第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

 

(1)会社の経営の基本方針

(経営理念)

・教育・文化事業への貢献を通じて人づくりを目指す

・フランチャイズノウハウの開発普及を通じて自己実現を支援する

 

 上記2つの経営理念のもとに、事業活動を通じて民間教育企業としての人づくりと、フランチャイズノウハウの提供による自己実現支援企業としての役割を果たすことで社会に貢献し、社会からその存在を認められる社会的存在価値の高い企業でありたいと考えております。

 

(教育理念)

・個別指導による自立学習を通じて創造力豊かで自立心に富んだ21世紀社会の人材を育成する

 

 上記の「教育理念」により多様化する教育に対する様々なニーズに応えたいと考えております。

 

 これらの理念を「創業の精神」として、これからも変わらぬものとして引継ぎながら、社会環境の急速な変化に対応すべく、当社がこれからも選ばれ続ける企業となるために、未来社会に向けた当社の存在意義、在り方である“Purpose”、“Vision”、そして行動指針である“Values”を策定いたしました。進化の過程である明光ネットワークジャパンとその先の未来のために、改めて進化の向かう先を宣言いたします。

 

(Purpose)

・「やればできる」の記憶をつくる

Statement

明光ネットワークジャパンは「自分にYES」を出せる人づくりをします。

新しい“め”を育み、新しきに繋がる記憶と勇気をつくります。

創造性豊かな社会の実現のために、新しい価値を発揮し続けます。

 

(Vision)

・“Bright Light for the Future”

人の可能性をひらく企業グループとなり輝く未来を実現する

 

(Values)

・隣に立つ

前でも、後ろでもない。向き合うでもない。同じ目線で、同じ方向を見る。

・繋ぐ

点と点を繋ぎ、新たな結び目を創る。新結合によって新価値を生む。

・自分にYES

自分にYESを出せる、自分でいる。判断行動する。社会をつくる。

 

(2)経営環境

 当社グループの属する教育サービス業界は、少子化による学齢人口の減少が進んでいる中で、個別指導塾市場は一時的な落ち込みを経験しつつも、集団指導塾から個別指導塾への業態転換や新規参入が続き、競争が激化しています。今後さらに、社会の変化による人口減少と働き手の減少が予想され、企業間での顧客や働き手の取り合いがますます加速すると予測されます。

 また、少子化による学齢人口の減少が進む中で、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進による教育サービスの充実が求められています。更に、地域や経済格差のために教育の機会均等が失われつつあるという喫緊の課題も存在しています。

 当社は、これらの現状を真摯に受け止め、中期経営方針「ファン・イノベーション“Fan・Fun Innovation”」に基づいて、社会的課題の解決のための施策を実施しています。

 

(3)中期経営戦略

当社グループの属する教育サービス業界におきましては、2022年の出生数が統計史上初めて80万人を割り込むなど、少子化が加速しており、様々な教育制度改革が進められる中で、多様な価値観・ニーズに対応した個別最適化した学びの提供が求められております。そのような中で、コロナ禍を経て教育のデジタル化が加速したことに加えて、受験時期の早期化、大学入試における総合型・学校推薦型選抜の増加などの構造変化も急速に進んでおります。また、社会環境の急激な変化に対応すべく、M&A・アライアンスの動きが加速しているほか、周辺事業領域への拡大を図る動きもあり、企業間の差別化競争は激化しております。

 このような中で、当社グループとして、2022年8月期を初年度とする中期3ヶ年計画を策定し、中期経営方針を「ファン・イノベーション“Fan・Fun Innovation”」としました。当社は“Purpose”を起点として“蛻変(ぜいへん)”を繰り返しながら、“人の可能性をひらく”企業グループを目指してまいります。また、FanとFunを繋ぐInnovation(=新結合)により、ファンづくりを推進し、持続的な企業価値の向上と成長を実現します。

 具体的には下記の基本方針のもとで、事業戦略・人事戦略・資本戦略を推進しております。

 

<基本方針>

① Fanをつくる

・DXの推進と明光ブランドの深化と探索により、新たなファンを創出します。

・社会の変化に対応した新しい価値の提案により、まなびのインフラをひろげます。

 

② Funをつくる

・“わくわく”を通じて満足と信頼に満ちたファン・エンゲージメントを育みます。

・働きがいのある、ウェル・ビーイングな職場づくりを目指します。

 

③ Innovation(=新結合)をつくる

・常に新しい“め”でみて意識変化し、判断行動します。

・事業収益のさらなる向上のために、事業構造を変革します。

 

<中期経営計画における戦略>

① 事業戦略

・既存事業における新教室フォーマットによる新規開校と、顧客エンゲージメント向上への取り組みを強化してまいります。

・新規事業である人材事業への取り組みを強化することで、教育事業に続く収益の柱を創出し、社会環境の変化に強い事業ポートフォリオへの変革を図ります。

・DX戦略として、「全社デジタルマーケティング機能の実現」と「DXデータプラットフォームの構築」に取り組んでまいります。

 

② 人事戦略

・イノベーション創出のためのダイバーシティ経営の推進と、働き方改革によるウェル・ビーイングの追求に取り組んでまいります。

 

③ 資本戦略

・事業基盤の強化・成長投資に必要な自己資本の充実と、株主の皆さまに対する安定的かつ持続的な利益還元を通じて中長期的に企業価値を高めてまいります。

 中期経営計画最終年度である次期(2024年8月期)におきましては、中期経営方針である「ファン・イノベーシ

ョン“Fan・Fun Innovation”」の「その先へ」向かう年度と位置づけました。未来社会に向け

て、お客様視点に立ち、「人的資本経営」と「デジタル経営」を実現し、「高い付加価値」を創造してまいりま

す。

 「人的資本経営」につきましては、「従業員の成長こそ当社の成長」と捉え、従業員の「スキルと能力開発」、

「リーダー育成とサクセッション」、「DXとCX(カスタマーエクスペリエンス)の推進」、「ダイバーシティ

&インクルージョン」、「Well―being」という人的資本投資を通じ、従業員全員が自らの仕事に誇りを持ち、個々の力を発揮することで、人の可能性をひらく企業グループとなり輝く未来を実現してまいります。

 「デジタル経営」につきましては、当社グループのオペレーションDXの実行に向けて、DX領域を「攻めのデ

ジタル化(DI:デジタルイノベーション、DX:デジタルトランスフォーメーション)」と「守りのデジタル化

(デジタイゼーション、ITインフラ)」に分けて定義を行いました。DX戦略本部の組織体制を見直すことで、

QCDS(Quality: 品質、Cost: 費用コスト、Delivery: 納期、Safety: 安全性)を

オペレーションDXのKPIとして捉え、オペレーション強化に努めてまいります。また、DX人材を計画的にア

サイン・育成するためのリスキリング教育にも取り組んでまいります。

 当社グループは今後においても、上記の取り組みにより、社会環境の急速な変化に柔軟かつ迅速に対応しなが

ら、「高い付加価値」を創造し、持続的な成長の実現を目指してまいります。

 

当社を取り巻く環境

 中期経営方針「ファン・イノベーション“Fan・Fun Innovation”」策定時の日本社会において、社会の変化による人口減少と働き手の減少が予想され、今後ますます企業間での顧客及び働き手の争奪戦が加速すると想定されます。また、当社が属する教育業界においては、少子化による学齢人口減少が加速する一方、DXの促進による教育サービスの充実等が求められております。喫緊の課題としては、社会構造変化による、地域、経済格差により教育の機会均等が失われつつあり、教育事業に携わる当社としては、この現状を真摯に受け止め、中期経営方針「ファン・イノベーション“Fan・Fun Innovation”」において、社会的課題の解決のための施策を実施しております。

 

社会的課題の解決のために

 

事業領域の拡大

 当社は、教育事業(B to C)で培ってきた既存領域に加えて、新たに法人向け人材事業(B to B)の領域に進出し、教育事業に続く収益の柱を創出いたします。Innovation(=新結合)、新しい組合せとして、個別指導+キャリア教育、日本語教育と派遣・紹介・研修といったように、これまでの当社の経験・ノウハウを活かし差別化を図った上での人材事業を展開いたします。B to Cの教育事業と、B to Bの人材事業を展開することで、社会環境の変化に強い事業ポートフォリオへの変革を図っております。

 

事業ポートフォリオ

 

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教育の機会均等の確保

 教育の機会均等の観点から、次世代を担う子どもたちが夢を実現するための学習支援を行っております。一例として、「心豊かな人材を育む教育の充実に関する連携協定」を締結している宮城県丸森町では、町内に暮らす次世代を担う子どもたちが、将来に向けた志を持ち様々なことに挑戦する気持ちを育む学習支援のために、AIタブレットを使用した自立学習モデルを導入いたしました。

 

労働人口減少への対応

 労働人口減少に対して、海外から日本で労働を希望する方への支援に力をいれております。当社が外務省から受託している「経済連携協定(EPA)に基づくベトナム人看護師・介護福祉士候補者に対する訪日前日本語研修事業」を円滑に遂行するため、2022年8月26日にMEIKO NETWORK VIETNAM COMPANY LIMITEDを設立いたしました。

 

 外国人留学生の教育にも力をいれ、連結子会社である株式会社早稲田EDU(早稲田EDU日本語学校)及び国際人材開発株式会社(JCLI日本語学校)による日本語学校事業につきましては、「進学教育(大学院・大学・専門学校)」「美術基礎教育」「EJU(日本留学試験)対策」「就職支援(在留資格:技術・人文知識・国際業務、特定技能)」などの強み・特色を活かした学生募集活動・事業運営を進めております。

 

 また、保育業界で保育士、栄養士の人材紹介に特化したSimple株式会社を2022年4月よりグループへ迎え、また2022年9月5日に国内の就業者、外国人人材教育及び人材紹介事業として株式会社明光キャリアパートナーズを設立し、労働人口減少に対処しております。

 なお、同社は、2023年6月20日に「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」(経済産業省)の補助対象事業者として採択されました。リスキリングにより人的資本価値を高め、生産性や賃金の向上を実現する転職を推進する「労働市場の流動化」の普及拡大を進めてまいります。

