当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、重要な変更はありません。
(1)財政状態および経営成績の状況
当社グループは、既存事業の開発強化および新規事業を推進するために、2024年10月に組織変更を行い、「ONE YUKE'S」を掲げ全社一丸となった体制強化を進めております。この組織変更は、今後の企業成長に向けた次なる飛躍を見据えた基盤整備であり、その背景には「挑戦」と「面白いものを作る」姿勢の原点回帰があります。その実現に向けて、当社は「安定した収益構造を持つ組織の実現」を最重要方針として掲げるとともに、「選ばれる理由がある受託開発会社」、「自社タイトル開発への挑戦」および「受託事業の拡大や自社タイトル・新規事業等の挑戦により更なる収益の獲得」を目指し、ユークスブランドと安定事業の確立および未来への投資を実現・推進していきます。
当社グループの受託開発事業では、事業開発本部を中心に営業活動を積極的に展開した結果、受注状況は回復基調にあります。
ゲーム分野においては、当社が開発を担当する「ゼンシンマシンガール」(発売元:株式会社ディースリー・パブリッシャー)につきまして、引き続き開発が進んでおり、2025年7月1日に公式サイトおよびティザー映像が公開されました。また、アークシステムワークス株式会社が2025年10月23日に発売予定の「ダブルドラゴン リヴァイヴ」の開発にも参画しました。
XR分野においては、リアルタイムライブの制作・配信に参加し、モーションキャプチャー収録、CGモデル・アニメーション制作を担当しました。引き続き、株式会社バンダイナムコエクスペリエンスが展開するオリジナルIPプロジェクト「ポラポリポスポ」の制作にも参画しています。
遊技機分野においては、外注費が増加したものの、昨年度に発生した課題に伴う開発遅延を解消しました。さらに、プロジェクトマネージャーの育成や開発ラインの拡充、技術力向上・成果物の高品質化に向けた社内教育を推進した結果、開発効率が向上し、収益性は改善基調にあります。
その他分野においては、モバイルコンテンツのプロジェクト開発も進んでおります。
パブリッシング事業では、将来のパブリッシングタイトル創出に向け、製作委員会を通じた戦略投資を第2四半期において新たに1件実行し、当該投資の実行件数は合計2件となりました。その他、パブリッシング機能獲得に向けて、様々な取り組みをしております。
以上の結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高は1,800百万円(前年同期比11.1%増)、経常利益は49百万円(前年同期比12.3%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は34百万円(前年同期比62.7%増)となりました。
当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して74百万円減少し3,069百万円となりました。主な要因としては、現金及び預金の減少122百万円、売掛金及び契約資産の増加28百万円、投資その他の資産の増加54百万円によるものであります。
負債は、前連結会計年度末と比較して34百万円減少し592百万円となりました。主な要因としては、契約負債の減少23百万円、賞与引当金の減少13百万円によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末と比較して39百万円減少し2,477百万円となりました。主な要因としては、親会社株主に帰属する中間純利益34百万円、剰余金の配当84百万円によるものであります。
なお、当社グループは、デジタルコンテンツ事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの経営成績の記載を省略しております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より122百万円減少し、1,567百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、22百万円(前年同期は583百万円の資金を獲得)となりました。
これは主に、税金等調整前中間純利益50百万円、賞与引当金の減少額13百万円、売上債権の増加額28百万円、棚卸資産の減少額18百万円、契約負債の減少額23百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は58百万円(前年同期は6百万円の資金を使用)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出11百万円、出資金の払込による支出44百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は83百万円(前年同期は383百万円の資金を使用)となりました。
これは配当金の支払額83百万円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当中間連結会計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、46百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
有価証券報告書(2025年4月25日提出)の記載から重要な変更又は新たな発生はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。