業並びにこれら関連業務の単一事業であることから、開示対象となるセグメントはありません。

 

(1)  業績の状況

当第3四半期累計期間の国内経済を概観すると、日本銀行によるマイナス金利政策の発表とともに円高が進み、国内景気の不透明感が増しました。
 環境行政の動向としては、平成28年2月に「水銀に関する水俣条約」の締結が閣議決定されました。条約発効に向け国内法整備が進められており、平成27年6月に大気汚染防止法が、同年12月に廃棄物処理法施行令が改正されました。当社は、環境省から「平成27年度水銀大気排出実態調査業務」を受託するなど、関連業務を通し体制整備に貢献いたしました。
 平成27年12月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度の運用が見直され、再生可能エネルギー導入を図る事業者に大きな影響を与えました。当社では、風力発電所建設に係る環境アセスメント業務など、再生可能エネルギーの導入に係る支援業務を進めました。
 当第3四半期累計期間の受注高は25億22百万円(前年同期比80百万円増、同3.3%増)であります。分野別の受注高は、環境調査14億69百万円(同70百万円減、同4.6%減)、コンサルタント2億30百万円(同25百万円減、同10.1%減)、応用測定5億55百万円(同1億4百万円増、同23.3%増)、放射能2億65百万円(同72百万円増、同37.3%増)であります。
 当第3四半期累計期間の売上高は、29億31百万円(同45百万円増、同1.6%増)となりました。当第3四半期末の受注残高は7億1百万円(同22百万円減)であります。
 損益面については、売上原価は21億85百万円(同52百万円減、同2.3%減)、販売費及び一般管理費は5億75百万円(同15百万円減、同2.6%減)となりました。その結果、営業利益は1億70百万円(前年同期は56百万円)、経常利益は96百万円(同17百万円)、四半期純利益は1億23百万円(同6百万円の四半期純損失)となりました。

 

 

(季節変動について)

当社が受注する案件は3月末までを契約期間とする調査業務が多く、年間売上高のおよそ3分の1が3月に計上されます。また人件費・営業経費等の固定費は毎月ほぼ均等に発生するため、第2四半期までは営業損失が生じる季節変動の特徴があります。

 

-受注高・売上高の四半期推移-

 

第1四半期

累計期間

第2四半期

累計期間

第3四半期

累計期間

通期

(7~9月)

(7~12月)

(7~3月)

(7~6月)

  受注高

当四半期累計期間

(百万円)

1,028

1,935

2,522

 

(参考)

前年同四半期

(百万円)

991

1,784

2,441

3,641

 

年間進捗率(%)

 

27.2

49.0

67.0

100.0

  売上高

当四半期累計期間

(百万円)

453

1,124

2,931

 

(参考)

前年同四半期

(百万円)

649

1,290

2,885

3,698

 

年間進捗率(%)

 

17.6

34.9

78.0

100.0

 

 

(2)  事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

また、前事業年度に掲げた課題については、当第3四半期累計期間も引き続き取り組んでおります。

 

(3)  研究開発活動

当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は17百万円であります。

なお、第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4)  従業員数

当第3四半期累計期間において、当社の従業員数に著しい増減はありません。

 

(5)  生産、受注及び販売の状況

当社は環境計量証明事業並びにこれら関連業務の単一事業であることから、開示対象となるセグメントはありません。

 

生産・受注及び販売状況                   (単位:千円)

 

前第3四半期累計期間

(自  平成26年7月1日

至  平成27年3月31日)

当第3四半期累計期間

(自  平成27年7月1日

至  平成28年3月31日)

生産状況(製造原価)

2,198,741

2,216,602

受注状況(販売価格)

2,441,520

2,522,121

販売状況(売上高)

2,885,396

2,931,389

 

 

なお、分野別の受注高及び受注残高・売上高は次のとおりです。

 

①  分野別受注高及び受注残高

 