 

ターゲットの拡大

 2023年4月13日に株式会社城南進学研究社との業務提携契約を締結いたしました。株式会社城南進学研究社の幼児向けサービスを当社で培った直営事業及びフランチャイズ事業の運営、展開ノウハウと一体化させ、更にアフタースクール事業、学習塾事業へ繋ぎ、一貫したサービスを提供いたします。

 

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学齢人口減少への対応

 学齢人口減少に対して、当社グループのブランドにない幼児向けサービスの提供体制を整備し、顧客と幼児期から長期的な関係性を築き、より付加価値の高いサービスを提供することによって、顧客エンゲージメントを向上してまいります。

 

DXの促進

 

教育サービスのDX化

 明光義塾事業において、カスタマーエクスペリエンス向上を目的とした、明光義塾「アプリ塾生証」を開発し、生徒、保護者様とのコミュニケーションを強化いたしました。スマホで学習できるアプリも開発し、だれでも無料で使えるサービスも展開しております。また、塾生が孤独な家庭学習に陥らないように家庭学習見守りサービス「MEIKO!家スタディ®」を導入し、塾での授業提供だけではなく、成績向上に不可欠な家庭学習時間を確保することで毎日勉強することを習慣化させます。更にDXコンサルティング、デジタルマーケティング事業を強化するため、2022年6月30日に社内初のベンチャー企業としてGo Good株式会社を設立し、教育メタバースイベント等を実施しております。今後、更にDX戦略を強化いたします。

 

 

 

(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループでは、売上高及び営業利益の持続的成長を最大の経営目標とし、売上高営業利益率を経営上重要な指標と考えております。

KPI

(連結ベース)

2024年度目標値

売上高(百万円)

22,000

営業利益(百万円)

1,200

売上高営業利益率(%)

5.5

(注) 上記KPIについては有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に基づくものであり、その達成を保証するものではありません。

    なお、2023年10月12日公表の適時開示「中期経営計画(2022年8月期-2024年8月期)における2024年8月期の経営指標(計画)の修正に関するお知らせ」に記載の通り、2021年10月14日に発表いたしました中期経営計画(2022年8月期-2024年8月期)の最終年度にあたる2024年8月期の経営指標(計画)を上記数値へ修正しております。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 (1)及び(3)に記載の、会社の経営の基本方針及び中期経営戦略を実行していくうえで、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。

 

(特に優先度の高い対処すべき事業上及び財務上の課題)

ファン・エンゲージメントの育成・向上

 当社グループは、新型コロナウイルス感染症の感染収束後に期待していたペントアップ需要が顕在化しない中で、当連結会計年度(2022年9月1日~2023年8月31日)は明光義塾直営事業と日本語学校事業については、順調に業績を伸ばした一方で、新規事業の投資リターンや明光義塾FC事業の回復が遅れております。このような状況を踏まえて、引き続き、中期経営方針「ファン・イノベーション“Fan・Fun Innovation”」に基づき、ファンづくりの推進により、持続的な企業価値の向上と成長の実現に取り組んでまいります。

 

(その他の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題)

① 新規開校の推進

 当社グループは、「Fanをつくる」を中期経営計画における基本方針の一つとして掲げており、少子化が加速する地方においても成り立つ「低投資・低コスト・シンプル」な事業モデルの新教室フォーマットによる新規開校を強化・推進することで、新たなファンを創出してまいります。

 

② イノベーションの創出

 当社グループは、「Innovation(=新結合)をつくる」を中期経営計画における基本方針の一つとして掲げており、イノベーションの源泉であるダイバーシティ経営の推進に向けて、積極的に女性・中途採用者を要職に登用しております。また、事業収益のさらなる向上のために、新規事業である人材事業への取り組みを強化しており、事業構造の変革を推進してまいります。

 

 当社グループは今後においても、環境変化に柔軟に対応しながら、収益機会を創造し、持続的な成長の実現を目指してまいります。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

 当社は、「教育・文化事業への貢献を通じて人づくりを目指す」「フランチャイズノウハウの開発普及を通じて自己実現を支援する」という2つの経営理念と、「個別指導による自立学習を通じて創造力豊かで自立心に富んだ21世紀社会の人材を育成する」という教育理念を掲げ、個別指導のパイオニア企業として、事業活動を通じて男女の区別なく質の高い教育へのアクセスを得られる機会を提供してまいりました。

 当社にとってサステナビリティとは、この2つの経営理念と教育理念を「創業の精神」として引き継ぎながら、Purpose”“「やればできる」の記憶をつくる”を起点として、社会環境の急速な変化に対応する新たな教育サービスを創造し「人の可能性をひらく企業グループ」へと成長するとともに、事業を通じて社会への付加価値創造を実践するという考え方が基本となります。

 

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<ガバナンス>

 当社は、サステナビリティ経営に関わる基本方針や重要事項等を検討・審議・決議する組織として、2022年11月に代表取締役社長を委員長とする取締役会の諮問機関であり、取締役を中心に構成される「サステナビリティ委員会」を設置し、四半期ごとに開催しています。

 特に気候変動及び環境課題への配慮、人権・従業員の労働環境やコンプライアンスの徹底等については、「明光ネットワークジャパンサステナビリティ基本方針」において重要なテーマのひとつとして位置付けております。

 また、サステナビリティ経営を推進させるために、サステナビリティ推進室を設置いたしました。サステナビリティ推進室長(執行役員)は年度計画を立案し、年度計画に基づいた指標、目標の進捗状況を管理し、サステナビリティ委員会に付議いたします。サステナビリティ委員会は、付議された年度計画、指標、進捗状況等の重要事項を評価、モニタリング、審議、決議し、取締役会に報告することにより、監視・監督機能を強化、実効性を確保しております。

 第39期の活動内容につきましては、TCFD開示、サステナビリティ開示、人的資本開示、についての審議、決議を行い、情報開示を行ってまいりました。

 また、2023年4月13日には、TCFD提言に基づく情報開示をさせていただいております。

 引き続き、委員長である代表取締役社長の山下一仁を中心に議論させていただき、活動の実践につきましては、広く開示してまいります。

 

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<戦略>

 サステナビリティ委員会では、当社が注力すべきサステナビリティ重要テーマを抽出し、サステナビリティ推進室ならびにE、S、Gの各分科会が事業戦略と組み合わせた具体的な取組を実行し、企業価値の最大化を目指してまいります。

E(気候変動対応、環境への配慮)

・ 事業が及ぼす環境のマイナス影響を削減するために、温室効果ガスの削減に取り組みます。

・ グループ企業全体の電力使用量を計測し、削減目標を掲げ、目標数値達成に向け最大限企業努力いたします。今後再生エネルギーの使用や、省エネルギー対策を実施いたします。責任あるプライム市場上場企業として、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言へ賛同し、自主的かつ積極的な情報開示を推進してまいります。またCDP(カーボンディスクロージャープロジェクト)をはじめ、各調査機関の質問書、アンケートに参加し、積極的に情報を開示してまいります。

・ DX化を促進し、会社全体の使用電気量の削減及び再生紙使用、ペーパーレスの促進を推進してまいります。

・ 国内再生エネルギー発電事業を支援するため、カーボンニュートラルファンドに出資いたしました。日本の再生可能エネルギー普及・拡大に貢献いたします。

  また、将来的には自社施設に対して、再生可能エネルギーを使用することを視野にいれております。

 

教育サービスのDX化

 明光義塾事業において、カスタマーエクスペリエンス向上を目的とした、明光義塾「アプリ塾生証」を開発し、生徒、保護者様とのコミュニケーションを強化いたしました。スマホで学習できるアプリも開発し、だれでも無料で使えるサービスも展開しております。また、塾生が孤独な家庭学習に陥らないように家庭学習見守りサービス「MEIKO!家スタディ®」を導入し、塾での授業提供だけではなく、成績向上に不可欠な家庭学習時間を確保することで毎日勉強することを習慣化させます。更にDXコンサルティング、デジタルマーケティング事業を強化するため、2022年6月30日に社内初のベンチャー企業としてGo Good株式会社を設立し、教育メタバースイベント等を実施しております。今後、更にDX戦略を強化します。

 

S(健康経営、人権、人的資本戦略、ダイバーシティ)

・ 2024年8月期の目標として、女性の管理職登用率25%以上、外国人人材、中途採用者を要職に登用してまいります。

・ 女性の活躍支援に取り組む企業として、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(通称:女性活躍推進法)に基づき、厚生労働大臣より優良企業として認定を受け、認定マーク「えるぼし」の2つ星(2段階目)を取得しています。

・ 2012年3月より、国連WFPの「学校給食プログラム」への寄附を継続して行っています。教育事業を通じた人づくりを目指している当社は、この活動に賛同し、世界の子どもたちが一人でも多く、よりよい状態で教育を受けられるよう寄附をしております。貧困に苦しむ子どもたちを飢えから救い、健全な発育を助けると同時に、就学率の向上と教育機会の拡大に寄与しています。

・ 障碍がある方においても社会に出て楽しくやりがいをもって働きたい気持ちは私たちと変わりなく、精神的自立の支援、雇用に伴う地域活性化への貢献等社会課題の解決に資する観点から、当社が環境を創出することとし「農園」として就労の場を開設しています。

 

教育の機会均等の確保

 教育の機会均等の観点から、次世代を担う子供達が夢を実現するための学習支援を行っております。一例として、「心豊かな人材を育む教育の充実に関する連携協定」を締結している宮城県丸森町では、町内に暮らす次世代を担う子どもたちが、将来に向けた志を持ち様々なことに挑戦する気持ちを育む学習支援のために、AIタブレットを使用した自立学習モデルを導入いたしました。

 

労働人口減少への対応

 労働人口減少に対して、海外から日本で労働を希望する方への支援に力をいれております。当社が外務省から受託している「経済連携協定(EPA)に基づくベトナム人看護師・介護福祉士候補者に対する訪日前日本語研修事業」を円滑に遂行する為、2022年8月26日にMEIKO NETWORK VIETNAM COMPANY LIMITEDを設立いたしました。

