文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
私たちネクシィーズグループは、1987年の創業以来、時代のニーズに合わせた商品、サービスを「企画力と営業力」を強みとして提供していくことで成長を続けてまいりました。そして、この強みを活かして、さらなる新市場の創造に挑戦することで、新しい価値を持つサービスを次々と世の中に提供しております。
当社の企業理念とミッション、ビジョンは下記の通りです。
[企業理念]
新しい価値を広げ、ワクワクする未来を。
ネクシィーズグループは、モノではなく時代に必要とされる「新しい価値」を広げ、人々にワクワクと笑顔、感動を提供してまいります。
[ミッション]
「それが欲しかった!」を実現し、社会を次に進める。
ネクシィーズグループは、社会に必要とされるサービスの機能、価格、タイミングのベストバリューを見極めて
提供し社会を次のステップに進めてまいります。
[ビジョン]
まだない常識を、次のあたりまえに。
ネクシィーズグループは、まだない新しい常識をいつも探し続け、次のあたりまえの実現に向けてチャレンジし続けます。
これらの方針に基づく事業活動のもと、当社グループでは長期的な成長と発展によりステークホルダーの皆様の信頼と期待に応えてまいる所存であります。
(2)経営環境及び対処すべき課題等
ネクシィーズ・ゼロ事業においては、新型コロナウイルス感染症の経済環境に対する影響が徐々に改善傾向にあり、LED照明、業務用冷蔵庫、空調等の設備投資への需要が徐々に増加していくものと予想されます。また、農業設備の取扱いについては、農業作物の収穫期と設置、施工時期の間で調整が必要となるため、契約締結から設置完了までにタイムラグがあります。そのため、一部は当連結会計年度に契約に至った案件でも、次期に設置完了して、売上に計上される見込みです。
また、地域金融機関からの案件紹介の増加や人員の拡充による販売網の強化を見込んでおります。その他、今後も市場ニーズに応じた新たな商材の導入や市場の開拓を進めてまいります。
電力小売事業につきましては、令和4年5月に株式会社エコログとの間で業務提携契約を締結し、電力供給業務を移管して当社は取次のみを行う事業モデルへ転換いたしました。
これにより、電力仕入価格の高騰の影響を殆ど受けなくなり、当社グループの連結業績に与える影響は軽微であると見込んでおります。
電子雑誌業務につきましては、自治体からの広告売上の拡大に加え、観光や外食需要の回復による宿泊施設や飲食店等からの広告売上の拡大を目指してまいります。
ソリューション業務については、主力サービスである「ECサポートサービス」の業務受託売上拡大を目指してまいります。
また、令和4年10月4日付で、連結子会社である株式会社ブランジスタエールを新たに設立いたしました。月々定額で著名タレントの写真・動画が使えるプロモーションツールと、経営者の学びと交流の場を提供する新プロジェクト「ACCEL JAPAN(アクセルジャパン)」の提供を開始しており、対象となる市場の拡大により更なる売上規模拡大を図ってまいります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
a. 更なる収益の拡大
当社グループでは、当連結会計年度において3期ぶりに損益が黒字に回復いたしました。
新型コロナウイルス感染症の経済に対する影響が薄らぎ、徐々に回復の兆しが見えつつあります。また、業績の不安定要素であった電力小売事業は、電力仕入価格の変動に左右されない事業モデルへと転換いたしました。
これにより当社グループ全体の収益基盤が安定、強化されておりますが、現状に留まることなく、今後も新たな事業や商材、販売方法を検討し、挑戦を続けることで更なる成長を目指してまいります。
b. 各グループ会社における経営体制の整備
当社グループでは、サービスの提供単位に合わせて会社組織を分割し、権限委譲することで意思決定のスピードと経営の柔軟性を高めております。現在、新規サービス新商品の開発、業務改善など各事業会社で様々な試みが生まれております。
今後も経営人材の育成と成果に応じた評価制度を適正化し、社外人材の採用も強化することで、グループ各社における経営体制を整備し、企業価値の向上に努めてまいります。
c. 市場開拓の強化
ネクシィーズ・ゼロ事業では、初期費用オールゼロで設備投資が行えるサービスの仕組みを、従来の店舗・施設向け設備だけでなく、農業関連設備へも導入しております。そのため、農業法人を対象とした農業市場の開拓を更に進めてまいります。
また、電子メディア事業では、月々定額で著名タレントの写真・動画が使えるプロモーションツールと、経営者の学びと交流の場を提供する新プロジェクト「ACCEL JAPAN(アクセルジャパン)」を令和4年10月4日より開始しております。同サービスでも営業を強化し、収益の拡大を図ってまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
1.事業別のリスク
① ネクシィーズ・ゼロ事業
a.設備導入サービス「ネクシィーズ・ゼロ」の提供、利用者獲得業務及び販売について
ネクシィーズ・ゼロ事業では、飲食店や美容室等の店舗、商業施設、宿泊施設等に対して、「ネクシィーズ・ゼロ」の提供、利用者獲得業務及び省エネルギー設備等の販売を行っております。
