文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてUSSグループが判断したものであります。
(会社の経営の基本方針)
「Challenge to Next Stage」
-USSは中古車流通業界をリードする総合企業に変わります-
① 社会に貢献できる中古車流通総合企業を目指します
② お客様や社会に信頼される企業を目指します
③ グループ総合力により変化に対応できる企業を目指します
④ 将来のUSSグループを担う自立した人材を育成します
⑤ 株主を重視した経営を行います
(目標とする経営指標)
健全な財務体質を維持し、資本効率を重視した経営を標榜し、自己資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標として捉え、中期的に15%以上の水準を目指してまいります。(平成30年3月期ROE実績14.8%)
(中長期的な会社の経営戦略)
USSグループは、会社の経営の基本方針に「Challenge to Next Stage」を掲げ、以下の重点課題に取組んでまいります。
① 社会に貢献できる中古車流通総合企業を目指します
・ 最新の技術を開発・導入することにより、公正かつ透明性の高いオークションを運営します。
・ インターネットなどのチャネルを拡充し、全国共通のサービスを提供します。
・ 地球環境を守るため廃車の適正処理を行い、リサイクル事業を強化します。
② お客様や社会に信頼される企業を目指します
・ オークション運営の質を向上し、全国共通のサービスを提供します。
・ IT管理体制を再構築し、災害対策も含め情報セキュリティを強化します。
③ グループ総合力により変化に対応できる企業を目指します
・ グループ会社間の連携を強化し、事業環境の変化に対応します。
・ 中古車オークションを軸にして、他企業との連携を積極的に推進します。
・ 新事業に積極的に取り組みます。
④ 将来のUSSグループを担う自立した人材を育成します
・ 社員の自立を促す新たな人事制度を導入します。
・ 教育・研修制度を充実させ、将来の経営を担う人材を育成します。
⑤ 株主を重視した経営を行います
・ 株主への利益還元を最重要課題の一つとして認識します。
・ 連結ベースの配当性向50%以上を基本方針とします。
これらの活動を通して、USSグループはさらなる事業成長を達成し、中古車流通業界をリードする総合企業を目指します。
(会社の対処すべき課題)
今後の新車販売市場は、緩やかな景気拡大などにより新車登録台数は前期並みの水準で推移するものと思われます。このような経営環境の中、USSグループは新たに完全子会社となったJAA会場およびHAA会場を含めたオークション運営の効率化を推進するとともに、今後はJAA会場およびHAA会場の建替や会場リニューアルなどについても検討してまいります。
なお、USSグループが対処すべき課題は以下のとおりです。
① 会員の利便性向上
会員の利便性向上に資する設備投資については優先的に実施し、会員の満足度向上を図ります。
② 効果的なM&Aの実施
USSグループはM&Aを企業成長の機会と捉え、将来キャッシュ・フローの増加に繋がる案件については積極的な投資を行います。
③ 他業種企業との連携
業務・資本提携などの実施により、シナジー効果の獲得が見込まれる他業種企業との連携を模索します。
④ 中古自動車等買取販売事業、その他の事業の強化
オートオークション事業を核として、中古自動車等買取販売事業やリサイクル事業を拡大し「中古車流通業界をリードする総合企業」を目指します。
(株式会社の支配に関する基本方針)
(1)基本方針の内容
当社は、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者は、なにより当社の企業価値・株主共同の利益を確保・向上させていくことが可能な者である必要があると考えています。
USSグループは、経営理念を①公正な市場の創造、②会員との共生、③消費者への奉仕、④株主への還元、⑤社員の尊重、⑥地域への貢献と定めています。この理念のもとに、事業を推進していくことが、当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上につながるものと考えています。
また、当社は、公開会社として当社株式の自由な売買が認められている以上、特定の者の大規模な買付行為に応じて当社株式を売却するか否かは、最終的には株主の皆様の判断に委ねられるべきものと考えており、当社株式に対する大規模な買付行為があった場合においても、これが当社の企業価値の向上および株主共同の利益に資するものであれば、これを一概に否定するものではありません。
しかしながら、当社株式の大規模な買付行為や買付提案の中には、株主や会社に対して、買付に係る提案内容や代替案を検討するための十分な時間や情報を与えないもの、買付目的や買付後の経営方針等に鑑み、当社の企業価値・株主共同の利益に対する侵害をもたらすおそれのあるもの、株主に株式等の売却を事実上強要するおそれのあるもの、買付条件が当社の企業価値・株主共同の利益に鑑み不十分または不適当であるもの等、企業価値・株主共同の利益に資さないものも想定されます。
このような大規模な買付行為や買付提案を行う者は、当社の財務および事業の方針の決定を支配する者として不適切であると考えています。
(2)基本方針の実現に資する取組み
当社は、上記の基本方針を実現するため、経営理念のもとに、事業を推進していくことに加え、以下のとおりコーポレートガバナンスの充実に取り組んでいます。
