第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」につき、次に述べる点を除き重要な変更はありません。

 

 当社の連結子会社である株式会社釣りビジョン(以下、釣りビジョン)が行う映像受託制作事業に関し、本年1月中旬、同社の業務委託先企業より、平成19年2月から平成29年12月までの約10年間に渡る映像受託制作取引につき、釣りビジョンのクライアントとのやり取り等を含めた取引全体について不正を行っており、一連の取引は架空であったとの報告がありました。

 当社は、これを受けて、外部の第三者(弁護士)を含む社内調査委員会を設置し、調査を行い、現時点の調査に基づく調査報告書の提出を受けました。

 調査報告書によれば、本件事件は、上記業務委託先企業による当社への詐欺事件と認識しておりますが、現時点で可能性があると想定される当社の事業等への影響として、以下の事項がございます。なお、上記内容はあくまで現時点で想定される内容であり、今後修正が生じる可能性があります。

 

 ・当四半期報告書及び有価証券報告書において、監査法人の意見が不表明であること等による上場廃止のおそれ

 ・当該詐欺事件の対応に係る費用増加

 ・リスクマネジメントのための体制見直し費用等の支出

 ・架空取引に伴い過年度決算の訂正が必要となった場合の官公庁による課徴金の徴収

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 平成30年1月30日付で公表いたしました「連結子会社の架空取引被害に関するお知らせ」、及び平成30年3月14日付で公表いたしました「連結子会社の架空取引被害に関わる現在の状況に関するお知らせ」のとおり、当社の連結子会社である株式会社釣りビジョンにおいて架空取引の存在が確認されたことから、社内調査委員会を設置し、調査を進めてまいりました。

 平成30年4月13日付で公表いたしました「連結子会社の架空取引被害に関わる調査状況のお知らせ」のとおり、第三者委員会を設置し調査が完了しております。これらの調査により、株式会社釣りビジョンにおける架空取引に該当する取引は全て確認できたことから、当四半期報告書に記載している当第3四半期及び過年度の数値・増減比等につきましては、架空取引に該当する全ての取引を取り消す訂正を行った後の数値となっております。

 

(1)業績の状況

 当第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同期と比べ284,115千円(3.7%)増加し、8,005,464千円(前年同期は7,721,348千円)となりました。「放送」「スタジオ」は減収となりましたが、他の3つのセグメントが増収となったことで、売上高は増加いたしました。

 営業損益は、72,406千円の利益(前年同期は6,318千円の損失)となりました。「コンテンツ」の損失が大幅に改善したことや、「技術」が好調に推移したことにより、「放送」「スタジオ」の減益等を吸収し、黒字となりました。

 経常損益は、58,872千円の利益(前年同期は77,136千円の損失)となりました。営業増益に加え、持分法による投資利益を計上したことが主な要因となり、経常利益も黒字となりました。

 親会社株主に帰属する四半期純損益は、47,771千円の利益(前年同期は283,145千円の損失)となりました。役員退職慰労引当金戻入額を特別利益に計上し、更にルネサンス・アカデミー(株)やデジタルシネマ倶楽部(株)を完全子会社化したことにより、非支配株主に帰属する四半期純利益が減少したことや連結納税の対象となり税金費用が減少したことが影響し、黒字となりました。

 

 当第3四半期連結累計期間における各報告セグメントの売上高及び営業損益の概況は、以下のとおりです。

 

①コンテンツ

 「コンテンツ」セグメントは、クラウドゲームサービス、デジタルメディアサービス、教育サービスで構成されており、テレビ・PC向けの動画配信、スマホ・タブレット向けのコンテンツ配信及び広域通信制高校に至るまでの広範な事業を行っております。

 教育サービスは、入学生徒数が増加したことに加え、大阪校における生徒単価が上がったことで、増収増益となり、デジタルメディアサービスは、売上が伸びたことで、営業損失が縮小いたしました。また、クラウドゲーム事業の売上は前年同期と同水準になりましたが、コストの抑制等により営業損失は縮小いたしました。これらの結果、売上高は、前年同期と比べ85,373千円(5.8%)増加し、1,556,138千円(前年同期は1,470,765千円)、営業損益は31,603千円の損失(前年同期は208,510千円の損失)となりました。

 

②放送

 「放送」セグメントは、釣り専門番組「釣りビジョン」の制作、並びにBS・CS放送及びケーブルテレビ局等あての番組供給事業を行っております。

 売上高は、前年同期と比べ108,752千円(4.6%)減少し、2,231,141千円(前年同期は2,339,893千円)、営業利益は76,460千円(前年同期は132,197千円)となりました。

 一部の視聴料収入が減少したこと等が影響し、減収減益となりました。

 

③スタジオ

 「スタジオ」セグメントは、映画やドラマ等の映像作品の調達、日本語字幕・吹替制作から、その作品の配給、販売を行っております。

 売上高は、前年同期と比べ45,909千円(2.2%)減少し、2,001,703千円(前年同期は2,047,613千円)、営業利益は、71,738千円(前年同期は155,117千円)となりました。番組販売事業はテレビ局向け番組販売が増加し、増収増益となりました。一方、制作事業の受注が弱含みで推移したことや、映画配給事業の自社製作・配給作品がなかったこと等により、「スタジオ」セグメントは減収減益となりました。

 

④技術

 「技術」セグメントは、デジタルシネマサービス及び「ブロードメディア®CDN」等のCDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)サービス及びホテルの客室、会議室へのインターネットサービスの提供を行っております。

 売上高は、前年同期と比べ291,437千円(20.6%)増加し、1,705,385千円(前年同期は1,413,948千円)、営業利益は、281,172千円(前年同期は238,469千円)となりました。CDNサービスは顧客数が順調に増加していること等により増収増益となりました。また、前期において技術サービスに係る固定資産を減損処理したことから、売上原価が減少いたしました。これらの結果、増収増益となりました。

 

⑤ネットワーク営業

 「ネットワーク営業」セグメントは、ブロードバンド回線(SoftBank 光、SoftBank Air)やISPサービス、携帯電話サービス等の販売代理店として、通信回線販売業者等の事業者を通じて販売活動を行っております。

 売上高は、前年同期と比べ61,965千円(13.8%)増加し、511,094千円(前年同期は449,128千円)となった一方で、営業損益は11,918千円の損失(前年同期は5,160千円の利益)となりました。「SoftBank Air」の販売が伸びていること等により売上高は増加しましたが、ブロードバンド回線販売の原価率が上昇したこと等が影響し、増収減益となりました

 

(2) キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ1,026,714千円減少し、1,277,507千円となりました。

 

(イ)営業活動によるキャッシュ・フロー

 営業活動によるキャッシュ・フローは、マイナス575,764千円(前年同期はプラス36,209千円)となりました。税金等調整前四半期純利益を計上しましたが、売上債権やたな卸資産が増加したことや、前受金が減少したこと等によりマイナスとなりました。

 

(ロ)投資活動によるキャッシュ・フロー

 投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の取得や、グループ会社の拠点を集約することに伴い、敷金の差入による支出があったこと等から、マイナス221,693千円(前年同期はマイナス86,241千円)となりました。

 

(ハ)財務活動によるキャッシュ・フロー

 財務活動によるキャッシュ・フローは、リース債務の返済やデジタルシネマ倶楽部(株)の完全子会社化に伴う株式の追加取得による支出があったこと等により、マイナス234,535千円(前年同期はプラス918,378千円)となりました。