文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
すべては子どもたちの未来のために」という考え方をもとに、高品質な「本物」の教育サービスを提供し、徹底した差別化戦略によって日本を代表するオンリーワン企業を目指すことを経営の基本方針にしております。
(2)目標とする経営指標
株主への利益還元を経営上の重要課題として捉え、「株主還元率100%」を実施しております。また目標とする経営指標は、経営効率を図る指標として、自己資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標としております。
中期目標経営指標は、自己資本当期純利益率(ROE)20% 以上を目指してまいります。
また、中期経営計画の初年度である2020年2月期は、2019年4月8日に公表しました「中期経営計画に関するお知らせ」の内容のとおり、売上高27,000百万円(前期比10.2%増)、営業利益3,010百万円(前期比19.0%増)を連結業績目標数値として見込んでおります。
(3)中長期的な会社の経営戦略
学習塾業界におきましては、従来からの少子化の流れの中で経営環境は依然厳しい状況で推移しました。加えて、業界内での資本業務提携などの再編の動きが活発化しております。
当社グループのビジネスモデルは、少子化を前提としております。景気動向、市場環境に左右されない安定した収益基盤を構築するため、既存事業(TOMAS、名門会、伸芽会)の更なる拡大と新規事業(スクールTOMAS、プラスワン教育、伸芽’sクラブ(しんが~ずくらぶ)、インターTOMAS)の事業展開を推し進め、企業競争力、企業体質の強化を通じて、持続的成長と企業価値向上に努めてまいります。
(4)経営環境
当社グループの経営環境については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(2)経営成績」をご参照ください。
(5)会社の対処すべき課題
事業の成長と企業価値の増大とともに様々なステークホルダーの皆様からの期待が尚一層高まる中、下記を当社グループの課題として捉え、対処と対応に積極的に取り組みたいと考えております。
① 企業ブランドの増強と向上
学習塾業界での当社グループの地位を高め、更なる収益機会を拡大するためブランドの一層の向上と拡大を目指し、経営体制を拡充していきます。
② 優秀な人材の確保と育成
当社グループは人材を重要な経営資源と捉えております。その為、優秀な社員、講師を採用し、育成指導することが重要課題であり、グループ全社を挙げて積極的に取り組んでおります。
③ 戦略的新規開校
主力事業のTOMASでは「首都圏サテライト校」戦略を推進、名門会も全国に展開している支社・校舎の効率的運営を図り、TOMASが展開していない地域に個別指導塾「TOMEIKAI」を新規開校しました。対象物件の新規開発には今後も注力して参ります。また新規事業のスクールTOMAS(学校内個別指導塾)は、今期中に既存校を含め契約校が100校を超える予定で、全国の中学高等学校からの照会も増加しており開発営業をさらに強化する方針です。
④ コーポレートガバナンス体制の強化
グループ各事業・各社の成長に伴い、それに相応しい健全な経営を行う必要があります。常に事業のモニタリングを行い、内部監査体制と内部統制システムの充実に恒常的に取り組んでまいります。
⑤ 個人情報保護の厳正なる管理体制
当社グループは、個人情報保護に関する法令を遵守し、かつ適正に管理・運用する組織を構築しております。今後更に強化し、情報漏洩や不正利用が起こらない体制にしてまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお文中の将来に対する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。
(1)当社グループの事業の特徴について
当社グループは首都圏を中心に新校開校、既存校の拡大移転リニューアルによる安定的な教室展開を図る計画でありますが、物件の確保ができずに計画どおりに教室展開ができない場合、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(2)人材確保および育成について
当社グループでは、質の高い教育サービスを提供しながら、かつ計画的な教室展開を進めているため、社員や講師といった人材の確保とその育成が、企業規模の拡大成長には不可欠で重要な要素となっております。
従って、当社グループでは定期的・計画的な採用活動と、徹底した研修教育を行っておりますが、今後の採用環境の急激な変化により必要な人材が十分に確保できない場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(3)自然災害・感染症の発生について
当社グループでは、大規模な地震等の自然災害や新型インフルエンザ等の感染症に対して、万全の体制を整備して、その対策を講じておりますが、こうした自然災害等が想定を大きく上回る規模で発生した場合には、電力供給の停止による交通インフラの遮断や照明不足、感染者・感染地の隔離等が起こりえます。その結果長期にわたり授業の実施が困難となる場合には、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(4)個人情報の取扱いについて
当社グループでは、プライバシーポリシーに基づき個人情報の管理を徹底しております。また、お客様の個人情報はデータベースにて管理しており、万全の管理体制の下、情報流出阻止に努めるほか、全従業員に定期的に個人情報保護の重要性や情報の取扱いについて教育を行っております。今後生徒情報の流出により問題が発生した場合、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(5)業績の四半期毎の変動について
