当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
〔当中間連結会計期間の経営成績〕
(単位:百万円)
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前中間連結会計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日) |
当中間連結会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日) |
増減 |
増減率(%) |
|
営業収入 |
22,933 |
37,235 |
14,302 |
62.4 |
|
営業利益 |
16 |
1,944 |
1,927 |
- |
|
経常利益 |
141 |
2,008 |
1,866 |
- |
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親会社株主に帰属する 中間純利益又は親会社株主に 帰属する中間純損失(△) |
△163 |
160 |
324 |
- |
〔経営成績の分析〕
当中間連結会計期間のわが国経済は、雇用や所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり緩やかな回復が続くことが期待されました。ただし、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞の継続に伴う影響など、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクになっており、更に、物価上昇や中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響も引き続き注視する必要がありました。
このような状況の中、当社グループの経営成績は営業収入372億3千5百万円(前年同中間期比62.4%増)、営業利益19億4千4百万円(前年同中間期は1千6百万円の営業利益)、経常利益20億8百万円(前年同中間期は1億4千1百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する中間純利益1億6千万円(前年同中間期は1億6千3百万円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。
前年同中間期は、前年のイベント開催制限緩和による反動減でイベント収入が減少しておりましたが、当中間連結会計期間においては大型コンサートツアーの開催がありイベント収入及びグッズ・商品収入が増加した他、番組制作収入や映像製作収入、その他の収入等が増加したことにより、営業収入は増収となりました。営業利益及び経常利益については、営業収入に係る営業原価や販売費及び一般管理費が増加したものの、増収要因により増益となりました。親会社株主に帰属する中間純利益については、「オフィス移転費用」や「関係会社株式評価損」の計上及び「法人税等」の増加はあったものの、増収要因により増益となりました。
<営業収入>
・ イベント収入が増加
・ グッズ・商品収入が増加
・ その他の収入が増加
・ 番組制作収入が増加
・ 映像製作収入が増加
・ CM収入が増加
<営業利益、経常利益>
営業原価や販売費及び一般管理費が増加したものの、増収要因により増益となりました。
<親会社株主に帰属する中間純利益>
「オフィス移転費用」や「関係会社株式評価損」の計上及び「法人税等」の増加はあったものの、増収要因により増益となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(営業収入)
(単位:百万円)
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前中間連結会計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日) |
当中間連結会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日) |
増減 |
増減率(%) |
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イベント関連事業 |
12,750 |
24,421 |
11,671 |
91.5 |
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音楽・映像事業 |
7,132 |
9,484 |
2,351 |
33.0 |
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出演・CM事業 |
3,050 |
3,329 |
278 |
9.1 |
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合計 |
22,933 |
37,235 |
14,302 |
62.4 |
(セグメント利益又は損失(△))
(単位:百万円)
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前中間連結会計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日) |
当中間連結会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日) |
増減 |
増減率(%) |
|
イベント関連事業 |
△563 |
551 |
1,114 |
- |
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音楽・映像事業 |
417 |
948 |
531 |
127.1 |
|
出演・CM事業 |
161 |
444 |
282 |
175.0 |
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調整額 |
- |
- |
- |
- |
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合計 |
16 |
1,944 |
1,927 |
- |
〔イベント関連事業〕
営業収入244億2千1百万円(前年同中間期比91.5%増)、セグメント利益5億5千1百万円(前年同中間期は5億6千3百万円のセグメント損失)となり、増収増益となりました。
[主な事業]
・ イベント収入:<コンサート>
福山雅治、SEKAI NO OWARI、ポルノグラフィティ、BEGIN、
