第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、製造業において、一部の自動車メーカーが国の認証取得をめぐる不正から出荷を停止したことによる影響が残ったものの、素材関連を中心に価格転嫁が進展するとともに、半導体の生産がAI向けなどの需要の増加により持ち直し、2四半期ぶりに景況感が回復しました。一方、非製造業においては、小売や対個人サービスで人手不足感が高まり、人件費の上昇や円安による原材料価格の高騰、値上げに対する買い控えの動きが影響し、16四半期ぶりに景況感が悪化しました。

 当業界におきましては、ユーザー企業における情報化投資計画は、業務のIT化、デジタル化への推進に関心が高まっており、人手不足や為替の動向が懸念されるものの、比較的堅調な水準にあります。

 このような環境のなかで、当社グループは、システムインテグレータとして、多様化するお客様のニーズに対応し、積極的に営業展開を進めてまいりました。

 具体的には、当社の情報システム資産を活用したサービス商品の拡販を重点課題とし、商品化の促進やシステム運用業務売上の拡大に取り組んでまいりました。

 以上の結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高94億67百万円(前年同期比4.8%増)、営業利益25億24百万円(同9.6%増)、経常利益29億69百万円(同12.5%増)、親会社株主に帰属する中間純利益20億78百万円(同14.7%増)となりました。

 セグメントの業績は次のとおりであります。

①情報処理・ソフトウェア開発業務

 情報処理・ソフトウェア開発業務としましては、ソフトウェア開発業務、システム運用業務、ファシリティサービス業務等であります。当中間連結会計期間においては、システム運用業務が堅調に推移したことにより、売上高は85億49百万円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益は22億91百万円(同9.2%増)となりました。

②機器販売業務

 機器販売業務としましては、当社で開発したシステムに必要なサーバ、パソコン、プリンター、周辺機器等のハードウェアの販売業務であります。当中間連結会計期間においては、ソフトウェアの導入や更新に伴うハードウェア販売が増加したことにより、売上高は7億55百万円(前年同期比15.0%増)、セグメント利益は2億円(同19.3%増)となりました。

③リース等その他の業務

 リース等その他の業務としましては、各種事務用機器のリース、ビル・マンションの不動産賃貸の業務であります。当中間連結会計期間においては、建設業界向け事務機器レンタル収入が伸び悩んだため、売上高は1億62百万円(前年同期比8.3%減)、セグメント利益は32百万円(同11.9%減)となりました。

 

(2)財政状態の状況

 当中間連結会計期間末において総資産は462億53百万円となり、前連結会計年度末に比べて45億79百万円増加しました。これは、主として投資有価証券が62億46百万円増加したことによるものです。また、総負債は82億25百万円となり、前連結会計年度末に比べて6億13百万円増加しました。これは、主として繰延税金負債が16億44百万円増加したことによるものです。また、純資産は380億27百万円となり、前連結会計年度末に比べて39億66百万円増加しました。これは、主としてその他有価証券評価差額金が37億82百万円増加したことによるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間において、営業活動によるキャッシュ・フローが21億20百万円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが8億82百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが19億10百万円の減少となりました。この結果、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して6億72百万円減少し、23億74百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローの増加は、主として税金等調整前中間純利益30億5百万円によるものです。なお、前中間連結会計期間は10億53百万円の増加でした。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローの減少は、主として投資有価証券の取得による支出24億66百万円によるものです。なお、前中間連結会計期間は12億17百万円の減少でした。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローの減少は、主として配当金の支払額19億62百万円によるものです。なお、前中間連結会計期間は16億90百万円の減少でした。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

 当中間連結会計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(8)研究開発活動

 当中間連結会計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、92百万円であります。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。