USSグループでは、健全で持続的な成長を確保し、株主の皆様をはじめとするステークホルダーからの社会的信頼に応えていくことを企業経営の基本的使命と位置づけており、その実現のための重要施策として、コーポレートガバナンスの充実に取り組んでいます。
当社取締役会では、USSグループの事業に精通した取締役と、独立性の高い社外取締役による審議を通して、意思決定の迅速性と透明性を高めています。また、社外監査役を含む監査役による監査を通して、取締役の職務執行の適法性、効率性、合理性、意思決定プロセスの妥当性等を厳正に監視・検証し、経営に対する監査機能の充実を図っています。
USSグループでは、コンプライアンスの基本原則を「USS行動・倫理規範」として定めており、取締役が率先して企業倫理の遵守と浸透にあたっています。また、財務報告の信頼性の確保および意思決定の適正性の確保などを含めた「USSグループ内部統制システム」を定めており、USSグループの業務が適正かつ効率的に実施されることを確保するための内部統制システムを整備しています。
内部統制システムの有効性については、内部監査担当部署が年間計画に基づき内部監査を実施し、重要な事項について取締役会および監査役に報告しています。
(3)基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務および事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み
当社は、平成18年5月16日開催の取締役会において、当社の企業価値または当社株主の皆様の共同の利益の確保・向上の取組みとして、大規模買付行為により当社の企業価値または当社株主の皆様の共同の利益が毀損されることを未然に防止するため、当社株式の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)を導入することを決議いたしました。その後、かかる買収防衛策は、平成21年6月24日開催の第29期定時株主総会および平成24年6月26日開催の第32期定時株主総会において、それぞれ、その一部を変更の上継続することについて株主の皆様のご承認を頂きました(以下、平成24年6月26日開催の第32期定時株主総会において株主の皆様にご承認頂いたプランを「本プラン」といいます。)。
当社は、平成27年6月30日をもって有効期間満了を迎える本プランの取扱いについて検討した結果、現在の経営環境を前提とすると、本プランを継続することが必要不可欠なものではないと判断し、平成27年5月13日開催の取締役会において、かかる有効期間満了をもって本プランを継続しないことを決議しました。
もっとも、当社は、本プランの有効期間満了後も引き続き、当社株式に対して大規模な買付行為や買付提案を行おうとする者に対しては、関係する法令に従い、大規模買付行為の是非を株主の皆様が適切に判断するための必要かつ十分な情報の開示を求め、あわせて当社取締役会の意見等を開示するとともに、株主の皆様の検討のために必要な時間と情報の確保に努めるなど、適宜適切な措置を講じてまいります。
(4)基本方針の実現に資する取組みについての取締役会の判断
当社は、上記基本方針を実現するための取組みとして上記(2)および(3)の取組みを進めることにより、当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上につなげられると考えていると同時に、当社の企業価値・株主共同の利益に資さない大規模な買付行為や買付提案を行うことは困難になるものと考えています。また、大規模な買付行為や買付提案を行う者が現れた場合も、その是非を株主の皆様が適切に判断するための必要かつ十分な情報および時間の確保に努めるなど、適切な措置を講じてまいります。したがって、上記(2)および(3)の取組みは基本方針に沿うものであり、当社役員の地位の維持を目的とするものではないと判断しております。
USSグループの経営成績、株価および財務状況等に影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてUSSグループが判断したものであります。
(公的規制等)
USSグループは、国内において、古物営業法、環境・リサイクル関連法等の法的規制の適用を受けております。USSグループにおきましては、法的手続きによる権利の保全にも万全を期しておりますが、将来において、現在予測し得ない法的規制が設けられる可能性があり、これらの法的規制に係る指摘を受けた場合、USSグループの事業活動が制限されるおそれがあり、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(会員およびオークション参加の勧誘および確保について)
USSグループの事業にとって、新会員の勧誘、既存会員の確保、会員のオークション参加促進は重要な施策となります。しかし、下記の場合などには、これらの施策に支障が生じる可能性があります。
・ 競合他社がUSSグループの提供しないサービス、施設または便益を提供する場合
・ オークション会場での出品台数・成約率が競合他社と比べて低い場合
・ 役員および従業員の行為がUSSグループの評判に悪影響を与える場合
・ 大口出品業者が、何らかの理由で他の販路を選ぶ場合
(出品車両の調達について)
オートオークション事業はオークション出品車両の調達に大きく依存しており、車両の供給が不足する場合には、最適な規模でのオークション開催ができない可能性があります。
現状、出品車両の調達は大口出品業者にある程度依存しており、USSグループはこれらの業者の参加促進のために、手数料の大口割引制度を実施しています。将来USSグループが手数料などの条件を変更した場合には、これらの大口出品業者等の出品台数に影響を与える可能性があります。また、今後とも必要な出品台数を確保できるという保証はなく、これが事業および経営成績に影響を与える可能性があります。
