当社は、ホームクリーニング業の単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の状況につきましては、当社の品目別、営業形態別及び地域別に記載しております。また、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析についても、セグメント毎の記載はしておりません。
当事業年度におけるわが国の経済は、一部に緩やかな回復の兆しは見られるものの新興国経済の低迷や欧米の経済政策の今後の影響、東アジアの政情不安の国内波及への警戒感などから回復の勢いは見られません。一方、個人消費は先行きの不透明感から依然として足踏みが見られます。
当業界におきましても、クリーニング総需要、1世帯当たりのクリーニング支出額は低迷のまま、ほぼ横這いを続けている状態でクールビズの浸透や衣料のカジュアル化の波もあって、店頭に持ち込まれる衣類の点数は減少傾向を辿っており、市場の縮小から脱しきれておりません。
このような環境下にあって、当社は「NBM(ニュー・ビジネス・モデル)-16」を掲げ、ブロック長制の導入による目標必達主義、工場経理事務員の戦力化による経営数値の早期把握など改革を進めてきました。また、女性がより活躍できる工場や店舗に向けた取り組みも継続してきました。
営業面では、春の衣替えシーズンに人気キャラクターの「妖怪ウォッチ」とタイアップした販促活動を展開し、秋の繁忙期には「新規ご入会キャンペーン」を実施し、会員数と需要の拡大に努めました。一方、人手不足で採用環境が厳しさを増す中、店舗の受付シフトに対応するため定休日の新設を含む営業時間の見直しを行いました。
生産面では、新機種として特注の人体フォーマー(上着立体仕上げ機)を導入し、全工場・プラントに配備したことにより、安定した仕上げ品質と生産効率の向上を確保しました。
投資面では、4月に大阪府堺市でM&Aを実施し、1工場10店舗を取得しました。反面、不採算店については積極的に閉鎖を進めました。
このような諸施策を通じて市場の縮小に備えましたが、当事業年度の業績において、売上では十分な効果が得られず、売上高につきましては6,803百万円と前年同期と比べて64百万円(0.9%)の減収となりました。
利益につきましては、経費節減の諸施策が奏功し、営業利益が361百万円と前年同期と比べて221百万円(158.8%)の増益、経常利益は446百万円と前年同期と比べて216百万円(94.3%)の増益となりました。
また、当期純利益につきましては、不採算部門の減損損失243百万円を計上したものの94百万円と前年同期と比べて38百万円(70.5%)の増益となりました。
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度に比べ245,058千円(31.8%)増加し、当事業年度末には1,016,524千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、462,421千円(前事業年度比117.7%増)となりました。
収入の主な内訳は、減損損失243,523千円、税引前当期純利益219,356千円、減価償却費122,847千円であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額118,442千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、107,712千円(前事業年度比51.8%増)となりました。
収入の主な内訳は、定期性預金の払戻による収入509,936千円、支出の主な内訳は、定期性預金の預入による支出510,177千円、事業譲受による支出109,718千円、有形固定資産の取得による支出76,066千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、109,650千円(前事業年度比50.6%減)となりました。
収入の主な内訳は、長期借入れによる収入120,000千円であり、支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出131,944千円、配当金の支払額60,888千円であります。
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品目 |
当事業年度 (自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日) (千円) |
前年同期比(%) |
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ドライクリーニング |
4,841,253 |
99.5 |
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ランドリー |
1,787,936 |
98.3 |
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合計 |
6,629,190 |
99.2 |
(注) 1 金額は販売金額になっております。
2 上記金額に消費税等は含まれておりません。
当社においては、基本的に受注、即生産、販売となりますので記載を省略しております。
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品目 |
当事業年度 (自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日) (千円) |
前年同期比(%) |
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ドライクリーニング |
4,841,253 |
99.5 |
|
ランドリー |
1,787,936 |
98.3 |
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小計 |
6,629,190 |
99.2 |
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商品その他の売上 |
174,281 |
94.2 |
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合計 |
6,803,472 |
99.1 |
(注) 1 上記金額に消費税等は含まれておりません。
