第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 なお、新型コロナウイルス感染症の拡大につきましては、現時点において収束の見通しが立っておらず、また日本国内のみならず世界的に様々な影響が顕在化しております。今後の経過によっては当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があり、経過につきましては引き続き注視してまいります。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

   文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 (1)経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、感染対策に万全を期し、社会経済活動が徐々に正常化に向かう中で、各種政策の効果や海外経済の改善もあって、景気が持ち直していくことが期待されております。しかしながら、ウクライナ情勢等による全世界的な不安定感や不透明感がみられる中で、原材料をはじめとした物価の上昇や金融資本市場の変動、供給面での制約等による景気の下振れリスクに十分注意する必要があり、先行きは予断を許さない状況であります。

当社グループにおける、各事業を取り巻く環境も日々変化しており、一般消費動向の影響を受け易い事業も一部あるものの、機動的に必要かつ十分な対策を行うこととし、政府・自治体からの要請等に対しては、積極的な措置を講じております。

 

2022年1月11日付けで経営統合した株式会社UNITED PRODUCTIONS(以下「UP」という。)による収益構造の強化のほか、映像制作において内製していた撮影機材の貸出やポストプロダクションの事業化を目的として株式会社TechCarry(以下「TC」という。)が事業を開始いたしました。

また、インターネット広告事業及びインターネットメディア事業に関する権利義務の一部を2022年7月31日付けで取得しており、当社グループで戦略的な広告展開を図るデジタル広告事業におきまして、当該事業のノウハウを掛け合わせることで、更なる事業基盤の強化を図れるものと考えております。

更には、2022年5月13日付けで、今後の経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行並びに組織再編等を見込み、2022年5月16日~同6月6日の期間におきまして、当社普通株式400,000株(取得総額:280,271,767円)を取得し、その内299,850株を、前述したインターネット広告事業及びインターネットメディア事業に関する権利義務の一部取得の対価として交付いたしました。

総合エンターテインメント事業では、既存アーティストによる新曲のリリースやツアーの開始、大型のライブイベント等を開催したほか、新たな大型アーティストとのマネジメント契約を締結したことに加え、小室哲哉氏プロデュースによる新オリジナル公演を開始するなど、積極的な活動を展開いたしました。

映像制作事業につきましては、既存の番組制作の進捗に加え、ドラマ制作や参画した映画製作案件の公開、海外を含めた動画配信プラットフォーム向けの映像制作を行ったほか、広告代理店事業につきましても、前述したM&Aを含めた積極的な展開を図っており、各種案件を着実に積み上げることで売上強化に努めております。

なお、各セグメントに含まれない業績への影響としましては、第1四半期連結会計期間におきまして、保有投資有価証券の売却に伴う売却益211百万円を計上しております。

 

以上の結果、当第2四半期連結累計期間における業績は、売上収益8,830百万円(前年同四半期比+12.6%)、営業利益1,303百万円(前年同四半期比+143.4%)、税引前四半期利益1,503百万円(前年同四半期比+212.0%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益1,213百万円(前年同四半期比+216.2%)となりました。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

 

 

 

 

 

 <セグメント別概況>

 〔総合エンターテインメント事業〕

 (ライブ・エンターテインメント部門)

同部門につきましては、株式会社ゼスト及び株式会社ノース・リバー並びに株式会社A.M.Entertainment(以下「A.M.E」という。)が、アーティストやタレント、スポーツ選手などのマネジメントを行っております。SKE48は、2022年3月9日に29作目の新曲「心にFlower」をリリースし、発売初週オリコンチャートにおいて、同グループとして25作連続初登場1位を獲得いたしました。また、5月28日より、小室哲哉氏プロデュースによるチームSのオリジナル新公演「愛を君に、愛を僕に」を開始するなど、積極的な活動を展開しております。乃木坂46では、2月から3月にかけまして、応募総数8万7,852名の中から、7,987倍の合格倍率を勝ち上がった5期生11名の合格者が発表されたほか、3月23日に29作目の新曲「Actually...」をリリースし、発売初週オリコンチャートにおいて、同グループとして28作連続初登場1位を獲得いたしました。また、同グループの結成10周年を記念するライブイベントを、国内最大規模の収容人数を誇る日産スタジアムにおいて、5月14日、15日の2日間を通して14万人を動員して盛大に開催いたしました。Novelbrightは、2月23日にリリースされた2ndシングル「The Warrior」が、TVアニメ「リーマンズクラブ」のオープニング主題歌となったほか、同時期より開催しておりました全国14都市15公演を廻る全国ツアーのファイナルとして、6月23日、24日の2日間に渡り、日本武道館公演を盛大に開催いたしました。また、5月18日には、Major 2nd Full Album 「Assort」をリリースし、先行配信されている「愛とか恋とか」が、各種配信チャートでチャートインするなど非常に好調です。