(成約率の低下について)
USSグループは成約率(オークション出品車両のうち売買契約が締結された割合)の低下を経験しています。成約率の低下は、出品台数に影響を与える可能性があります。
(既存設備拡張の限界について)
USSグループの既存設備における事業拡張については、必要とする駐車スペースの確保等の面で能力に限界があります。駐車スペースの拡張には、土地の購入、賃借または立体駐車場の建設など、大規模な設備投資が必要となります。
(新しい施設に関連するリスクについて)
USSグループはオークション会場の新設ならびに同業者の買収により事業を拡大しておりますが、今後とも事業拡大のために、会場の新設、同業者の買収や提携を進める可能性があります。このような事業拡大には下記のようなリスクを伴います。
・ 新設や買収したオークション会場で十分な量の会員または出品車両を確保できない可能性があります。
・ 買収や合併に際しては、偶発債務もしくは簿外債務、経営上の問題、権利の瑕疵など、不確実な要因が残る場合があります。
・ 事業の拡張によって拡大、複雑化する組織を適切に監督するため、当社の経営負担は増大する可能性があります。
・ オークション会場の拡張や移転をするためには、当局による各種許認可を取得する必要があります。これらの許認可の取得に支障が生じた場合には、計画を遅延または中止しなくてはならない可能性があります。
(資産の減損)
企業買収などにより取得したのれんをはじめ、USSグループの保有する減損会計の対象となる資産について、将来キャッシュ・フローにより資産の帳簿価額を回収できないと判断される場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することになります。保有資産に係る将来キャッシュ・フローの見込みにより、減損損失を計上することとなった場合、USSグループの事業展開、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(市場全体の成長の限界について)
現在、日本における自動車流通市場は成熟しており、成長の余地は大きくはないものと考えられます。USSグループの事業は、オートオークションの利用者にとって有益な自動車流通システムを開発し、これを浸透させることが重要でありますが、USSグループが競合他社を凌ぎ、市場シェアを拡大することができない場合には、収益の減少、成長率の低下等に結びつく可能性があります。
これまでUSSグループは各営業地域のオークション会場において高いシェアを確保してきました。しかし、競合他社が積極的な事業の拡大を行ったり、合併や提携を進めた場合、これらの企業がUSSグループにとって対抗できない大規模な施設、サービス、その他便益を提供する可能性があります。一方、自動車メーカー等がその系列販売会社の流通網を活用し、新たな中古自動車の流通形態を構築したときには、強力な競争相手となり得ます。競争の激化はUSSグループの成長性、収益性に悪影響を与えかねません。またUSSグループが設定する手数料および各種料金は、常に競合他社よりも低水準であるという保証はありません。
(急激な技術革新について)
現車オークション、衛星TV回線およびインターネットを通じたオークション情報提供に関しては、急激な技術革新と顧客の需要の変化が市場の特徴となっており、USSグループの将来の成功は、急激な技術革新、サービス競争の激化、需要レベルの高度化に対応していくことができるか否かによって決まります。しかしながらこれらの変化に順応できない場合、USSグループの事業、財政状態および業績は影響を受ける可能性があります。さらに競合するオークション会場が一層高度な電子商取引技術等を広範に取り入れた場合、USSグループはその対応のために相当な出費を余儀なくされる可能性があります。これらの出費はUSSグループの財源を圧迫し、事業計画の変更や、財政状態および業績に影響を与えるということもあり得ます。また、USSグループがこれらの技術を利用した競争力のあるサービスの提供を行うことができるという保証はありません。
(USSグループの集中管理について)
当社の連結対象子会社の管理業務全般は、当社統括本部にて集中管理をしており、データのバックアップをとるなどの対策を講じているものの、システムに何らかの支障が生じた場合には、業務に影響を与える可能性があります。
(会員情報の管理について)
USSグループのオークションは会員制オークションであり、会員の多くは中古自動車販売業を営んでおります。これらの会員の情報は、個人情報が含まれているため、個人情報保護方針に基づき厳正に管理をしておりますが、万一、漏洩した場合には、USSグループに対する信用の失墜につながり、業績に影響を与える可能性があります。
(自然災害、事故災害に関するリスクについて)
地震、台風、津波等の自然災害や火災等の事故災害が発生し、USSグループの拠点等が被災した場合、その一部または全部の操業が中断し、サービスの提供や販売ができなくなる可能性があります。また、被災した建物、設備等を復旧するために多額の費用が発生するおそれもあり、その結果、USSグループの事業、財政状態および業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(1) 経営成績等の状況の概要
①財政状態および経営成績の状況