2 商品その他の売上とは取次店・準直営店への販促品等の売上及び特別会員の年会費(会員カード売上)などであります。
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営業形態 |
当事業年度 (自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日) |
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店舗数 |
売上高(千円) |
前年同期比(%) |
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一般店 |
194(△18) |
703,497 |
101.8 |
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マックス店 |
312( 8) |
3,582,560 |
99.4 |
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100円クリーニングショップ |
118( ―) |
1,611,400 |
98.2 |
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スリープライスショップ |
61( △2) |
698,557 |
97.5 |
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その他 |
―( ―) |
33,174 |
105.5 |
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合計 |
685(△12) |
6,629,190 |
99.2 |
(注) 1 上記金額に消費税等は含まれておりません。
2 店舗数には期末付での閉鎖店を含んでおりません。
3 ( )は前期末に対する増減であります。
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地域 |
当事業年度 (自 平成28年3月1日 至 平成29年2月28日) |
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工場数 |
店舗数 |
売上高(千円) |
前年同期比(%) |
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福岡県 |
福岡市内 |
9( △1) |
136( 1) |
1,425,998 |
102.4 |
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福岡市以外 |
10( △2) |
140( △8) |
1,385,467 |
93.8 |
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小計 |
19( △3) |
276( △7) |
2,811,466 |
98.0 |
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佐賀県 |
4( ―) |
28( △1) |
316,786 |
99.6 |
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山口県 |
3( ―) |
43( △1) |
427,062 |
97.9 |
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広島県 |
6( ―) |
65( ―) |
507,596 |
95.8 |
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鳥取県 |
1( ―) |
19( ―) |
109,484 |
92.0 |
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島根県 |
2( ―) |
17( △1) |
149,306 |
96.7 |
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兵庫県 |
3( ―) |
74(△13) |
455,108 |
89.2 |
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大阪府 |
6( 1) |
77( 12) |
718,512 |
118.3 |
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神奈川県 |
2( ―) |
17( △1) |
326,640 |
99.6 |
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東京都 |
5( ―) |
51( △1) |
630,766 |
95.2 |
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埼玉県 |
1( ―) |
18( 1) |
176,459 |
117.9 |
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合計 |
52( △2) |
685(△12) |
6,629,190 |
99.2 |
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(注) 1 上記金額に消費税等は含まれておりません。
2 店舗数には期末付での閉鎖店を含んでおりません。
3 ( )は前期末に対する増減であります。
4 地域別売上は、工場所在地で分類しております。
クリーニング業界におきましては、総需要の減少傾向が続くなど厳しい経営環境にある中、売上高の伸び悩みが続いております。また、サービス業を中心に人手不足が顕著になる中、必要な人員の確保が難しい状況が続いております。新市場・新分野の開拓と安定した労働力の確保が急務であり、次の課題を軸に対処していくことで売上回復に取り組んでまいります。
①地区部長、ブロック長体制の確立
業界で減少傾向にあるクリーニング持ち込み点数への対策として、会員数増強のため、地区部長、ブロック長体制を確立し、エリア運営の主体性と業績責任を明確にします。
