当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当社は、「こどもたちの夢中を育み、“えがお”あふれる世界をつくる」というパーパスの実現に向け、新たなビジョンのもと新中期経営計画(2024年~2026年)を策定し、持続可能な社会への貢献と企業価値を高めるべく、事業活動を推進しております。
当中間連結会計期間(2024年3月1日~2024年8月31日)における当社及び連結子会社の連結業績は、売上高439億20百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益28億70百万円(前年同期比41.8%増)、経常利益20億14百万円(前年同期比17.5%減)、親会社株主に帰属する中間純利益3億73百万円(前年同期比68.3%減)となりました。各国為替レートが円高に進み、営業外費用に為替差損5億41百万円(前年同期為替差益5億76百万円)を計上しております。また、収益力実態を示す償却前営業利益は80億83百万円(前年同期差11億57百万円増)となりました。新業態大型店や戦略的小型店の出店を進めている国内及びアセアン事業が好調に推移し、中間連結会計期間の営業収益・営業利益は過去最高を更新しております。中間連結会計期間も主要部門の好調は続いており、国内では猛暑などの気象条件による影響で屋内遊戯施設の需要が高まり、夏休み期間を含む8月度は月間として過去最高の売上高となりました。一方、中国事業におきましては経済活動の不透明な状況が続き売上回復が遅れております。
当中間連結会計期間は新業態を中心に92店舗を出店する一方、不採算店舗等52店舗を閉店いたしました。これらの結果、2024年8月末時点の店舗数は国内737店舗、海外470店舗の合計1,207店舗(直営店1,196店舗、FC等11店舗)となりました。
(国内事業)
国内事業における当中間連結会計期間の業績は、売上高347億76百万円(前年同期比9.4%増)、営業利益33億51百万円(同79.9%増)と、前年同期から14億88百万円増となり中間連結会計期間として過去最高を更新いたしました。
アミューズメントは、従来型の小型専門店を高収益・高付加価値モデルへと進化させた「横丁」業態を開発いたしました。プライズ専門店は、繁華街立地の道頓堀と八王子駅前に「クレーン横丁」2店舗、「PRIZE SPOT PALO」11店舗、合計13店舗を出店いたしました。カプセルトイ専門店は「カプセル横丁」3店舗、「TOYS SPOT PALO」27店舗、合計30店舗を出店いたしました。既存店売上高前年比は106.5%と好調で、売上構成比が最も高いプライズ部門が当中間連結会計期間の既存店売上高前年同期比111.3%となり、特に強化しているお子さま向けのキッズプライズは同125.4%と大きく売上を牽引しております。荒利益率が最も高いメダル部門は、販促活動を継続して強化しており、6月以降に大型投資を行った結果、同105.2%と順調に拡大を続けております。
新規出店は、当中間連結会計期間で47店舗を出店する一方、13店舗を閉店し、2024年8月末の店舗数は737店舗となりました。プレイグラウンドの大型新業態「ちきゅうのにわ」を2店舗出店(累計4店舗)、小型業態の「スキッズガーデン」単独店を1店舗出店(累計2店舗)し、どちらも多くのお客さまにご来店いただき好調に推移しております。
(アセアン事業)
アセアン事業における当中間連結会計期間の業績は、売上高63億89百万円(前年同期比19.6%増)、営業利益7億42百万円(同0.7%増)となり、売上高・営業利益ともに、中間連結会計期間として3期連続で過去最高を更新いたしました。アセアンで主力のプレイグラウンド業態において、特に当社の強みである「独自の内装や遊具」、「高い安全性」、「スタッフの接客力」を強化し競争力の優位性を確保しております。国別には、成長性を重視しているインドネシア・ベトナムにおいて出店拡大を続けており、インドネシアはプレイグラウンド大型新業態「Kidzooona Safari」の出店、アミューズメント「モーリーファンタジー」の再出店を、ベトナムではプレイグラウンドの標準店「kidzooona」と小型新業態の出店を進めました。シェア拡大を進めるマレーシア・フィリピンでは、既存店が好調で売上高の伸びが継続しております。生産性向上を進めるタイでは、大型新業態「Kidzooona Safari」1店舗、「モーリーファンタジー」5店舗を出店するとともに、経費の削減による売上総利益率改善を進めております。
当中間連結会計期間は、26店舗を新規出店する一方、8店舗を閉店し、2024年8月末の店舗数はFC5店舗を含め295店舗となりました。
(中国事業)
中国事業における当中間連結会計期間の業績は、売上高28億65百万円(前年同期比24.8%減)、営業損失12億22百万円(前年同期営業損失5億83百万円)となりました。
経済活動の不透明な状況が継続しており、売上回復が遅れております。不採算店舗の整理につきましては、当中間連結会計期間は31店舗を閉店いたしました。引き続き、不採算店舗の整理を重点的に進めてまいります。既存店は、アミューズメントの区画を縮小し、プレイグラウンドを拡大する店舗活性化を11店舗実施いたしました。ROIが高い戦略的小型店を18店舗出店するとともに、新規機械・遊具の導入、経費削減を継続して進めており2024年8月末の店舗数はFC6店舗を含め175店舗となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産の残高は、182億96百万円となり、前連結会計年度末に比べ53億71百万円増加いたしました。主な内訳は、当中間連結会計期間末日が金融機関の休日であり、売上預け金のうち夏休み期間に係る8月上旬分が翌月に決済されたことによる売上預け金の増加(45億73百万円)、棚卸資産の増加(4億28百万円)であります。
当中間連結会計期間末における固定資産の残高は、408億82百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億3百万円増加いたしました。主な内訳は、新店及び店舗活性化に伴う遊戯機械の増加(10億17百万円)及び建物の増加(5億92百万円)であります。
この結果、総資産は591億78百万円となり、前連結会計年度末に比べ68億75百万円増加いたしました。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債の残高は、354億20百万円となり、前連結会計年度末に比べ22億32百万円減少いたしました。主な内訳は、国内短期借入金の長期転換に伴う短期借入金の減少(69億3百万円)及び1年内返済予定の長期借入金の増加(19億23百万円)、設備関係支払手形の増加(16億47百万円)、未払費用(主に人件費と賃借料)の増加(6億32百万円)、買掛金の増加(4億91百万円)であります。
当中間連結会計期間末における固定負債の残高は、146億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ85億36百万円増加いたしました。主な内訳は、国内短期借入金の長期転換に伴う長期借入金の増加(89億58百万円)であります。
この結果、負債合計は500億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ63億4百万円増加いたしました。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産の残高は、91億12百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億71百万円増加いたしました。主な内訳は、親会社株主に帰属する中間純利益の計上(3億73百万円)、為替の変動に伴う為替換算調整勘定の増加(2億78百万円)であります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、73億30百万円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の営業活動の結果、増加した資金は25億81百万円となりました。その主な内訳は、減価償却費52億13百万円及び税金等調整前中間純利益16億29百万円の計上による資金の増加と、売上預け金の増加45億70百万円による資金の減少であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の投資活動の結果、使用した資金は49億45百万円となりました。その主な内訳は、新規出店や既存店活性化投資に伴う有形固定資産の取得による支出43億97百万円による資金の減少であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間の財務活動の結果、増加した資金は22億13百万円となりました。その主な内訳は、長期借入による収入124億94百万円による資金の増加と、短期借入の純減額69億20百万円、長期借入の返済16億52百万円及びリース債務の返済13億22百万円による資金の減少であります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。