当連結会計年度における国内自動車流通市場は、登録車の新車登録台数が3,338千台(前期比0.6%減)と前期実績に対して僅かに減少したものの、軽自動車の新車登録台数は新型モデルの販売が好調に推移したことなどから1,858千台(前期比8.1%増)となり、新車登録台数全体では5,197千台(前期比2.3%増)となりました。
また、中古車登録台数は、登録車が3,826千台(前期比1.1%増)、軽自動車は3,066千台(前期比2.4%増)となり、中古車登録台数全体では6,892千台(前期比1.7%増)と前期実績を上回る結果となりました。((一社)日本自動車販売協会連合会、(一社)全国軽自動車協会連合会調べ)
中古車輸出市場は、主な仕向地であるアフリカ諸国やロシア、スリランカ向けの輸出台数が増加したことなどから輸出台数は1,307千台(前期比8.9%増)となりました。(財務省貿易統計調べ)
オートオークション市場は、新車販売台数の増加などを受け、出品台数は7,439千台(前期比2.7%増)、成約台数は4,748千台(前期比4.4%増)、成約率は63.8%(前期実績62.8%)となりました。((株)ユーストカー調べ)
このような経営環境の中、USSグループの当連結会計年度における経営成績は、売上高75,153百万円(前期比11.9%増)、営業利益36,071百万円(前期比11.3%増)、経常利益36,676百万円(前期比11.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益24,285百万円(前期比6.0%増)となりました。
なお、当社は平成29年8月24日付けで株式会社ジェイ・エー・エーの株式の66.0%を取得し、さらに、平成30年3月1日付けで同社株式を追加取得し、完全子会社化いたしました。これに伴い、第2四半期連結会計期間末である平成29年9月30日をみなし取得日として、同社ならびに同社の子会社である株式会社HAA神戸および株式会社オークション・トランスポートを連結の範囲に追加しております。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
オートオークション
オートオークションは、既存のオークション会場の出品台数が2,413千台(前期比2.6%増)、成約台数が1,556千台(前期比3.1%増)、成約率は64.5%(前期実績64.1%)と好調に推移したことに加え、新たにJAA会場およびHAA会場がUSSグループに加わったことから出品台数は2,700千台(前期比14.7%増)、成約台数は1,709千台(前期比13.3%増)、成約率は63.3%(前期実績64.1%)となりました。
この結果、オートオークションのセグメントは、外部顧客に対する売上高59,521百万円(前期比12.7%増)、営業利益35,131百万円(前期比10.2%増)となりました。
中古自動車等買取販売
中古自動車買取専門店「ラビット」は、車両単価の高い車種の取扱台数が増加したものの、台当たり粗利益が減少したことなどから増収減益となりました。事故現状車買取販売事業は、車両単価の高い車種の取扱台数が増加したものの、販売台数が減少したことなどから増収減益となりました。
この結果、中古自動車等買取販売のセグメントは、外部顧客に対する売上高9,827百万円(前期比4.8%増)、営業利益171百万円(前期比15.0%減)となりました。
その他
廃自動車等のリサイクル事業は、金属スクラップ相場が好調に推移したことなどから増収増益となりました。
中古自動車の輸出手続代行サービス事業は、受注台数が増加したことから増収増益となりました。
この結果、その他のセグメントは、外部顧客に対する売上高5,805百万円(前期比16.2%増)、営業利益665百万円(前期比496.1%増)となりました。
財政状態の分析状況は次のとおりであります。
当連結会計年度末における総資産は222,380百万円、純資産は172,190百万円で、自己資本比率は76.8%となりました。主な増減内容は以下のとおりです。
(総資産)
当連結会計年度末の資産合計は222,380百万円となり、前連結会計年度末と比較して25,005百万円増加しました。これは主に、株式会社ジェイ・エー・エーの子会社化によりのれんが36,967百万円、有形固定資産が9,640百万円、オークション貸勘定が7,178百万円、無形固定資産のその他が5,998百万円増加した一方で、現金及び預金が35,155百万円減少したことによるものです。
(負債)
負債合計は50,190百万円となり、前連結会計年度末と比較して12,013百万円増加しました。これは主に、株式会社ジェイ・エー・エーの子会社化によりオークション借勘定が7,287百万円、固定負債の繰延税金負債が1,915百万円、未払法人税等が1,845百万円、長期預り保証金が1,431百万円増加した一方で、未払金などの減少により流動負債のその他が1,275百万円減少したことによるものです。
(純資産)
