当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大につきましては、現時点において収束の見通しが立っておらず、また日本国内のみならず世界的に様々な影響が顕在化しております。今後の経過によっては当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があり、経過につきましては引き続き注視してまいります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、感染対策に万全を期し、経済社会活動が徐々に正常化に向かう中で、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、景気が持ち直していくことが期待されております。しかしながら、ウクライナ情勢等による全世界的な不安定感や不透明感がみられる中で、原材料をはじめとした物価の上昇や金融資本市場の変動、供給面での制約等による景気の下振れリスクに十分注意する必要があり、先行きは予断を許さない状況であります。
当社グループにおける、各事業を取り巻く環境も日々変化しており、一般消費動向の影響を受け易い事業も一部あるものの、機動的に必要かつ十分な対策を行うこととし、政府・自治体からの要請等に対しては、積極的な措置を講じております。
2022年1月11日付けで経営統合した株式会社UNITED PRODUCTIONS(ワイゼンラージ株式会社から商号変更、以下「UP」という。)による収益構造の強化のほか、映像制作において内製していた撮影機材の貸出やポストプロダクション(映像の編集や特殊効果、テロップ等の挿入や、映像に合わせ音楽・効果音・ナレーション等を追加する音声処理作業)の事業化を目的として株式会社TechCarry(分割会社である株式会社UNITED PRODUCTIONSから商号変更、以下「TC」という。)が事業を開始いたしました。
総合エンターテインメント事業では、既存アーティストによる新曲のリリースやツアーの開始、イベント等を開催したほか、新たな大型アーティストとのマネジメント契約を締結したことに加え、有名作曲家によるオリジナル公演のプロデュースを発表するなど、積極的な活動を展開いたしました。
映像制作事業につきましては、既存の番組制作の進捗に加え、ドラマ制作や参画した映画製作案件の発表、海外を含めた動画配信プラットフォーム向けの映像制作を行ったほか、広告代理店事業につきましても、各種継続案件を着実に積み上げることで売上強化に努めております。
なお、各セグメントに含まれない業績への影響としましては、当第1四半期連結累計期間におきまして、保有投資有価証券の売却に伴う売却益211百万円を計上しております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における業績は、売上収益4,191百万円(前年同四半期比+13.1%)、営業利益644百万円(前年同四半期比△7.5%)、税引前四半期利益852百万円(前年同四半期比△18.7%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益753百万円(前年同四半期比△23.6%)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
<セグメント別概況>
〔総合エンターテインメント事業〕
(ライブ・エンターテインメント部門)
同部門につきましては、株式会社ゼスト及び株式会社ノース・リバー並びに株式会社A.M.Entertainment(以下「A.M.E」という。)が、アーティストやタレント、スポーツ選手などの運営・管理を行っております。SKE48は、2022年3月9日に29作目の新曲「心にFlower」をリリースし、発売初週オリコンチャートにおいて、同グループとして25作連続初登場1位を獲得いたしました。また、3月24日には、チームSのオリジナル新公演のプロデューサーに「小室哲哉」氏を迎え、公演タイトルであるオリジナル楽曲「愛を君に、愛を僕に」を、小室哲哉氏・木根尚登氏の両名により作詞作曲がなされたことが発表されるなど、積極的な活動を展開しております。足許では、4月1日からの3Daysで、大場美奈の卒業コンサートをパシフィコ横浜国立大ホール等で開催いたしましたが、大型のイベントホールでの開催が可能になったことや、ツアー・ライブ等の実開催によるグッズ購入等の消費意欲にも高まりが見え、今後のイベント開催を含む事業展開に向けて、好感触が持てる結果となりました。乃木坂46では、応募総数8万7,852名の中から、7,987倍の合格倍率を勝ち上がった5期生11名の合格者が発表されたほか、3月23日に29作目の新曲「Actually...」をリリースし、発売初週オリコンチャートにおいて、同グループとして28作連続初登場1位を獲得いたしました。Novelbrightは、2月23日にリリースされた2ndシングル「The Warrior」が、TVアニメ「リーマンズクラブ」のオープニング主題歌となったほか、6月に予定する日本武道館ライブまでの全国14都市15公演を廻る全国ツアーを敢行中であり、順調な活動を展開しております。
2022年1月以降、既存の所属アーティストやタレントの活動を積極的に展開する一方、日韓合同グローバルガールズグループ「IZ*ONE」の元メンバーで、BTSが所属する大手芸能事務所HYBEと傘下のレーベルSOURCE MUSICが初めて発表する新ガールズグループ「LE SSERAFIM(ル セラフィム)」のメンバーとなった「宮脇咲良」との、日本国内の活動におけるマネジメント契約をA.M.Eが締結するなど、所属アーティスト、タレントなどの拡充にも尽力しております。
(デジタル・コンテンツ部門)
同部門につきましては、アイドルとの恋愛疑似体験ができる恋愛シミュレーションアプリとして、2022年4月でリリースから6周年を迎え、依然として根強い人気を誇る乃木坂46公式の「乃木恋」や、2020年11月の発表より順調にダウンロード数を伸ばしている日向坂46公式の「ひなこい」など、スマートフォン向けのゲームアプリの企画・管理・運営やプロモーションに関わる支援を継続して行っております。