 外国人留学生の教育にも力をいれ、連結子会社である株式会社早稲田EDU(早稲田EDU日本語学校)及び国際人材開発株式会社(JCLI日本語学校)による日本語学校事業につきましては、「進学教育(大学院・大学・専門学校)」「美術基礎教育」「EJU(日本留学試験)対策」「就職支援(在留資格:技術・人文知識・国際業務、特定技能)」などの強み・特色を活かした学生募集活動・事業運営を進めております。

 また、保育業界で保育士、栄養士の人材紹介に特化したSimple株式会社を2022年4月よりグループへ迎え、また2022年9月5日に国内の就業者、外国人人材教育及び人材紹介事業として株式会社明光キャリアパートナーズを設立し、労働人口減少に対処しております。

 なお、同社は、2023年6月20日に「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」(経済産業省)の補助対象事業者として採択されました。リスキリングにより人的資本価値を高め、生産性や賃金の向上を実現する転職を推進する「労働市場の流動化」の普及拡大を進めてまいります。

 

ターゲットの拡大

 2023年4月13日に株式会社城南進学研究社との業務提携契約を締結いたしました。株式会社城南進学研究社の幼児向けサービスを当社で培った直営事業及びフランチャイズ事業の運営、展開ノウハウを一体化させ、更にアフタースクール事業、学習塾事業へ繋ぎ、一貫したサービスを提供いたします。

 

学齢人口減少への対応

 学齢人口減少に対して、当社グループのブランドにない幼児向けサービスの提供体制を整備し、顧客と幼児期から長期的な関係性を築き、より付加価値の高いサービスを提供することによって、顧客エンゲージメントを向上してまいります。

 

・ 2023年3月8日「健康経営優良法人 2023(大規模法人部門)」に認定されました。

 当社は2021年に「健康経営」を宣言し、“well-being”(健康で幸せな状態)な職場づくりを進め、社会に広く貢献する企業を目指しております。

 

G(取締役会の実効性評価、コーポレートガバナンスの向上)

・ 取締役会の実効性と、更なる監視体制の強化を図るべく、監査等委員会設置会社へ移行いたしました。

・ 取締役の指名・報酬等の決定プロセスの客観性・透明性の更なる向上を図るべく指名報酬委員会を設置いたしました。

・ 当社グループのあるべき姿実現に向けて、取締役が役割を果たすために必要なスキルや知見、経験の情報開示を行っております。

・ 役員報酬体系の見直し、業績連動、気候変動・環境問題等チャレンジングな目標実現を後押しするため、サステナビリティを含む評価体系の導入について検討を開始いたします。

・ 代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ委員会を設置し、サステナビリティ経営を実現するための重要課題を決定してまいります。取り組みについては、適切な情報開示と透明性を確保してまいります。

・ 当社グループは、公務員への賄賂、過剰な接待や贈答品の授受、癒着、横領、背任などの腐敗行為の防止をコンプライアンス徹底における最重要課題の一つとして位置づけております。そのため、腐敗リスクに適切に対応できる社内体制を充実させ、その発生を未然に防止することで、健全な経営環境を確保することに注力しております。

 

<リスク管理>

 当社は、リスク管理委員会、コンプライアンス委員会が中心となりリスク管理体制を構築し、リスクへの柔軟な対応を推進しています。運営プロセスにおいて取締役会等が必要な項目を特定し、定期的なモニタリングを実施することで適切に管理されています。

 特に気候変動及び環境課題への配慮、人権・従業員の労働環境やコンプライアンスの徹底等については、「明光ネットワークジャパンサステナビリティ基本方針」において重要なテーマのひとつとして位置付けております。

 そのため、取締役を中心に構成されるサステナビリティ委員会において定期的に協議を行い、シナリオ分析による事業への影響を評価してまいります。また、サステナビリティ委員会においては、気候変動を含めた世の中の動向や法制度・規制変更等の外部的要因の共有、施策の進捗状況、将来的なリスク・機会の変更も視野に入れながら、サステナビリティ基本方針、戦略及び施策等を1年に1回以上の頻度で見直しいたします。

 

<指標及び目標>

 当社は現在業容拡大中であり、「社会的課題の解決のために」の取り組みにおける詳細な指標及び目標については現在策定中であります。

 

 

<気候変動>

 当社は、気候変動及び環境課題への対応が、重要な経営課題のひとつであると強く認識しております。パリ協定の枠組みや、日本政府が掲げた2050年までにCO排出量を実質ゼロにする目標のもと、持続可能な社会を実現するために企業が果たすべき役割を認識し、ビジネスを通じてこの課題解決を実現することが、当社グループの持続的成長に繋がると考えております。2022年7月にはTCFD提言への賛同を表明し、株主・投資家をはじめとする幅広いステークホルダーの皆さまと円滑なコミュニケーションがとれるように、TCFDのフレームワークに基づき、情報開示を強化してまいります。

① ガバナンス

 当社は気候変動対応を全社的重要リスクとして選定しており、取締役を中心に構成されるサステナビリティ委員会において定期的に協議を行い、シナリオ分析による事業への影響を評価してまいります。サステナビリティ推進室長(執行役員)は、気候変動に関わる活動の削減数値目標の妥当性や施策の進捗状況を管理するとともに、サステナビリティ事務局長が中心となり、具体的な取り組みを推進してまいります。

 

② 戦略

 国際エネルギー機関(IEA)が想定する1.5℃シナリオ(IEA Net Zero Emissions by 2050 Scenario)を前提に、気候変動による当社事業のリスクと機会をシナリオ分析で把握するとともに想定される多様なリスクへの対応を強化してまいります。移行リスクとしては、炭素税導入等の法規制厳格化による収益悪化リスク、環境負荷を軽減する教材開発、教室・施設へのLED導入等の設備投資増加、洪水リスクを考慮した教室配置等による負担増加等を想定しております。なお、2022年8月期の当社及び連結子会社におけるGHG排出量(スコープ1・2)は3,574tであり、現在未測定のスコープ3を含め、財務的な影響は、150百万円未満と想定しております。

 物理的リスクとしては、気候変動による台風の大型化、洪水等の自然災害の深刻化により教室・施設等への被害や感染症の発生頻度が高まることや、異常気象によるエネルギーコストの高騰等を想定しております。

 一方、新たな事業機会として気候変動がもたらすリスクにも対応したDX化の取り組み強化を重要戦略と位置づけ、明光DX戦略ロードマップに沿ってお客さまのニーズに合わせた個別最適なサービスを開発いたしました。また、教材やお客さまとのコミュニケーション時のペーパーレス化も推進してまいります。

スコープ1+スコープ2

 

③ リスク管理

 当社は、リスク管理委員会、コンプライアンス委員会が中心となりリスク管理体制を構築し、リスクへの柔軟な対応を推進しています。運営プロセスにおいて取締役会等が必要な項目を特定し、定期的なモニタリングを実施することで適切に管理されています。

 特に気候変動及び環境課題への配慮、人権・従業員の労働環境やコンプライアンスの徹底等については、「明光ネットワークジャパンサステナビリティ基本方針」において重要なテーマのひとつとして位置付けております。

 そのため、取締役を中心に構成されるサステナビリティ委員会において定期的に協議を行い、シナリオ分析による事業への影響を評価してまいります。サステナビリティ委員会が中心となりリスク管理体制を構築し、リスクへの柔軟な対応を推進しています。抽出した気候変動に伴うリスクについては、運営プロセスにおいて顕在時期や財務への影響を検討し取締役会へ報告しております。このような定期的なモニタリングを実施することで抽出した気候変動に伴うリスクは適切に管理されています。

 

④ 指標と目標

 当社では、これまでも教室内蛍光灯のLED化等を推進してまいりました。今後、再生エネルギー導入等を視野に入れながら、グループ全体の温室効果ガス削減目標を「2030年までに2022年8月期(3,574t)比において10%削減、2050年までに実質ゼロ」とする取り組みを強化してまいります。

スコープ1+スコープ2

 

<ご参考>

人的資本経営

当社の考える人的資本経営

 当社は、“Purpose”を起点として“蛻変(ぜいへん)”を繰り返しながら、FanとFunを繋ぐInnovation(=新結合)により、時代のニーズを見据えたサービスを提供する事業の創出と、ファンづくりを推進し、未来への価値を創造することで「人の可能性をひらく企業グループ」となり輝く未来を実現いたします。

 

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 そのためには、従業員それぞれの個性を多様性として活かし、個人の主体性を引出しながらお互いに切磋琢磨し、成長することが不可欠であると考えます。

 「従業員の成長こそ当社の成長」と捉え、従業員の「スキルと能力開発」、「リーダー育成とサクセッション」、「DXとCXの推進」、「ダイバーシティ&インクルージョン」、「Well-being」という人的資本投資を通じ、従業員全員が自らの仕事に誇りを持ち、個々の力を発揮することで、人の可能性をひらく企業グループとなり輝く未来を実現いたします。

 

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人材育成方針

 人の可能性をひらく企業グループとなり輝く未来を実現するためには、従業員自らが、主体的に物事を捉え、自立した人材に成長することが必要であり、“Purpose”、“Values”、“Vision”を理解し、共感して、自分事として主体的に共鳴することが不可欠です。

 そのために“Purpose”“Values”“Vision”に関する集合型ミーティング、ワークショップを定期的に実施し、「創業の精神」や当社の“Purpose”がなぜ“「やればできる」の記憶をつくる”なのかを学んでおります。従業員一人ひとりに働く意義を問いかけ、当社の“Purpose”と従業員一人ひとりのMy Purposeとの共通点を深掘りしております。

 

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 当社の“Purpose”と従業員のMy Purposeが触れ合い重なり合うことで、共感から自分事として主体的な共鳴に繋がり、一人ひとりの主体性が育成されております。従業員一人ひとりに個性があるように、お客様にもそれぞれのニーズがあります。お客様個人に寄り添い、満足していただける提案ができる人材をこれからも育成してまいります。

 

