第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

   文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 (1)経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、米国の通商政策等による影響が一部にみられるものの、各種政策の効果が雇用・所得環境の緩やかな改善を支えることが期待されております。しかしながら、引き続き全世界的な情勢への不安感や不透明感に加え、物価上昇の継続が消費者マインドの下振れによる個人消費に及ぼす影響リスクがみられる中で、金融資本市場の変動、供給面での制約等にも十分注意する必要があり、先行きは予断を許さない状況であります。当社グループにおける、各事業を取り巻く環境も日々変化しており、一般消費動向の影響を受け易い事業も一部あるものの、状況に応じて機動的に必要かつ十分な対策を行うこととしております。

 

総合エンターテインメント事業では、アイドルグループやバンドなどの所属アーティストによる大型イベントやライブの開催に加え、そのほかのタレントにつきましても、ドラマや各種番組への出演さらに広告への起用の拡大等、積極的な活動を展開いたしました。

映像制作事業につきましては、既存のテレビ番組の安定的な制作のほか、海外案件の進捗ならびに配給事業における案件を複数展開いたしました。

広告代理店事業につきましては、既存の広告代理案件の進捗のほか、SNSプラットフォーム向けのデジタル広告案件を着実に積み上げることで、売上強化に努めました。

物流事業につきましては、運送及びアミューズメント機器を中心とした一般貨物の保管・倉庫事業を展開し、既存取引先のほか、新規取引先との取り組みを強化いたしました。

 

4月1日付けで当社の連結子会社4社間において、将来における新規IPの創出を含めた総合エンターテインメント企業としてさらなる成長と発展を遂げるために、資源の最適化と運営機能の集約・整理を図ることで経営効率を高め、一層の競争力の強化を図ることを目的として吸収分割・吸収合併を伴う組織再編を実施いたしており、当中間連結会計期間においては、広告代理店事業の一部の売上面で効果が表れてきております。

 

以上の結果、当中間連結会計期間における業績は、売上収益17,617百万円(前年同期比4.7%増)、営業利益1,030百万円(同63.9%増)、税引前中間利益787百万円(同111.9%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益520百万円(同81.3%増)となりました。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。

 

 

 <セグメント別概況>

 〔総合エンターテインメント事業〕

(ライブ・エンターテインメント部門)

同部門につきましては、株式会社アオイコーポレーション(以下「AOI」という。)、株式会社SKE(旧株式会社ゼスト:4月1日付け商号変更)、株式会社ゼスト(旧株式会社allfuz(以下「ZST」という。):4月1日付け商号変更)、株式会社ノース・リバーに加え、マネジメントレーベルであるbijouxがアーティストや俳優、タレント、スポーツ選手などのマネジメントを行っております。そのほかのアーティストやタレントの活動においては、ドラマや映画、テレビ番組への出演のほか、各種イベント、企業とのタイアップ企画や広告起用、写真集の出版など、様々な方面で活躍しております。

このような中、AOIでは1月1日より唐沢寿明氏と山口智子氏の芸能活動に関するサポート業務を開始しており、唐沢氏は、4月にテレビ朝日ドラマプレミアム「無垢なる証人」や、5月22日から公開されていた映画「ミステリー・アリーナ」で主演を務めました。山口氏は、同氏が企画・プロデュースを務める、世界の音楽文化や膨大な映像をもとにした展示会『LISTEN. 「ONE MOMENT」』の開催のほか、4月のTBS系日曜劇場「GIFT」への出演など、様々な活動を展開しております。

次世代のIPコンテンツの発掘に向けた動きとしましては、「SKE48 第14期生オーディション」で新たに加入したメンバー(研究生)5名のお披露目を行いましたほか、日本アカデミー賞受賞作「正体」を手がけた藤井道人監督がプロデュースする、新作映画への出演権が獲得できる「bijoux 新人発掘オーディション2026」のグランプリと各賞受賞者の計4名が7月11日に決定するなど、引き続き積極的な展開をしております。

このほか、車両事業を展開する株式会社エーカンパニーにおいて、従来の国内外アーティストや著名人向けハイヤーサービスの展開のほか、公立小中学校や自治体向けの送迎サービスに加え、アイドルやアーティストのメンバーが直接参加するファン向けのバスツアーの企画・運営によりまして、車両の増車やドライバーの拡充など事業規模の拡大と強化に努めております。

 

(デジタル・コンテンツ部門)

同部門につきましては、主に株式会社10ANTZが、アイドルとの恋愛疑似体験ができる恋愛シミュレーションゲームアプリの企画・開発・運営を行っております。2026年4月にリリースから10周年を迎えました乃木坂46公式の「乃木恋」をはじめ、日向坂46公式の「ひなこい」、櫻坂46公式の「サクコイ」など展開しております。実績につきましては、リアルイベントの効果的な展開及びコストコントロールが奏功しており、堅調に推移しております。

 

以上の結果、総合エンターテインメント事業の業績は、売上収益7,844百万円(同13.3%増)、セグメント利益1,112百万円(同39.1%増)となりました。なお、売上収益及びセグメント利益の増加要因として、既存コンテンツが非常に好調に推移していることに加え、前期8月にグループインしているAOIが期初より寄与しております。

 