3月には、BTSが所属する韓国大手芸能事務所HYBEと傘下のレーベルSOURCE MUSICが初めて手掛けるガールズグループ「LE SSERAFIM(ル セラフィム)」のメンバーである「宮脇咲良」との、日本国内の活動におけるマネジメント契約をA.M.Eが締結するなど、所属アーティスト、タレントなどの拡充にも尽力しております。

 

 (デジタル・コンテンツ部門)

同部門につきましては、アイドルとの恋愛疑似体験ができる恋愛シミュレーションアプリとして、2022年4月でリリースから6周年を迎え、依然として根強い人気を誇る乃木坂46公式の「乃木恋」や、2020年11月の発表より順調にダウンロード数を伸ばしている日向坂46公式の「ひなこい」など、スマートフォン向けのゲームアプリの企画・管理・運営やプロモーションに関わる支援を継続して行っております。

 

以上の結果、総合エンターテインメント事業の業績は、売上収益5,163百万円(前年同四半期比+7.0%)、セグメント利益1,413百万円(前年同四半期比+91.4%)となりました。

 

 〔映像制作事業〕

同事業につきましては、UPが既存の人気バラエティ番組や、所属アーティストのMVの制作案件のほか、ドラマ制作、映画製作委員会への出資及び製作を行っております。バラエティ番組制作では「千鳥の鬼レンチャン(フジテレビ)」が数回の特番放送を経て、5月よりレギュラー放送されている等、複数の番組に係る制作案件を獲得しているほか、海外動画配信プラットフォームであるNetflixにおいて、コメディシリーズ「トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~」が、3月より全世界190か国に独占配信されております。ドラマ制作においては、WOWOWオリジナルドラマ「ヒル」が3月から放送・配信を開始しているほか、TBSドラマドリーム「理想ノカレシ」も5月から7月に放送され、こちらも順調に推移しております。

映画の出資案件では、複数の製作委員会への参画において一部制作にも携わったほか、主な製作案件では、5月13日から全国公開されていた、脚本・監督を李相日氏が務め、ダブル主演には広瀬すずさん、松坂桃李さん等の豪華俳優陣によって映画化された、2020年度の本屋大賞受賞の傑作ベストセラー小説「流浪の月」が、ロングラン公開となるなど、着実に実績を積み上げております。

今期よりTCで展開しております、番組制作等でプロの技術者が使用する機材レンタル事業や編集作業を行うポスプロ事業等を開始しておりますが、事業規模の拡大に必要な機材について、世界的な半導体不足の影響による供給不足等に伴って入手が困難な状況になっており、本稼働まで若干の時間を要しております。制作スタッフの派遣事業につきましては、派遣先である映像制作会社の状況に伴って、派遣の受け入れの変動はあるものの、順調に推移しております。

 

以上の結果、映像制作事業の業績は、売上収益2,675百万円(前年同四半期比+35.3%)、セグメント利益176百万円(前年同四半期比+45.9%)となりました。

 

 〔広告代理店事業〕

同事業につきましては、主に株式会社allfuzにおきまして、株式会社セブン‐イレブン・ジャパンが展開しているセブンネットショッピングなどの企画・提案を行っており、当社が有するIPコンテンツをはじめ著名アーティストなどとのコラボ企画を提案しているほか、有名スポーツ選手を起用したテレビCMに関する案件等、年間を通して様々な取り組みを実施しております。このほかに、大型のスポーツ開催における案件、スポーツ競技における協賛協力に関わる業務、行政機関や各企業からの依頼案件において実績を積み上げております。

 

株式会社FA Projectにて展開するデジタル広告事業では、クライアントの要望に基づく広告案件を、YouTube等の動画配信プラットフォームを中心としたSNS媒体向けに制作し、戦略的な広告展開を図っております。

 

以上の結果、広告代理店事業の業績は、売上収益811百万円(前年同四半期比△3.5%)、セグメント損失4百万円(前年同四半期はセグメント利益73百万円)となりました。

 

 〔その他事業〕

同事業につきましては、株式会社victにおいてネットスーパーに関わる配送業務のほか、ライブやイベントなどで使用する機材運搬を行う運送事業を行うほか、当社において不動産賃貸事業を展開しております。

 

以上の結果、その他事業の業績は、売上収益179百万円(前年同四半期比△8.6%)、セグメント利益35百万円(前年同四半期比+961.8%)となりました。

 