スキルと能力開発

 当社は、従業員を最重要の資本として定義しており、従業員のスキルと能力開発のために社内大学「明光アカデミー」を設立しております。社内大学「明光アカデミー」は、代表取締役社長の直轄機関であり、課題解決スキルを組み込んだ階層別・目的別研修や、キャリア形成のための自己実現の支援策などを実施しております。そして従業員一人ひとりに個別最適化された学習プログラム(eラーニング)を提供し、従業員の自律的学び、成長を支援しております。

 また、すべての起点である“Purpose”を従業員それぞれが理解し、共感し、自分事として主体的に共鳴するために、社内大学「明光アカデミー」が主管となって、手挙げによる“Purpose”アンバサダーを募集し、活動を支援しています。“Purpose”アンバサダーは、それぞれの組織でメンバーを巻き込みながら“Purpose”を日常の業務の中で自分事として捉えられるように活動しております。

 また、主力事業である明光義塾では、「個別指導による自立学習を通じて創造力豊かで自立心に富んだ21世紀社会の人材を育成する」という教育理念(創業の精神)を掲げ、イノベーションによって学習塾業界を揺るがす個別指導のパイオニア企業として、創業以来、継続して自立した課題解決型人材を育成しております。この課題解決型人材を育成するために必要な教務、教室運営、カウンセリング、コーチング、マネジメントなど多岐にわたるノウハウ、知識、スキルを学ぶ機会を座学だけでなくOJTを含めて提供しております。そして他の教育ブランドにおいてもお客様個人に寄り添い、満足していただける提案ができる人材を育成するために、手挙げ式でホスピタリティ・コーディネータ、進路アドバイザーなどの資格取得を奨励しております。

 

[具体的な取り組み]

社内大学「明光アカデミー」

・ 全従業員対象のパーパス対話会、部署別オフサイトミーティングの実施

・ 手挙げによる“Purpose”アンバサダー募集と活動の支援

・ 社内ラジオや感謝の声を届けるサイトなど、社員の声を繋ぎ、感謝・リスペクトを伝えるプラットフォームづくり

・ 社内報での事例紹介

・ 手挙げ式の次世代経営者育成研修「Purpose Progress Program(PPP)」の実施

・ SDGsに対する学びを推進するため、事業部と連携したワークショップの開催

・ エンゲージメント調査の実施と結果分析による課題の見える化

・ 課題解決スキルを組込み、「課題発見から解決」までの思考プロセスを学ぶ階層別・目的別研修の実施

・ コーチング研修

・ 従業員一人ひとりに個別最適化された学習プログラム(eラーニング)の提供、学びの支援

・ 社内講師による勉強会の開催

 

明光義塾や教育ブランド

・ 新任教室長研修会の開催

・ 定例研修会、明光オーナーズクラブ研修会の開催

 

[現状と対策]

・ 「従業員の成長こそ当社の成長」であり、従業員の成長に終わりはありません。今後も従業員が主体的に物事を捉え、自立した人材に成長するためにスキルと能力開発の機会を提供し、手挙げ文化、挑戦・承認文化を醸成してまいります。

 

[目標]

・ 従業員自らが自立した人材への成長を測る指標に目標を設定し、改善に取り組んでまいります。

 また、ホスピタリティ・コーディネータ、ホスピタリティ・アンバサダー等のホスピタリティ資格取得による「自己肯定感・自己効力感」の高い職場づくりと顧客体験価値を創出してまいります。

指標

実績(2023年8月期)

目標(2025年8月期)

人的資本ROI

7.87%

10%

人材開発費、

研修・教育費

1人あたり65,639円

1人あたり70,000円

従業員一人あたりの研修・教育時間

22時間

25時間

手挙げ式

“Purpose”アンバサダーの人数

累積102名

累積170名

手挙げ式

資格取得者数

249名

400名

(注)本項目については、各連結子会社の規模・制度の違いから一律記載は困難であるため、提出会社単体の記載と

   いたします。

※人的資本ROIの計算式

人的資本コスト=給与+福利厚生+諸手当

売上高-全コスト

 

人的資本コスト

 

 

リーダー育成とサクセッション

 当社は、連結子会社化するにあたり、やる気のある人材を子会社の代表取締役社長に選任する抜擢社長制を導入しております。また2022年9月より主力の明光義塾事業において「カンパニー制」へ移行し、カンパニー単位で大胆な地域戦略を実行していくために、カンパニープレジデントへ大幅な権限委譲を行いました。カンパニープレジデントは各カンパニーの最高経営者として子会社の代表取締役と同様の権限と責任を負っています。こうした抜擢社長制は、経営に必要な知識や経験を獲得するために有益な手段であり、実務の中で経営戦略の立案や意思決定を実践することによって、経営者マインドを養っております。

 

[具体的な取り組み]

・ 2014年 株式会社早稲田EDUを連結子会社化、代表取締役社長を抜擢

・ 2016年 国際人材開発株式会社を連結子会社化、代表取締役社長を抜擢

株式会社古藤事務所を連結子会社化、代表取締役社長を抜擢

・ 2020年 株式会社One linkを連結子会社化(簡易新設分割)、代表取締役社長を抜擢

・ 2021年 株式会社クース・コーポレーションを連結子会社化、代表取締役社長を抜擢

・ 2022年 「カンパニー制」へ移行、北海道東北カンパニープレジデント、関東甲信カンパニープレジデント、東海北陸カンパニープレジデント、近畿カンパニープレジデント、西日本カンパニープレジデントにそれぞれカンパニープレジデントを抜擢

・ 2023年 株式会社Reverseの株式を100%譲受、代表取締役社長を抜擢

 

 2022年より当社は社内起業制度を導入し、社会的課題の解決に向けた新たな挑戦を開始いたしました。

 DX戦略の強化の一環として、教育のデジタル化推進を目的とした、Go Good株式会社を設立いたしました。現代社会における教育のDX化は不可欠であり、Go Good株式会社はその先陣を切る存在となっております。

 また、労働人口の減少という社会的課題に対応するため、人材事業の成長を加速させることで雇用創出とスキルアップの場を提供し、労働人口の減少問題に取り組む株式会社明光キャリアパートナーズを設立いたしました。

 これらの取り組みは、社内起業制度のもとで生まれたものであり、社員一人ひとりの起業家精神を育む機会として提供しております。この制度を通じて、“蛻変(ぜいへん)”と“Innovation”(新結合)を促し、時代のニーズを見据えた多様なサービスを提供する新たな事業の創出を目指します。当社は引き続き社会的課題の解決に取り組み、社員の起業家精神を尊重し、新たな価値創造に努めてまいります。

 また、2022年より当社経営幹部や関連会社の経営執行責任者を輩出するために必要な知識・技術、戦略思考力や事業推進力を重点的に養成していくために、社内大学である「明光アカデミー」にて手挙げ式の「Purpose Progress Program(PPP)」を開講いたしました。これらの経営幹部候補人材の育成に関する取り組みは、急速に変化する時代でも、当社が未来への価値を持続的に創造するための貴重なステップとなっております。

 

[現状と対策]

・ 起業家精神を持ったゼロからビジネスを築くことができる人材育成に不足があると考えております。当社が時代のニーズを見据えたサービスを提供する様々な事業を創造し、社会的課題を解決する「人の可能性をひらく企業グループ」に成長するためには、経営幹部候補人材の育成は不可欠です。今後も抜擢社長制、社内起業制を積極的に推進し、また経営幹部候補生の養成プログラムをブラッシュアップすることで、起業家精神を持ったゼロからビジネスを築くことができる人材を育成してまいります。

 

[目標]

・ M&A戦略を強化するため、リーダー育成について目標を設定しております。

指標

実績(2023年8月期)

目標(2025年8月期)

抜擢社長(カンパニープレジデント含む)の累積経験人数

10人

12人

経営幹部候補人材の育成に関する累積研修時間

2,000時間

2,000時間

(注)本項目については、各連結子会社の規模・制度の違いから一律記載は困難であるため、提出会社単体の記載と

   いたします。

 

DXとCXの推進

 人口減少に伴う労働人口減少や、産業構造の変化により、我が国の人材に求められる職務遂行能力が高度化しております。当社が属する教育サービス業界においても、従来の学習指導方法だけではなく、AI等を含むデジタルツールを活用した新しい学習指導方法や、デジタル空間を活用した教育情報サービスの提供など、より合理的、効率的な学習指導方法や教育サービスへ期待度は高まっており、それらの期待に応えるサービス提供についての重要性が高まっております。

 当社では、新たなデジタル技術を活用し、データを活用した学習塾事業の業務変革を推進するために情報システム、マーケティング、オペレーション業務のDXに取り組んでおります。今後、より一層生活者のコミュニケーションおよび行動変化がデジタルにシフトしていく中、DXの本質であるデジタルによるトランスフォーメーション、つまり“蛻変(ぜいへん)”を繰り返しながらイノベーションを起こす人材の育成が不可欠です。またDXによってお客様と継続的な関係性を築き、お客様一人ひとりのCX(顧客体験価値)の向上を推進する人材の育成が重要と考えております。CXの向上を推進するためには、お客様のニーズを理解し、デジタル技術を活用したより便利なサービスの提供が重要であることから、年間を通じたDX人材の育成に取り組んでまいります。

 

[具体的な取り組み]

・ イノベーションとチーム間のコラボレーション促進

 DX人材はイノベーションをリードする力が求められます。異なる部署の従業員が相互に知識を共有できるようにDX戦略本部の組織再編を行い、コミュニケーションチャネルを整備いたしました。また、DX戦略本部を中心にアイデアの共有やプロジェクトの推進を促進する環境を整え、新規ビジネスプロジェクトや業務改善プロセスなどにDX人材を積極的に参加させることにより、実践力を高めております。

 

・ 専門的スキルの育成

 DXに関連する専門的なスキルが身につくように社員が自己学習を促進するためのサポートをすることにより、デジタルリテラシーを強化いたします。AI、データ分析、クラウドコンピューティング、アプリケーション開発など、ビジネスに合わせた技術の習得や、関連する資格取得を推奨し、オンライン学習や技術書籍の提供、定期的な勉強会の開催を実施しております。

 