分  野

前第3四半期累計期間

(自  平成26年7月1日

至  平成27年3月31日)

当第3四半期累計期間

(自  平成27年7月1日

至  平成28年3月31日)

受注高(千円)

受注残高
(千円)

受注高(千円)

受注残高
(千円)

環境調査

1,540,631

228,390

1,469,925

164,483

コンサルタント

256,334

308,353

230,512

325,768

応用測定

450,901

167,912

555,875

121,093

放射能

193,653

19,788

265,807

90,397

合計

2,441,520

724,445

2,522,121

701,743

 

官公庁

664,361

88,844

626,513

130,577

 

民間

1,777,159

635,600

1,895,607

571,165

 

(注)  金額は販売価格によっており、消費税等は含まれておりません。

 

②  分野別売上高

 

分 野

前第3四半期累計期間

(自  平成26年7月1日

至  平成27年3月31日)

当第3四半期累計期間

(自  平成27年7月1日

至  平成28年3月31日)

金額(千円)

構成比(%)

金額(千円)

構成比(%)

環境調査

1,875,441

65.0

1,801,164

61.4

コンサルタント

313,969

10.9

260,926

8.9

応用測定

420,274

14.6

603,138

20.6

放射能

275,711

9.5

266,159

9.1

合計

2,885,396

100.0

2,931,389

100.0

 

 官公庁

958,103

33.2

1,063,214

36.3

 

 民間

1,927,292

66.8

1,868,175

63.7

 

(注)  販売数量については、同一分野のなかでも種類が多く、かつ仕様も多岐にわたるため記載を省略しております。

 

(6)  設備の状況

当第3四半期累計期間において、当社の主要な設備に著しい変動はありません。

 

(7)  資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社の事業は、受託した調査を4月に着手して3月に完了する契約が多く、3月末時の売掛金残高は年間売上高のおよそ3分の1になる傾向があります。それにより4~5月の売掛金回収までの間、毎月平均的に発生する人件費・外注委託費等の営業費用の支払を目的とする資金需要が生じ、取引銀行から計画的に借入金を調達しております。

当社の資金計画は、現金及び預金の月末残高が各月の資金需要の1~1.5ヶ月相当を目安としており、安定した財務流動性を維持するよう努めております。

当第3四半会計期間末の総資産は51億88百万円(前事業年度末比7億40百万円増加)になりました。流動資産は20億23百万円(同8億1百万円増加)、固定資産は31億64百万円(同60百万円減少)であります。流動資産増減の主な要因は、受取手形及び売掛金7億84百万円増加、仕掛品29百万円増加であります。
 負債は37億39百万円(同6億18百万円増加)となりました。増減の主な要因は、短期借入金7億42百万円増加、流動負債その他1億14百万円減少であります。また、リース債務1億64百万円(同16百万円減少)を含む有利子負債残高は27億95百万円(同6億53百万円増加)となりました。
 平成28年3月31日付で公表いたしました「シンジケートローン契約締結及び営業外費用計上に関するお知らせ」のとおり、同日付でシンジケートローン契約を締結し、既存の借入金の借換を行いました。同契約の実行日は4月8日付であるため、当第3四半期会計期間末では、一時的に固定負債が減少し、流動負債が増加しております。
 純資産は14億48百万円(同1億21百万円増加)となりました。これは当第3四半期純利益1億23百万円によるものです。

 

(8)  経営者の問題認識と今後の方針について

東京オリンピック開催を控え、都心部の建設需要は活発であるものの、人員ならびに資材の逼迫により建設費が高騰しており、その波及効果は限定的なものとなっています。福島県の除染関連施設の中心となる中間貯蔵施設ならびにその関連施設は建設が遅れており、本格稼働まではまだ時間を要する状況です。そのような市場環境の中、当社は環境測定事業の周辺分野を含めた高付加価値の案件を中心に、選別受注を進めております。さらに外注政策を見直し内製化率を高め、粗利率の向上に努めております。