第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 なお、新型コロナウイルス感染症の拡大につきましては、現時点において収束の見通しが立っておらず、また日本国内のみならず世界的に様々な影響が顕在化しております。今後の経過によっては当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があり、経過につきましては引き続き注視してまいります。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

   文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 (1)経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種が推進される中にあって、依然として国民生活及び国内外経済において厳しい状況が続くと見込まれ、さらに下振れするリスクに十分留意する必要があり、金融経済財政政策に関する不確実性や金融資本市場の変動の影響に対する懸念などから、先行きは予断を許さない状況であります。

当社グループにおける、各事業を取り巻く環境も日々変化しており、一般消費動向の影響を受け易い事業も一部あるものの、機動的に必要かつ十分な対策を行うこととし、政府・自治体からの要請等に対しては、積極的な措置を講じております。

 

このような中、当第2四半期連結累計期間におきましても、将来の収益体質向上を見据えた積極的な取り組みを行いました。

今期、赤塚善洋を代表取締役社長とする体制を発足させましたが、2021年6月18日付けでエンターテインメント業界出身の赤塚に加え、映像制作業界出身の取締役副社長である森田篤を代表取締役副社長とする2名代表制とすることといたしました。これは、各セグメントに係る意思決定の迅速化ならびに、経営体制の一層の強化に伴う企業価値の向上を企図しており、引き続き積極的な事業規模の拡大に向けた取り組みを行っております。

総合エンターテインメント事業では当四半期におきましても、新規に所属する女優やタレント、アーティストが増加した一方、既存の活動状況におきましては、所属アーティストによる新曲の発売や各種イベントの開催のほか、様々な企業やファッションブランドなどとのタイアップやコラボ企画の展開など、積極的な活動を展開いたしました。

映像制作事業につきましては、既存の番組制作の進捗に加え、幾つかの映画製作委員会への出資を通して、撮影や各種マーケティング等で製作参加している映画が順次全国公開されるなど、実績を積み上げております。

広告代理店事業につきましては、各種継続案件を着実に積み上げることで売上強化に努めました。

なお、各セグメントに含まれない業績への影響としましては、第1四半期連結会計期間において投資有価証券に関わる評価益を322百万円計上しておりましたが、当第2四半期連結会計期間において市場価格が下落したことに伴い評価益が322百万円減少しております。

 

以上の結果、当第2四半期連結累計期間における業績は、売上収益7,842百万円(前年同四半期比+161.8%)、営業利益535百万円(前年同四半期は営業損失644百万円)、税引前四半期利益482百万円(前年同四半期は税引前四半期損失650百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期利益383百万円(前年同四半期は親会社の所有者に帰属する四半期損失527百万円)となりました。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

 

 

 

 

 <セグメント別概況>

 〔総合エンターテインメント事業〕

 (ライブ・エンターテインメント部門)

同部門につきましては、株式会社ゼスト(以下「ゼスト」という。)及び株式会社ノース・リバーならびに株式会社A.M.Entertainmentが、アーティストやタレント、スポーツ選手などの運営・管理を行っております。

SKE48では、現役メンバーで最後の1期生であった松井珠理奈の卒業コンサートを開催した一方で、SKE48の若手メンバーで構成された「カミングフレーバー」による1stミニアルバムのリリースや、AKB48グループの第1回歌唱力No.1決定戦で優勝した野島樺乃はグループからの卒業の後、彼女を中心とした「&(#AND:アンド)」としてのデビューなど、様々な展開をいたしました。グループ結成9年目を迎えた乃木坂46は、3月に1期生、2期生が実施した無観客での配信ライブ「9th YEAR BIRTHDAY LIVE」を5月には3期生、4期生が8日、9日と2daysにおいて、それぞれ開催いたしました。また、昨年メジャーデビューを果たした「Novelbright(ノーベルブライト)」は、メジャーデビュー後初となる1stアルバム「開幕宣言」を4月28日にリリースし、数多くの音楽番組への出演に加え、映画の主題歌に書き下ろした新曲をリリースするなど、引き続き企業とのタイアップも含めて、多方面で活躍しております。

さらに、既存の所属アーティストやタレントの活動を積極的に展開する一方、元乃木坂46の「真洋(mahiro)」や「奥雄人」「三島涼」などの俳優陣に加え、第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦のファイナリスト9名によるユニット「Nona Diamonds(ノナ ダイヤモンズ)」を結成するなど、所属アーティスト、タレントなどの拡充にも尽力しております。

直近では、メディアマネジメント契約を締結しているサッカー選手の「遠藤航」が、サッカーU—24日本代表にオーバーエイジ枠で選出されているほか、ゼスト所属のハンドボール選手「土井レミイ杏利」「徳田新之助」「元木博紀」の3名が、日本代表「彗星ジャパン」に選出されており、それぞれ各試合で活躍いたしました。

 

 (デジタル・コンテンツ部門)