省エネルギー設備等は、一定の市場規模が見込めるものの、販売も含めると競合他社が多数存在しており、価格競争や市場の開拓が想定以上に急速に進行する場合があります。また、提供先については、多店舗展開する企業への複数店舗導入や大規模施設への導入も増加しております。そのため、今後新型コロナウイルス感染症等の影響によりこれらの大型案件が続けて解約となった場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
また、「ネクシィーズ・ゼロ」では、LED照明や業務用の冷蔵庫、空調、農業関連設備など、複数の商品を取り扱っております。取引先については、実績のある信頼できる取引先を選別しておりますが、万が一商品に大きな不具合があった場合や事故が発生した場合などには、当社グループにおいても対応が必要となり、一時的に営業活動に支障が生じる可能性があります。また、こうした不具合等や風評被害などで、サービスのイメージが著しく低下した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
b.外部環境の変化による影響について
ネクシィーズ・ゼロ事業では、顧客に提供する省エネルギー設備等を提供するにあたり、導入する設備の仕入や工事一式の代金を、金融機関に債権を流動化することで調達しております。
そのため、市場金利の動向を注視しつつ、複数行との提携することにより資金調達枠を確保し、必要に応じて代替手段として証券化を実施するなど、リスクのコントロールに努めておりますが、金利が大きく変動した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、為替の変動や原材料価格の高騰に伴い主要な商品の仕入価格が上昇する場合があります。
こうした外部環境の変化があった場合、取り扱い商品の変更や提供価格への転嫁等を講じてまいりますが、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
c.解約調整引当金について
「ネクシィーズ・ゼロ」では、取引先企業との条件に基づいて、契約者の解約に伴い発生する流動化した債権に対する将来の支払見込額及びサービス取り次ぎにより得られる報酬の回収不能見込額を解約調整引当金として計上しております。
引当金の計上にあたっては、過去の解約率に基づき予想されうる額を計上しております。しかしながら、今後新型コロナウイルス感染症拡大等の要因で、解約率の上昇等に伴い当該返戻金等が解約調整引当金の計上額を超過した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
② 電力小売事業
電力小売事業では、「ネクシィーズ電力」の電力供給業務を令和4年5月より外部の電力小売業者へ移管し、当社グループは取次業務のみを行うビジネスモデルへと転換いたしました。そのため、電力仕入価格の高騰の影響などの電力小売事業者特有のリスクが、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性はございません。
③ 電子メディア事業
a.著名人を起用したサービスについて
電子メディア事業では、自社及び他社の電子雑誌の制作業務を行っております。また、令和4年10月より月々定額で著名人を起用したプロモーションツール「ACCEL JAPAN」の提供を開始しております。大手企業だけでなく、幅広い企業に著名人を起用したサービスを提供できること、多数の芸能人やタレント等の著名人を起用しており、それが特徴の一つとなっております。
しかしながら、何らかの理由で著名人を想定通りに起用できなくなった場合や競合他社から類似の媒体が提供されて認知度が上がった場合は、差別化が図れなくなる可能性、価格競争の激化、クライアントの減少が生じて当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
b.広告ビジネスの性格について
電子メディア事業では、企業の広告宣伝を含む販売促進の支援を行っております。近年、検索連動型広告やアフィリエイト等を含むインターネット広告は、テレビ、新聞に次ぐ広告媒体へと成長してきており、今後も需要が拡大していくと想定されています。
しかしながら、企業がインターネット広告に支出する費用は、広告費や販売促進費であり、一般的に景気が悪化した場合、企業はこれらの支出を削減する傾向があります。このため、新型コロナウイルス感染症の拡大状況や景気動向によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
2.当社グループのブランドについて
当社グループでは、ネクシィーズの名称を連結子会社の商号やサービスの名称で使用しており、それ以外の会社でもネクシィーズのグループ企業として営業活動を行っております。そのため、事業を展開していく中で、一部のグループ企業やサービスにおいて何らかのトラブルや不祥事等が発生した場合や、SNS等での誹謗中傷等が拡がった場合に、当社グループ全体のブランドイメージの低下や信頼性の毀損に繋がり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
3.技術革新について