純資産合計は172,190百万円となり、前連結会計年度末と比較して12,992百万円増加しました。これは主に、利益剰余金が12,346百万円増加したことによるものです。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して14,155百万円減少し、33,722百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は32,505百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益36,657百万円(前期比12.9%増)、法人税等の支払額10,261百万円(前期比0.9%減)、減価償却費及びその他の償却費5,066百万円(前期比8.0%増)、のれん償却額1,033百万円(前期実績 83百万円)によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は34,498百万円となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出51,071百万円(前期実績-百万円)、預入期間が3か月を超える定期預金の純減少額21,000百万円(前期実績 純増加額1,980百万円)、札幌会場および北陸会場の新築建替など有形固定資産の取得による支出3,988百万円(前期比22.5%減)によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は12,162百万円となりました。これは主に、配当金の支払額11,878百万円(前期比6.3%増)によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
当連結会計年度における実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(a) オートオークション
(1) オートオークションの実績
|
区分 |
当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
出品台数(台) |
2,700,010 |
114.7 |
|
成約台数(台) |
1,709,998 |
113.3 |
|
成約率(%) |
63.3 |
98.8 |
|
成約車両金額(百万円) |
1,151,934 |
116.6 |
|
開催回数(回) |
834 |
105.8 |
(注)成約車両金額は、オートオークションによる成約(落札)車両取扱高であり、車両代金(消費税等を含まず)の総額であります。
(2) 登録会員数
|
区分 |
当連結会計年度末 (平成30年3月31日現在) |
前年同期比(%) |
|
現車オートオークション登録会員数 (社) |
47,362 |
100.5 |
|
衛星TV情報サービス登録会員数(社) |
2,623 |
90.6 |
|
インターネット情報サービス登録会員数(社) |
30,337 |
101.2 |
(注)登録会員数には、株式会社ジェイ・エー・エーおよび株式会社HAA神戸の登録会員数を含めておりません。
(3) 1台当たり手数料の実績
|
区分 |
当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
出品手数料(円) |
5,242 |
99.2 |
|
成約手数料(円) |
8,104 |
101.3 |
|
落札手数料(円) |
11,808 |
99.1 |
(注)1.記載金額には、消費税等を含めておりません。
2.上記各手数料につきましては会場、出品ブロック(時間帯および出品車両による区分)により異なりますので、年間平均手数料を記載しております。
3.出品手数料および成約手数料は出品会員が負担し、落札手数料は落札会員が負担いたします。
4.出品手数料および成約手数料につきましては、大口出品会員に対する手数料割戻制度を有しており、割戻後の金額を記載しております。
(4) JBAバイクオークションの実績
|
区分 |
当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
出品台数(台) |
109,418 |
102.2 |
|
成約台数(台) |
99,788 |
100.6 |
|
成約率(%) |
91.2 |
98.5 |
|
開催回数(回) |
98 |
100.0 |
(5) 販売(営業収益)の実績
① 種類別販売(営業収益)の実績
|
区分 |
当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
出品手数料(百万円) |
14,153 |
113.8 |
|
成約手数料(百万円) |
13,858 |
114.8 |
|
落札手数料(百万円) |
20,192 |
112.3 |
|
バイクオークション手数料(百万円) |
730 |
103.7 |
|
商品売上高(百万円) |
1,907 |
127.6 |
|
その他の営業収入(百万円) |
8,679 |
106.9 |
|
合計(百万円) |
59,521 |
112.7 |
(注)1.記載金額には、消費税等を含めておりません。
2.バイクオークション手数料は、株式会社ジャパンバイクオークションが運営するバイクオークションの手数料であります。
② 会場別販売(営業収益)の実績
|
区分 |
当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
名古屋会場(百万円) |
9,488 |
98.8 |
|
九州会場(百万円) |
3,309 |
109.4 |
|
福岡会場(百万円) |
546 |
113.4 |
|
東京会場(百万円) |
13,608 |
102.0 |
|
岡山会場(百万円) |
1,289 |
109.1 |
|
静岡会場(百万円) |
1,539 |
124.1 |
|
札幌会場(百万円) |
2,677 |
114.5 |
|
埼玉会場(百万円) |
909 |
101.7 |
|
群馬会場(百万円) |
1,094 |
105.8 |
|
東北会場(百万円) |
1,144 |
93.5 |
|
大阪会場(百万円) |
2,397 |
110.1 |
|
横浜会場(百万円) |
3,414 |
97.5 |
|
R-名古屋会場(百万円) |
2,697 |
111.9 |
|
神戸会場(百万円) |
1,460 |