同部門につきましては、株式会社allfuz(以下「AF」という。)において、累計900万ダウンロードを超える乃木坂46のメンバーとの恋愛疑似体験ができる恋愛シミュレーションアプリ「乃木恋」など、スマートフォン向けのゲームアプリの企画・管理・運営やプロモーションに関わる支援を継続して行っております。

 

以上の結果、総合エンターテインメント事業の業績は、売上収益4,826百万円(前年同四半期比+493.8%)、セグメント利益738百万円(前年同四半期はセグメント損失390百万円)となりました。

 

 〔映像制作事業〕

同事業につきましては、株式会社UNITED PRODUCTIONS(以下「UP」という。)が、既存の人気バラエティ番組に加え、当社グループの所属アーティストであるNovelbrightの「ツキミソウ」等のMVの制作案件を計4本担当したほか、引き続きドラマ等を含めた複数の番組に係る制作案件を獲得しております。

映画の製作(出資)案件では、UPが企画・製作した「くれなずめ(©2020「くれなずめ」製作委員会:5月12日全国公開)」が全国公開されたほか、日米合作映画「映画 太陽の子(©2021 ELEVEN ARTS STUDIOS/「太陽の子」フィルムパートナーズ):8月6日全国公開」の製作委員会への参画や、「アジアの天使(©2021 The Asian Angel Film Partners):7月2日全国公開」などにおいて活動を展開しております。

また、ワイゼンラージ株式会社で展開する番組制作スタッフの派遣事業につきましては、派遣先である映像制作会社の状況に伴って、一部の制作案件では派遣の受け入れが減少しているものの、順調に推移したほか、3月より新たに開始しているWeb動画・広告動画をリーズナブルに供給できる広告動画制作事業についても順調な滑り出しとなっております。

 

以上の結果、映像制作事業の業績は、売上収益1,978百万円(前年同四半期比+13.4%)、セグメント利益121百万円(前年同四半期比+113.8%)となりました。

 

 〔広告代理店事業〕

同事業につきましては、主にAFにおきまして、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが毎年展開するセブンイレブンフェアなどの企画・提案を行っており、「乃木坂46」をはじめ著名アーティストなどとのコラボ企画を提案し、年間を通して様々な取り組みを実施しております。このほかに、大型のスポーツイベントにおける広告代理店案件や、スポーツ競技における協賛協力に関わる広告代理店業務を行うなど、行政機関や企業などからの依頼案件において実績を積み上げております。

また、新規事業として、株式会社FA Projectにて展開するデジタル広告事業では、クライアントの要望に基づく広告案件を、Youtube等の動画配信プラットフォームを中心としたSNS媒体向けに制作し、戦略的な広告展開を図ることで、着実に実績を積み上げております。

 

以上の結果、広告代理店事業の業績は、売上収益840百万円(前年同四半期比+244.9%)、セグメント利益73百万円(前年同四半期はセグメント損失84百万円)となりました。

 

 〔その他事業〕

同事業におきましては、株式会社victにおいてネットスーパーに関わる配送業務のほか、ライブやイベントなどで使用する機材運搬を行う運送事業を行うほか、当社及びAFにおいて、不動産賃貸事業を展開しております。

 

以上の結果、その他事業の業績は、売上収益196百万円(前年同四半期比+1.7%)、セグメント利益3百万円(前年同四半期はセグメント損失28百万円)となりました。

 

(2)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べて2,411百万円減の26,490百万円となりました。これは主としてその他の流動資産が増加した一方で、営業債権及びその他の債権、持分法で会計処理している投資が減少したことによるものであります。

負債につきましては、前連結会計年度末に比べて3,070百万円減の12,126百万円となりました。これは主として営業債務及びその他の債務が減少したことによるものであります。

資本につきましては、前連結会計年度末に比べて659百万円増の14,363百万円となりました。これは主として新株の発行により資本金及び資本準備金が増加したことに加え、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ81百万円減少し3,313百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、65百万円の資金の増加(前年同四半期比△95.1%)となりました。これは主として持分法による投資利益、未収還付法人税等の増加により資金が減少した一方で、税引前四半期利益、営業債権及びその他の債権の減少により資金が増加したことによるものであります。

 

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、177百万円の資金の減少(前年同四半期は1,242百万円の資金の減少)となりました。これは主として利息及び配当金の受取りにより資金が増加した一方で、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出、有形固定資産及び無形資産の取得による支出、出資金の払込み及び敷金保証金の差入による支出により資金が減少したことによるものであります。

 

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、31百万円の資金の増加(前年同四半期は317百万円の資金の減少)となりました。これは主としてリース負債の返済、配当金の支払いにより資金が減少した一方で、新株発行による収入により資金が増加したことによるものであります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、次のとおりであります。

新型コロナウイルス感染症の拡大につきましては、先行き不透明な状況であり、財務活動を通じた資金調達力の更なる強化が必要であります。

 

(5)研究開発活動

   該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

   前連結会計年度において連結子会社とした株式会社ノース・リバーの取得価額の残代金の一部については、支払期

  日を変更する覚書を締結しております。