・ 研修およびワークショップの開催

 社内外での定期的な研修やワークショップを開催することで専門的な知識とベストプラクティスを社内に浸透させ、最新のデジタルトレンドやベストプラクティスを学ぶ機会を提供し、CX向上を目指しております。

 

・ インターンプログラムの拡充

 大学や専門学校と連携し、DX/CXに関心のある学生を対象にしたインターンプログラムを充実させました。優秀な学生とのコラボレーションを通じて、新しいアイデアやアプローチを導入いたします。

 

 

[DX人材育成に向けた6つの狙い]

 DX人材の育成を通して、組織全体の成長と競争力強化を実現してまいります。

狙い

概要

DXの推進

DX人材の力を活かして、組織全体のデジタルトランスフォーメーションを加速することにより、業務効率化や顧客体験の向上を実現いたします。

新規ビジネスの創出

DX人材が持つイノベーション力を活用することで、新たなビジネスチャンスを発見し、デジタル技術やデータ分析を駆使して、新規事業の立ち上げや既存事業の改善を行います。

顧客中心のCX戦略

顧客のニーズを把握し、顧客中心の戦略を展開します。データを基にしたマーケティングやカスタマーサービスの最適化およびCX戦略を強化します。

データドリブンな意思決定

データに基づきデジタルを活用することで、意思決定をデータドリブンに変革いたします。正確な情報に基づいた判断で、経営戦略の精度を高めます。

効率的なプロセス改善

既存業務のプロセスを見直し、デジタルによる効率化とコスト削減を実現し生産性を向上させます。

持続的なイノベーション

DX人材の育成は継続的な取り組みです。持続的なイノベーションを醸成し、変化する市場に柔軟に対応する組織文化を築きます。

 

 

[目標]

・ DX人材、CXを推進していく人材の育成について目標を設定し、改善に取り組んでまいります。

指標

実績(2023年8月期)

目標(2025年8月期)

DX関連スキルの取得者数

8名

14名

業務改善・変革に向けたデジタルツール導入実績

2件

5件

新規ビジネスの創出

・スマホ学習アプリ広告

・メタバースイベント

(Go Good株式会社)

・ARサービス

・動画配信PF

(注)本項目については、各連結子会社の規模・制度の違いから一律記載は困難であるため、提出会社単体の記載と

   いたします。

 

ダイバーシティ&インクルージョン

 当社は、最重要の資本である従業員が身体的、精神的に健康であることが企業の成長・発展へ繋がっていくと考えております。また、当社に関わるすべての人々の人権を配慮し、従業員が個々の持つ能力を最大限に活かし多様な価値観を共有することができる、働きやすくやりがいのある会社、組織を目指すために、ダイバーシティ&インクルージョンを推進しております。当社は多様なバックグランドを持った人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、未来への価値創造につなげてまいります。

 

[具体的な取り組み]

・ 「えるぼし」の取得

 当社は、女性の活躍支援に取り組む企業として、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(通称:女性活躍推進法)に基づき、厚生労働大臣より優良企業として認定を受け、認定マーク「えるぼし」の2つ星(2段目)を取得しております。

 

・ 勉強会の開催

 社内講師(キャリアコンサルタント資格保持者)による勉強会を定期的に実施し、ゲーム感覚で楽しく、「あなたらしさ」について考え、グループメンバーとの交流を通じて、行動指針である“Values”「自分にYES」を出すHAPPYサイクルをつくっています。また、従業員だから語れる当社の仕事・育児・自分らしさでの悩み等の実体験の話も織り込みながら、自分を振り返る時間を創出しております。

 

[現状と対策]

・ 女性の活躍における男女間の賃金格差、30代以下の管理職比率の低さに課題があると考えています。また現在は積極的に中途採用者を要職に登用しておりますが、教育制度を体系化し人的資本を強化する人事戦略を推進することで、これからは内部登用者比率を高める事にも取り組んでまいります。イノベーションを生み出し、未来への価値創造を継続していくためには、女性がイキイキと活躍できる職場環境の実現と、多様な人材の活用が不可欠であり、改善してまいります。

 

[目標]

 女性の活躍を測る指標に目標を設定し、改善に取り組んでまいります。

指標

実績(2023年8月期)

目標(2025年8月期)

女性従業員比率

正社員34.7%

正社員40%

管理職に占める女性労働者の割合(%)

24.6%

25.5%

男性労働者の育児休業取得率(%)

27.8%

30%

出産・育児のための短時間勤務者率(%)

100%

100%

労働者の男女の間の賃金差異(%)

但し、同一等級内の基本給における男女間の賃金差異はございません。

全労働者 64.0%

全労働者 65.0%

(注)本項目については、各連結子会社の規模・制度の違いから一律記載は困難であるため、提出会社単体の記載と

   いたします。

 

    多様な人材の活用を測る指標に目標を設定し、改善に取り組んでまいります。

指標

実績(2023年8月期)

目標(2025年8月期)

中途従業員の管理職比率

77.8%

75%

内部登用者の管理職比率

22.2%

25%

30代以下の管理職比率

19.0%

20%

(注)本項目については、各連結子会社の規模・制度の違いから一律記載は困難であるため、提出会社単体の記載と

   いたします。

 

 

Well-being

 当社は、従業員からまた社会から選ばれる企業となるための原動力は人材であると考えており、中期経営方針「ファン・イノベーション“Fan・Fun Innovation”」において、Fun(ワクワク、楽しさ)づくりを人材の成長の原点であると捉えております。そのために従業員とその家族のWell-being(身体的・精神的・社会的に良好な状態)とその先にいる方々のWell-beingに取り組み、楽しみながらも働きがいがあり、人材が成長できる職場環境を構築しております。

 

[具体的な取り組み]

明光ネットワークジャパンの健康経営宣言

・ 当社は2021年に「健康経営」を宣言し、働く従業員のみなさんの健康の保持・増進に積極的に取り組み、様々な活動を通じて、多様性ある人材が集まり、共に参画し、尊敬・励まし、成長し合う企業集団になることを目指しております。そのためには、全従業員が心も体も、そして企業体質も健康・健全であることが重要であり、当社が掲げる健康経営の目的を成し遂げることがすべての人の幸せ(well-being)につながることと考えています。今後も従業員一人ひとりが主体的に心身の健康維持・増進を図れる環境の整備を続けていくことで個性や能力を最大限に発揮しうる職場を通じて、持続的な会社の成長と社会への貢献を果たしてまいります。なお、当社は経済産業省と日本健康会議の主催で特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度である健康経営優良法人制度において、2023年3月に「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に認定されました。

 

表彰制度(年間MVP表彰・半期に一度の特別表彰)

・ 業務上顕著な功績があった場合や、社業の発展に貢献した場合に表彰制度を設けています。自身の努力や貢献が会社に認められて表彰されることは、従業員のやる気やモチベーションを高める契機となります。また、エンゲージメントサーベイの結果、従業員の承認称賛文化の醸成をキードライバーとして、エンゲージメントの向上を図る施策が必要と判断し、2022年8月より、従来の部門長推薦に加え、「自己推薦」「他己推薦」を導入いたしました。更なる貢献へ向けた原動力に繋がり、互いをリスペクトする機会となると考えております。

※ エンゲージメントサーベイ結果から改善を実施いたしました。

 

人事制度改革

・ 従業員の持ちうる能力を最大限発揮し、競争力を強化するために、人事制度改革を推進しております。高度専門職人材の活用や現在年1回の昇格を年2回に増加するなど、従業員の成果を適正に評価し、個人のスキル、能力を最大限引き出す人事制度を構築してまいります。

※ エンゲージメントサーベイ結果から改善を実施いたしました。

 

従業員同士の交流

・ グループ全従業員の交流によりコミュニケーションを活性化するため、定期的にグループ従業員総会を実施しております。異業種を含むグループ会社、その従業員を知る機会を通じて、相互に理解を深めて、一体感を醸成する機運を高めております。

 また総会にFun(ワクワク、楽しさ)づくりの要素(チャンバラ合戦等)を盛り込み、楽しさと従業員のやる気を結び付けながら内発的動機を触発して、従業員の成長意欲の向上に繋げております。

※ エンゲージメントサーベイ結果から改善を実施いたしました。

 

テレワーク制度(2020年9月より導入)

・ 従業員の多様な働き方や働きがいの実現を目指すためテレワーク制度を導入いたしました。テレワーク制度により、一人ひとりが時間意識や行動を変えて生産性を高めながらフレキシブルで自律した働き方を推進しております。

※ テレワークに適した業務を対象としております。

 

フレックスタイム制度(2021年8月より全社導入)

・ 人々の価値観が大きく変化し、働き方の多様性が増す中、当社においても一人ひとりのワークスタイルに対応し得る働き方を進めていくことが重要であると考え、フレックスタイム制を導入いたしました。各部門におけるコアタイムを定め、1日の勤務時間も個人の裁量で決定し、1ヶ月単位で必要勤務時間数を確保する事としております。

 

子の看護休暇

・ 18歳までの子を養育する従業員(子1人につき年5日、2人以上の場合は年10日)について、子の通院や予防接種等が必要な場合に、半日又は1日単位で取得することが可能です。

 

介護短時間勤務制度

・ 家族に要介護認定の方がいる場合、短時間勤務制度を利用可能です。法定では利用開始から3年間で2回までの利用が可能な制度ですが、介護はゴールが見えないこともあり、当社では回数を限定することなく利用でき、勤務時間は個別の状況に応じて、1日について4時間~6時間で選択可能です。

 

有給休暇取得率

・ ワークライフバランスを重要視しており、積極的な取得を促進しております。

 

国連WFPの「学校給食プログラム」への寄附

・ 当社は、2012年3月よりこの活動に賛同し、世界の子どもたちが一人でも多く、よりよい状態で教育を受けられるよう継続的に寄附を行っております。貧困に苦しむ子ども達を飢えから救い、健全な発育を助けると同時に、就学率の向上と教育機会の拡大に寄与しております。

 

特別休暇

・ 法定の年次有給休暇とは別に、従業員が保有する有給休暇数を減らすことなくライフイベント等に関連して休暇を取得することが可能です。(結婚、出産、忌引、転勤等)