インターネット業界は新技術や新たなサービスの提供が頻繁に行われており、非常に変化の激しい業界となっております。当社グループでは、インターネット関連のサービスについて、こうした業界の変化の動向を見極め、適宜自社サービスを導入することで対応しております。
しかしながら、インターネットを取り巻く環境が急速に変化し、対応が遅れた場合にはサービスの陳腐化や競争力の低下を引き起こす可能性があります。また、追加で大幅な投資が必要となり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
4.人材の確保について
当社グループでは、事業の拡大に伴い、取り扱うサービスが多様化してきております。例えば、ネクシィーズ・ゼロ事業においては、従来の店舗施設向け設備だけでなく農業関連設備の取扱いを開始しております。また、「電子メディア事業」においても、電子雑誌の制作、ECサイトの運営代行や販売促進支援、初期費用無料かつ月額料金だけで顧客が芸能人を販売促進活動等に起用できる「ACCEL JAPAN」などがあります。これらのサービスの提供にあたっては、専門知識や経験の蓄積、資格が必要なものもあり、対応できる人材の育成と確保が必要となります。また、当社グループのサービスは対面で直接顧客とやりとりできる営業人員の確保も重要となっております。
しかしながら、今後の我が国においては、少子化が急速に進むことが予想され、これに伴う人手不足が発生する可能性があります。また、企業の求人件数が求職者の数を大きく上回った場合や、急激な人材の流出が進んだ場合、人材の確保が困難となる可能性があります。同時に雇用環境の変化は人材確保のための採用コストの負担を増加させる場合があります。これらの結果、当社グループが事業を拡大していくにあたり、事業機会を逸失し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
5.通信ネットワーク及びその設備に関するリスクについて
当社グループでは、サービスの提供や各種データの管理に通信ネットワークを活用しております。また、サーバーの管理等の重要業務については、外部の専門業者に委託しております。
しかしながら、これらの通信ネットワークや設備において自然災害の発生、アクセスの集中、ウイルスや悪意あるハッカーの侵入、人的ミスの発生等によって、重要なデータが漏えい、消失した場合やシステム障害等が起きた場合、収益機会の喪失や信頼の低下や損害賠償等により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
6.マネジメントの不測の事態に係るリスク
当社グループでは、持株会社体制へ移行し、事業領域が拡大する中で、各グループ会社の役職員が機動的な経営判断を行い、独自に事業を推進できる体制の構築に努めております。また、各グループ会社において特定の事業分野に対する専門化が進んでおります。これにより、各グループ会社の主要な経営陣が新型コロナウイルス感染症への感染による重症化を含む、不測の事態により業務執行できなくなった場合、当社グループの事業展開に支障が生じ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
7.減損会計について
当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準(「固定資産の減損に係る会計基準の設定に関する意見書」)および「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第6号平成15年10月31日)の適用に伴い、平成18年9月期より減損会計を導入しております。今後の事業環境の変化により当社グループにおける固定資産で減損損失が認識される可能性があり、業績に影響を与える可能性があります。
8.新型コロナウイルス感染症の感染拡大について
新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響が深刻化した場合、政府からの緊急事態宣言の発出による営業活動範囲の縮小を余儀なくされる場合があります。
また、当社グループの顧客は飲食店やホテル、旅館等の宿泊業、その他店舗型のサービス業を行う顧客が多い為、収束までの期間が長期化したり、感染拡大が深刻化した場合、顧客の経営環境が悪化し、当社グループの営業活動に支障をきたす場合があります。
その他、海外の感染拡大によりサプライチェーンに影響が生じた場合、メーカーとの交渉や代替品の利用を行ってまいりますが、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
9.コンプライアンスに関するリスク
① テレマーケティングに関する法的規制について
当社グループが行うテレマーケティング業務は、電話勧誘販売として「特定商取引に関する法律」の規制対象となっております。そのため、社内管理体制を整え、法令の遵守に努めておりますが、同法の改正により事業活動が著しく制約された場合や、万一、法令に抵触するような行為があり、対外的信用の失墜及び訴訟等の発生、それらに伴う当社グループのブランドイメージの低下があった場合、業績に影響を与える可能性があります。
② キャンペーンに関する法的規制について