118.7 |
|
北陸会場(百万円) |
238 |
100.6 |
|
新潟会場(百万円) |
527 |
96.5 |
|
JAA会場(百万円) |
1,526 |
- |
|
HAA会場(百万円) |
3,154 |
- |
|
物流サービス(百万円) |
211 |
106.2 |
|
衛星TV情報サービス(百万円) |
1,607 |
87.9 |
|
インターネット情報サービス(百万円) |
5,470 |
106.4 |
|
金融サービス(百万円) |
332 |
101.2 |
|
バイクオークション(百万円) |
874 |
104.1 |
|
合計(百万円) |
59,521 |
112.7 |
(注)1.記載金額には、消費税等を含めておりません。
2.岡山会場には四国会場の営業収益を含めております。
3.物流サービスは、株式会社ユー・エス物流および当連結会計年度に連結の範囲に追加した株式会社オークション・トランスポートの営業収益であります。株式会社オークション・トランスポートの営業収益は11百万円であり、株式会社ユー・エス物流の営業収益は199百万円(前年同期比100.2%)であります。
(b) 中古自動車等買取販売
(1) 中古自動車買取店舗数
|
区分 |
当連結会計年度末 (平成30年3月31日現在) |
前年同期比(%) |
|
中古自動車買取店舗数(店舗) |
164 |
97.0 |
(注)フランチャイジーの店舗数(144店舗)を含めております。
(2) 種類別販売(営業収益)の実績
|
区分 |
当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
中古自動車買取販売(百万円) |
5,866 |
101.1 |
|
事故現状車買取販売(百万円) |
3,960 |
111.0 |
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合計(百万円) |
9,827 |
104.8 |
(注)記載金額には、消費税等を含めておりません。
(c) その他
種類別販売(営業収益)の実績
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区分 |
当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) |
前年同期比(%) |
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廃自動車等のリサイクル(百万円) |
5,238 |
116.2 |
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中古自動車の輸出手続代行サービス(百万円) |
476 |
119.7 |
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その他(百万円) |
90 |
101.4 |
|
合計(百万円) |
5,805 |
116.2 |
(注)記載金額には、消費税等を含めておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点によるUSSグループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、連結財務諸表に基づいて分析したものであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてUSSグループが判断したものであります。
①重要な会計方針および見積り
USSグループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成には、決算日における資産・負債の報告数値、各連結会計年度における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りおよび仮定の設定を行っております。主に貸倒引当金、退職給付に係る負債、繰延税金資産等に対して、継続して評価を行っており、これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果と異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容
当社は、国内オートオークション市場におけるシェアの向上および関西エリアの競争力強化の目的から、平成29年8月24日付けで株式会社ジェイ・エー・エーの株式66.0%を取得いたしました。また、株式取得後にJAA会場およびHAA会場のオークション運営における課題が散見されたことから、早急な対応が必要と判断し、当初の予定を早めて平成30年3月1日付けで残りの株式34.0%を取得いたしました。
これにより、USSグループのオークション会場はJAA会場およびHAA会場を含めて19会場となり、関東、中部、関西の主要都市圏を押さえるとともに、国内オートオークション市場における4割以上(平成29年暦年の会場別集計実績)のシェアを達成いたしました。
USSグループの当連結会計年度の売上高は、前期と比較して7,974百万円増加して75,153百万円(前期比11.9%増)となりました。
売上高が増加した主な要因は、新たにJAA会場およびHAA会場がUSSグループに加わったことに加え、既存のオークション会場の出品台数が増加したことによるものです。
売上原価は、前期と比較して2,760百万円増加して29,174百万円(前期比10.5%増)となりました。増加した主な要因は、新たにJAA会場およびHAA会場がUSSグループに加わったことによるものです。