BABYMETAL、FLOW、藤原さくら、Skoop On Somebody、
音尾琢真、折坂悠太、神はサイコロを振らないのコンサートツアー
桑田佳祐、Perfume、s**t kingz、柚希礼音のコンサート
<舞台・公演>
地球ゴージャス「儚き光のラプソディ」
熱海五郎一座「スマイルフォーエバー~ちょいワル淑女と愛の魔法~」
舞台「死の笛」
「無伴奏ソナタ -The Musical-」
舞台「GOOFY~マヌケな2人の間で~」
ブロードウェイミュージカル「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」
・ 商品売上収入:福山雅治、ポルノグラフィティ、BABYMETALのコンサートグッズなど
・ ファンクラブ収入:サザンオールスターズ、福山雅治、星野源、Perfume、ポルノグラフィティなど
<営業収入>
イベント収入の増加
(前年同中間期はBABYMETAL、NOA、SEKAI NO OWARIのコンサートツアー、熱海五郎一座による公演など)
上記要因などにより増収となりました。
<セグメント利益>
イベント収入に係る営業原価の増加はあったものの、増収要因により増益となりました。
〔音楽・映像事業〕
営業収入94億8千4百万円(前年同中間期比33.0%増)、セグメント利益9億4千8百万円(前年同中間期比127.1%増)となり、増収増益となりました。
[主な事業]
・ 印税収入(新譜・旧譜):サザンオールスターズ、桑田佳祐、福山雅治、ポルノグラフィティ、Perfume、星野源、FLOWなど
・ レーベル収入:BABYMETALのライブBlu-ray&DVDなど
・ 番組制作収入:レギュラー番組の制作及び単発番組の制作・受託など
・ 映像製作収入:イベント興行の中継及び上映収入など
・ 映像作品販売収入:映画「月の満ち欠け」などのBlu-ray&DVD販売収入
<営業収入>
・ 番組制作収入が増加
・ 映像製作収入が増加
・ レーベル収入が増加
・ 印税収入(新譜・旧譜)が減少
上記要因などにより増収となりました。
<セグメント利益>
番組制作収入に係る営業原価の増加はあったものの、増収要因により増益となりました。
〔出演・CM事業〕
営業収入33億2千9百万円(前年同中間期比9.1%増)、セグメント利益4億4千4百万円(前年同中間期比175.0%増)となり、増収増益となりました。
[主な事業]
・ 出演収入・CM収入:福山雅治、大泉洋、吉高由里子、仲里依紗、Perfume、サザンオールスターズ、
ホラン千秋、三吉彩花、大谷亮平、安田顕、吉沢亮、DEAN FUJIOKA、桜田通、
小関裕太、堀田真由など
<営業収入>
出演収入及びCM収入の増加により増収となりました。
<セグメント利益>
出演料収入に係る営業原価の増加はあったものの、CM収入に係る営業原価、販売費及び一般管理費の減少及び増収要因により増益となりました。
〔財政状態の分析〕
当中間連結会計期間末の総資産は669億4千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ80億3千7百万円増加いたしました。主な増加要因は、流動資産「現金及び預金」及び「受取手形及び営業未収入金」、固定資産「建物(純額)」の増加によるものであります。
当中間連結会計期間末の負債は291億3千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ77億2千8百万円増加いたしました。主な増加要因は、流動負債「営業未払金」及び「その他」の増加によるものであります。
当中間連結会計期間末の純資産は378億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億8百万円増加いたしました。主な増加要因は、「その他有価証券評価差額金」の増加によるものであります。この結果、自己資本比率は50.1%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ17億3千3百万円増加し、当中間連結会計期間末には314億2千5百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は下記のとおりであります。
(単位:百万円)
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前中間連結会計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日) |
当中間連結会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日) |
増減 |
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営業活動によるキャッシュ・フロー |
△1,986 |
3,709 |
5,696 |
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投資活動によるキャッシュ・フロー |
△901 |
△1,525 |
△623 |
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財務活動によるキャッシュ・フロー |
△437 |
△504 |
△66 |
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は37億9百万円(前年同中間期は19億8千6百万円の使用)となりました。
これは、主に営業債務及び流動負債の増加による資金増加要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は15億2千5百万円(前年同中間期は9億1百万円の使用)となりました。
これは、主に有形固定資産の取得による資金減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は5億4百万円(前年同中間期は4億3千7百万円の使用)となりました。
これは、主に非支配株主への配当金の支払による資金減少要因によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
当社は、2024年8月27日開催の取締役会において、会社分割について決議を行い、同日付けで、株式会社希船工房(現・株式会社アミューズプロダクトワークス)及び株式会社Kultureと吸収分割に関する契約を締結しました。
詳細は「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。