当社グループが行う各種のキャンペーンは、消費者庁管轄の「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」「消費者契約法」、公正取引委員会管轄の「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)」の規制を受けております。当社グループでは、販売促進活動の一環として、一定期間中におけるサービス料金の無償化や、固有の条件を満たした方へのキャッシュバック等、様々なキャンペーンを行う場合があります。当社グループでは、これらキャンペーンの表示方法やその内容について、上記法律に定められている規制を遵守し、展開しておりますが、同法の改正により今後のキャンペーン展開に支障が生じた場合や、万一、消費者庁及び公正取引委員会から勧告等を受けることにより当社グループのブランドイメージが低下した場合、業績に影響を与える可能性があります。
③ 個人情報保護法について
当社グループは様々なサービスにおいて顧客の個人情報を取り扱うため、「個人情報の保護に関する法律」において「個人情報取扱事業者」と定義されております。当社グループでは顧客データベース構築時より、社外からの不正アクセスや内部からの顧客情報漏えいに対処するため、アクセスログ一括管理などのセキュリティシステムで安全対策を講じております。また、大量のデータベースを取り扱う企業の責務として、より強固なセキュリティ体制を構築すべく、データサーバーの冗長化やアクセス記録の半永久保存、指紋認証による入退室管理システム、監視カメラ等も導入しております。
特に、直接的な個人情報の取り扱いや社内ネットワークを集中管理するために、24時間365日管理監視体制の高度セキュリティエリアを設けております。当社の管理本部、グループ会社である株式会社ネクシィーズの業務推進本部で、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)(注1)の国際規格である「ISO/IEC 27001:2013」と国内規格である「JIS Q 27001:2014」の認証を取得しております。この他に、株式会社ブランジスタメディアにおいて、「プライバシーマーク(注2)」の認証を取得しております。これにより、公的機関(第三者)の立場から安全性が実証されるとともに、営業活動において引き続き同法を遵守し個人情報の適正な取り扱いを行っております。しかしながら、外部からの意図的な攻撃や、意図しない人為的な間違い等により個人情報が漏えいし、対外的信用の失墜及び訴訟等が発生した場合、当社グループのブランドイメージの低下を招く可能性や業績に影響を与える可能性があります。
(注1) Information Security Management Systemの略称。国内の情報セキュリティ全体の向上、国際的に信頼される情報セキュリティレベルを達成することを目的につくられた情報セキュリティマネジメントシステムに対する適合性評価制度における認証基準。
(注2) 経済産業省の外郭団体である財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)から「JIS Q 15001」に準拠したコンプライアンス・プログラムに基づき、個人情報の適切な取り扱い体制が整備されている企業に対して付与される認証基準。
④ 知的財産権について
当社グループの知的財産権に係る事業として、株式会社ブランジスタにおけるウェブサイト運営、電子雑誌等、インターネットを利用したコンテンツの企画運営等があります。これらの事業において、当社グループが第三者の著作権等知的財産権を侵害した場合には、ロイヤリティの支払いや損害の賠償、あるいは使用差止等を請求されるおそれがあり、それにより当社グループのブランドイメージ低下を招く可能性や、事業及び業績に影響を与える可能性があります。
⑤ 訴訟について
当社グループは、事業の多様化及び取り扱い商品やサービスの多様化に努めております。こうした事業拡大の中で、第三者から、権利・利益の侵害等を理由とする損害賠償請求訴訟等が提起される可能性があります。
これにより、当社グループの事業展開に支障が生じたり、ブランドイメージが低下するおそれや、金銭的負担の発生により当社グループの業績に影響を与える可能性があります。一方、第三者による権利侵害により当社グループが損害を被り、または、被るおそれがある場合に、訴訟等により当社グループの権利を保護するため多大な費用を要するおそれもあります。その訴訟等の内容または請求額によっては、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
(1)経営成績等の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー
(以下「経営成績等」という)の状況の概要は以下のとおりであります。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 令和2年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しております。
前連結会計年度と収益の会計処理が異なることから、当連結会計年度における経営成績に関する説明において、前連結会計年度と比較しての前年同期比(%)を記載せずに説明しております。