当社グループの業績は、受験後の卒業等により生徒数が変動することから、新学年スタート時期である第1四半期を底とし、講習会授業を実施する第2・4四半期に大きく膨らむ傾向があるため、第2・4四半期と比較して、第1・3四半期の収益性が低くなる傾向にあります。
(6)法的規制等について
当社グループは、コンプライアンスの向上に努め、法令等に充分留意した営業活動を行ってまいりますが、万一、これらに違反する事由が生じた場合には、企業活動が制限される可能性があります。また、法令等の規制への対応に係る経営コストの増加を含め、法的規制等が当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(7)訴訟について
当社グループが株主を含む第三者から損害賠償などの訴訟を起こされた場合、当社グループの事業展開に支障が生じる可能性があります。また、当社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(8)海外の事業展開について
当社グループは、フィリピンにオンライン英会話事業を展開しており、その事業展開には、以下のようないくつかのリスクが内在しております。
イ.予期しない法律または規制の変更、強化
ロ.為替レートの変動
ハ.不利な政治または経済要因
ニ.税制または税率の変更
ホ.テロ、戦争、その他の要因による社会的混乱等
万一、上記のような事象が発生した場合、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)重要な会計方針および見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に際し、連結決算日における資産・負債の報告数値および偶発資産・負債の開示、並びに報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りおよび仮定設定を行っております。
当社グループは、貸倒引当金、返品調整引当金、賞与引当金、退職給付に係る負債、法人税等に関する見積りおよび判断に対して、継続して評価を行っております。当社グループは、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積りおよび判断を行い、その結果を資産・負債の簿価および収入・費用の報告数字についての判断の材料としております。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
(2)経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善傾向や企業の設備投資の増加が続き、緩やかな回復基調が続いております。一方海外では、政治情勢の悪化等景気後退につながるリスク要因もあり、国内景気への波及の可能性が懸念されております。
学習塾業界におきましては、こうした経済状況に加え、従来からの少子化の流れの中で経営環境は依然厳しい状況で推移いたしました。加えて、業界内での資本業務提携など再編の動きが活発化しております。
このような外部環境に対して、少子化を前提としたビジネスモデルの当社グループは、当期で3年目となる3カ年の中期経営計画のもと「すべては子どもたちの未来のために」という企業理念から、高品質な「本物」の教育サービスを提供し、徹底した差別化戦略によって日本を代表するオンリーワン企業を目指すことを経営の基本方針としております。景気動向に左右されない安定した収益基盤を構築するため、既存事業(TOMAS、名門会、伸芽会)のさらなる拡大と新規事業(スクールTOMAS、プラスワン教育、伸芽’Sクラブ、インターTOMAS)の事業展開を推し進め、企業競争力、企業体質の強化を通じて、持続的成長と企業価値向上に努めてまいりました。
当連結会計年度におきましては、主力事業のTOMAS(完全1対1の進学個別指導塾)は前々期より成長戦略として推進している「首都圏サテライト校戦略」の実施により9校を新規開校し、名門会(100%プロ社会人家庭教師)も全国に展開している支社・校舎の効率的運営を狙い、TOMASが展開していない地域(1都3県以外)に個別指導塾「TOMEIKAI」を2校新規開校するなど堅調に推移しており、当社グループの成長牽引に大きく貢献しております。
また、新規事業のスクールTOMAS(学校内個別指導塾)は、フィリピン・セブ島のITパークを拠点とした学校法人向けのオンライン英会話システムを展開し、さらなる学校教育のニーズを取り込んでおり、プラスワン教育(人格情操合宿教育事業)もスクール事業を始め、海外留学事業を展開するなど順調、伸芽会(名門幼稚園受験・名門小学校受験)の新規事業である長時間英才託児事業および学童事業の「伸芽’Sクラブ(しんが~ずくらぶ)」も好調に伸びております。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は24,496百万円(前期比8.5%増)、営業利益は2,529百万円(前期比17.2%増)、経常利益は2,540百万円(前期比18.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,576百万円(前期比14.1%増)となりました。
なお、2018年10月9日に公表いたしました、2019年2月期の連結業績予想に対して、売上高は99.2%、営業利益は93.4%、経常利益は94.1%、親会社に帰属する当期純利益は98.5%となりました。また、ROEは 25.2%となり、主要財務指標の見通しとして2016年4月19日公表の「中期経営計画に関するお知らせ」にて、ROEを20%としておりましたが、5.2ポイント上回りました。
セグメント別の業績は次のとおりとなります。
①TOMAS(トーマス) [学習塾事業部門]
完全1対1の進学個別指導による高品質な教育サービスを提供し、売上高は12,497百万円(前期比9.0%増)、内部売上を含むと12,586百万円(前期比8.9%増)となりました。