 

[現状と対策]

 当社は、2022年より年2回、エンゲージメントサーベイを実施し、従業員のFun(ワクワク、楽しさ)づくり、Well-beingを測る指標として活用しています。エンゲージメントサーベイの結果をもとに改善を繰り返して、エンゲージメントの向上を図り、自発的な貢献意欲と主体的な取り組みを促進してまいります。

 

[エンゲージメントサーベイスコアの実績と目標]

指標

実績(2023年8月期)

目標(2025年8月期)

総合

70

72

承認

69

71

理念戦略

70

72

組織風土

69

71

自己成長

67

69

(注)本項目については、各連結子会社の規模・制度の違いから一律記載は困難であるため、提出会社単体の記載と

   いたします。

 

 

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)フランチャイズ契約について

 当社は、全国に個別指導塾「明光義塾」のフランチャイズチェーン展開を図るために、加盟者とフランチャイズ契約を締結し、教室開設及び継続的な教室経営指導並びに教室用備品、教室用機器、教材、テスト及び広告宣伝物等の商品販売を行っております。

 当社といたしましては、フランチャイズ加盟者への経営指導により、顧客満足度の向上、生徒募集及び教室数の増加に注力しております。また、フランチャイズオーナー・教室を定期的に巡回し、教室運営オペレーションの徹底を図るとともに、フランチャイズ加盟者とその社員に対する遵法意識の向上を目的とした現場指導を行っております。

 しかしながら、何らかの事情によりフランチャイズ加盟者は、当社とのフランチャイズ加盟契約を解消する可能性があります。また、当社の指導の及ばない範囲で、フランチャイズ加盟者の契約違反等が発生する可能性があります。

 上記のような事態が発生した場合、当社の経営成績に影響を及ぼすだけでなく、ブランドイメージにも影響を与え、事業展開及びフランチャイズ展開に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 なお、フランチャイズ契約の内容は、「5 経営上の重要な契約等」をご参照下さい。

 

(2)業界動向について

 当社が属する学習塾業界は、大都市圏と、少子化の進行が著しい地方との事業環境の格差が広がりを見せる中で、市場規模としては概ね横ばいの推移となっており、今後もこの傾向は続くものと予想されております。

 このような状況下、業界の最近の動向として、個別最適化された学びのニーズの高まりにより、集団指導塾から個別指導塾へシフトする学習塾が増加しており、今後も個別指導塾の需要は高まるものと予想されております。

 また、個別指導塾においては、当社が経営する「明光義塾」、株式会社東京個別指導学院が経営する「東京個別指導学院」、株式会社リソー教育が経営する「TOMAS」、株式会社スプリックスが経営する「森塾」等が有力塾とされており、その他に集団指導塾が併営する個別指導塾等があります。

 当社は小学生・中学生・高校生・既卒生まで全学年を対象としており、全国47都道府県すべてに教室を展開する業界シェアトップの個別指導塾として、一人ひとりの目的・目標に合わせたオーダーメイドの対話型個別指導を提供することで、優位性を維持できるものと考えております。また、先般の新型コロナウイルス感染症の感染拡大のような事業環境の急速な変化が発生した場合においても、状況に応じた施策を柔軟かつ迅速に実施してまいります。

 しかしながら、今後、少子化が更に進行した場合や、競合他社の事業拡大、他業種からの新規参入等により、当社個別指導へのニーズが低下した場合には、教室数及び在籍生徒数の減少等により業績に影響を与える可能性があります。

 

(3)個人情報管理について

 当社は、学習塾を経営するとともに、独自のフランチャイズシステムに基づき、加盟者とフランチャイズ契約を締結し、継続的な教室運営指導を行っております。なお、教室運営の過程において、生徒、保護者及び講師等の個人情報を入手する立場にあります。当社では、これらの個人情報はデータベースにて管理しており、万全の管理体制の下、個人情報の漏洩防止に努めるほか、「個人情報保護規程」に則り、「リスク管理委員会」による情報漏洩未然防止策の検討、施策の運用状況の検証等を行い、個人情報の保護に努めております。また、全従業員に定期的に個人情報保護の重要性や情報の取り扱いについて指導を行っております。

 しかしながら、様々な要因によりこれらの個人情報が漏洩する可能性があります。

 上記のような事態が発生した場合、顧客からの信用が失墜するとともに、営業機会の損失及び損害賠償の請求等、業績に影響を与える可能性があります。

 

(4)有価証券の価格変動リスクについて

 当社グループが所有する有価証券の会計処理については、「金融商品に係る会計基準」を適用しております。

 市場性のあるその他有価証券は時価評価を行い、時価と取得原価との差額については、税効果会計適用後、純資産の部にその他有価証券評価差額金として表示しております。

 満期保有目的の債券、関連会社株式及び市場性のないその他有価証券は、償却原価法又は原価法等により連結貸借対照表価額としております。

 市場性のあるその他有価証券は、市場価格の変動リスクについて、定期的に把握された時価が取締役会に報告されております。また、市場性のないその他有価証券については定期的に財務諸表を入手し、財政状態等を把握しております。

 満期保有目的の債券は、格付の高い債券のみを対象としているため、信用リスクは僅少であります。

 なお、これら有価証券の将来における市場価額及び実質価額が著しく下落し、回復可能性があると判断できないものについては、減損処理が必要となります。

 

(5)人材の確保・育成について

 当社グループは、競争が激化する教育業界において継続的に事業を成長させるには、多様化した顧客ニーズに合致した質の高い教育サービスを提供する人材の確保・育成こそが最も重要な経営資源であり、コミュニケーション能力等に優れた人材の獲得、育成を推進していくことが重要であると捉えております。

 教育サービスならではの価値を訴求し人材確保に努めておりますが、今後、少子高齢化に伴い労働人口が減少するなかで、競合他社との人材の獲得競争が激しくなることも想定され、計画通りの人材確保が困難となる場合や、優秀な人材が社外に流出してしまう可能性があります。人材の安定的な確保が困難になった場合、教育サービスの質が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 今後は、更に人的資本投資に注力して、従業員の「スキルと能力開発」、「リーダー育成とサクセッション」、「DXとCXの推進」、「ダイバーシティ&インクルージョン」、「Well-being」の充実を図りエンゲージメントを高めてまいります。また、ワークライフバランスを支える各種制度を整備し、多様な働き方に対応できる仕組みを構築して人材の定着を推進してまいります。

 

(6)自然災害等のリスク

 当社グループが展開している地域において、大規模な地震等の自然災害や、新型コロナウイルス感染症及びインフルエンザ等の感染症の大規模な流行が発生した場合、業務遂行が困難になる可能性があります。当社グループにおきましては、感染症の感染拡大防止策を徹底しておりますが、非常事態が発生した場合においては、生徒・保護者及び従業員の安心・安全を最優先として、オンラインによる生徒と講師間の双方向での個別指導による授業を展開し、自宅に居ながら対面授業と変わらない個別指導サービスの提供も出来る体制を採用しております。また、チェーン内で実施している各種研修会・フランチャイズオーナー会議などもオンラインで実施し、提供する情報の質と量についても、従前と変わらない体制を整えております。

 当社グループでは、このように有事に備えた危機管理体制の整備に努め対策を講じておりますが、これら自然災害等が想定を大きく上回る規模で発生した場合には、教育サービスの提供が困難となり、業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)労務関連について

 当社グループはアルバイト・パート社員を多数雇用しております。

 昨今の労働行政を鑑みると、労働基準法等の法令や労働条件等諸制度の変更等や長時間労働等に対する監督官庁による指導・監督の強化への対応が必要不可欠であり、雇用者へのよりきめ細やかな労務管理と衛生管理等が企業に求められております。

 更に、ハラスメントの防止やSNS等を介した個人情報の流失事故を未然に防ぐことを目的として「危機管理コンプライアンスマニュアル」を制定し、チェーン内に配布の上、定期的に教育を実施しております。このように当社グループとしては、現在、法令等に抵触する事実は無いものと認識しておりますが、今後の規制強化等があった場合、当社グループの人件費等が増加し、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)外国人留学生受入れにかかる法的規制及びカントリーリスク

 当社グループが展開している日本語学校事業において、日本語教育機関の運営に関する基準や在留資格など、外国人留学生受け入れにかかる厳格な法的規制が存在しております。

 コンプライアンスを重視し法的規制を厳守しておりますが、出入国在留管理庁及び国により法的規制が強化された場合、計画通りの外国人留学生の受け入れが認められず、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、今般の新型コロナウイルス感染症のように想定外の事態が顕在化した場合においても、入国制限及び行動制限措置を受けて事業の存続に大きな影響を与えることがあります。

 世界情勢が複雑化しているなかで継続的に事業を推進していくために、オフラインでの教育サービスの質を向上させるだけでなく、オンラインでの提供など、新たな教育サービスの開発に努めてまいります。

 

(9)投資の減損について

 当社は、企業価値向上のため事業領域の拡大や新規事業の開発を経営上重要な施策としており、その一環としてM&Aを推進していく方針であります。M&A実施に際しては、対象企業の財務・法務・事業等について詳細な事前審査を行い、リスクの把握や正常収益力を分析した上で決定しております。

 しかしながら、買収後の事業環境の変化等により、当初想定した事業計画どおり進まなかった場合、のれんの減損損失や株式の評価損が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

a.経営成績

 当連結会計年度(2022年9月1日~2023年8月31日)におけるわが国経済は、長引く物価高による消費の下押し圧力が続いた一方で、5月の新型コロナ5類移行を受けて、サービス消費の回復が見られました。先行きについては、賃金上昇が継続的な消費回復に繋がることが期待される一方で、家計の将来に対する不安は根強く、節約志向の高まりによる消費の腰折れが懸念される状況にあります。

 当社グループの属する教育サービス業界におきましては、2022年の出生数が統計史上初めて80万人を割り込むなど、少子化が加速しており、様々な教育制度改革が進められる中で、多様な価値観・ニーズに対応した個別最適化した学びの提供が求められております。そのような中で、コロナ禍を経て教育のデジタル化が加速したことに加えて、受験時期の早期化、大学入試における総合型・学校推薦型選抜の増加などの構造変化も急速に進んでおります。