詳細については、「第5経理の状況1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
①経営成績
当連結会計年度における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が続きましたが、ワクチン接種の進展によって経済活動が回復に向かう動きが見られました。一方で、米国をはじめとする先進国の金融緩和の縮小が金融市場に与える影響や地政学リスクが原材料価格に与える影響等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。GDP伸び率は、令和4年7月~9月に前年同月比0.3%減となりました。消費者物価指数(生鮮食品除く)は、前年同月比0.1%~3.0%の間で推移しております。
このような状況の下、当社グループでは、「ネクシィーズ・ゼロ事業」「電力小売事業」「電子メディア事業」の3事業を展開しております。当連結会計年度においては、経済活動が回復していく中で、変化するニーズに合わせて柔軟に対応し収益の最大化を図ってまいりました。
これらの結果、売上高19,214百万円(前年同期は売上高18,763百万円)、営業利益382百万円(前年同期は営業損失351百万円)、経常利益377百万円(前年同期は経常損失353百万円)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は185百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失1,153百万円)となりました。
当連結会計年度における報告セグメントの概況は次のとおりであります。
[ネクシィーズ・ゼロ事業]
ネクシィーズ・ゼロ事業では、設置工事費用を含めた初期投資オールゼロで、顧客に最新の省エネルギー設備等を導入できる「ネクシィーズ・ゼロシリーズ(以下、「ネクシィーズ・ゼロ」)」の提供、利用者獲得業務及び省エネルギー設備等の販売を行っております。
当連結会計年度においては、withコロナ商材から主力商材であるLED照明や業務用冷蔵庫、空調、農業用設備等の提供へ軸足を移し、取扱い商材の豊富さを強みとして幅広い顧客層の多様なニーズに応じた提案を行ってまいりました。世界的な半導体不足や原材料不足による影響があった一方で、地域金融機関との連携や農業分野への営業を強化いたしました。
これらの結果、ネクシィーズ・ゼロ事業は、売上高13,558百万円(前年同期は売上高13,932百万円)、セグメント利益995百万円(前年同期はセグメント利益529百万円)となりました。
[電力小売事業]
電力小売事業では、電力小売「ネクシィーズ電力」の提供を行っております。
当連結会計年度においても、原油や液化天然ガス(LNG)といったエネルギー資源価格の世界的な高騰が続きました。当社グループでは、こうした状況に対応するため保険会社を通じた気候変動への対応や顧客との規約の見直しを行ってまいりました。令和4年5月には株式会社エコログとの間で業務提携契約を締結し、電力供給業務を移管して当社は取次業務のみを行う事業モデルへ転換いたしました。これにより下半期は電力原価高騰の影響を殆ど受けなくなり、既存顧客の移管を進めたことに伴う取次手数料収入が増加しました。
これらの結果、電力小売事業は、売上高2,410百万円(前年同期は売上高1,870百万円)、セグメント損失22百万円(前年同期はセグメント損失432百万円)となりました。
[電子メディア事業]
電子メディア事業では、企業プロモーション支援を目的として、インターネットを主とした各種サービスを提供しております。
当連結会計年度においては、電子雑誌業務において、収益認識会計基準等の適用開始による影響があったものの、自治体とのタイアップ広告の契約額及びタイアップ実施数が過去最高となりました。加えて、観光や外食需要回復への期待から、宿泊施設や飲食店等の広告売上が増加いたしました。また、ECサポートサービス等を行うソリューション業務においても、業務受託売上が堅調に推移いたしました。
これらの結果、電子メディア事業は、売上高3,309百万円(前年同期は売上高3,125百万円)、セグメント利益212百万円(前年同期はセグメント利益289百万円)となりました。
②財政状態
当連結会計年度末の総資産は13,615百万円となり、前連結会計年度末に比べて990百万円の減少となりました。
当連結会計年度における資産、負債及び純資産の状況は次のとおりです。
(流動資産)
流動資産は9,574百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,331百万円の減少となりました。これは主に、リース債権が350百万円、未収入金が507百万円増加した一方で、現金及び預金が595百万円、収益認識会計基準等の適用により受取手形及び売掛金が1,405百万円減少したことによるものであります。
(固定資産)
固定資産は4,041百万円となり、前連結会計年度末に比べて341百万円の増加となりました。これは主に、破産更生債権等が76百万円減少した一方で、繰延税金資産が258百万円、敷金及び保証金が82百万円、投資有価証券が46百万円増加したことによるものであります。
