第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当社はXNETサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の業績は示しておりません。

①経営成績の分析

(売上高)

 2024年3月期第2四半期(2023年4月1日から2023年9月30日まで)は、中核商品である「XNETサービス」の売上高が2,753百万円(前年同期比3.0%増)となり、機器販売等を含めた売上高は2,762百万円(前年同期比3.2%増)となりました。

 「XNETサービス」は、大別して以下に区分されます。

有価証券管理システムを中心としたXNETシステムの月額利用料を収益源とするアプリケーションサービ

XNETシステムに関する導入や保守、会計制度変更対応等の業務を請負うAMOサービス

XNETシステムを利用して、機関投資家の経理事務等の実務を受託し、効率的に集約、処理することで収益を獲得するSOサービス

このうちアプリケーションサービスについては、主力である有価証券管理システムおよび個人向け信託管理システムにおける新規顧客の獲得などにより、引き続き堅調に推移しております。また、前年度から本格的な拡大期に入った融資管理システムにおいても、システムは順調に稼働し安定的にサービスを提供しております。以上のような要因から、アプリケーションサービスの月額利用料収入は徐々に拡大しております。

AMOサービスについては、既存顧客におけるシステム基盤更改案件の受注が増加しているほか、機関投資家における人材不足等を背景とし、定常的な収益の獲得につながるXNETシステム月額保守契約も拡大しております。

SOサービスについては、従来からの投信・投資顧問会社向けサービスが堅調であるほか、生損保業界向けとしては、2社目のサービス提供を開始いたしました。機関投資家における経理事務等の外部委託の流れは今後も継続すると見ており、SOサービスについては一層の拡大が見込まれます。

当期は、第1四半期までは前期比減収となっておりましたが、以上のような要因により、当第2四半期において前期比増収に転じております。

当第2四半期の売上高の内訳は下表のとおりです。

品目

2023年3月期

第2四半期累計期間

2024年3月期

第2四半期累計期間

金額

構成比

金額

構成比

前期比

(1) XNETサービス

百万円

百万円

2,674

99.9

2,753

99.7

3.0

   アプリケーションサービス

1,869

69.9

1,928

69.8

3.2

   AMO・SOサービス

805

30.1

825

29.9

2.5

(2) 機器販売等

1

0.1

9

0.3

397.2

合計

2,676

100.0

2,762

100.0

3.2

また当社は、2023年3月期より4カ年の中期経営計画を策定し、このなかで新たに売上を以下の区分に分け、管理することといたしました。

・ コア売上 : サブスクリプションモデルにより安定的に売上を確保できるセグメント

  (対象サービス)アプリケーションサービス、AMOサービス(月額)、SOサービス

・ スポット売上 : コアを維持するために必要ではあるが、あくまで一過性の取引による売上

  (対象サービス)AMOサービス(スポット)

このうち、コア売上について、当社の安定的な収益基盤の確保につながるものと捉え、2026年3月期におけるコア売上高50億円の達成を目標として掲げております。当第2四半期におけるコア売上高は2,296百万円(前年同期比4.3%増)となりました。コア売上高増収の要因としては前述のとおり、アプリケーションサービスおよびAMOサービス(月額保守契約)の拡大が大きく、XNETサービス全体の増収に貢献しております。

 

 

(営業利益、経常利益、四半期純利益)

 当第2四半期の利益は、営業利益538百万円(前年同期比10.0%増)、経常利益556百万円(前年同期比10.0%増)、四半期純利益377百万円(前年同期比9.9%増)となりました。

 当第2四半期における利益については、コア売上高の増加による増収への転換とともに、XNETアプリケーション投資による減価償却費減少を主因として原価率も改善し、前期と比較し大きく増益となりました。売上高営業利益率は19.5%となり、目標である15%を大きく上回っております。

 

②財政状態の分析

 当第2四半期会計期間末の総資産は、主に現金及び預金の増加により前期末比283百万円増の9,564百万円となりました。負債につきましては、主に未払法人税等の増加により前期末比29百万円増の1,286百万円となりました。純資産につきましては、繰越利益剰余金の増加により前期末比253百万円増の8,277百万円となり、自己資本比率は86.5%(前期末86.5%)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は2,512百万円(前事業年度末比254百万円増)となりました。
 当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下の通りです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は570百万円(前年同四半期は476百万円の獲得)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は191百万円(前年同四半期は477百万円の使用)で、主に無形固定資産の取得によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は124百万円(前年同四半期は115百万円の使用)で、配当金の支払いによるものです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。