 〔映像制作事業〕

同事業につきましては、株式会社UNITED PRODUCTIONS(以下「UP」という。)、TOKYO ROCK STUDIO株式会社、株式会社macaroniにおいて、人気バラエティ番組・CM・MV・ドラマなどの映像制作事業を行っております。実績面では、「千鳥の鬼レンチャン(フジテレビ)」や「THE神業チャレンジ(TBS)」などのバラエティ番組で高視聴率を維持し、好調に推移しております。また、UPが製作委員会の幹事会社を務めるアニメーション作品、広島弁を喋る唐揚げ「唐 あげ太」をはじめとしたおかずの精たちとの掛け合いが評判のアニメーション作品「おしゃべり唐あげ あげ太くん」が、広島県を中心に人気を博しており、プロ野球の公式戦始球式や各種イベントへの出演のほか、5月に同キャラクターがメインの「あげ太THEゴールデン」が広島テレビで特番放送されるなど、レギュラー番組以外での実績も積み上げております。さらに、映画製作案件への出資のほか、「KeyHolder Pictures」による配給事業では、第1弾の配給映画である「小屋番 八ヶ岳に生きる 劇場版」が、当初の想定を上回る上映館数及び動員数を記録するなど好調に推移しております。

 

以上の結果、映像制作事業の業績は、売上収益3,785百万円(同22.0%増)、セグメント利益134百万円(同367.3%増)となりました。

 

 〔広告代理店事業〕

株式会社FA Projectが展開するデジタル広告部門では、男性用脱毛サロンやフィットネスジム、ゴルフレッスンスクールなどに加え、新たに痩身エステや美容クリニック・美容家電、EC通販などを取り扱うクライアント向けにSNSプラットフォーム用動画広告の制作及び運用とマーケティングならびに、アフィリエイト広告等の戦略的な広告展開を図っております。なお、営業力強化を目的に人員数を従来の倍に増員した体制強化に努めたことで、取り扱い案件数が第1四半期よりさらに増加いたしております。実績面では、以前より収益面で影響を及ぼしていた脱毛業界における広告出稿枠の縮小傾向を受けて、営業力の強化によりましてポートフォリオの入れ替えを積極的に推し進めており、同時にコストコントロールにも注力いたしております。

また、ZSTにて展開しているセブンネットショッピングなどの既存広告代理店案件において様々な取り組みを実施しておりますほか、4月1日付けの組織再編に伴い、不採算案件の整理を進めることで収益力の改善に努めており、冒頭に記述したとおり、効果が表れており、売上面での改善が進んでおります。

 

以上の結果、広告代理店事業の業績は、売上収益2,011百万円(同32.7%減)、セグメント損失115百万円(前年同期はセグメント損失74百万円)となりました。

 

 〔物流事業〕

同事業につきましては、株式会社トポスエンタープライズ(以下「TPO」という。)が、千葉、埼玉、大阪の3拠点を中心に全国への配送を行う運送事業及びアミューズメント機器を中心とした一般貨物の保管・倉庫事業を展開しており、安定的な稼働により実績を積み上げております。

 

以上の結果、物流事業の業績は、売上収益2,818百万円(同5.4%増)、セグメント利益196百万円(同39.0%減)となりました。なお、セグメント利益の減少につきましては、前期に保証債務戻入益等122百万円を計上していたことが影響しておりますが、対計画比では売上・利益ともに順調に推移しております。

 

 〔その他事業〕

同事業につきましては、当社の不動産賃貸事業ならびに、TPOのアミューズメント向け景品や食料品関連を取り扱う卸売事業、宿泊施設の運営(1店舗:人工温泉施設)及びコンビニエンスストアの運営(2店舗:ミニストップ)のほか、株式会社Red List(以下「RL」という。)の飲食事業を含んでおります。

 

以上の結果、その他事業の業績は、売上収益1,157百万円(同1.0%増)、セグメント利益80百万円(同129.9%増)となりました。なお、セグメント利益の大幅増につきましてはRLが通期で寄与したことと、卸売事業の取り扱い商材の見直し効果によるものです。

 

(2)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当中間連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べて1,411百万円減の53,418百万円となりました。これは主として現金及び現金同等物が増加した一方で、有形固定資産、営業債権及びその他の債権が減少したことによるものであります。

負債につきましては、前連結会計年度末に比べて1,777百万円減の30,302百万円となりました。これは主として契約負債が増加した一方で、営業債務及びその他の債務、その他の金融負債が減少したことによるものであります。

資本につきましては、前連結会計年度末に比べて365百万円増の23,116百万円となりました。これは主として利益剰余金が配当金の支払いにより減少した一方で、親会社の所有者に帰属する中間利益の計上により増加したことによるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ527百万円増加し5,624百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、1,603百万円の資金の増加(同25.6%増)となりました。これは主として営業債務及びその他の債務が減少したことにより資金が減少した一方で、税引前中間利益の計上、減価償却費及び償却費の計上、契約負債の増加により資金が増加したことによるものであります。

 

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、110百万円の資金の増加(同78.2%減)となりました。これは主として有形固定資産及び投資不動産の取得、出資金の払込、資産除去債務の履行により資金が減少した一方で、利息及び配当金の受取、貸付金の回収により資金が増加したことによるものであります。

 

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、1,186百万円の資金の減少(前年同期は1,158百万円の資金の減少)となりました。これは主として長期借入れによる収入により資金が増加した一方で、利息及び配当金の支払、長期借入金の返済、リース負債の返済により資金が減少したことによるものであります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

   当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

   該当事項はありません。

 

 

3【重要な契約等】

   該当事項はありません。