(2)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べて2,240百万円減の25,459百万円となりました。これは主として持分法で会計処理している投資が増加した一方、営業債権及びその他の債権、その他の金融資産が減少したことによるものであります。

負債につきましては、前連結会計年度末に比べて2,976百万円減の8,329百万円となりました。これは主として営業債務及びその他の債務、社債及び借入金、その他の金融負債が減少したことによるものであります。

資本につきましては、前連結会計年度末に比べて735百万円増の17,129百万円となりました。これは主として親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ906百万円増加し4,513百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、959百万円の資金の増加(前年同四半期は65百万円の資金の増加)となりました。これは主として営業債務及びその他の債務、配当源泉税の未払いの減少により資金が減少した一方で、税引前四半期利益に加え、法人所得税等の還付により資金が増加したことによるものであります。

 

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、1,743百万円の資金の増加(前年同四半期は177百万円の資金の減少)となりました。これは主として投資有価証券の売却による収入によるものであります。

 

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、1,796百万円の資金の減少(前年同四半期は31百万円の資金の増加)となりました。これは主として借入金及びリース負債の返済、自己株式の取得によるものであります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

   当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

   該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当社は、2022年6月17日開催の取締役会において、株式会社フォースリー(以下「フォースリー」という。)が営むインターネット広告事業及びインターネットメディア事業に関する権利義務の一部を、会社分割(吸収分割)の方法により、承継する吸収分割契約を締結すること(以下「本件吸収分割」という。)を決議し、同日付で吸収分割契約書を締結いたしました。

なお、本件吸収分割は、2022年7月31日に完了しております。

 

1.当該吸収分割の相手会社に関する事項

  商号、本店の所在地、代表者の氏名及び事業の内容

  商号    :株式会社フォースリー

  本店の所在地:東京都目黒区青葉台4-7-7 住友不動産青葉台ヒルズ8階

  代表者の氏名:代表取締役CEO 林 勇輝

  事業の内容 :インターネット広告事業、インターネットメディア事業、ウェブサイト制作事業(企画、マーケ

         ティング、デザイン制作)、飲食店の企画及び経営

 

2.当該吸収分割の目的

FAPでは、YouTube等の動画配信プラットフォームを中心としたSNS媒体向けに制作し、戦略的な広告展開を図るデジタル広告事業において着実に実績を積み上げております。昨今のデジタル広告プラットフォームでは、YouTubeに加えてTikTokやInstagram、Facebook、LINE広告等、広告媒体としての活用度に拡がりをみせており、当社グループでは、これらプラットフォームへの一層の注力と発展に向けて、フォースリーが運営するインターネット広告事業及びインターネットメディア事業に関する権利義務の一部を譲り受けることにつき検討・交渉を重ねてまいりました。

同事業におきましては、インターネット広告業界の最前線で活躍する若いスタッフを抱え、マーケティングにおける広告運用や顧客サイトのアフィリエイト広告を中心としたインターネット広告の運用を行うほか、エージェントとして、各案件に係る「ASP」や「メディア」「インフルエンサー」のような数ある取引先とのディレクションなど、幅広い広告事業の実績を有しております。

フォースリーが営むインターネット広告事業及びインターネットメディア事業に関する権利義務の一部はFAPをはじめ、当社グループにおいて展開する他の事業とも親和性が高く、同事業におけるノウハウを掛け合わせることが、今後の機動的な組織再編による事業基盤の構築に向けて寄与していくものとの考えから、本件吸収分割契約を締結することといたしました。

 

3.当該吸収分割の方法、吸収分割に係る割当ての内容その他の吸収分割契約の内容

 (1)吸収分割の方法

   フォースリーを吸収分割会社とし、当社を吸収分割承継会社とする吸収分割です。

 

 (2)吸収分割に係る割当ての内容

   当社は、本件吸収分割の対価として、フォースリーに対して当社普通株式299,850株を交付しております。また、

  本件吸収分割による金銭の交付は行っておりません。

   なお、当社は公平性・妥当性の観点から、第三者算定機関より本件吸収分割の対価に関する算定書を受領してお

  り、当該算定書の結果を総合的に勘案して割当株式数を算定いたしました。

 

 (3)その他の吸収分割契約の内容

  ①承継する権利義務

   本件吸収分割により、効力発生日において、フォースリーのインターネット広告事業及びインターネットメディ

  ア事業のうち、吸収分割契約に定める権利義務をフォースリーから承継しております。

 

  ②日程

   承継効力発生日   2022年7月31日