当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大につきましては、現時点において収束の見通しが立っておらず、また日本国内のみならず世界的に様々な影響が顕在化しております。今後の経過によっては当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があり、経過につきましては引き続き注視してまいります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大とその後の蔓延によって、依然として国民生活及び国内外経済において厳しい状況が続くと見込まれ、さらに下振れするリスクに十分留意する必要があり、金融経済財政政策に関する不確実性や金融資本市場の変動の影響に対する懸念などから、先行きは予断を許さない状況であります。
当社グループにおける、各事業を取り巻く環境も日々変化しており、一般消費動向の影響を受け易い事業も一部あるものの、機動的に必要かつ十分な対策を行うこととし、政府・自治体からの要請等に対しては、積極的な措置を講じております。
このような中、当第3四半期連結累計期間におきましても、将来の収益体質向上を見据えた積極的な取り組みを行いました。
総合エンターテインメント事業では、新規に所属する女優やタレント、アーティストが増加した一方、所属アーティストによる新曲の発売や各種イベントの開催のほか、様々な企業やファッションブランドなどとのタイアップやコラボ企画の展開など、積極的な活動を展開いたしました。
映像制作事業につきましては、既存の番組制作の進捗に加え、幾つかの映画製作委員会への出資を通して、撮影や各種マーケティング等で製作参加している映画が順次全国公開されるなど、実績を積み上げております。
広告代理店事業につきましては、各種継続案件を着実に積み上げることで売上強化に努めました。
なお、各セグメントに含まれない業績への影響としましては、当第3四半期連結累計期間におきまして、投資有価証券に関わる評価損290百万円を計上しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における業績は、売上収益11,592百万円(前年同四半期比+84.7%)、営業利益498百万円(前年同四半期比△59.6%)、税引前四半期利益122百万円(前年同四半期比△87.4%)、親会社の所有者に帰属する四半期損失64百万円(前年同四半期は親会社の所有者に帰属する四半期利益1,191百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
<セグメント別概況>
〔総合エンターテインメント事業〕
(ライブ・エンターテインメント部門)
同部門につきましては、株式会社ゼスト及び株式会社ノース・リバーならびに株式会社A.M.Entertainmentが、アーティストやタレント、スポーツ選手などの運営・管理を行っております。
SKE48は、入場制限による劇場公演の実施のほか、ファッションブランド「Kitson me」とのコラボ企画に加え、各種イベントを実施いたしました。また、研究生の「林美澪」を初選抜初センターに抜擢した28曲目の新曲「あの頃の君を見つけた」をリリースし、オリコン週間シングルランキングにおいて初登場連続24作目のシングル1位となり、さらに女性アーティストによるシングル連続1位獲得作品数でも、歴代4位タイとなりました。乃木坂46は、2年ぶりとなる「真夏の全国ツアー2021」を、大阪・宮城・愛知・福岡の1府3県において有観客での開催を成功させるなど、引き続き順調な活動を展開しております。なお、11月20日、21日と東京ドーム公演を予定しております。Novelbright(ノーベルブライト)は、メジャーデビュー後初となる1st アルバム「開幕宣言」を4月28日にリリースした後、数多くの音楽番組への出演に加え、ドラマの主題歌に書き下ろした新曲をリリースするなど、引き続き企業とのタイアップも含めて、多方面で活躍しております。
さらに、既存の所属アーティストやタレントの活動を積極的に展開する一方、1999年にメジャーデビューし「月光花」など数々の楽曲をヒットさせてきたヴィジュアル系ロックバンド「Janne Da Arc」の元メンバーである you(Gt)・Kiyo(Key)の2人が中心となり結成された「Nicori Light Tours(ニコリライトツアーズ)」のデビューや、サッカー日本代表で、ベルギー1部リーグの「KベールスホットVA」に所属している「鈴木武蔵選手」とのメディアマネジメント契約を締結する等、所属アーティスト、タレントなどの拡充にも引き続き尽力しております。
しかしながら、当第3四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大とその後の蔓延状況や東京オリンピックの開催等により、首都圏における各種イベントや、所謂夏の風物詩となっている音楽系の大型イベント等が軒並み中止や大幅な制限を加えての開催となるなど、依然としてエンタメ業界への影響が著しい状況が続いており、予断を許さない状況であります。
(デジタル・コンテンツ部門)
同部門につきましては、株式会社allfuz(以下「AF」という。)において、累計900万ダウンロードを超える乃木坂46のメンバーとの恋愛疑似体験ができる恋愛シミュレーションアプリ「乃木恋」や、11月18日に配信開始1周年を迎える日向坂46のメンバーとの恋愛疑似体験ができる恋愛シミュレーションアプリ「ひなこい」など、スマートフォン向けのゲームアプリの企画・管理・運営やプロモーションに関わる支援を継続して行っております。
以上の結果、総合エンターテインメント事業の業績は、売上収益7,323百万円(前年同四半期比+145.8%)、セグメント利益855百万円(前年同四半期比△55.8%)となりました。
〔映像制作事業〕
同事業につきましては、株式会社UNITED PRODUCTIONSが、既存の人気バラエティ番組や、当社グループの所属アーティスト等のMVの制作案件に加え、引き続きドラマ等を含めた複数の番組に係る案件を獲得・制作しております。