当連結会計年度におきましては、TOMAS白山校(東京都)、TOMAS大崎校(東京都)、TOMAS市川校(千葉県)、TOMAS石神井公園校(東京都)、TOMAS綱島校(神奈川県)、TOMAS吉祥寺校(東京都)、TOMAS海浜幕張校(千葉県)、TOMAS下高井戸校(東京都)、TOMAS桜新町校(東京都)を新規開校し、TOMAS渋谷校(東京都)を移転リニューアルいたしました。
②名門会 [家庭教師派遣教育事業部門]
100%プロ社会人講師による教育指導サービスの提供に加え、全国区へ事業展開を図っており、売上高は4,873百万円(前期比1.5%増)となりました。
当連結会計年度におきましては、TOMEIKAI佐賀校(佐賀県)、TOMEIKAI四日市校(三重県)、名門会千葉駅前校(千葉県)を新規開校、名門会あざみ野駅前校(神奈川県)、名門会西大寺駅前校(奈良県)を移転リニューアルいたしました。
③伸芽会 [幼児教育事業部門]
名門幼稚園・名門小学校受験業界でトップクラスの合格実績を誇る既存事業「伸芽会」に加え、受験対応型の長時間英才託児事業および学童事業「伸芽'Sクラブ(しんが~ずくらぶ)」の2つのブランドの充実を図り、売上高は4,330百万円(前期比15.1%増)、内部売上を含むと4,358百万円(前期比15.0%増)となりました。
当連結会計年度におきましては、伸芽'Sクラブ学童池袋西口校(東京都)、伸芽会市川教室(千葉県)を移転リニューアルいたしました。
④スクールTOMAS [学校内個別指導事業部門]
学校内個別指導塾「スクールTOMAS」の営業展開を推し進め、売上高は1,153百万円(前期比5.5%増)、内部売上を含むと1,393百万円(前期比4.6%増)となりました。
⑤プラスワン教育 [人格情操合宿教育事業部門]
情操分野を育む多彩な体験学習サービスの提供を行い、売上高は1,631百万円(前期比12.3%増)、内部売上を含むと1,671百万円(前期比12.3%増)となりました。
⑥その他の事業
生徒募集勧誘事業等により、その他部門の合計で、売上高は9百万円(前期比26.4%減)、内部売上を含むと854百万円(前期比18.5%増)となりました。
生産、受注及び販売の実績は次のとおりとなります。
①事業所と収容能力
事業所および収容能力に著しい変化はありません。
②販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2018年3月1日 至 2019年2月28日) |
|
|
売上高(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
学習塾事業(TOMAS(トーマス)) |
12,497,478 |
109.0 |
|
家庭教師派遣教育事業(名門会) |
4,873,209 |
101.5 |
|
幼児教育事業(伸芽会) |
4,330,167 |
115.1 |
|
学校内個別指導事業(スクールTOMAS) |
1,153,659 |
105.5 |
|
人格情操合宿教育事業(プラスワン教育) |
1,631,775 |
112.3 |
|
その他 |
9,880 |
73.6 |
|
合計 |
24,496,171 |
108.5 |
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.売上高には、消費税等が含まれておりません。
(3)財政状態
当連結会計年度末の資産につきましては、現金及び預金、有形固定資産、未収還付法人税等、敷金及び保証金の増加、繰延税金資産の減少等により789百万円増加し、12,513百万円(前連結会計年度末11,724百万円)となりました。
負債につきましては、未払金、退職給付に係る負債、資産除去債務の増加、前受金の減少等により799百万円増加し、6,249百万円(前連結会計年度末5,450百万円)となりました。
純資産につきましては、利益剰余金の増加、新株予約権の増加、退職給付に係る調整累計額の減少等により9百万円減少し、6,263百万円(前連結会計年度末6,273百万円)となりました。
(4)キャッシュフローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて544百万円増加し、4,716百万円(前連結会計年度末4,171百万円)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は2,707百万円(前連結会計年度は得られた資金2,278百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,496百万円、減価償却費254百万円、法人税等の支払額459百万円、退職給付に係る負債の増加額281百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は731百万円(前連結会計年度は使用した資金593百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出545百万円、敷金及び保証金の差入による支出153百万円、敷金及び保証金の回収による収入60百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は1,433百万円(前連結会計年度は使用した資金1,377百万円)となりました。これは主に、配当金の支払による支出1,452百万円によるものです。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、人件費および教室運営等の売上原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、教室の新設およびリニューアル等に係る設備投資であります。
当社グループは事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針とし、自己資金のほか必要に応じて資金調達を行ってまいります。
当連結会計年度において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
当連結会計年度において、該当事項はありません。