文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)が判断したものであります。
なお、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、個人消費の底堅さと雇用情勢が改善される中、企業収益は高水準であるものの足踏みが見られ、業況判断の姿勢は慎重となりつつあります。景気の先行きにつきましては、世界経済の先行き不安後退が景況感を下支えする一方、円高の進行や日銀のマイナス金利政策による金融業界への影響等が懸念されています。
当社グループが属するインターネット広告市場は、スマートフォンを利用したアプリやソーシャルメディアなどのビジネスが拡大傾向にある中、インターネットにおける膨大な情報を活用する広告関連技術(アドテクノロジー)、インターネットと実店舗を繋ぎ集客するO2O(オン・ライン・ツー・オフライン)サービス、さらには、顧客との関係構築・維持のためのマーケティングオートメーションサービスなどが関心を集めております。
このような環境の下、当社グループは、培ってきた広告配信技術に、CRM(顧客情報管理、顧客関係構築・維持)機能を加え、これまでの「集客」のみから「接客」、「リテンション(顧客との関係維持)」までを総合的にサービス提供する新たな事業領域の開拓に注力いたしました。
売上高については、主力のアフィリエイトマーケティングサービスが堅調に推移した他、新たなアドネットワークサービス並びにマーケティングオートメーションサービスが成長しました結果、13,179,479千円(前年同四半期比7.7%増)となりました。
営業利益は、既存事業が堅調であった一方、アドネットワークサービス事業においてメディアネットワーク拡大のための施策を積極的に取り組んだ他、前期に行われた事業譲受に係るのれん償却額を計上したこと、並びに、デジミホ株式取得に係るのれん償却額及び当該子会社経費を計上したことにより、689,358千円(前年同四半期比39.8%減)となりました。
経常利益は、営業外収益に持分法による投資利益46,030千円及び受取保険金45,705千円、営業外費用に投資事業組合運用損28,669千円を計上したことにより、753,789千円(前年同四半期比40.7%減)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益は、特別損失として、投資有価証券評価損159,396千円、本社移転費用74,844千円の他、法人税等236,017千円を計上したことにより、245,131千円(前年同四半期比68.9%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
前連結会計年度より「アドネットワークサービス事業」及び「その他の事業」を新たな報告セグメントとして新設し、「アフィリエイトマーケティングサービス事業」「ストアマッチサービス事業」「アドネットワークサービス事業」「その他の事業」の4セグメントを報告してまいりましたが、当第3四半期連結会計期間より、今後当社グループが注力する事業領域に合わせるべく、「広告事業」と「CRM事業」に報告セグメントを集約・変更しております。詳細については「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」の「Ⅱ 3.報告セグメントの変更等に関する事項」をご参照下さい。
「広告事業」は、ウェブサイト上で商品やサービスを販売しているEコマース事業者等の広告主の広告を、ウェブサイトやアプリの広告掲載メディアに配信する事業で、主に「アフィリエイトマーケティングサービス」「ストアマッチサービス」「アドネットワークサービス」等を含みます。
「CRM事業」は、オンラインストアと実店舗での消費者の購買・行動データを一元管理・分析し、一人ひとりのニーズとタイミングに合わせた情報を発信することで、消費者が購入しやすい販路への誘導、再訪を促すサービスを提供する事業で、「マーケティングオートメーションサービス」等を含みます。
なお、前第3四半期連結累計期間のセグメントの業績は、変更後の算定方法に基づき作成しております。
①広告事業
当第3四半期連結累計期間におきましては、アフィリエイトマーケティングサービス、ストアマッチサービス、アドネットワークサービスの売上高は、それぞれ前四半期連結累計期間を上回りました。
主力であるアフィリエイトマーケティングサービスは、人材分野及び美容分野向けのサービスが好調でしたが、一方で、金融分野においては日銀のマイナス金利の影響や一部広告主の運用方針変更の影響などを受けてまいりました。ストアマッチサービスは、Yahoo!ショッピングに出店するストア向けのサービスが堅調に推移いたしました。アドネットワークサービスは、前期に事業譲受いたしました「AdLantis(アドランティス)」と自社開発の「ADPRESSO(アドプレッソ)」の両プラットフォームを平成28年2月に統合し配信機能の強化に努め、広告配信先であるメディアネットワーク拡大施策を積極的に進めてまいりました。この結果、セグメント売上高は12,792,302千円(前年同四半期比4.6%増)、セグメント利益は1,263,472千円(前年同四半期比8.2%減)となりました。
②CRM事業
当第3四半期連結累計期間におきましては、主に、マーケティングオートメーションサービス「R∞(アールエイト)」を展開する株式会社デジミホを連結子会社化したこと及び当該子会社株式に係るのれん償却額を計上したことにより、セグメント売上高は387,176千円(前年同四半期は無し)、セグメント損失は347,971千円(前年同四半期は無し)となりました。
また、平成28年9月、Yahoo!ショッピング向けCRMツール「STORE's R∞(ストアーズアールエイト)」の提供を開始しました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は9,974,374千円となり、前連結会計年度末と比べて151,051千円減少いたしました。
流動資産は6,627,184千円となり、前連結会計年度末と比べて816,154千円減少いたしました。これは、主に現金及び預金が677,505千円、受取手形及び売掛金が203,880千円減少したことによるものです。
固定資産は3,347,190千円となり、前連結会計年度末と比べて665,103千円増加いたしました。これは、のれんが292,357千円減少したものの、建物附属設備が222,050千円、ソフトウエアが356,028千円、差入保証金が242,566千円増加したことによるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は3,675,918千円となり、前連結会計年度末と比べて204,752千円減少いたしました。
流動負債は3,441,219千円となり、前連結会計年度末と比べて354,627千円減少いたしました。これは、主に未払法人税等が373,461千円減少したことによるものです。
固定負債は234,698千円となり、前連結会計年度末と比べて149,875千円増加いたしました。これは、主に繰延税金負債が78,322千円増加したことによるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は6,298,456千円となり、前連結会計年度末と比べて53,700千円増加いたしました。これは、主に利益剰余金が剰余金の配当により265,829千円減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により245,131千円増加し、その他有価証券評価差額金が77,124千円増加したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は3,521,296千円となり、前連結会計年度末と比べて677,505千円減少いたしました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は549,874千円(前年同四半期は673,596千円の獲得)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益が481,148千円であり、プラス要因として、売上債権の減少額が203,893千円、減価償却費が198,252千円であったものの、マイナス要因として、法人税等の支払額が653,047千円であったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は943,067千円(前年同四半期は383,564千円の使用)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出が242,704千円、無形固定資産の取得による支出が385,327千円、差入保証金の差入による支出が242,686千円であったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は280,095千円(前年同四半期は323,986千円の使用)となりました。これは、主に配当金の支払額が264,201千円であったことによるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
該当事項はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、CRM事業の販売の実績が著しく変動いたしました。その内容については、「(1) 経営成績の分析」をご参照下さい。
(8) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。