ドラマ制作では、テレビ東京ドラマホリック「ただ離婚してないだけ」や、Huluオリジナル「悪魔とラブソング」等を制作いたしました。直近では、小栗旬、松山ケンイチ、杏、等の豪華俳優陣が出演している10月クールTBS日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」が人気を集め、好調な視聴率を獲得しております。映画の製作(出資)案件では、出資参加した日米合作映画「映画 太陽の子(©2021 ELEVEN ARTS STUDIOS/「太陽の子」フィルムパートナーズ):8月6日全国公開」や「アジアの天使(©2021 The Asian Angel Film Partners):7月2日全国公開」などが相次いで公開されたほか、製作協力する映画として、広瀬すずと松坂桃李のダブル主演×李相日監督のタッグによる本屋大賞受賞の傑作ベストセラー小説「流浪の月」の映画化に加え、映画「ハザードランプ」等の製作案件に参画するなど、積極的な活動を展開しております。
また、ワイゼンラージ株式会社で展開する番組制作スタッフの派遣事業につきましては、派遣先である映像制作会社の状況に伴って、一部の制作案件では派遣の受け入れが減少しているものの、順調に推移しているほか、3月より新たに開始しているWeb動画・広告動画をリーズナブルに供給できる広告動画制作事業についても引き続き順調に推移しております。
以上の結果、映像制作事業の業績は、売上収益2,857百万円(前年同四半期比+5.5%)、セグメント利益121百万円(前年同四半期比△8.4%)となりました。
〔広告代理店事業〕
同事業につきましては、主にAFにおきまして、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが毎年展開するセブンイレブンフェアなどの企画・提案を行っており、乃木坂46をはじめ著名アーティストなどとのコラボ企画を提案し、年間を通して様々な取り組みを実施しております。このほかに、大型のスポーツイベントや、スポーツ競技のチーム運営における協賛協力に関わる広告代理店業務に加え、行政機関や企業などからの依頼案件においても実績を積み上げております。
新規事業として、株式会社FA Projectにて展開するデジタル広告事業では、クライアントの要望に基づく美容からボディメンテメンスやフィットネス、スクール等の広告案件を、Youtube等の動画配信プラットフォームを中心としたSNS媒体向けに制作し、広告の管理・運用を積極的に図ることで、着実に実績を積み上げております。
以上の結果、広告代理店事業の業績は、売上収益1,127百万円(前年同四半期比+279.5%)、セグメント利益110百万円(前年同四半期はセグメント損失306百万円)となりました。
〔その他事業〕
同事業におきましては、株式会社victにおいてネットスーパーに関わる配送業務のほか、ライブやイベントなどで使用する機材運搬を行う運送事業を行うほか、当社及びAFにおいて、不動産賃貸事業を展開しております。
以上の結果、その他事業の業績は、売上収益283百万円(前年同四半期比△3.3%)、セグメント損失1百万円(前年同四半期はセグメント損失21百万円)となりました。
(2)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べて2,831百万円減の26,070百万円となりました。これは主としてその他の流動資産が増加した一方で、営業債権及びその他の債権、持分法で会計処理している投資が減少したことによるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べて3,014百万円減の12,182百万円となりました。これは主として営業債務及びその他の債務が減少したことによるものであります。
資本につきましては、前連結会計年度末に比べて182百万円増の13,887百万円となりました。これは主として親会社の所有者に帰属する四半期損失の計上により利益剰余金が減少した一方で、新株の発行により資本金及び資本準備金が増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ255百万円減少し3,140百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、141百万円の資金の増加(前年同四半期比△81.1%)となりました。これは主として持分法による投資利益、未収還付法人税等の増加により資金が減少した一方で、営業債権及びその他の債権の減少、契約負債の増加により資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、200百万円の資金の減少(前年同四半期は2,861百万円の資金の減少)となりました。これは主として利息及び配当金の受取りにより資金が増加した一方で、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出、有形固定資産及び無形資産の取得による支出、出資金の払込み及び敷金保証金の差入による支出により資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、195百万円の資金の減少(前年同四半期は2百万円の資金の減少)となりました。これは主として新株発行による収入により資金が増加した一方で、リース負債の返済、配当金の支払いにより資金が減少したことによるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において新たに発生した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、次のとおりであります。
新型コロナウイルス感染症の拡大につきましては、先行き不透明な状況であり、財務活動を通じた資金調達力の更なる強化が必要であります。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
前連結会計年度において連結子会社とした株式会社ノース・リバーの取得価額の残代金の一部については、支払期
日を変更する覚書を締結しております。