 当社グループはこのような環境の中で、前期(2022年8月期)を初年度とする中期3ヶ年計画を策定し、中期経営方針を「ファン・イノベーション“Fan・Fun Innovation”」としました。

 当社は“Purpose”“「やればできる」の記憶をつくる”を起点として“蛻変(ぜいへん)”を繰り返しながら、“人の可能性をひらく”企業グループを目指してまいります。また、FanとFunを繋ぐInnovation(=新結合)により、ファンづくりを推進し、持続的な企業価値の向上と成長を実現してまいります。

 具体的には下記の基本方針のもとで、事業戦略・人事戦略・資本戦略を推進してまいります。

 

<基本方針>

① Fanをつくる

・DXの推進と明光ブランドの深化と探索により、新たなファンを創出します。

・社会の変化に対応した新しい価値の提案により、まなびのインフラをひろげます。

 

② Funをつくる

・“わくわく”を通じて満足と信頼に満ちたファン・エンゲージメントを育みます。

・働きがいのある、ウェル・ビーイングな職場づくりを目指します。

 

③ Innovation(=新結合)をつくる

・常に新しい“め”でみて意識変化し、判断行動します。

・事業収益のさらなる向上のために、事業構造を変革します。

 

<中期経営計画における戦略>

① 事業戦略

・既存事業における新教室フォーマットによる新規開校と、顧客エンゲージメント向上への取り組みを強化してまいります。

・新規事業である人材事業への取り組みを強化することで、教育事業に続く収益の柱を創出し、社会環境の変化に強い事業ポートフォリオへの変革を図ります。

・DX戦略として、「全社デジタルマーケティング機能の実現」と「DXデータプラットフォームの構築」に取り組んでまいります。

 

② 人事戦略

・イノベーション創出のためのダイバーシティ経営の推進と、働き方改革によるウェル・ビーイングの追求に取り組んでまいります。

 

③ 資本戦略

・事業基盤の強化・成長投資に必要な自己資本の充実と、株主の皆さまに対する安定的かつ持続的な利益還元を通じて中長期的に企業価値を高めてまいります。

 

 中期3ヶ年計画2期目となる当連結会計年度は、中期経営方針である「ファン・イノベーション“Fan・Fun Innovation”」を「加速」させる年度と位置づけ、上記の基本方針・事業戦略・人事戦略・資本戦略を加速し、これからも選ばれ続ける明光ブランドであるために、提供する価値の最大化に向けた取り組みを追求してまいりました。

 これらの結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は20,871百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益1,064百万円(同8.9%減)、経常利益1,243百万円(同3.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益809百万円(同17.0%減)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

(明光義塾直営事業・明光義塾フランチャイズ事業)

 主力である明光義塾事業(直営事業・フランチャイズ事業)につきましては、地域No.1となるべく大胆な地域戦略を迅速に実行していくために、2022年9月1日より全国を5つの地域(北海道東北・関東甲信・東海北陸・近畿・西日本)に分け、「カンパニー制」による運営へ移行いたしました。カンパニー主導による直営・FCが一体となった運営を通じて、地域情報・事例の共有、ノウハウの蓄積、教育研修、教室オペレーションの改善を推進することで、教室運営・学習指導の質の向上と競合他塾との明確な差別化を図ってまいりました。

 加えて、生徒の学力に応じて取り組むべき問題が明確にわかる「明光式特許10段階学習法」を中学生指導において導入し、「授業の質」のアップデートを図るとともに、家庭学習の質と量を確保するための取り組みとして「MEIKO!家スタディ®」をスタートいたしました。

 また、生徒・保護者とのコミュニケーションアプリ「明光義塾アプリ塾生証」の導入教室拡大により、生徒・保護者のCX(顧客体験価値)向上、エンゲージメント強化とともに、教室業務のDX改革を推進してまいりました。

 これらの結果、明光義塾直営事業における当連結会計年度の売上高は12,680百万円(当社売上高6,565百万円、連結子会社5社売上高計6,114百万円)(前年同期比4.1%増)、セグメント利益(営業利益)は1,171百万円(当社営業利益683百万円、連結子会社5社営業利益計487百万円)(同9.7%減)となりました。教室数は458教室(当社直営239教室、連結子会社5社計219教室)、在籍生徒数は30,555名(当社直営16,992名、連結子会社5社計13,563名)となりました。

 また、明光義塾フランチャイズ事業における当連結会計年度の売上高は4,266百万円(前年同期比5.7%減)、セグメント利益(営業利益)は1,298百万円(同23.8%減)、教室数は1,296教室(連結子会社5社除く。)、在籍生徒数は65,176名(連結子会社5社除く。)となりました。

 

(日本語学校事業)

 連結子会社である株式会社早稲田EDU(早稲田EDU日本語学校)及び国際人材開発株式会社(JCLI日本語学校)による日本語学校事業につきましては、「進学教育(大学院・大学・専門学校)」「美術基礎教育」「EJU(日本留学試験)対策」「就職支援(在留資格:技術・人文知識・国際業務、特定技能)」などの強み・特色を活かした学生募集活動・事業運営を進めてまいりました。

 これらの結果、日本語学校事業における当連結会計年度の校舎数は2校(早稲田EDU日本語学校1校、JCLI日本語学校1校)、在籍生徒数は1,457名(早稲田EDU日本語学校880名、JCLI日本語学校577名)となり、売上高は1,120百万円(前年同期比37.5%増)、セグメント利益(営業利益)は20百万円(前年同期のセグメント損失(営業損失)は187百万円)となり、政府の水際対策緩和(2022年春)以降の生徒数回復が通期で寄与した結果、黒字化を果たしました。

 

(その他)

 キッズ事業(アフタースクール)につきましては、直営スクール「明光キッズ」のほか、私立小学校等からの運営受託、行政との連携、フランチャイズ等、様々な運営形態を取りながら、お客様から信頼され満足度の高いスクール運営と質の高いサービス提供に取り組んでまいりました。

 これらの結果、キッズ事業(アフタースクール)における当連結会計年度のスクール数は28スクール(直営7スクール、フランチャイズ及び運営受託等21施設)となりました。

 

 自立学習RED事業につきましては、AIタブレットを活用した個別最適化された学習カリキュラムにより、「自分から勉強する力」を育む自立学習塾として、株式会社スプリックスと緊密に連携を取りながら、地域ごとの戦略に基づき、ファンづくりを推進してまいりました。

 これらの結果、自立学習RED事業における当連結会計年度の教室数は83教室(当社直営21教室、フランチャイズ62教室)となりました。

 

 明光キッズe事業につきましては、オールイングリッシュの学童保育・プリスクールとして、学童保育の需要拡大及び幼児英語教育への関心の高まりといった多様なお客様ニーズに対応した取り組みを推進してまいりました。

 これらの結果、明光キッズe事業における当連結会計年度のスクール数は10スクール(当社直営4スクール、フランチャイズ6スクール)となりました。

 

 HRソリューション事業につきましては、外務省より受託した経済連携協定(EPA)に基づくベトナム人看護師・介護福祉士候補者に対する訪日前日本語研修事業や、日本人人材紹介サービスの展開など、事業拡大に向けた成長基盤の構築と新規事業創出に向けた取り組みを進めてまいりました。

 

 連結子会社である株式会社古藤事務所による学校支援事業(入試問題ソリューション)につきましては、業務の確実な遂行により受注動向は安定しており、堅調な業況推移となりました。

 

 連結子会社であるSimple株式会社による保育士・栄養士の転職支援サービスにつきましては、お客様満足度の高いサービス提供を行いながら、成長基盤の構築に向けたキャリアアドバイザーの体制強化と、生産性向上に向けた取り組みを推進してまいりました。

 

 連結子会社であるGo Good株式会社につきましては、デジタル広告事業やメタバース事業など、デジタル技術の活用による新たな収益の創出に取り組んでまいりました。

 

 その他の事業の当連結会計年度の業績合計は、上記以外の事業も含めて売上高は2,803百万円(前期比30.6%増)、セグメント損失(営業損失)は59百万円(前期のセグメント損失(営業損失)は306百万円)となり、投資段階にある各事業におきましても、収益体質の構築が徐々に進んでまいりました。

 

<ご参考> 明光義塾教室数、明光義塾在籍生徒数及び明光義塾教室末端売上高等の推移

回次

第38期

第39期

連結会計年度

自 2021年9月1日

至 2022年8月31日

自 2022年9月1日

至 2023年8月31日

経営成績他

前年同期

比較

経営成績他

前年同期

比較

明光義塾(当社直営)教室数

 

220

15

239

19

明光義塾(MAXISエデュケーション)教室数

 

95

98

明光義塾(ケイライン)教室数

 

41

40

△1

明光義塾(TOMONI)教室数

 

42

42

明光義塾(One link)教室数

 

22

21

△1

明光義塾(クース・コーポレーション)教室数

 

16

16

18

明光義塾直営教室数計

 

436

35

458

22

明光義塾フランチャイズ教室数

 

1,339

△27

1,296

△43

明光義塾教室数合計

 

1,775

1,754

△21

明光義塾(当社直営)教室在籍生徒数

(名)

15,902

900

16,992

1,090

明光義塾(MAXISエデュケーション)教室在籍生徒数

(名)

6,634

△373

6,539

△95

明光義塾(ケイライン)教室在籍生徒数

(名)

2,879

△73

2,830

△49

明光義塾(TOMONI)教室在籍生徒数

(名)

2,265

37

2,140

△125

明光義塾(One link)教室在籍生徒数

(名)

947

62

871

△76

明光義塾(クース・コーポレーション)教室在籍生徒数

(名)

1,168

1,168

1,183

15

明光義塾直営在籍生徒数計

(名)

29,795

1,721

30,555

760

明光義塾フランチャイズ教室在籍生徒数

(名)

69,236

△5,141

65,176

△4,060

明光義塾在籍生徒数合計

(名)

99,031

△3,420

95,731

△3,300

明光義塾直営事業売上高

(百万円)

