(1)経営成績の分析
平成29年3月期第3四半期累計期間(平成28年4月1日~平成28年12月31日)におけるわが国経済は、消費税率10%への引き上げを2019年10月まで延期するなど内需に関する政府の経済政策により緩やかな回復基調を持続しております。
また、先行きについては有効求人倍率が高水準に推移するなど改善の動きがあるものの、中国経済の失速やイギリスのEU離脱問題による影響など海外経済の影響により不透明なものとなっております。
当社の事業領域であるオンラインゲーム業界は、ゲーム人口に大幅な変動は無いものの、パソコンゲームや家庭用ゲームをプレイするユーザーのシェアが縮小し、スマホゲームをプレイするユーザーのシェアが拡大しております。
また、スマホゲームの開発は、年々高度な企画力と技術力が要求され、開発期間の長期化に伴うコスト増や人員の確保など小規模事業者にとっては厳しい状況になりつつあり、今後は大手による寡占が進むとみられております。
ソフトウェア販売を取り巻く環境としましては、WindowsXP機入れ替え特需で導入されたパソコンの入れ替え需要が平成29年度以降徐々に発生するとみており、法人市場は平時の需要規模レベルに回復していくと見られています。一方、個人向けパソコン市場は、近年のモバイル通信キャリアが0円に近い価格でタブレット端末を提供し続けたことで、ライトユーザーを中心にパソコンの買い替えが大きく鈍ってきました。ただし、タブレット端末の需要自体も鈍ってきており、市場は今後も不透明な状況が続くと見込まれています。
このような環境のもと、オンラインゲーム事業の営業収益は、既存タイトルが堅調に推移したものの、複数の新規タイトルが振るわなかったことにより、前年同期を僅かに上回る結果になりました。
ソフトウェア販売事業につきましては、個人向けパソコン需要の縮小均衡により販売は停滞し、法人向けパソコン市場の拡販が進まず、結果として営業収益は前年同期を下回る結果となりました。
営業費用につきましては、当初の計画ではオンラインゲーム事業の新規タイトルのプロモーション費用増大を見込んでおりましたが、効率化により費用抑制を実現、計画値より低水準に推移しました。その結果、営業費用は前年同期より僅かに減少しております。
また、特別損失として不採算ゲームに関連する無形固定資産等の減損損失の処理を実施いたしました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の営業収益は11億37百万円(前年同期比0.0%減)、営業損失は56百万円(前年同期は99百万円の営業損失)、経常損失は46百万円(前年同期は98百万円の経常損失)、四半期純損失1億36百万円(前年同期は99百万円の四半期純損失)となりました。
当第3四半期累計期間のセグメント別販売実績については、以下のとおりであります。
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(単位:千円、%) |
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第29期第3四半期累計期間 |
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金額 |
前年同期比 |
構成比 |
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オンラインゲーム事業 |
802,577 |
3.2 |
70.6 |
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ソフトウェア販売事業 |
264,478 |
△7.9 |
23.2 |
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サイト広告販売事業 |
48,193 |
△18.0 |
4.2 |
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その他 |
22,360 |
63.6 |
2.0 |
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合計 |
1,137,609 |
△0.0 |
100.0 |
オンラインゲーム事業
当第3四半期累計期間におけるオンラインゲーム事業の販売金額は、8億2百万円(前年同期比3.2%増)となりました。
従来型のオンラインゲーム(クライアントソフトをパソコンにダウンロードするもの)は、前期から継続しているタイトルから平成28年7月に「ミルキー・ラッシュ~晴空物語~」のサービスを終了し、当社運営のゲームポータル「VectorGame」におけるチャネリングサービスのタイトル増加により、当第3四半期累計期間末時点では5タイトルの運営となっております。
ブラウザゲーム(パソコンのブラウザ上で起動するダウンロード不要のオンラインゲーム)は、前期から継続しているタイトルから平成28年12月に「ヴェルストライズ」のサービスを終了したものの、平成28年6月に「ノアトピア」、10月に「リグレティア」、11月に「のすたるじっくガールズ」、12月に「ランブルバースト」のサービスを開始したことに加え、当社運営のゲームポータル「VectorGame」におけるチャネリングサービスのタイトル増減ににより、当第3四半期累計期間末時点では19タイトルの運営となっております。
スマートフォンゲームは、前期から継続している2タイトルから平成28年9月に「アルカナ・マギア」のサービスを終了し、平成28年5月からサービスを開始していた「東京ダンジョンRPG ひめローグっ!」を平成28年9月にサービスを終了したことにより、当第3四半期累計期間末時点では1タイトルの運営となっております。
なお、当第3四半期累計期間のオンラインゲーム事業のセグメント損益は、22百万円の損失(前年同期は17百万円の利益)となりました。
ソフトウェア販売事業
当第3四半期累計期間におけるソフトウェア販売事業の販売金額は、2億64百万円(前年同期比7.9%減)となりました。
ソフトウェアのダウンロード販売事業は、Windows XP機入れ替え特需の反動による減少と個人消費者向けのパソコン市場の縮小や有料パソコンソフトに対する需要の減少傾向は継続しております。
なお、当第3四半期累計期間のソフトウェア販売事業のセグメント利益は、3百万円(前年同期比322.0%増)となりました。
サイト広告販売事業
当第3四半期累計期間におけるサイト広告販売事業の販売金額は、48百万円(前年同期比18.0%減)となりました。
ネットワーク配信型広告(キーワード広告、ユーザーの傾向を分析する行動ターゲティング広告等)の販売額の最大化を目指して各種施策を実施しておりますが、サイトページビュー数の減少を支えることができず、営業収益の減少傾向は継続しております。
なお、当第3四半期累計期間のサイト広告販売事業のセグメント利益は、9百万円(前年同期比44.2%減となりました。
その他
当第3四半期累計期間におけるその他の販売金額は、22百万円(前年同期比63.6%増)となりました。その他の販売金額には、ゲーム以外のスマートフォン向けサービスの販売金額が含まれております。
なお、当第3四半期累計期間のその他のセグメント損益は、6百万円の損失(前年同期は85百万円の損失)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末に比べ1億14百万円減少して18億39百万円となりました。また、負債合計が前事業年度末に比べ21百万円増加して3億7百万円となり、純資産合計が前事業年度末に比べ1億36百万円減少して15億32百万円となりました。
(資産)
流動資産減少の主な要因は、売掛金が34百万円、有価証券が2億69百万円増加したものの、現金及び預金が2億75百万円、その他が37百万円減少したことによるものです。
固定資産減少の主な要因は、有形固定資産が3百万円、無形固定資産が1億円減少したこと等によるものです。
(負債)
流動負債増加の主な要因は、賞与引当金が12百万円減少したものの、買掛金が2百万円、その他が28百万円増加したことによるものです。
固定負債増加の主な要因は、退職給付引当金が3百万増加したこと等によるものです。
(純資産)
当第3四半期会計期間末の純資産合計は、1億36百万円の四半期純損失の計上により、前事業年度末に比べ1億36百万円減少して15億32百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は83.3%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
該当事項はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)従業員数
当第3四半期累計期間において、従業員数は前事業年度末と比べて著しい変動はありません。
(7)主要な設備
当第3四半期累計期間において、主要な設備及び主要な設備計画等の著しい変動はありません。