(流動負債)
流動負債は8,774百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,300百万円の増加となりました。これは主に、解約調整引当金が497百万円、賞与引当金が316百万円減少した一方で、短期借入金が1,000百万円、買掛金が569百万円、1年内返済予定の長期借入金が203百万円増加したことによるものであります。
(固定負債)
固定負債は1,974百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,179百万円の減少となりました。これは主に返済により長期借入金(1年内返済予定を除く)が1,197百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は2,867百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,111百万円の減少となりました。主な内訳は、新株予約権の行使による新株式発行により資本金が11百万円、資本剰余金が11百万円増加した一方で、非支配株主持分が496百万円、収益認識基準等の適用を開始したこと等により利益剰余金が635百万円減少したことによるものであります。
③キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」)の期末残高は2,831百万円となり、前連結会計年度末残高3,427百万円と比べて595百万円の減少となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は365百万円(前年同期は1,558百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益468百万円、貸倒引当金の増加額702百万円、仕入債務の増加額569百万円があった一方で、解約調整引当金の減少額497百万円、未払消費税等の減少額418百万円、リース債権の増加額350百万円、法人税等の支払額310百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は140百万円(前年同期は230百万円の支出)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入103百万円があった一方で、敷金及び保証金の差入による支出152百万円、無形固定資産の取得による支出43百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は92百万円(前年同期は1,743百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純増加額1,000百万円、長期借入れによる収入900百万円があった一方で、長期借入金の返済による支出1,893百万円、配当金の支払額261百万円があったことによるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
該当事項はありません。
b.受注実績
該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績を事業区分別に示すと以下のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
販売高(百万円) |
前年同期比(%) |
|
ネクシィーズ・ゼロ事業 |
13,494 |
- |
|
電力小売事業 |
2,410 |
- |
|
電子メディア事業 |
3,309 |
- |
|
合計 |
19,214 |
- |
(注)1.収益認識会計基準等を当連結会計年度の期首から適用しており、当連結会計年度に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっており、前年同期比は記載しておりません。
2.セグメント間の取引については相殺消去しております。
3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
||
|
金額(百万円) |
割合(%) |
金額(百万円) |
割合(%) |
|
|
A社 |
2,480 |
13.2 |
3,082 |
16.0 |
(注) A社との間で守秘義務を負っているため、社名の公表は控えさせていただきます。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであり
ます。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績の分析
当連結会計年度における売上高は19,214百万円(前年同期は売上高18,763百万円)となりました。
主な要因は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の広がりにより、外出を控えていた消費者が徐々に落ち着きを取り戻すと共に顧客の設備投資需要も回復傾向にあったことや、自治体とのタイアップ広告の契約額及びタイアップ実施数が好調に推移した事によるものであります。
(売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益、経常利益)