販売費及び一般管理費は、前期と比較して1,538百万円増加して9,907百万円(前期比18.4%増)となりました。増加した主な要因は、新たにJAA会場およびHAA会場がUSSグループに加わったことに加え、株式取得に伴いのれん償却額および減価償却費(顧客関連資産の償却)が増加したことによるものです。
以上の結果、当連結会計年度の営業利益は、前期と比較して3,674百万円増加して36,071百万円(前期比11.3%増)となりました。
営業外収益は、不動産賃貸料425百万円などにより681百万円、営業外費用は76百万円となりました。
特別利益は、投資有価証券売却益77百万円などにより109百万円、特別損失は、固定資産除却損83百万円などにより128百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前期と比較して1,376百万円増加して24,285百万円(前期比6.0%増)となりました。
USSグループの資本の財源および資金の流動性につきましては、次のとおりです。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して14,155百万円減少し、33,722百万円となりました。これは、営業活動により得られた資金32,505百万円に対して、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得など投資活動により支出した資金34,498百万円、配当金の支払いなど財務活動により支出した資金12,162百万円によるものであります。
なお、USSグループは、必要な運転資金および設備投資資金について自己資金または銀行借入により調達するものとしておりますが、当連結会計年度における株式会社ジェイ・エー・エーの株式取得については、その全額を自己資金で支払っております。この結果、当連結会計年度末における有利子負債残高は3,569百万円となりました。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりです。
当連結会計年度の業績は、平成29年11月6日に公表した業績予想に対して、売上高は453百万円の増加(0.6%増)、営業利益は271百万円の増加(0.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は285百万円の増加(1.2%増)となりました。この主な要因は以下のとおりです。
売上高は、中古自動車等買取販売において車両単価の高い車種の取扱台数が増加したことなどから増加しました。なお、オートオークションにおける手数料収入は、出品台数が予想より減少したものの、成約率および手数料単価が上昇したことから微増となりました。
営業利益は、株式会社ジェイ・エー・エーの株式の追加取得に伴い発生したのれん償却額が増加したものの、金属スクラップ相場が好調に推移したことから廃自動車等のリサイクル事業における粗利益が増加したことに加え、従業員給与・賞与などの営業費用が減少したことから、増加しました。
この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は想定する範囲の結果となり、当社の目標とする経営指標である自己資本当期純利益率(ROE)は、14.8%となりました。今後もROEについては中期的に15%以上の水準を目指してまいります。
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平成30年3月期(実績) |
平成30年3月期(計画) |
増減 |
計画比 |
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出品台数(台) |
2,700,010 |
2,760,000 |
△59,990 |
97.8% |
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成約台数(台) |
1,709,998 |
1,720,000 |
△10,002 |
99.4% |
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成約率 |
63.3% |
62.3% |
- |
- |
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売上高(百万円) |
75,153 |
74,700 |
453 |
100.6% |
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営業利益(百万円) |
36,071 |
35,800 |
271 |
100.8% |
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親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) |
24,285 |
24,000 |
285 |
101.2% |
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自己資本当期純利益率(ROE) |
14.8% |
14.6% |
- |
- |
セグメントごとの財政状態および経営成績の状況に関する認識ならびに分析・検討内容は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態および経営成績の状況」に記載のとおりであります。
該当事項はありません。
特記すべき事項はありません。