以上の結果、総合エンターテインメント事業の業績は、売上収益2,327百万円(前年同四半期比△2.3%)、セグメント利益731百万円(前年同四半期比△2.4%)となりました。
〔映像制作事業〕
同事業につきましては、UPが既存の人気バラエティ番組や、所属アーティストのMVの制作案件のほか、ドラマ制作、映画製作委員会への出資及び製作を行っております。企画立ち上げから制作を行っている新番組「千鳥の鬼レンチャン(フジテレビ)」は、数回の特番放送を経て、5月1日よりレギュラー化されるなど、複数の番組に係る制作案件を獲得しているほか、海外動画配信プラットフォームであるNetflixにおいて、コメディシリーズ「トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~」が、3月8日より全世界190か国に独占配信されております。ドラマ制作においては、WOWOWオリジナルドラマ「ヒル」が放送開始されたほか、2021年10月クールで放送されていたドラマ「アバランチ(フジテレビ)」が、2月よりNetflixで配信が開始されるなど、こちらも順調に推移しております。
映画の出資案件では、複数の製作委員会への参画において一部制作にも携わったほか、主な製作案件では、脚本・監督を李相日氏が務め、ダブル主演には広瀬すずさん、松坂桃李さん等の豪華俳優陣によって映画化された、2020年度の本屋大賞受賞の傑作ベストセラー小説「流浪の月」が、5月13日から全国公開されるなど、着実に実績を積み上げております。
今期よりTCで展開しております、番組制作等でプロの技術者が使用する機材レンタル事業や編集作業を行うポスプロ事業等を開始しておりますが、事業規模の拡大に必要な機材について、世界的な半導体不足の影響による供給不足等に伴って入手が困難な状況になっており、本稼働まで若干の時間を要しております。制作スタッフの派遣事業につきましては、派遣先である映像制作会社の状況に伴って、派遣の受け入れの変動はあるものの、順調に推移しております。
以上の結果、映像制作事業の業績は、売上収益1,287百万円(前年同四半期比+39.2%)、セグメント利益60百万円(前年同四半期比△21.2%)となりました。
〔広告代理店事業〕
同事業につきましては、主に株式会社allfuzが、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが展開しているセブンネットショッピングなどの企画・提案を行っており、当社が有するIPコンテンツをはじめ著名アーティストなどとのコラボ企画を提案しているほか、有名スポーツ選手を起用したテレビCMに関する案件等、年間を通して様々な取り組みを実施しております。このほかに、大型のスポーツ開催における案件、スポーツ競技における協賛協力に関わる業務、行政機関や各企業からの依頼案件において実績を積み上げております。
株式会社FA Projectにて展開するデジタル広告事業では、クライアントの要望に基づく広告案件を、YouTube等の動画配信プラットフォームを中心としたSNS媒体向けに制作し、戦略的な広告展開を図ることで、着実に実績を積み上げております。
以上の結果、広告代理店事業の業績は、売上収益485百万円(前年同四半期比+62.3%)、セグメント利益16百万円(前年同四半期比△72.6%)となりました。
〔その他事業〕
同事業におきましては、株式会社victにおいてネットスーパーに関わる配送業務のほか、ライブやイベントなどで使用する機材運搬を行う運送事業を行うほか、当社において不動産賃貸事業を展開しております。
以上の結果、その他事業の業績は、売上収益90百万円(前年同四半期比△9.1%)、セグメント利益24百万円(前年同四半期はセグメント損失13百万円)となりました。
(2)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第1四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べて3,016百万円減の24,683百万円となりました。これは主として営業債権及びその他の債権、その他の金融資産が減少したことによるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べて3,573百万円減の7,733百万円となりました。これは主として営業債務及びその他の債務、社債及び借入金、その他の金融負債が減少したことによるものであります。
資本につきましては、前連結会計年度末に比べて556百万円増の16,949百万円となりました。これは主として親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ564百万円減少し3,043百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、1,066百万円の資金の減少(前年同四半期は360百万円の資金の増加)となりました。これは主として営業債権及びその他の債権の減少により資金が増加した一方で、営業債務及びその他の債務、配当源泉税の未払いの減少により資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,925百万円の資金の増加(前年同四半期は158百万円の資金の減少)となりました。これは主として投資有価証券の売却による収入によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,423百万円の資金の減少(前年同四半期は53百万円の資金の増加)となりました。これは主として借入金の返済及び社債の償還によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
該当事項はありません。