当連結会計年度における売上原価は10,324百万円(前年同期は10,023百万円)となりました。
主な要因は、電力小売事業において、前連結会計年度から引き続き電力卸売市場からの電力仕入価格が更に高騰したことによるものであります。
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は8,506百万円(前年同期は9,091百万円)となりました。
主な要因は、売上高が好調に推移したことに伴い、旅費交通費、広告宣伝費、販売促進費などの各種経費が増加した一方で、前連結会計年度に比べて貸倒引当金及び解約調整引当金の繰入額が減少したことによるものであります。
この結果、当連結会計年度における営業利益は382百万円(前年同期は営業損失351百万円)、経常利益は377百万円(前年同期は経常損失353百万円)となりました。
(税金等調整前当期純利益・親会社株主に帰属する当期純損益)
税金等調整前当期純利益は468百万円(前年同期は税金等調整前当期純損失388百万円)となりました。主な要因は上記記載内容と同じ要因となります。
そして、法人税等を191百万円、非支配株主に帰属する当期純利益を91百万円計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益は185百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失1,153百万円)となりました。また、前連結会計年度の1株当たり当期純損失金額89円03銭から、当連結会計年度は1株当たり当期純利益金額14円30銭となりました。
なお、経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
また、経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社が今後さらなる成長を遂げるためには、さまざまな課題に対処すべきことが必要であると認識しております。それらの課題に対応するために、経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、最適な経営資源の配分に努め、さらなる事業拡大を図ってまいります。
また、新型コロナウイルス感染症につきましては、動向を見極めながらWithコロナ商材から設備投資関連の主力商材へと切り替えていくことで、収益の拡大を図ってまいります。
b.財政状態の分析
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の概要 ② 財政状態」に記載のとおりであります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性にかかる情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の概要 ③ キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。
資金需要のうち主なものは、「ネクシィーズ・ゼロ」の省エネルギー設備等の商品仕入や設置工事代金のほか、販売費及び一般管理費(主に、人件費とそれに伴う営業経費、賃借料)であります。商品仕入等については借入金等の金融機関からの資金調達、販売費及び一般管理費については自己資金と借入金により、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
運転資金及び設備資金は手元資金で補うことを基本とし、必要に応じて借入等の資金調達を実施しております。当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響に備え、機動的かつ安定的な資金調達を確保することで、手元流動性を厚くし、経営の安定性を高めることを目的として借入による資金調達を増やしております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
当社グループの連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当社グループは下記のとおり、業務提携契約を締結しております。
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契約会社名 |
相手方の名称 |
契約締結日 |
契約期間 |
契約内容 |
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株式会社ネクシィーズ・ゼロ |
株式会社 エコログ |
令和4年 5月1日 |
令和4年5月1日から 令和5年3月31日まで (以後1年単位の自動更新) |
電気の小売供給契約 |
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株式会社ネクシィーズグループ (当社) |
株式会社 エコログ |
令和4年 5月1日 |
令和4年5月1日から 令和5年3月31日まで (以後1年単位の自動更新) |
連結子会社である株式会社ネクシィーズ・ゼロの電気の小売供給契約に対する連帯保証 |
該当事項はありません。