12,186

629

12,680

493

明光義塾フランチャイズ事業売上高

(百万円)※1

4,525

20

4,266

△259

日本語学校事業売上高

(百万円)

815

△25

1,120

305

その他の事業売上高

(百万円)

2,147

11

2,803

656

売上高合計

(百万円)

19,674

635

20,871

1,196

明光義塾直営教室売上高

(百万円)

12,186

629

12,680

493

明光義塾フランチャイズ教室末端売上高

(百万円)

24,332

△1,644

23,096

△1,235

明光義塾教室末端売上高合計

(百万円)※2

36,519

△1,015

35,777

△741

※1 明光義塾フランチャイズ事業売上高は、ロイヤルティ収入及び商品売上高等を記載しております。

2 明光義塾教室末端売上高合計は、直営教室の授業料、教材費、テスト料等の全売上高と、フランチャイズ教室の授業料等の売上高を合計したものであり、フランチャイズ教室の教材費、テスト料等の売上高は含んでおりません。

 

b.財政状態

 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ371百万円増加し、15,811百万円となりました。

 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ225百万円減少し、4,607百万円となりました。

 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ597百万円増加し、11,203百万円となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、8,285百万円となりました。

 

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は608百万円(前年同期比24.3%増)となりました。

 これは主に、税金等調整前当期純利益1,350百万円があった一方、法人税等の支払額959百万円、減価償却費が173百万円あったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は307百万円(前年同期は150百万円の獲得)となりました。

 これは主に、投資有価証券の売却による収入が150百万円があった一方、有形固定資産の取得による支出が145百万円、無形固定資産の取得による支出が107百万円、投資有価証券の取得による支出が113百万円、差入保証金の差入による支出が109百万円あったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は588百万円(前年同期比10.0%減)となりました。

 これは主に、配当金の支払額582百万円があったことによるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当社グループは、生徒に対しての授業を行うことを主たる業務としておりますので、該当事項はありません。

 

b.商品仕入実績

 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

仕入高(百万円)

前年同期比(%)

明光義塾直営事業

470

105.5%

明光義塾フランチャイズ事業

1,195

97.8%

日本語学校事業

その他

139

284.0%

合計

1,805

105.1%

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.金額は、実際仕入価格で表示しております。

 

c.受注実績

 当社グループは、生徒に対しての授業を行うことを主たる業務としておりますので、該当事項はありません。

 

d.販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年同期比(%)

明光義塾直営事業

12,680

104.1%

明光義塾フランチャイズ事業

4,266

94.3%

日本語学校事業

1,120

137.5%

その他

2,803

130.6%

合計

20,871

106.1%

(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績

(売上高)

 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比較して1,196百万円増加(6.1%増)し20,871百万円となりました。これは主に、明光義塾直営事業において、当社直営教室の在籍生徒数の増加や、株式会社クース・コーポレーションの連結子会社化が通期で寄与したことで、当該事業の売上高が493百万円増加したことによるほか、その他の事業において、Simple株式会社の連結子会社化が通期で寄与したことや、Go Good株式会社の連結子会社化により、当該事業の売上高が656百万円増加したことによります。

 

(売上原価、販売費及び一般管理費)

 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度と比較して1,192百万円増加(8.2%増)し15,819百万円となりました。これは主に、明光義塾直営事業の売上増加に伴う雑給の増加や、連結子会社の増加により人件費が479百万円増加したことや、Simple株式会社の連結子会社化や、HRソリューション事業のEPA関連費用、明光義塾事業におけるDX推進費用などで、経費が627百万円増加したことによります。

 

 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して108百万円増加(2.8%増)し3,987百万円となりました。これは主に、Simple株式会社の連結子会社化により人件費やのれん償却額が増加したことによります。

 

(営業利益)

 上記の営業損益計算の結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度と比較して104百万円減少(8.9%減)し1,064百万円となりました。

 

(営業外収益、営業外費用)

 当連結会計年度の営業外収益は、前連結会計年度と比較して68百万円増加(52.1%増)し201百万円となりました。これは主に、持分法投資利益が22百万円増加したことや、違約金収入が21百万円発生したことによります。

 当連結会計年度の営業外費用は、前連結会計年度と比較して10百万円増加(93.8%増)し22百万円となりました。

 

(経常利益)

 上記の経常損益計算の結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度と比較して46百万円減少(3.6%減)し1,243百万円となりました。

 

(特別利益、特別損失)

 当連結会計年度の特別利益は、前連結会計年度と比較して473百万円減少(75.9%減)し150百万円となりました。これは主に前連結会計年度は、関係会社株式売却益623百万円があった一方、当連結会計年度は投資有価証券売却益149百万円であったことによります。

 当連結会計年度の特別損失は、前連結会計年度と比較して101百万円減少し42百万円(70.4%減)となりました。これは主に減損損失が72百万円減少したことや、前連結会計年度に発生した特別退職金がなかったことによります。

 

(親会社株主に帰属する当期純利益)

 上記の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比較して165百万円減少(17.0%減)し、809百万円となりました。1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の38円86銭に対し、当連結会計年度は32円17銭となりました。

 

(注) セグメントごとの分析等につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績」をご参照下さい。

 

b.財政状態

(流動資産)

 当連結会計年度末における流動資産の残高は、前連結会計年度末と比較して15百万円増加(0.1%増)し10,421百万円となりました。これは主に、現金及び預金が282百万円減少した一方、有価証券及び売掛金がそれぞれ、100百万円及び61百万円増加したことによります。

 

(固定資産)

 当連結会計年度末における固定資産の残高は、前連結会計年度末と比較して356百万円増加(7.1%増)し5,390百万円となりました。これは主に、投資有価証券が357百万円増加したことによります。

 

(流動負債)

 当連結会計年度末における流動負債の残高は、前連結会計年度末と比較して260百万円減少(6.5%減)し3,759百万円となりました。これは主に、未払法人税等が403百万円減少した一方、契約負債及び預り金がそれぞれ70百万円及び46百万円増加したことによります。

 

(固定負債)

 当連結会計年度末における固定負債の残高は、前連結会計年度末と比較して34百万円増加(4.3%増)し848百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が58百万円増加したことによります。

 

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末と比較して597百万円増加(5.6%増)し11,203百万円となりました。これは主に、利益剰余金及びその他有価証券評価差額金がそれぞれ224百万円及び293百万円増加したことによります。

 

c.キャッシュ・フロー

 「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、税金等調整前当期純利益1,350百万円、投資有価証券の売却による収入が150百万円あった一方、法人税等の支払額959百万円及び配当金の支払額582百万円、有形固定資産の取得による支出が145百万円、無形固定資産の取得による支出が107百万円があったこと等により、278百万円減少し、当連結会計年度末は8,285百万円となりました。

 当社は、運転資金の効率的な調達を行う目的として、取引銀行2行と当座貸越契約(極度額25億円)を締結しております。これにより当社グループの成長に寄与する将来必要な運転資金を適宜調達しております。

 なお、配当政策については、「第4 提出会社の状況 3配当政策」をご参照ください。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

 

 

5【経営上の重要な契約等】

(1)国内フランチャイズ契約

 当社は、全国に学習塾のフランチャイズチェーン展開を図るために、加盟者とフランチャイズ契約を締結しております。契約のタイプ、当社が徴収する主な対価、契約期間及び更新は、以下のとおりであります。

 

① 契約のタイプ

 当社を明光義塾本部とし、加盟者を加盟単位とするフランチャイズ契約(二者間契約)

 

② 当社が徴収する主な対価

 当社が所有する商標及びノウハウ等の使用に対し、当社は加盟者から下記のような対価を徴収しております。

 

a.加盟者は、ロイヤルティとして月間売上高の一定割合を支払う(主として10%)。

 

0102010_008.png

 

b.加盟者は、フランチャイズ加盟時にはフランチャイズ加盟金(300万円)を支払う。

 

③ 契約期間及び更新

 現行3ヶ年。ただし、期間満了後、審査のうえ契約を更新する。

 

(2)海外フランチャイズ契約

契約会社名

相手先の名称

所在地

契約日

業務提携の概要

契約期間

株式会社明光ネットワークジャパン

NEXCUBE Corporation, Inc.

大韓民国

2007年10月22日

NEXCUBE Corporation, Inc.をサブフランチャイジーとして、当社の保有する学習指導システム「個別指導」のノウハウを提供

現行5ヶ年

自動更新

(注) 上記契約の当社が徴収する主な対価は、以下のとおりであります。

① NEXCUBE Corporation, Inc.が個別指導教室を運営する加盟者から徴収したロイヤルティの10%

② NEXCUBE Corporation, Inc.の直営教室のうち個別指導に係る売上の1%

③ その他

 

(3)合弁契約

契約会社名

相手先の名称

所在地

内容

合弁会社名

契約日

株式会社明光ネットワークジャパン

翰林出版事業股份有限公司

翰林建設開発股份有限公司

百大文教事業有限公司

台湾

台湾において個別指導塾事業を展開するための合弁会社設立契約

明光文教事業股份有限公司

2015年9月29日

 合弁会社「明光文教事業股份有限公司」は2015年11月4日に設立され、2015年11月11日に当社は同社とマスターフランチャイズ契約を締結しております。

 

(4)業務資本提携契約

契約会社名

相手先の名称

契約日

契約内容

株式会社明光ネットワークジャパン

株式会社学研ホールディングス

2008年8月28日

業務提携

① 両社の対面教育事業における生徒の相互紹介

② 教材の共同開発及び当社での利用

③ 同社の教育システムを当社で活用

④ その他模擬試験の共同開発・実施、教具の共同購入、講師の派遣等の実施

株式会社スプリックス

2019年10月10日

業務提携

① 個別学習塾「自立学習RED」の相互展開(各社による直営展開、フランチャイズ展開)

② ①のための教材、ITコンテンツ等の開発及び提供

③ その他共同開発及び相互提供

株式会社城南進学研究社

2023年4月13日

業務提携

① 乳幼児教育ブランドの相互展開(各社による直営展

  開、フランチャイズ展開)

② その他共同開発及び相互提供

 

6【研究開発活動】

 該当事項はありません。