②女性が活き生きと活躍できる組織への改革
女性が力を発揮しやすい環境を創出して、女性ならではの生産現場の切り盛り、営業現場での心配りを接客等に活かしながら、女性幹部の養成と登用を行っていきます。
③新しい売上作りへの挑戦
従来のM&Aへの積極な取り組みは維持し、新しくITを取り入れたクリーニング売上の確保、周辺事業や新事業への着手等、新しい分野での売上の積み上げに取り組んでいきます。
文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
①季節変動に伴うリスク
家庭用衣料の洗濯を主体とするホームクリーニング業界では、冬物から夏物への衣更えの時期が重衣料を中心として数量、金額共に最需要期を迎えます。当社では、最需要期が上半期に当たることから売上高及び利益高が上半期に偏る傾向があり、この最需要期の結果が、通期の業績に大きく影響する可能性があります。
②クリーニング需要の減少によるリスク
一般家庭のクリーニング需要は、平成5年をピークに減少傾向が続いております。今後においても、消費者の節約志向に伴う個人消費の低迷や少子高齢化によりクリーニング需要の減少等が当分継続すると思われます。
当社としては、家庭内に収まった洗濯物を如何に引き出すか、その為には、お客様第一主義に徹し、品質とカウンターサービスの向上に努めてまいります。
③法的規制等によるリスク
当社のクリーニング工場及びプラントは、建築基準法により商業地域や住居地域での引火性石油溶剤の使用が禁止されております。
当社としては、関係省庁の基本方針に基づき、早急に改善を推進してまいります。
この取り組みにより、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
平成28年2月15日の取締役会において、株式会社アピアの事業譲受けに関する決議を行い、平成28年4月1日を譲渡日とする譲渡契約を平成28年3月30日付で締結しております。
概要につきましては、第5経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(企業結合等関係)に記載しております。
特記すべき事項はありません。
(1)経営成績の分析
(売上高)
当事業年度における売上高は、6,803,472千円(前年同期比0.9%減)となりました。主な減少の要因は、クールビズの浸透や衣料のカジュアル化の波もあり、クリーニング総需要、1世帯当たりのクリーニング支出額は低迷のまま、ほぼ横這いを続けている状態の中で、諸施策を通じて市場の縮小に備えましたが、十分な効果が得られなかったことによります。
(売上原価)
当事業年度の売上原価は、2,005,761千円と前事業年度に比べ106,257千円減少しております。主な減少の要因は、定休日を新設したことで労働時間が短縮されたことと、新機種として特注の人体フォーマー(上着立体仕上げ機)を導入し、全工場・プラントに配備したことにより安定した仕上げ品質と生産効率の向上を確保したことなど、経費削減の諸施策が奏功したことによります。
(販売費及び一般管理費)
当事業年度における販売費及び一般管理費は、4,436,324千円と前事業年度に比べ180,274千円減少しております。主な減少の要因は、店舗において定休日の新設を含む営業時間の見直しを行ったことと、不採算店の閉鎖を積極的に進めたことによります。
(営業利益)
当事業年度における営業利益は、361,386千円と前事業年度に比べ221,772千円増加しております。前述の売上原価と販売費及び一般管理費の減少によるものであります。
(経常利益)
当事業年度における経常利益は、446,923千円と前事業年度に比べ216,857千円増加しております。前述の営業利益の増加によるものであります。
(特別損益)
当事業年度における特別利益は、25,715千円を計上しております。内容は、固定資産売却益25,715千円であります。
当事業年度における特別損失は、253,283千円を計上しております。主な内容は、減損損失243,523千円であります。
(当期純利益)
税引前当期純利益は、219,356千円と前事業年度に比べ47,388千円増加となり、税効果会計適用後の法人税等負担額は125,259千円と前事業年度に比べ8,466千円増加となりました。その結果、当事業年度における当期純利益は94,096千円と前事業年度に比べ38,922千円増加となりました。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は、1,737,735千円で、前事業年度末に比べて254,833千円増加しております。これは、主として現金及び預金が245,299千円増加したことによります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は、3,322,557千円で、前事業年度末に比べて188,145千円減少しております。これは、主として無形固定資産が46,725千円、投資その他の資産が35,463千円増加したものの、有形固定資産が270,334千円減少したことによります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は、824,777千円で、前事業年度末に比べて47,412千円増加しております。これは、主として未払金が46,067千円、未払消費税等が12,168千円減少したものの、未払法人税等が67,520千円、1年内返済予定の長期借入金が12,678千円、リース債務が12,512千円増加したことによります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は、550,226千円で、前事業年度末に比べて20,116千円減少しております。これは、主としてリース債務が15,449千円増加したものの、長期借入金が24,622千円、役員退職慰労引当金が11,778千円減少したことによります。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は、3,685,289千円で、前事業年度末に比べて39,392千円増加しております。これは、主として利益剰余金が33,139千円増加したことによります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
「1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。